ウメミヤさんの映画レビュー・感想・評価

ウメミヤ

ウメミヤ

羅生門(1950年製作の映画)

4.1

見せたい自分であるために嘘を重ねる人間のエゴイズムを暴いたあとで、それは一房のブドウの中でたった一粒のほどの、人間にとって細やかな一部でしかないことを知る。

ソウルメイト(2023年製作の映画)

4.2

始まり方と終わり方がもうほんっと良すぎて途中の若干の退屈さは忘れた

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.9

グランドシネマサンシャイン池袋の先行上映で鑑賞


SFの目玉であるはずの超高度テクノロジーは慎ましくも背景に徹し、2つの色をコントラスト深く引き立てる。

ひとつは自然の驚異。
文明の利器が無力に破
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エイジ・オブ・イノセンス/汚れなき情事(1993年製作の映画)

2.5

十分幸せなくせに超幸せになろうと葛藤して悲劇ぶってるのが鼻につく

ザ・ファーム/法律事務所(1993年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

アビーが浮気を察するのだいぶ早かったからミッチはこれが初犯じゃないな
常に疑われてる人のバレ方してたわ

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.9

なんて静かな映画
それでもケイコの表情、目を見れば言葉にできない心が伝わってくる
それはまるでろう者のケイコが感じている世界のよう

岸井ゆきのの演技が圧巻でした

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

タイトルはボーだけど、劇中ではボウでした

エキセントリックな不条理大喜利
電話で母の死を聞くシーンは傑作

エンドロール始まった時の劇場の空気がやばいのでおすすめです

レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

民主主義復活めちゃくちゃ笑った
留置所のシーンも好き
シュールな顔でナンセンスギャグするの最高
質素なブルースブラザーズって感じ

瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.5

これほど人生を宿した映画はもう見れない
ビクトルエリセ版千年女優って感じ
全然違うけど

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.6

窓辺にてのカフェじゃないか?
どこにあるんだあのカフェ!


藤沢さんが「みんなそうだろうけど」とさりげなく二度繰り返すシーン、とても丁寧で誠実だと思う。
自分の抱える苦痛や悲しみを、誰も自分を特別に
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.8

音楽を絵にするとき、写実派が楽器や演奏者を描くのに対し、抽象派は音楽そのものを描き出そうとする。
演奏シーンでふんだんかつ果敢に用いられた抽象化・印象化の技法は、音楽が巻き起こす内面的なイメージの運動
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

3.8

くそめっちゃおもろしろかったー!
音楽もいい!画面もでかい!
映 画 サ イ コ ー ‼️

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

-

寝ちゃった、また見ないといけない
起きたらエンドロールだった
さいあく〜

見返した。起きてても理解はできない!
歴史的背景など調べてみたが、この映画の表層しか僕には見えていない!
ちくしょう
アナか
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台風クラブ(1985年製作の映画)

2.3

素人目にもわかるカメラワークの凄まじいこだわり。
写真家の作品集をめくるようなワンカットワンカット。

台風に呼応して炸裂する野性は、まるでフォーヴィスムのような心の躍動。

途中めちゃくちゃシャイニ
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.5

ずっと観ようと思ってて今更観た
この映画を讃えるに相応しい言葉が辞書にない
陳腐な褒め言葉で語れないほどの
クリストファー・ノーランさんに畏怖さえ覚えた
もう呼び捨てにできないと思う
もし立って観てた
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真夜中の虹(1988年製作の映画)

3.9

脚本はすごくドラマチックなんだけど、映し方がとても冷淡で、結果的にアキ・カウリスマキらしい淡白な映画に仕上がってる
おもしろい

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.0

アキ・カウリスマキの映画でひとつ特徴的なのは、テレビやラジオから流れる暗いニュースだと思う。
悲しい場面に降る雨のような叙情的表現かな、と思っていたがそうでもないのかも。

この作品では、テレビから天
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パラダイスの夕暮れ(1986年製作の映画)

3.8

アキ・カウリスマキの映画はいつも“偉大なる無表情”バスター・キートンを想起させる。
ギャップ笑いに留まらず、
その無表情で時折目に見えない心の何かを映し撮っている。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

観終わった後はよくわからなかったが、鑑賞十時間近く経ってやっと少しは理解できてきたかもしれない。
ただのヘンテコ映画で済ませるところだった。

女性であるがゆえに死を選んだヴィクトリアが、ベラという新
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枯れ葉(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

失業!
歌謡曲!!
雑種犬!!!

ザッツ!アキ・カウリスマキ!!!!

街のあかり(2006年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

愚かに人を信じ利用され、世間に負け続け、得ようとしたものは全て手に入らない。
それでも、大切なものは失なわれない。

過去のない男(2002年製作の映画)

3.9

アキ・カウリスマキの敗者三部作には、三作品とも犬が出てくる。
犬は人間の勝ち組負け組の価値基準を知らなくて、同情ではない純粋な本能で人に寄り添えるからだと思う。

浮き雲(1996年製作の映画)

4.7

無情の世間で暮らす小市民たちのペーソスを、ユーモラスに描くことの温かさ
たまらなく好きだった

妖星ゴラス(1962年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

今敏の『千年女優』で撮影所の廊下に貼ってあった架空の映画ポスター「遊星Z」の元ネタ……?

トドの大怪獣はなんだったんだろう
みんなすんなり受け入れてて面白い

こういった映画の良さを感受するには、昭
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

イケオジたちがクソかっこいいー!
玉木宏と舘ひろしがもう完璧っ!
アイヌ語の字幕がないところ、良いっ!
杉本の故郷の回想シーン以外は全然コスプレっぽさを感じず没入できた!

原作は見てない見たい!

千年女優(2001年製作の映画)

5.0

これから何本の映画を観ても、この映画は僕の人生で一番好きな映画。

千代子の口から物語られる人生の回顧録とそれに混ざり合う映画の虚構。
それは彼女にとって全て真実で、
女優として役を演じている時も、千
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君の名は 第一部(1953年製作の映画)

3.4

眞知子も眞知子だと思うけどなあ
選択肢間違えすぎだよお

今敏の『千年女優』でオマージュされていた
ストーリーにも影響を与えたのではないかと感じる