ペドロ・コスタ監督の作品のなかでは、すこぶる映画的な印象を受けた。最低限、撮りたい場所と人物があればいい。それがペドロ・コスタ監督の作品である。
本作は撮りたい人物が一人ではなく二人であった。すなわち>>続きを読む
建築家が頭で考えた用途と、実際の建築の使用と、どの程度ギャップがあるのだろう。妹島和世が考案した、学生のための美しいランドスケープを兼ねた建築は、建築家が意図したコミュニケーションやシンポジウムの場よ>>続きを読む
石井裕也監督お見事!いままでの最高傑作であると断言したい。なるほど、今を生きる人たちの閉塞感や息苦しさというのを、そのまま装飾なく描き切るということは、恐怖映画を観るのとなんら変わらないのだろう。もち>>続きを読む
クリストファー・ノーラン監督が確かに「メメント」を撮った人だと「インセプション」と、この映画「テネット」を観て今更思い出した。ストーリーの概要を考え、ロジカルに組み立てる手法がとても好きな監督なのだろ>>続きを読む
夢のなかに夢を見る無間地獄。よくできた娯楽映画だとしても、現代の欲望社会の風刺と考えてみるのも一興である。彼らは、仮想現実の快楽を求め、ついに、実際の現実感を失ってしまう。そして、そのことに誰も気づい>>続きを読む
記憶を失いながらも写真を撮り続ける中平卓馬。生涯を通じて変わらない姿勢に感銘を受ける。沖縄での講演にて狂人のごとく熱く燃え上がる中平卓馬に向ける森山大道の眼差しのやさしさ。
写真家ホンマタカシのドキュ>>続きを読む
夜も明けきらぬうちから、ゆっくりと丁寧にホテルの掃除をする従業員の所作が、まるで禅の修行のようにみえる。スリランカという仏教国で観光客とともにクリスマスを祝い、津波のあった12月26日を静かに迎える。>>続きを読む