うめまつさんの映画レビュー・感想・評価

うめまつ

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映画(1192)
ドラマ(424)

8年越しの花嫁 奇跡の実話(2017年製作の映画)

3.6

生まれてこのかた自分の存在に疑問を抱いたことないくせに(←偏見)、どうしてそんなに不器用に笑えるの健。。美男美女の難病もので、さらにタイトルに《花嫁・奇跡・実話》なんて付いちゃうと心のシャッターが勢い>>続きを読む

オルジャスの白い馬(2019年製作の映画)

4.2

気をぬくと「猫かわいい」しか言えなくなる『こねこ西部劇』だった。そして森山未來がまさかのカザフスタン人役という衝撃。ネイティヴに近いのかはわからないけど台詞も流暢に聞こえたし、もう風貌からしてカザフス>>続きを読む

ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

4.4

このアンニュイで気障で浮世離れした登場人物達は何について語り、何を思いながら煙草を燻らせ、何に泣きながら林檎を齧り、何を願いながらくるくると回っているのか私には皆目わからなかったが、印象としては《超哲>>続きを読む

オデッセイ(2015年製作の映画)

3.6

宇宙兄弟読んでたらSF欲を満たしたくなって観た。やっぱり最後に身を助けるのは農業なんですね。。とか、あぁ頭良くなってNASA語を理解したいなぁとか、ジェシカ様かっこいーとか色々あったけど、どんな設定や>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

不謹慎極まりないけど『リアル戦場ゲーム〜ボーナスは英国紳士〜』をしているような2時間だった。隅々まで配慮された親切な作りで、その継ぎ目のない滑らかな編集や美しさや切なさまでもが整頓された演出は大変見心>>続きを読む

Love Letter(1995年製作の映画)

4.8

ミミミミミポリンキレイイイイイ!!で始まってミミミミミポリンカワイイイイイ!!で終わる素晴らしい映画。画面に映るだけで人を幸せにできる能力を女優(優れた女)と呼ぶ。見ている間、ずっと押されてなかったツ>>続きを読む

ラストレター(2020年製作の映画)

3.4

私もそろそろ岩井俊二への拗らせた初恋を過去に葬らなくてはならないんだと悟った。あんなに美しく芳しく吸い込んだ途端身体中をキラキラで満たしてくれる澄みきった毒にはもう二度と絶対に出会えないから、ずっと何>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.4

『生まれた時から植え付けられた偏見を一瞬で覆せるもの、それは恋!』という素敵な話だった。二階堂ふみちゃんの役がオスカル設定(男として育てられた女の子)だとばかり思ってたので、普通に男の子で拍子抜けした>>続きを読む

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.2

ジュディが「あなた」と歌う時、それはいつもジュディ自身のことのように聴こえた。失われた子供時代の自分。ドロシーを演じなかった自分。母親としての自分。娘としての自分。特別じゃなくても愛される自分。フラン>>続きを読む

イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

3.8

大画面で空飛ぶエディが見れるだけで満足人間なので、期待してなかった分バルーンパニックとしてかなり楽しんだ。私なら間違いなく離陸から20分辺りで死んでるなってくらいの、高いよ怖いよ寒いよの大冒険インザス>>続きを読む

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

とことんリアルなのに何処かファンタジーのような不思議な映画だった。生々しい感情は見えるのにそれを抱える人物の質量は感じないというか、ずっしり重いはずなのに浮いているような感覚から『ピレネーの城』を思い>>続きを読む

名もなき生涯(2019年製作の映画)

4.2

人間が持つことの出来る最も美しいものは、艶めく髪でもきめ細かい肌でも鍛え上げられた肉体でもなく、その内側に宿る魂だということを証明するような映画だった。高潔という言葉はフランツの為にあると思った。どん>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.8

愛おしい。この踊り出したいような髪をくしゃくしゃに撫でたいようなギュッとした気持ちを、ミント色の箱に入れてワイン色のリボンをかけて誰かに贈りたい。もちろん蝶々結びでね。観ている間心の中では、好き、大好>>続きを読む

ムーミン谷とウィンターワンダーランド(2017年製作の映画)

4.2

冬眠っていいなぁ。ゆっくりたっぷり眠るために何日も前からせっせと準備をして、キノコを採り、ジャムを作って、隅々まで掃除をし、たらふく食べて、部屋をあったかくして、時計を止めて、お日様にお別れを言ってベ>>続きを読む

くるみ割り人形と秘密の王国(2018年製作の映画)

3.2

話に集中できないくらいフォイたん(©︎ピッコロさん)のお顔が完成されすぎててちょっと怖い。美は強すぎると圧力になるの見本。クララってせいぜい14歳くらいまでだよね、という意識で見てたからフォイたんが大>>続きを読む

LORO 欲望のイタリア(2018年製作の映画)

3.8

人生のように先が見えなくて長い長い160分だった。今は一生のうちのどの辺なんだろうとぼんやり思う時、当然ながら過ぎていった距離しか測れないのでいつも迷子だ。20歳の女の子も70歳のお爺さんも一生という>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

3.8

流石名作と言わんばかりに全秒みっちり面白いんだけど、部下のアパートをホテル代わりに利用しといて1ミリも罪悪感のない性根の腐った重役じじい達(←誇張してない)に水面下でずーっと腹が立ち続ける。清々しいく>>続きを読む

判決、ふたつの希望(2017年製作の映画)

4.2

怒りは単純なようでいて最も複雑な感情なのかもしれない。こちらの一言が相手の中に燻っている何に火を付けるかわからない。怒りの底には失った喜びや癒えない悲しみや吐き出せない苦しみや煮詰まった悔しさが渦巻い>>続きを読む

恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.0

なんて気持良い世界なんだ!嫌なところがひとっつもない。全ての不純物は洗い流され、生まれたての光を浴びてキラキラと輝いている。中でも屈指の反射率を誇る小松菜奈はもはや呼吸する宝石だった。綺麗で可愛いくて>>続きを読む

焼肉ドラゴン(2018年製作の映画)

3.6

なんて暑苦しい世界なんだ!真っ赤な火鍋にぶち込んだようなグツグツ煮える家族愛。熱い辛い無理と文句を言いながら見てたら、汗の代わりに最後は泪が滲んでた。こんなに騒々しくて短気で毎日がぶつかり稽古みたいな>>続きを読む

I am Sam アイ・アム・サム(2001年製作の映画)

4.0

この映画を初めて観た時、私はスターバックスもセブンイレブンもピザハットも知らなかったというどうでも良い事実にびっくりし、未だに地元にそれらが全部ないことにも愕然とした。そしてダコタファニングの賢者の瞳>>続きを読む

マシュー・ボーン IN CINEMA 白鳥の湖(2019年製作の映画)

5.0

新しい扉を開けてしまった。もう見る前の自分には戻れない。スクリーンに釘付けになりながら、このまま時が止まればいいのにと思った。優雅で獰猛で妖艶で気高い鷹のような鋭さと豹のようなしなやかさを併せ持つ白鳥>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

5.0

この映画に会えて本当に良かった。嬉しくて嬉しくて言葉にできないから今日はオフコース日和。撮影が神がかってるとか、音楽が格好良いとか、演出が冴えてるとか、台詞の旨味が凄いとか、配役が絶妙とか、クレジット>>続きを読む

億男(2018年製作の映画)

2.4

ハイヒールでシャンパン飲む高橋一生はなかなか見応えあったなぁ。『アンダーグラウンド』のオマージュですよね。わかります。でも冴えないヨレヨレの佐藤健には、そんな恵まれた顔に生まれたラッキースタート人生を>>続きを読む

ジョーカー(2019年製作の映画)

4.0

長い長い綱渡りのダンス。怒りと妄執と葬いと再生と祈りのダンス。さぁ悪夢と手を取り合って、冷たい床を忘れる為に爪先が擦り切れるまで踊り続けよう。血で滴る足跡が私の生きた証になる。寂しくて寂しくて寂しくて>>続きを読む

チワワちゃん(2018年製作の映画)

3.6

私がこれまでに触れたことのない感触と纏ったことのない色彩と浴びたことのない光線と酒と煙草と男と女とプールと音楽と練乳とセックスとSNSでこの映画の全部が出来ていて、くるくる回るベッドで飛び跳ねるのに6>>続きを読む

真実(2019年製作の映画)

4.0

紅茶を淹れた時のふわっと香る金色の匂いとか、枯葉を踏んだ時のカサカサと耳に気持ち良い音とか、真夜中に目が覚めて独り占めする月とか、鞄の中に迷い込んだ桜の花びらとか、詩の中に自分を見つけた時の甘美な驚き>>続きを読む

バトル・オブ・ザ・セクシーズ(2017年製作の映画)

3.8

アランカミング格好良かったなぁ。出演シーンは数分だったのに滲み出るあたたかさに包み込まれて夢心地。ラストの台詞は彼が言うから何十倍も響いたように思う。それにしてもビリージーン愛され過ぎだろう。魅力的な>>続きを読む

初恋のきた道(1999年製作の映画)

5.0

こんなのチャンツィイーに5億点。可愛いにもほどがある。可愛いの権化、可愛いの結晶化、可愛いの総本山、可愛いの人類見本、可愛いのユニバーサルデザイン!この顔に生まれ変われるなら来世猫になるのを諦めても良>>続きを読む

スマホを落としただけなのに(2018年製作の映画)

2.4

こんなに役に立つ田中圭を初めて見たな。そしていつ見ても北川景子の美しさは強度が高い。蕎麦に山葵が必要なように、おでんに辛子が必要なように、ホラー(ではないけど一応サスペンス?)にはピリリと美女が必要な>>続きを読む

ディオールと私(2014年製作の映画)

4.2

私がメゾンのドキュメンタリーに求めてたのはこれだっ!既製服のデザイナーだったラフシモンズが、ディオールの暖簾をくぐった日から初コレクションを発表するまでの8週間。主にアトリエの制作現場に密着してて、無>>続きを読む

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.6

私はゼインのこと心の底から尊敬してるし大好きだよって伝えたい。まだ物語が動きだす前のタイトルバックで、これから起こるあれやこれやの手触りが既にビシバシ伝わって来て《なに誰かが用意してくれたふわふわのブ>>続きを読む

食べる女(2018年製作の映画)

3.4

モチモチふっくら白玉ちゃん。ツヤツヤむっちり白玉ちゃん。モフモフまっしろ白玉ちゃん!(※劇中に出てくる白猫のことです) ああああ可愛い。名は体を表すとはこのこと!大福じゃない、饅頭じゃない、おでこと尻>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

4.4

これはもはやハリウッド版おっさんずラブ(※個人の感想です)。あまりに豪華なニコイチ感がありがたくて拝みたくなる。奇しくも〝そばに居続けるには努力が必要″だと日米の美麗なおっさんに教えられた夜だった。タ>>続きを読む

劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

4.2

牧の浴衣姿が尊すぎて爆発するかと思った。。これだから満席の劇場でおっさんずラブは危険なんだよ。 。リアクションを抑えるのに精一杯でコンディション的には50%くらいになっちゃう。やっぱり家で「ふぃゃあ%>>続きを読む

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.8

月の光のように生きる人たち。太陽よりもずっと優しく控えめで、自分をすり減らしながら誰かの暗い夜道を照らすような、振り返ったらいつも見ていてくれるような、心配して真昼にも薄っすら出てきちゃうような、何処>>続きを読む

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