うるぐすさんの映画レビュー・感想・評価

うるぐす

うるぐす

文章は長かったり短かったりします。未だに服のサイズがわかってない大人みたいなもんです。

淵に立つ(2016年製作の映画)

4.2

善意。悪意。疑心。不安。人が実際にはなかなか言葉にはしないが確かに持っている感情を、台詞ではなく演技によって表現する。その描写がとにかく秀逸。
私服では白のYシャツに黒のスーツパンツ。作業着は全身真っ
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帝一の國(2017年製作の映画)

4.0

今年は、最優秀主演男優賞を菅田将暉が獲るだろうと思ってるので、観ないわけには行かなかった。

テンポが良く、次々と色んなことが起こってくれるし、笑いもある。

竹内涼真の役は、今もう竹内涼真の独占市場
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

3.9

とことん地味だが、地味も積もれば絶頂に達する。

徹底的に地味です。
とにかく、手と足と目を動かして、真相を調べぬく作業は、もうドキュメンタリーに近いのでは。実際の、カトリック教会の犯した出来事を、こ
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火花(2017年製作の映画)

3.6

公開初日朝一番観てきました。
悪くはない。ただ、Netflixのドラマには遠く及ばない。といった感じでしょうか。
やっぱり2時間ちょっとで描き切るのは無理です。板尾さん、Netflixドラマの方は監修
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HiGH&LOW THE MOVIE3 / FINAL MISSION(2017年製作の映画)

4.2

こんなにも、あらゆる面において語りたくなってしまう映画はないよ。と、今回改めて思いました。不思議なもので、HIGH&LOWめちゃくちゃ面白いんだけど、やっぱり手放しで称賛したくない気にもなる。それはど>>続きを読む

ドライヴ(2011年製作の映画)

3.9

ライアン・ゴズリングってなんであんなに優しそうでカッコいいんだろ。表情に使われてる素材が他の人間とは違う感じがする。みんなポリエステルなのに、1人だけ絹で出来てるかのような。
オープニングのカーアクシ
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.1

個人的に、お互いの好きな音楽を二股のケーブルからそれぞれのイヤホンにつないで聴くシーンで、クラブの中で2人だけが共有する音楽を聴くあの没入感、あのいやらしさ。
ずっとポジティブで、誰しもを勇気付けるこ
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

5.0

完璧な映画ではないかもしれない。でも、この映画に俺は魂を揺さぶられてしまったのだ。最後、鳥肌も涙も止まらなかった。打ちのめされた。人生の一本に出会った。
生きる希望が湧いた。不思議なんだけどさ。

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あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.7

前篇後篇ものだし、前篇だけで150分もあるから、と敬遠していた自分が間違ってた。言ってしまう。
【今年ナンバーワンの邦画だ。間違いない。】

早く後篇観たくて仕方ない。ストーリーの緻密さ。一切無駄な場
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フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996年製作の映画)

4.3

一番攻めてるテレビ番組は?と聞かれれば「水曜日のダウンタウン」と答える。
これ、多くの人がそうなんじゃないかと思うんですよ。オープニング映像のこだわり具合、企画の「そこまでやっちゃうの?」と思わせるも
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後妻業の女(2016年製作の映画)

4.3

なんでこの映画をこんなに面白いと思って、好きになったのかを考えてみました。
「後妻業の女」。言ってみれば、寿命の短い金持ち老人と結婚して、その死後、遺産を全て相続する女の話です。夫の死後、と書きました
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模倣犯(2002年製作の映画)

3.1

実験的で、2002年の作品なんだけど、新しさを感じる。
そして、中居正広の「決して本性は、奥底は見せないあの感じ」は2017年現在でも続いてるような、そういう意味で適役だったと思う。あと、マスコミの映
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お嬢さん(2016年製作の映画)

4.4

エロ、グロ、刺激臭が凄かった。でも、中途半端に、それらの言葉だけがひとり歩きするということもなく、緻密に作り込まれてました。日本人の変態性への全力のリスペクトも感じましたし、ただ、日本語を話せる役は日>>続きを読む

エルネスト(2017年製作の映画)

3.5

オダギリジョーがなぜあんなにスペイン語話せるのかが謎。この映画のために覚えたのだとしたら、凄すぎる。
邦画なのか洋画なのかもよくわからない映画でした。どっちでもないのかな。

横道世之介、みたいな、「
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

4.7

これは俺の映画だ。
こんなにも本質を突かれた映画体験はなかったよ。ほんとさ。モテキは純粋に楽しめた。でも、この映画は鋭く深く突き刺さった。
誰だって、自然な状態のままで愛されたいじゃない。自然な状態の
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あさひなぐ(2017年製作の映画)

4.0

登場人物それぞれが成長していく物語は、やっぱり面白いし、それをリアルで見せ続けているアイドルが演じるという化学反応が良い方向で起きてたと思う。

コメディーの要素も多く、テンポが良かった。
西野七瀬と
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.2

1 0 0 % I M A X 推 奨 ! !

多分、いや、絶対ダンケルクを堪能し尽くすのであれば、IMAXです。間違いないです。はい。と言っても普通の上映では観てないんですが
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HiGH&LOW THE MOVIE2 / END OF SKY(2017年製作の映画)

4.5

日本映画のアクションはハイロー以前とハイロー以降で分かれることになるだろう!

この「映画」を観ることを薦めてくれた友人に感謝しなければなりません。
危うく、【日本映画史上群を抜いたアクション映画】を
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三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.1

難しい!!!
とにかく何を言えばいいのか、今ここに何を書いたらいいのか、非常に難しい。
観終わって爽快!なるほど!スッキリ!とは思わなかった。でも、だからと言って面白くなかったわけでもなく。他人にオス
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下衆の愛(2015年製作の映画)

3.9

いろんなゲスがいる。

正々堂々ゲスなゲス、ゲスを否定するゲス、ゲスではないように見せかけるゲス、ゲスをゲス呼ばわりするゲス、ゲスを利用するゲス。

映画界の一部はこんな事なのか!?と思わせるようなこ
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銀魂(2017年製作の映画)

4.1

ちょうど良いところ。一人で観に行くにしても、友達と観に行くにしても、家族と観に行くにしても、恋人と観に行くにしても、ありとあらゆる場合においてこの映画はちょうどいい。
「映画観に行かない?」と誘うのに
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脳内ポイズンベリー(2015年製作の映画)

3.8

これは自分の物語だ、と思えるから、この作品は良い。

誰だって脳内で色んな会議を逐一開いてるわけですよ。
もう、始まってからの脳内にいる5人のやり取りが楽しくて、可愛くて仕方ない。

ただ、もうちょい
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花戦さ(2017年製作の映画)

3.7

花戦さ。

なんで、「花戦」じゃなくて、「花戦さ」なんだろう。
物事にはちゃんと意味があるんです。
「花戦」だと、「はなせん」「かせん」と読めちゃうじゃないですか。それじゃダメなんです。

「はないく
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ぼくは明日、昨日のきみとデートする(2016年製作の映画)

4.6

この手のティーンの女の子向けの映画を「めっちゃ良かった!」というのはどこか映画好きの、それも男としては、気恥ずかしいわけですが、はい、

めっちゃ良かったです。
(なんで映画館で観なかったんだろうとは
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22年目の告白 私が殺人犯です(2017年製作の映画)

4.2

面白かったから、絶対観てください!
レビューなんて見ずに予告だけ観てから行きましょう。
観た人とは、あのテンポの良さ、ストーリー、演技。それから、どこまで?みたいな話をしたい。


一つだけ。

この
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昼顔(2017年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ドラマが放送されていた2014年から、映画が放送されている2017年現在まで、3年の時が過ぎている。それは、この映画で紗和(上戸彩)と北野先生(斎藤工)が2度と会えなくなってから過ぎ去った時間と同じな>>続きを読む

アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

3.8

復讐を通した人間賛歌。

世界観に逃げてるってコメントしてる人こそ監督以上に世界観という言葉を使って説明することから逃げてるよね、なんて思いながらレビュー書くわけですが、まず撮り方としては上手いですよ
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劇場版 BiSキャノンボール2014(2014年製作の映画)

3.6

もちろん、あそこに映ってるものがリアルなんでしょう、きっと。特にAV監督陣とアイドルの間に板挟みになる渡辺マネージャーの苦悩という面で見るとめちゃくちゃヒューマンドラマなんですよ。そこは良かったんじゃ>>続きを読む

ピンクとグレー(2016年製作の映画)

4.2

●まずはじめに
「衝撃の62分〜」みたいなキャッチコピーで低評価にするのは、この映画ではなく配給会社だと思うんですが、まあ、それは良いとして。
でもまあ、その62分を念頭においてこの映画を観ることはや
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映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

4.3

最初に言ってしまうと、2017年の東京に生きている人と、そうでない人とではこの映画の位置付けは全く変わってしまうと思う。また、東京に自分の色を付けて生きている人とそうでない人とでも。
この映画が合わな
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十三人の刺客(2010年製作の映画)

3.5

稲垣吾郎という極悪ヒールの爆誕。

この映画の一番の見所と言っても良いかもしれない。この映画以降のドラマ、映画における吾郎ちゃんの悪役への徹し方を見れば明らかだと思う。それを引き出した三池さんやるなぁ
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ミュージアム(2016年製作の映画)

3.9

小栗旬と妻夫木聡に大拍手。
クローズ以降の「肉体派・小栗旬」の中でピカイチ。今やってるドラマ『CRISIS』もまた良い。
妻夫木聡も、個人的には、『怒り』と『ミュージアム』があったからアカデミー賞獲っ
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.9

「ぜーんぶ俺のもんじゃ!」

これは、大食いの少年が鉄板焼き屋さんでヘラ両手に言った台詞…ではなく、
菅田将暉演じるコウ、もうその名の通り神々しいほどの男が言った台詞です。

そう言い切れる「全能感」
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怒り(2016年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

恋人の携帯を勝手に見る。
これって良いことないじゃないですか。
そこで目にするのって、
信じてた人が自分を裏切ってる証拠か、
信じてた人を自分が疑った罪悪感、
だけですから。
でも、それでも見てしまう
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無限の住人(2017年製作の映画)

4.3

ちょっと、SMAP木村拓哉の話をしたい。

「SMAPの凄いところは、あんなに偉大なグループなのに、誰もSMAPという名前に腰を掛けていないところだ。」
いつか誰かが言っていた。

その通りだと思う。
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