光と影の映画。この映画を観た人なら、「どのシーンを切り取っても絵になる」とか言うだろうけど、映像の美しさに関しては、光をかなり意識的に使っていること、特に人物に対して強い斜光をあてていることも一因と>>続きを読む
とても良い作品だった。これまで見たアンゲロプロス作品の中で1番好きかもしれない。『ユリシーズの瞳』のように、過去と現在をいったりきたりするのだけれど、全体的に優しくて穏やかな雰囲気が流れていた。他の作>>続きを読む
小さい頃におばあちゃんの家で読んだ外国のおとぎ話の挿し絵のような感じ。昔の映画なんだけど、古さと斬新さが混ざったような奇妙で独特な映画だった。
国境、家、旅、ダンス、などなど他の作品にもみられるものが登場するけれど、どの作品も見るたびに新しいし完成度が高い。自分と他人、イデオロギーの境界線、現実と内面、境界をこえたコミュニケーション、といった>>続きを読む
歴史的な背景と、神話的なストーリーと、美しい映像と音楽が重なりあう重厚な映画。
アンゲロプロスの作品はどれも、陳腐な台詞にたよらず、映像やその雰囲気、引いて撮られた人物たちの動きや間が素晴らしい。>>続きを読む
アウシュヴィッツに行く前に見たかったのに、アクション映画のコーナーに置かれてたせいで見つけられなかった…
当時の出来事はとても細かく描き出されていて、ストーリーの背景的場面は歴史的事実や証言に基づい>>続きを読む
テオ・アンゲロプロスの凄さを改めて実感した。この作品も旅をする過程で、彼独自の演出がみられて面白かった。ストーリーを追い求める速度の速い映画ではなく、時間と映像を味わう芸術作品。「おとぎ話」にしては残>>続きを読む
少年たちの話、というか少年時代の記憶というか。子どもの頃の時間はあっという間に過ぎてしまって、今はもう失われてしまったかけがえのない時間に対して、切なさを感じずにはいられないんだな、という感じ。名作だ>>続きを読む
チェーホフってこんな感じなんだと思った。チェーホフの作品をいくつか読んでから見たらまた印象が違うはず。(評価のスコアは適当につけた)
大作だった。幻のフィルムを求めて旅をする。そのなかで、時間と、人と、言葉、そして現実・幻想・記憶が交差して重なりあう。印象的な場面がたくさんあった。映画でもこんな表現ができるんだと思った。
ダブリンの街を見たくて見た映画だったけど、思っていた以上に良い音楽の映画だった。音楽を題材にしたありきたりなストーリーの作品はあまり好きじゃないけど、この映画は、もっとずっと音楽を大事にしている感じだ>>続きを読む
キュートでコミカルで、少し寂しげなところもある映画。お洒落な舞台と個性的な登場人物たちは、見ていてとても楽しかった。
正しい英語をしゃべるレディになる話。オードリー・ヘプバーンはもちろん魅力的だけど、個人的には華やかな舞踏会の場面より、イライザのお父さんが貧しい人たちと楽しく踊る歌が1番好きだった。("with a >>続きを読む
この頃の背景的な知識もなく、最初はついていけなかったけれど、後半になるにつれてどんどん引き込まれた。小さな植木鉢をもつ姿がなんだか悲しかった。本もぜひ読まなければと思う。
評価のしようがない映画。これが伝えるのは誰もが知っているようで知らない事実のほんの一部であって、それに対しては、ただひたすらに顔をしかめることしかできなかった。
世界で一番有名で衝撃的なドキュ>>続きを読む
古き良き時代のアメリカ映画。ユーモラスで洗練された素敵な映画。
女優と俳優の年齢差はあるけど(調べたらハンフリー・ボガードは亡くなる3年前くらい)
若いジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが兄弟をしている貴重な映画。二人とも演技上手だなぁと思った。