うるぐすさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

うるぐす

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バーニング 劇場版(2018年製作の映画)

3.7

父親が服役中で、バイト暮らしの主人公。

バイトでお金を貯めて南アフリカへ行った幼なじみ。

その幼なじみが南アフリカで仲良くなった謎の男。


可愛くなった幼なじみと再会して好きになる前半。
同世代
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目撃者(2017年製作の映画)

3.7

殺人現場の様子をたまたま目撃した主人公。そしてその犯人は自分のことをしっかりと見ていた…
本来ならば安心して暮らせる家、がいきなりサスペンスの香る現場になる。
悲鳴が聞こえてから、被害者が死ぬまでの2
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コンフィデンスマンJP プリンセス編(2020年製作の映画)

4.2

ファンは最後の大どんでん返しがあることを知っている。それでも満足させるこの映画の地肩の強さ。

関水渚、どこかで目にした「広瀬アリスにも広瀬すずにも似ている」という名文。本当にその通りだなと。
それで
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劇場(2020年製作の映画)

4.6

山崎賢人史上最高傑作にして、松岡茉優史上最高傑作。

自意識過剰どころか自意識に飲み込まれてしまっている永田。その永田に惹かれる沙希。
圧倒的なまでに客観視できるが故にそれに自分で縛られて葛藤する主人
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.9

「面白かった」という言葉は不適当な気がするけれど、過不足ない完璧な21分を体験したことは確かだ。

子供に、よくないことを教えたらそれが自分にとんでもない角度で返ってきてしまう。

見終わった後にポス
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.0

最後にして、最大の夫婦喧嘩。
綿密な脚本と役者の演技が一切の狂いない完璧な状態で混ざり合った結果生まれた最高のシーン。

それまで感情移入する場所がよくわからなかった。
離婚ってそういうもので、どっち
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

4.4

【目が覚めるたびに、姿が全く変わってしまう主人公ウジン】
この素材を使って出来上がるのは、普通ならラブコメディだと思うんですが、それを魅力的なラブロマンスに仕上げたのが素晴らしい。

恋愛においてあり
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仁義なき戦い 広島死闘篇(1973年製作の映画)

3.8

ドア越しの射殺、えげつなかった。

千葉真一が演じた大友勝利、何十年にひとり出る類の悪役の逸材。ダークナイトのジョーカー。
真剣佑がこの役やったら凄いことになるだろうなぁ。。。

北大路欣也の眼力もす
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.1

清らかな成長は、かつて清らかだったすべての人間の心を流れる。

主人公の成長を見守って、「成長してる」と思う。美しい物語だと思う。
でも、物語の中で主人公の周りが結果として共に成長しているのと同じで、
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

4.0

子供が見る物だと思ってたら、お兄さん泣いてしまったよ。

自分の居場所ってなんだろう。
つながりってなんだろう。

誰だってきっと抱えたことのあるそんな悩みに寄り添う温かい物語。

架空OL日記(2020年製作の映画)

4.3

100日後に死ぬワニが100日目を迎えた日に見に行ったからだろうか。
重なる部分がとても多い。
バカリズムの描く徹底的なまでの、普通の女性の普通の暮らし。
何かが起きるわけでもない、ゆるやかな作品。
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初恋(2020年製作の映画)

4.6

爽快!!!ただただ面白い!!!

染谷将太が天才。
ベッキーが最高。
大森南朋もすごくよかった。

キャスト陣が抜群によかった。
カッコいいのにどこか抜きがあって。
それぞれのキャラクターでそれぞれ映
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運び屋(2018年製作の映画)

4.2

仕事もうまくいかず、家族からも見放された老人に残ったのは、オンボロのトラックと、逮捕されたことがなく、違反切符を切られたこともないという経歴。
それをきっかけに運び屋をはじめることになる。

水曜日の
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ロマンスドール(2019年製作の映画)

4.3

ラブドールに、命とストーリーが吹き込まれてロマンスドールとタイトルがついた。
そのロマンスはとても僕らに近くて、それでいて美しいものだった。

いつも残された時間のことを忘れてしまう。
それ以上に贅沢
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ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.7

愛おしすぎるよ、この映画。

ナチスとヒトラーを敬愛する臆病者の主人公ジョジョ。空想上のヒトラーに勇気をもらいながら成長していく前半を見て、これはヒトラーをある意味肯定していて、空想上のヒトラーに助け
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ひとよ(2019年製作の映画)

4.5

ひとよ
…One night
…ある夜
…一夜
自分にとって特別な夜。
それも結局はただの夜に過ぎない。

自分を客観視できる。
それにすがるしかなかった主人公がとても現代っぽかった。

憎むわけじゃ
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ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(2016年製作の映画)

3.9

溺れてる人間の口にホースを突っ込める人間と、そうでない人間がいる。
前者は非情な怪物で、後者は普通の人間だ。その両者を分かつもの、それが「執念」
簡単に、怪物を最低だ!と非難できないのは、キャッチコピ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.7

2020年の年間ベストがこの1月にもう出てしまった感じがします。大大傑作!
【ジャンル:面白い映画】としか言えないような、さまざまなジャンルの境界を横断していて、ひとことじゃ言えないし、人によって感じ
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

4.3

映画館で観るべき一本。映画館の音響であのクラシック聴いたら、見終わってからも楽しそうな指の弾く音が鳴り止まない。


テストで赤点の人間が80点を取るようになる。そんな作品はたくさんあった。もちろん素
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HiGH&LOW THE WORST(2019年製作の映画)

4.4

鬼耶高校vs鳳仙学園。なぜ主演が山田裕貴じゃないんだ…?川村壱馬?だれなんだ?
久々のハイロー。待ちわびたハイロー。それが、LDHのニューカマーをゴリ押すためなのか…

などと、思っておりましたが、
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ジョーカー(2019年製作の映画)

4.3

笑うという行為には自分を守る要素がきっとある。
大爆笑する顔は号泣する顔に近い。笑うように泣くことも、泣くように笑うこともある。
そんな自分を守るための笑い声が空虚に響く。

自分を救ってくれたもの、
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劇場版 おっさんずラブ ~LOVE or DEAD~(2019年製作の映画)

4.2

吉田鋼太郎の目がかわいいことを発見したプロデューサー天才すぎる。
あのサウナでの数分間、一生見てられるくらいに面白かった。
吉田鋼太郎が面白すぎた。

前半はとにかく演出が、ドラマの時より張り切ってて
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.0

三谷幸喜の見せたい世界を完璧に体現する中井貴一が最高。そして小池栄子がとんでもなくよかった。吉田羊がたまらなく魅惑的で、あとジャルジャル後藤も良かったなあ。
その中で、ひとり、コメディの世界とは浮世離
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台風家族(2019年製作の映画)

4.3

クズ野郎でゲス野郎な父親が娘が触ろうとした扇風機を蹴り飛ばす。そんな不器用な愛が、不器用な草彅剛がたまらなかった。


実家で見苦しい遺産相続争いを繰り広げる草彅剛、MEGUMI、新井浩文の3人がとて
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ウィーアーリトルゾンビーズ(2019年製作の映画)

4.1

同じ日に親の火葬が行われたことで出会った4人の少年少女の逃避行。
4人それぞれが抱える日常の閉塞感。生きづらさ。葛藤。
それを打破するために行き着いたバンド。
大人から認められる必要なんてない。パンク
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天気の子(2019年製作の映画)

4.7

僕たちが世界を変えてしまったんだ、という周りから見れば過剰な自意識。しかし、自分ごととしてはそれが罪の意識でもあり、絶対的な現実感でもある。

自分と世界は常に対比であり、それが入り混じる美しさ。
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アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.1

【#アルキメデスの大戦】
三田紀房の原作を山崎貴監督×主演・菅田将暉で実写化。
山本五十六(舘ひろし)は、大型戦艦ではなく航空機での戦争が中心になると考えたが、軍部の中で戦艦派と対立。その対立に勝つた
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SING/シング(2016年製作の映画)

4.0

群像劇としての見せ方が秀逸。
それぞれのキャラの現状抱える課題や葛藤、背景をキャラごとにテンポよく見せながら、同時に進めてそれをうまく混ぜて仕上げる。

吹き替え版で観たのですが、トレンディエンジェル
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凪待ち(2019年製作の映画)

4.9

この映画は間違いなく日本映画史に残る。
白石和彌の最高傑作だと言える。
そして、この映画の主役を演じた香取慎吾がとにかく素晴らしかった。

あらすじ
毎日をふらふらと無為に過ごしていたギャンブル好きの
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キングダム(2019年製作の映画)

4.0

次回作が楽しみで仕方ない!!!!!


原作は途中まで読んだことがある、くらいなのですが、実写化にありがちなチープさはなく、この先日本映画の顔になりうる作品なのではないか、と思いました。

でも、これ
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君の膵臓をたべたい(2017年製作の映画)

4.7

一生浜辺美波を推す所存です。

クラスの人気者の女の子が、余命わずかな病気にかかっていることを知ってしまったひとりぼっちの主人公が、そのヒロインの女の子に振り回されていく。

すごい。浜辺美波。よくよ
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コンフィデンスマンJP ロマンス編(2019年製作の映画)

4.2

「計算され尽くされた物語の中で観客はただただ手のひらで踊ることしかできない」

コンゲームつまりは信用詐欺師の物語。
ドラマで視聴者を翻弄し続けた作品がスクリーンへ登場。

長澤まさみ、東出昌大、小日
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パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

4.3

呪縛としか言いようのない既存の価値観を信念によって破壊して、世界を幸福に導く。これは英雄の物語。素晴らしかった。

TBS系列の日曜劇場が好きな人には間違いなくおすすめ。池井戸潤好きにも。


途上国
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.7

かつて誰かがそうありたいと願ったどぶネズミみたいな美しさに溢れた映画。

見終わった時に、主人公と同様に見逃していた幾多もの愛が繋がっていき、魂を揺さぶられてしまって仕方ない。

こんな愛はみたことな
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東京喰種 トーキョーグール(2017年製作の映画)

4.0

窪田くんの素晴らしさ。そして、清水富美加もまた素晴らしいのである。
しかして、佐々木希の出代があれだけってのはおかしな話だよな。

「人間中心主義によってのみ語られる生態系」というアンチテーゼをはらん
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ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.8

80歳の身体で生まれ、0歳の身体で死んでいく。
60歳の身体で20歳の精神。
20歳の身体で60歳の精神。

正直、20歳の身体で60歳の大人な中身があったら、モテて仕方ないんじゃないかと思ったりして
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