人は見たいようにしか物事を見ないし、誰かにとって誰しもが「怪物」になり得る。
是枝監督と坂元脚本がうまく融合しつつ共存していたように思う。
芥川龍之介『藪の中』と宮沢賢治『銀河鉄道の夜』を読み返したく>>続きを読む
初日舞台挨拶付きで鑑賞。
想像以上に笑った。
追われる方も追う方もクズで不死身。
シリアスかと思いきや、エンタメに振り切ったノンストップクライム映画だった。
劇伴も好き。
マリオのゲームはあまりやったことがなかったけれど、映像を観ていて楽しい気分になれた。
のんちゃんを配役したのがまずお見事。
周りの同級生（ヤンキー）がかわいいヤツらばかり、ミー坊の人徳だよなあ。
お母さんが個性を否定しなかったのが彼を作ったのだろう。
好きに勝るものはなしでぎょざいます>>続きを読む
演者の迫力が見事だった。
もはや他人事ではなくなってきた親の介護や自分自身の行く末を考えて、ものすごくつらい気持ちになってしまった。
まだ覚悟が足りてなかったのだと突きつけられた感じ。
わかりやすい殺人鬼やサイコパスよりも、己の信念や正義を絶対視して他人を従わせようとする一見理性的な人間の方が恐ろしいかもしれない。例えその信念が正しいとしても。
少女が賢くて独特な雰囲気で良かった。>>続きを読む
前作ほどのホラーサスペンスではないけども、まさかその展開になるとは。
当たり前だが続投のイザベル・ファーマンが成長してしまっているものの、エスターの設定はこの大人の顔立ちでもさほど違和感ないような気も>>続きを読む
超ウルトラB級の不思議なエログロホラー映画。
よくわからないがなんか吸引力がある。
老人虐待に警鐘を鳴らす啓発映画（教会依頼）だったが、内容の過激さでお蔵入りとなったという幻のロメロ作品。
遊園地を社会に見立て、ひたすら老人への扱いの酷さを描くという、なんともしんどい映画。
ものすごい熱量をもって物作りをする人たちに憧憬があるし尊敬すると同時に、見ていてつらい気持ちにもなった。
どこまで現実を描いているのか私にはわからないけど、アニメに限らずエンタメを享受する裏側で多くの>>続きを読む
日常系タイムループ映画、だけど斬新。
マキタスポーツのどこかかわいい上司っぷりがよかった。
阿呆で哲学的なマルチバース家族喧嘩映画。
世界観についていくのがやっとだった。
バースジャンプの設定がおもしろい。
ミシェルヨーかっこいいよー。
赤の他人のために手を差し伸のべる、その差し伸べ方があっけらかんとしているあたりがいい。
「人間という箱に入った宇宙人だから分かり合えなくて当たり前」が根底に流れ、それを分かっているからこそできることが>>続きを読む
恋愛ものには食指が動かないのだけど、パク・チャヌク監督と聞いて鑑賞。
画の構図、カメラの視点が独特で引きつけられた。
いわゆるゾンビっぽさはなく、というか、インドネシアの元々のゾンビに近い。
フードかぶって全速力、ブチ上がる！
女子が強いのもよき。
シム・ウンギョンとても不思議なかわいさ。
なんだかんだいい家族、そしてオチ最高。
多部ちゃん版との違い、文化の違いも面白い。
タイムリープヤンキー。
全く知らないまま何となく観たら割と楽しめた。
マイキーとドラケンくんのキャラがよい。
バビロンつながりで鑑賞。
無声からトーキーへを描いたミュージカル映画。
ダンスも歌も軽やかで楽しい。
バビロンのシーン、なるほど確かにオマージュだった。
1920年代ハリウッド、無声映画からトーキーへの変遷期、このあたりが一番楽しかった。
ごちゃごちゃの狂騒の混沌もどこか醒めた撮り方をしているような、諸行無常の響きあり。
マーゴットロビーの涙の演技よか>>続きを読む
フランスの血まみれホラー。
モザイクが通常版ではかけられてたというラストのあたりは確かに刺激が強いが、この映画にとっては大事なシーンなのでは？
体調が悪い時に観てしまい余計に気分が沈んだが、元気な時に>>続きを読む
Uの世界や田舎の風景の画と歌声がきれい。そこは良かった。
終盤の展開がどうにも無理があるように思えてしまった。
冒頭の簡潔な説明とカメラワークでスッと見入ることができた。
地謡の様子も見られたり、字幕もあり初心者にもわかりやすい。
姉弟の歩みや所作が美しく、独特の節回しや地謡に聴き入った。
組踊を生で観たくなっ>>続きを読む
中身女子高生のおっさんかわいいし、友達2人の味もよい。
殺人はちょいグロだけどテンポよくコミカルなのが好み。
ちょうど良いエンタメミステリサスペンス。
中盤からあれよあれよと展開し、あっという間だった。
原作をほぼ通ってなくても面白かった。
とにかく画の表現が好き。透明水彩のようだったり油彩のようだったり。
バスケシーンの緩急や、リョータの生い立ち挿入のバランスも良かった。
「JUNK HEAD」が好きなので気になって鑑賞。
混沌した世界観と、パペットのコマ撮りの圧倒感。グロくてキモい地獄の生き物たちを何故かずっと見ていたくなる。
