うめまつさんの映画レビュー・感想・評価

うめまつ

うめまつ

映像美重視。衣装と美術と猫が可愛いと点数甘め。ベストムービーは2018年初鑑賞作品から。コマ撮りアニメーション作家の村田朋泰さんを応援しています。アイコンは『森のレシオ』のジャモン。

映画(1125)
ドラマ(343)

白い肌の異常な夜(1971年製作の映画)

3.6

イーストウッドの自覚的エロスに観ているこちらも絡め取られていく訳だけど、12歳の少女にさらっと接吻する冒頭から末路が思いやられてクラクラする。コッポラ版を先に観てるから展開に驚きはないけど、コリンファ>>続きを読む

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.2

どすこい女の愛憎劇場。レース模様の化粧まわしを引きずりながら、広くて狭い宮殿という土俵の中であの手この手でのこったのこった。嘘も薬も男も舌も使えるものは何でも使う、禁じ手なしのラビットファイトにこちら>>続きを読む

リバー・ランズ・スルー・イット(1992年製作の映画)

4.2

本を閉じた後も物語の余韻に浸れる、上質な書物を読み終えたような気分。兄弟愛もの(姉妹愛も含む)に弱いので図らずも有意義な時間だった。子供時代の二人はもう単純にめちゃくちゃ可愛い。ジョセフがまんまミニジ>>続きを読む

ネコナデ(2008年製作の映画)

3.0

あれCGかなコレ?ってくらいふわっふわでコロッコロの仔猫、その名もトラちゃん!顔も目も耳も手も全パーツが丸い。丸いは可愛い。可愛いは正義。正義は猫。無限ルーーープ!ダンボールから出たいのに出れないトラ>>続きを読む

続・男はつらいよ(1969年製作の映画)

4.0

もう既に寅さんではなく寅ちゃん!と呼びたくなっている。すっかりころりん夢中なんである。これぞ日本一の愛され風来坊。ベージュのワントーンコーデに効かせたアイスブルーのシャツが眩しいよ。

あのツヤツヤし
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誰も知らない(2004年製作の映画)

4.8

体内の酸素が足りなくなっているのがわかる。進むにつれどんどん呼吸が浅くなって身体全部で息をしないと間に合わない。苦しくて苦しくて苦しくて、何を見ているんだろうこれは、何が起こってるんだろう。もし、私が>>続きを読む

そらのレストラン(2019年製作の映画)

2.6

過度な期待はしていなかったけど、ここまで予定調和で、物語の全要素を台詞で説明してくるとは。。代わり映えのしない景色の中、補助輪付きの小さな自転車を2時間漕がされた気分。しかも横でずーっと誰かが北海道の>>続きを読む

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

4.0

純粋にただ真っ直ぐに楽しかった。人間の持つ《愉しむ力》を1つ残らず目覚めさせようとするかのような、Disneyの底力(人によっては圧力)をひしひしと感じる。瞬きの度に驚きや喜びやときめきが膨らんだ桜の>>続きを読む

美女と野獣(1946年製作の映画)

4.4

まばゆい。満天の星を映した夜の海を泳いでいるみたい。光が波打つと闇が際立ち、闇が深まると光が粒立つ。静謐で優美でひと匙の不気味さが奏でる魔術のような美しさ。揺れる蝋燭の火になってこの世界に溶けてゆきた>>続きを読む

パッチ・アダムス トゥルー・ストーリー(1998年製作の映画)

4.6

どんなに気持ちが塞いでいても、ロビンウィリアムズの陽だまりのような笑顔を見ると頰を緩めずにはいられないし、できることならすり寄ってゴロゴロと喉を鳴らしながら日向ぼっこしたいし、あの毛むくじゃらの腕に全>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

前作にフラれた傷が癒えないままに、今作も玉砕覚悟で再生ボタンを押し、見ているうちに誰が人間で誰がレプリカントかにほぼ興味がない事に気付いたので《アイデンティティを探す1人の青年の奮闘記〜近未来編〜》と>>続きを読む

デンジャラス・デイズ/メイキング・オブ・ブレードランナー(2007年製作の映画)

3.6

本編よりメイキングが楽しかったなんて言ったらコアなファンの方に怒られそう。でも本編に突き放された悲しみで三角座りしていた私の心は、この《大いなる補足》に橋渡しをしてもらい、少しだけ『ブレードランナー』>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.8

あぁどうしよう。あんまりグッと来なかった。見所を探している間に終わってしまった。身体中に数百本の鍼を刺されてるのにどれも奇跡的にツボじゃない。勝手にもっとエンタメ性の高い作品だと思い込んでいた事もあり>>続きを読む

ふきげんな過去(2016年製作の映画)

4.4

ずっと『ふざけんな過去』だと勘違いしていて、続編は『かかってこい未来』だなと観る前から勝手に決めてたけど、本当に正しく『ふきげんな過去』だったし終わってみたらこのタイトル以外は付けられない。そして相当>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

4.0

こんなに可愛い36歳男性(あと1週間で37歳!)が居ていいの。。?彼の周りだけ20年くらい時止まってない?時空歪んでない?学生時代は別の俳優さんが演じてたけど、まんまエディで良くない?違和感なくない?>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

3.8

一面真っ白な雪景色の中にポツンと立ったような、澄み切った寂しさが残った。空気を吸い込むと鼻がツンとする、冬の豊かさに包まれたような気持ち。そう気づいた時には張りつめていた糸がほどけるように泣いていた。>>続きを読む

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

4.2

また浮気されてるコリンファースに切なくなって、いくら何でも軽すぎるヒューグラント首相を心配しながら(ビリーボブ大統領もどうかと思う)、キーラナイトレイの美しさに目を奪われて、将来有望そうなサムの可愛さ>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.4

あぁ。。もう。。心が、踊るぜーー!!(ラーメンズ『心の中の男』より無断引用) NASAってこうならいいのにな、を1人体現するケヴィンハンマー!じゃないやコスナー!格好良過ぎるよ。。ハンマーの使い方、宇>>続きを読む

ミックス。(2017年製作の映画)

3.0

蒼井優ちゃんを深層深く愛しているので「立テゴミドモ!!休ムトキハ死ヌトキヨ!!」を聞いて瞬時に生き返った。そしてその時点(映画中盤)まで自分の気持ちが死んでいたことにも気付かされた。

だって今、日本
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かいじゅうたちのいるところ(2009年製作の映画)

3.8

毛むくじゃらのディスコミュ二ケーション。あなたのことは好きだけど、あなたの好きなものは好きになれない。みんなといっしょにいたいけど、わたしがいるとみんなは楽しくないみたい。だれかを信じてみたいけど、な>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.2

まずあんなに猫を飼ってる時点で嫌いになりようがないけれど、そんな寂しさの結晶みたいな瞳をして、震える魂の賛歌を歌われたら好きにならずにいられない。上品で綺麗なエピソードだけが形の良いチョコレートみたい>>続きを読む

パリの恋人(1957年製作の映画)

4.2

十数年前に観た時「地上に咲く最も可憐な花の一つであるオードリーのお相手が、なんでこんな奈良漬けみたいなおじいちゃんなの?どっちがファニーフェイスなんだか。。」と呟いていた自分は豆腐の角に頭をぶつけて一>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.0

人格の容れ物こと役所広司の画面支配力が凄い。その透明な器は輪郭すら現さず、三隅という不確かな男で満たされ表面張力ギリギリを保って揺れている。肌の質感や瞳の粘膜まで役に浸されているように見える。どんな角>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.6

構成がとても良く出来ていて、限られた中にもあらゆる視点の物語が丹念に詰められた、愛情と栄養たっぷりなお弁当みたいな作品だった。勿論泣いた。この作品の素晴らしさはもう語り尽くされているので、どうしても涙>>続きを読む

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期(2016年製作の映画)

3.4

3作立て続けに見ると、レニーの変わってしまった何かがより浮き彫りになって悲しい。あとこの歳であのテンションはちと苦しいのではないか。微妙に振り切れてない分、変にぶりっこにさえ見えるしもうキャラがグダグ>>続きを読む

ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月(2004年製作の映画)

3.2

ヒューグラントが当然ながらちょっと老けて、イかれた中年男が最高に似合ってる。白シャツの眩しさに比例して胡散臭い。軽薄を身に纒うとはこうゆう事か。ただ今回はブリジットに共感できないどころか終始イライラす>>続きを読む

ブリジット・ジョーンズの日記(2001年製作の映画)

3.8

レニーのビジュアルが普通に可愛いので焦ったし(何を期待していたんだ私は)、トナカイのセーター着てる偏屈男も全然アリだけど、ヒューグラントの破壊力もなかなかのものであった。表情筋の繊維一本一本が「モテる>>続きを読む

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(2016年製作の映画)

4.8

古来から様々な肉体に宿り、旅を続けてきた踊りという魂の1つは今、間違いなく彼の身体で最高の時を過ごしているんだろう。優雅な野獣、神様の贈り物、異端の天才、どの言葉も相応しい。でもその自我をも飲み込もう>>続きを読む

2001年宇宙の旅(1968年製作の映画)

5.0

好みとは関係なく「完璧」だと感じる映画を1本選べ、と言われたら今なら迷わずこの作品を挙げてしまう。あの極致全美に精緻洗練された前衛宇宙の美しさ。赤目暴走と白繭可憐による手に汗握る一騎打ち。黒板無双にお>>続きを読む

緋牡丹博徒(1968年製作の映画)

3.6

藤純子さんが本当に本当に綺麗…!《立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花》とはこの事か。くっきりと峰を描く黒い眉、真っ直ぐ射抜いて離さない瞳、むき卵のように白い頰、ふっくらした桃色の花弁から零れ落ちる魅>>続きを読む

DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

2.8

堺さんの文豪コスに何度助けられただろう。もうずっとあの格好で居て欲しい。縞々のパジャマで全力疾走するとこも非常にありがたい。私も鎌倉の小説家の家に原稿取りに行って、一瞬で運命感じて結婚して、田中泯さん>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.4

見ている間中プーさんを洗濯、じゃないやお風呂に入れたい…!と思い続けて気が散った。蜂蜜踏んだ足のままベッドで寝るのは勘弁して。でも部屋中ベタベタにされてもプーさんの足跡を拭き続けるクリストファー優しい>>続きを読む

くまのプーさん(2011年製作の映画)

3.0

友達がみんな蜂蜜の壺に見え、眼に映る文字が全部hunnyに見え、蜂蜜に手を出した理由をお腹のせいにするという、完全に中毒症状末期のプーさんに戸惑いを隠せない。甥っ子と一緒に観たけど大丈夫か。注釈がいる>>続きを読む

灰とダイヤモンド(1957年製作の映画)

4.0

たった1日に、人生の不確かさも恋の悦びも信念の脆さも運命の皮肉さえ凡ゆるものが凝縮されて、白黒の画面の中混ざり合わずにチカチカと点滅していた。マチェクがこの時代この国に生まれていなければ、どんな未来を>>続きを読む

マイライフ・アズ・ア・ドッグ(1985年製作の映画)

4.6

星を見えない線で繋いで星座を作るみたいに、たわいもない想い出も一粒一粒繋げると宝石みたいに輝き出す。悲しい一筋の事実が貫かれているのに、見終わると不思議なほど素朴な温かさに包まれる。それは猫をお腹に抱>>続きを読む

PARKS パークス(2016年製作の映画)

3.4

爽やかですなぁ。20歳前後のカップルが初デートで観て、緊張のあまり内容は覚えてないけど、10年後くらいにフライヤーが出てきて甘酸っぱいときめきだけを思い出す映画にぴったりじゃないかしら。(自分がデート>>続きを読む

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