Umetairaさんの映画レビュー・感想・評価

Umetaira

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市子(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「ある男」のテーマと、「桐島〜」的手法
若葉竜也は裏切らない。

いまを生きる(1989年製作の映画)

5.0

Carpe Diem, seize the day, 今を生きる

高校の頃、卒業前の最後の国語の授業を思い出した。おばちゃん先生が黒板に書いた一編の句。

冬菊のまとふはおのがひかりのみ

その先生
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さかなのこ(2022年製作の映画)

3.5

この、やさしくて、あったかい、せかい

さかなクンの自伝的映画。「人と違う」は「個性」であり、伸ばせば伸ばすほど、どこまでも伸びていく。けど、それは「普通の社会」だとあまりにも困難だ。この映画では、ど
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Saltburn(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

“名前を言ってはいけないあの人”も真っ青の闇•ハリーポッター(もっと言えば炎のゴブレット)。

金持ちってなんていけ好かないんだ、なんで努力している人間が報われないんだ。

…そう、思っていた。「すす
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

面白くもないし、残酷で救いもない、この「素晴らしき世界」

「シャブ打ったみてえだ!」はキラーワード。奥行きのあるリリーさんや極妻も良かった。

我が人生最悪の時(1994年製作の映画)

5.0

濱マイク記念すべき第1作。30周年記念で上映された聖地にて。至極。

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.0

正直既視感のある展開も、お約束の「それそれ!」もいっぱいあるんだけど…トム・クルーズが走ってるだけで胸熱5億点なんだよなぁ。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

バッとなって、グワーってきて、ゴゴゴ…って感じ。言い表せないから見てほしい。

映画体験、ここに極まれり。という印象。アニメ映画の可動域、表現域をまたも広げてきた。シンクロする音楽、ディテール・書き込
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怪物(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

物事を一つの面だけ切り取って見せる。いや、一面でしか見せられないのが映画であり、人間なのかもしれない。

ものすごく分厚い物語だった。
不協和音に聞こえた金管楽器のノイズが、あんな風に色を持つなんて。
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.0

結構読めてしまう展開だったけど、ボーズマンの遺作、シモンズのおじきに敬意を拝して加点。

それでも私は生きていく(2022年製作の映画)

4.0

生と死、性と老い、私とあなた

パリに生きる通訳として働くシングルマザーの日常、と言えばそれまでだけど、あまりに普遍的な人生が描かれる。レア•セドゥ、相手役、父親役が印象的だが、娘もまたいい味出してい
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.0

先の展開は誰にも読めないっ!…って煽るにも程があるだろ!(ホメ言葉)

サスペンスホラーであり、SFであり、西部劇であり…。E.T.もあるし、AKIRAも出てくるし、エヴァもいる…。でもって、「見るも
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AIR/エア(2023年製作の映画)

5.0

“靴はただの靴だ。誰が履くかに意味がある”

ただのバッシュの域を超え、文化を築いた「エア•ジョーダン」の誕生に迫る物語。

やはり、マット・デイモンとベン・アフレックのコンビは裏切らない。さらに久々
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モスル~ある SWAT 部隊の戦い~(2019年製作の映画)

5.0

俺たちが戦う街は、生まれ育った故郷だった

油断を許さない緊迫感、隣り合わせの死をにじませながらも、そこは彼らが生まれ育った街“だった”(もはや現状は瓦礫と砂埃の場所と化している)ことを、言葉の端々や
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インサイド・マン(2006年製作の映画)

4.0

誰が悪者?誰が善い者?

スタイリッシュな台詞回しに画作りがいいね。しかし、全体的にスッキリとあえてさせない展開、脚本もまたいい。

異論は認める。

メッセージ(2016年製作の映画)

5.0

対話こそが武器である。問答無用にミサイルをぶっ放すことは映画では痛快であっても、現実には妄動に過ぎない。

表音文字と表文文字、過去と未来、3次元と4次元、科学軽視と軍事偏重…

彼らにとって時間は円
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西部戦線異状なし(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

これが現実。

泥まみれ、常時空腹の兵士たちと、暖かな車内で食事を貪る政府高官との対比が物語っている。

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.5

骨太な邦画。男臭い、東南アジア感のある絵作りが印象的。

RUN/ラン(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

文字通り、少女の自立の物語

サスペンスの王道展開。もう一捻り欲しいところだった感はある。母の背中の傷の謎が知りたい。彼女もまた幼少期に虐待を受けたとかなのかな。

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.0

タイムリープコメディ、ながら達観する主人公も、正攻法で挑むヒロインも、斬新な印象でよかった。J.K.シモンズの笑顔好き。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.5

“身分”と“自由”。
単なる違いによる対立として描かず、共鳴を描くところがいい。石橋静河、良かった。

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.5

不器用、でも、まっすぐ

ボクシングってこんなに色んな音とリズムがあるんだ。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

青春。その一瞬はかくも短く、かくも尊い。

原作の大ファンとは言えないまでも、同じ時代を生きてきた、いちファンとして「なるほどそーくるか!」と驚き。しかし、試合の時間経過に織り交ぜ、湘北の面々、あの名
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「生まれてきてくれてありがとう」。当たり前のように響く一言なのに、置かれた境遇、運命は一人一人異なる。
決して何かを押し付けるではない、じっくりと“家族”“親子”を考えさせる物語。

個人的にはヘジン
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

リアルとフィクションのせめぎ合いは賛否両論呼ぶところだろう。個人的には広く言われている通り、やはりコックピットシーンのリアルさは抜群に素晴らしい。乗っている感覚になれる。ストーリーの粗(先制攻撃の正当>>続きを読む

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