マチェッティのバディパックさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-02 暗黒奇譚!蛇女の怪(2015年製作の映画)

3.7

4ヶ月かけて遂に最終作手前まで来た。

ここまでの9作品の中で一番怖さに振ってる感じがした。カメラワークも恐怖を増幅させる。
たじろぐ工藤が新鮮。

「超」の2作はそれぞれしっかり完結するので、単体と
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哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.6

期待以上のゴア描写。

殺人、食人、強姦のショッキングなビジュアルは良かったが、もっと色んな欲について描いて欲しい。
感染して狂うまでのグラデーションが無いので、人間味やヒューマンドラマは薄めだった。

市子(2023年製作の映画)

3.7

意外とロングランしてたので劇場鑑賞。

みんな言ってるが、杉咲花の演技がえぐい。特に冒頭の嬉し泣きの演技が上手すぎた。

ストーリーに関しては、入り組んだ真相を咀嚼するのにカロリーを要して感動しそびれ
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最悪な子どもたち(2022年製作の映画)

3.3

自身と似た問題を抱える役を演じていく中で、自分と向き合っていく。

いわゆる"フランス映画"という感じ。内面で変化が生じ始めたところで終わってしまった。個人的にはもっと明確な変化を見たくなってしまう。
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

4.5

やっぱりアクアマンがアメコミ映画の中で一番好き。
信頼と実績のジェームズ・ワン。ファンタジーに疑問を抱かせない(リアリティとも違う)説得力がある。1作で物語をきれいに完結させるのも上手い。
海洋都市の
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戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ! FILE-01 恐怖降臨!コックリさん(2015年製作の映画)

4.3

行くところまで行った前シリーズから上手くリセットを掛けて、再び初期のフォーマットに。

過去最高レベルの工藤の大立ち回りに、めちゃくちゃ笑った。
初めて?ちゃんと解決して、コックリさんの知識も深まった
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ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

3.4

ドラゴンズというほどドラゴンが出てこない。
魔法で出来ること出来ないことが説明的で、言ったもん勝ちという安直さを感じた。初めから使えた魔法やスキルを最後まで使う、良く言えば伏線回収だが、キャラの成長と
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

3.5

チラッと見えたあらすじに、精霊が〜とか、ブラックコメディとかあったので、ファンタジックなコメディかと思って見てしまった。中身はがっつりヒューマンドラマで、見方を間違えた。(海外でミュージカル/コメディ>>続きを読む

コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

4.3

むちゃくちゃタイムリーな内容。
ありきたりな外で生き延びるサバイバルではなく、安全地帯にて起きる人間性を問われるサバイバルというのが面白い。

寒さと食糧難で生きるために取る冷酷な選択。
普通の住民が
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笑いのカイブツ(2023年製作の映画)

3.3

「人間関係不得意」な生きるのが上手くない男の、暗く汚い、苦しいだけの自伝映画。これだけ暗いのなら巻き返しパートが見たかった。
主人公が何を考えているのか、キャラクターからだけでなく演出からも伝わりづら
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恐解釈 桃太郎(2023年製作の映画)

2.9

恐解釈シリーズ『花咲か爺さん』に次ぐ二作目。桃太郎に封印された鬼の末裔vs桃太郎の末裔。
『花咲か爺さん』はストーリーも良く、過激なゴア描写とサイコスラッシャーもので最高だった。なので本作はジャンル的
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ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

3.6

犯人探しのミステリーはあまり好みではないが、ラストカットは素直に驚いた。
実話なんじゃないかと錯覚するようなリアリティが良かった。

ある娼婦の贖罪(2019年製作の映画)

3.7

エクアドル映画初鑑賞。

非常に現実味を帯びた作品。
主人公の境遇や周辺の状況を、100分弱で無駄なく、かと言って説明しすぎることもなく濃密に描いている。
ハッピーエンドとは言えない終わり方も良かった
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ファミリー・ディナー(2022年製作の映画)

3.3

好きな題材のはずなんだが。
結末に向かう理由付けが曖昧で、叔母家族の目的が見えてこないので、緊迫感に欠けた。
3日間の完全な断食経験のある自分としては、これは現実味に欠ける。あんなにしっかりと歩けない
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

4.2

めちゃグロB級スラッシャーで最高。

セールに群がる人間たちを、動物やゾンビのようにバカにした冒頭から笑ってみていたが、怒涛のトラウマ級ゴア描写でその笑顔も引きつっていった(笑)
ジャンプスケアも多用
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窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)

3.9

原作未読。
1941年(昭和16年)から1944年(昭和19年)まで。

裕福な家庭を描いているのが他の戦争アニメと違うところ。
親にも先生にも恵まれて幸せに暮らすトットちゃん目線で描かれるので、感動
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ゼイ・クローン・タイローン/俺たちクローン(2023年製作の映画)

3.7

タイムループを錯覚させるような見せ方で、一体何が起きているのかという序盤のミステリーと、終盤の暴動シーンが良い。
3人のキャラと関係性も良かった。

後半、一気にあっさりと説明される理由付けはいまいち
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章(2015年製作の映画)

4.2

シリーズに一旦区切り。
最高に気持ち悪いし、声出すほど笑えたし、迫真の演技も良かった。

新シリーズへ向けてリセットするための結末も面白い。

便座・オブ・ザ・デッド(2013年製作の映画)

3.6

強引な展開の矛盾と都合のいいゾンビの動きはあれど、グロさもちゃんとあるし、主人公たちのコンプレックスにも言及したワンシチュエーションホラーで面白い。

ハンガー・ゲーム0(2023年製作の映画)

3.4

ハンガー・ゲームという制度ができるまでの前日譚ではなく、本編でハンガー・ゲームを統べるスノー大統領の成り立ちの話であることは事前に知っておくべきだった。
流石に無理のある話の進み方が気になりすぎた。全
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スマイル(2022年製作の映画)

3.7

ジャンプスケア多め。
不敵な笑みのビジュアルがインパクトがあるが、ミステリー要素も強い王道的なストーリーでちゃんと面白い。

幻覚オチが多くて、後半は慣れてしまった。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

4.1

傷の痛々しさがトップクラス。
母親の死についてどうトラウマが残っているのか説明不足ではあったが、ビジュアルとオチが良かった。

アリ・アスター絶賛も頷ける。

『呪詛』の仏像然り、この腕然り、映画にお
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ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.2

セリフが少なくじっくりと進むストーリー。話が転がるまでが長く、前半が退屈だった。
中盤からスリルのある展開で引き込まれたが、結末がわかっていた上でのここで終わり?というオチが物足りなかった。
友情に感
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.6

『宮崎駿作品集Blu-rayBOX』購入につき、リバイバル上映ぶり2年ぶり、もう何度目かの鑑賞。
テレビ放送で観てたときは難しい内容でそこまで好きではなかったが、リバイバルで初めて編集なしのフル尺で観
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戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版(2014年製作の映画)

3.5

シリーズ6作目。凄いことになってきた。
次の最終章で一旦完結するのか?

画的な衝撃は強かった。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

3.8

草だけ食べて、若く肥えたのは美味しい。去勢されてれば尚の事…。実際の牛豚の育成方法と、ヴィーガンの生態を重ね合わせた面白い着眼点。

離婚の危機に瀕した中年夫婦というのもまた味わい深く、次第に関係が修
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.6

冒頭の期待感はあったし、グルメ通ぶった彼氏のキャラや結末も良かった。
後半は、料理長の動機も弱く、期待をもう一つ上回らなかった。

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.4

原作小説の前日譚であって、ティム・バートン版『チャーリーとチョコレート工場』とは繋がっていないということを事前に知れたのは幸いだった。

美形のティモシーを眺めてるだけで満たされるのに、きれいな歌声で
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チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

3.8

ティモシーウォンカのために久しぶりに視聴。
子供たちが被害を被るシーンばかりが頭に残っていたが、それ以外にもダークな演出があったり、それだけでなくウォンカの過去や、チャーリー家の温かさも描かれていて、
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メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.3

原作漫画が話題になっていたので、BLについてなんの興味もないが視聴。

鬱屈した日々から、共有できない話題をやっと話せるようになることで人生が開かれる。けれども劇的に変化するわけでもないのが現実的では
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ナポレオン(2023年製作の映画)

3.4

フランス革命でマリー・アントワネットの首が落ち、ナポレオンの躍進から衰退まで。
過度な脚色はせず、本当に歴史を順番になぞった印象。

砲弾の迫力と、いくつかの音楽は良かった。断頭のシーンも良い。

子宮に沈める(2013年製作の映画)

4.3

母親が帰らず衰弱していく娘たち。
辛すぎて早く映画終われと思いながら観ていた。観終わったあとは項垂れ、ずーんと沈む。

ほとんどのシーンが定点カメラの撮り方で、それでいて長めの尺。他人の家を覗き見てい
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理想郷(2022年製作の映画)

4.2

実際の事件がモデルとあって、とてもリアル。直接的な加害を描かなくとも言葉だけでも不快にさせられた。

この手の村こわ作品は、最初はいい人たちが徐々に…が多い気がするが、これは初っ端から苦しい展開。その
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.7

我らがネコ娘が出なさそうなので観る気はなかったが、あまりにも評判が良いので鑑賞。(ネコ娘ちょっと出てて嬉しい)

子供にはトラウマレベルのゴアシーンに捻りがあって監督の拘りが感じられた。

終盤はわり
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マガディーラ 勇者転生 <完全版>(2009年製作の映画)

4.5

「熱風!!南インド映画の世界」にて劇場鑑賞。

めちゃ良かった!
『RRR』のラージャマウリ監督なだけあって、(ダンスシーンも含めて)思わず笑っちゃう展開と演出、編集が最高w
2009年公開の映画で、
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ポッド・ジェネレーション(2023年製作の映画)

4.1

22世紀目前の近未来。AIが今よりもう少し生活に介入していて、人々の意識も「テクノロジー>自然」になりつつある。そして胎児を受精から出産までを管理する卵型の人工子宮「ポッド」が普及し始めている。
そん
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