曇天さんの映画レビュー・感想・評価

曇天

曇天

テーマとかジャンル分けばかり気にします。
2017年(劇場25、感想36)
16年ルーム、聲の形、シンゴジラ、日本で一番悪い奴ら、この世界の片隅に、スティーブジョブズ、死霊館エンフィールド事件、オデッセイ、エクスマキナ、帰ってきたヒトラー
15年バードマン、サンバ、アメリカンスナイパー、フォースの覚醒、ホーンズ、悪党に粛清を、フォックスキャッチャー、ドラフトデイ、エベレスト、でーれーガールズ

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.3

ゴッホの絵の中の情景が多く登場する。持ち味のパースの狂った室内の床など笑ってしまう。それらもカメオ的映り込み程度なので、知らなくても全く問題ない。実際自分は知らないまま観たら最後に結構驚いて、知らない>>続きを読む

AMY エイミー(2015年製作の映画)

3.9

例えば科学の分野で若くして素晴らしい業績を上げて有名になった研究者がいたとしても、外出の度パパラッチにたかられたりトークショーで中傷されることなんてないわけで。エイミー・ワインハウスの生涯からこれに近>>続きを読む

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.8

自分が好きだった映画音楽やその作曲家がどんどん登場してきてミーハー心くすぐられる。単純にメドレーとして楽しんでしまった。007(ジョン・バリー)→続・夕陽のガンマン(エンニオ・モリコーネ)→めまい(バ>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

怖い予告で楽しみにしていた『ゲットアウト』、ようやく観れました。観終わってみるとお話自体に真新しさはない。とか観終わった直後は思ったけど、細かい事抜きにすれば素直に怖くて楽しめる逸品。ではこれから細か>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

この映画、なぜだかよく失敗するシーンが出てくる。
車のカギを落としたり車の駐車場所を忘れたり間違えて車を急発進させたり、医者の名を呼び間違え、大勢いる中で意思疎通ができず、甥の彼女に気持を察しろと指摘
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虐殺器官(2015年製作の映画)

4.0

原作に感銘を受け、アニメ化にも期待し、首を長くして待った後に鑑賞。時間がなく未だにこの著者を咀嚼し切れていないが現状での覚書を。

原作は純粋な魅力に満ちている。エンターテイメントの中で勉強できれば得
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.6

小さな診療所を訪ねた女性を招き入れずにいたら、翌日刑事の聞き込みで彼女の死を知り、罪悪感を感じて単独で捜査を開始。死者は身元不明で無縁墓に入れられたので家族に知らせたいという理由もあった。

主人公が
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スパイダーマン ホームカミング(2017年製作の映画)

4.5

また面白い映画がやってきた! やってきて早2か月見逃すところだった。
アメコミ映画の振れ幅すげえ。よーし今日も分析するぞー。

かなり没入型の映画だった印象。冒頭は今回のヴィランが誕生するまでの映画『
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

先進国の裕福な家庭で不自由なく生きるってのは誰でも憧れることだろうけど、一度、自分の帰属がそこにはないと感じてしまうと落ち着かないものなのかもな。
サルーは兄の仕事について行った際、列車に取り残されて
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.5

これぞ現代のヒーロー映画といった趣き。コミックではなくむしろ小説で書かれそうな内容だと思った。表では会計士、裏では汚れた金を扱いながら追っ手を寄せつけない殺し屋。そんな現実離れした人物がどうやってそこ>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.5

冒頭で主人公は老人ホームの中をヘルパーの助けを借りて歩くのだが、知人と行き交う度に名前を教えられるのをうっとおしく感じる。お年寄りというのは本当の症状以上に気を遣われ過ぎていて、それを疎んで、あらかじ>>続きを読む

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男(2015年製作の映画)

4.1

映画として普通に面白い。
フリッツ・バウアーは異端のナチハンター。検事長ながら法を逸脱したやり方で捜査する。しかし、連邦情報局の要職にはナチ側の人間がいて妨害を図ってくる。本人はユダヤ人であるために復
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.8

史実の振り返りを後述したので感想からいくと、思わず今年一番好きな映画になってしまった一本。自分が好きなのはひとえに撤退作戦の持つ「戦わずして逃げる」という性格を前面に押し出している点。『プライベート・>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.5

デートで観ても女の子に文句言われないタイプのSF映画なのかなと思いながら一人で鑑賞。

広い宇宙船に2人っきりでロマンチックに浸りたい人向け☆かなと思ったら割とシビアな問題が出てくる。事故で一人だけで
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ワンダーウーマン(2017年製作の映画)

4.0

どう書くか色々考えましたが批判も手放し大絶賛もしないことにしました…。色んなところで小規模にバズってるけどあんまり話題にならないからモヤモヤしてましたが、自分もそれに乗っかるほど反フェミニストではない>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.5

まただ。韓国映画にまた驚かされた。
『グエムル 漢江の怪物』は国に翻弄される国民に警鐘を鳴らす社会派怪獣映画だったが、パニック映画の皮をかぶりながら危機意識を揺さぶる映画がまたやってきた。…といった第
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パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊(2017年製作の映画)

3.8

色々思い出したわ。史実とは異なる海賊像を出して臆面もなく海賊万歳をやっちゃうし、童話並に魔法の力に頼っちゃうし、いい感じのペアがくっつく様が必ず見れる。最初からそうやって成立してたシリーズだった。でも>>続きを読む

ハードコア(2015年製作の映画)

4.0

制約がある中での自由の楽しさがとてもよくわかる作品。脚本的アイデア、テーマ的アイデア、アクションのアイデアの全てがよく練られている秀作。

全編FPS視点が最大の触れ込みではあるが、主人公はサイボーグ
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LOGAN ローガン(2017年製作の映画)

4.6

X-men映画も早10作目。昔ながらのシンプルな作りでかなり好きです。

今までのX-men映画がアメコミなら今回は完全にグラフィックノベル調。荒野が舞台の西部劇風味、頼る者がない孤立者のロードムービ
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美しい星(2017年製作の映画)

4.0

さすがの吉田監督、考えなくても観ているだけで楽しい。
原作の粗筋を見る限り、脚本にはかなりアレンジが加えてある。「地球温暖化」という現代風のトピックに見合うように、各パートでパズルのような擦り合わせが
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ソング・オブ・ザ・シー 海のうた(2014年製作の映画)

3.8

アイルランドの羽衣伝説、セルキーを題材としたアニメーション作品。
海外のアニメ作品を観る時に楽しみなのは独自のキャラクターデザインや表情のアクションなど。カートゥーンひとつとってみても見たことのないバ
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.5

最高!
テレビアニメ『四畳半神話大系』が好きな私からしたら題材から座組みまでどう転んでも傑作でしかないんだが、ここまで驚かされるとは。劇中ずっと湯浅監督独特のあのオーバーな戯画的表現と哀愁漂う比喩描写
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バーニング・オーシャン(2016年製作の映画)

4.3

観てよかった。災害の怖さがわかる。どうなるかわかった上でも緊張感を煽り、詳しい原因は説明せずに事故までのプロセスを視覚的に表現して見せている。特に泥水が噴出するまで、引火する火種が出来るまでが丁寧に描>>続きを読む

セルフレス/覚醒した記憶(2015年製作の映画)

3.5

ライアン・レイノルズは立て続けに似たような役柄をやってるのが可笑しい。『デッドプール』では人体改造されて醜い面に生まれ変わり、『クリミナル 2人の記憶を持つ男』では死んで他人の脳に記憶を移植されるCI>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.3

夕陽にキングコングの立ち姿がこんなに映えるなんて。

王道のモンスターパニックをやってて好感。しかもドラマも面白い。とにかく各所のシークエンスで浪漫衝動を否応なく掻き立てられる。冒頭の墜落シーンからも
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ムーンライト(2016年製作の映画)

4.0

昔の傾向は詳しくわからないが、少なくとも近年のアカデミー賞作品賞は社会的弱者にスポットを当てた作品がよく取っている気がします。下馬評では有力と思われていなくても、アカデミー賞受賞で高まるネームバリュー>>続きを読む

FAKE(2016年製作の映画)

4.5

内容が想像していたよりかなり充実していて面白かった。
と同時に、観ていてハラハラするのだ。まず佐村河内側の視点から状況を撮っていく映像であるから、そこは当然彼の人生のどん底だし、ちょくちょく嘲笑する声
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

2.5

…はしょったなー。贔屓目なしに言うが原作とは全くの別物だわー。

つい最近存在を知って小説取り寄せて、その後映画化されてるのを知ったので、気に入ったものが映像化されててラッキーという気持で読み終わるの
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モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

4.0

モアナの公開日が4ヵ月近くも遅れることが不満で、日本公開をずらす理由をずっと考えていました。『アナ雪』に感銘を受けていたため、自分が観たいかは関係なく悶々としていたのです。気づいたら、公開初日に子供た>>続きを読む

アサシン クリード(2016年製作の映画)

4.5

またボンクラを喜ばせてくれる一大コンテンツが実写化。
ゲーム版から多少設定を作り替えてるが「映画にするなら」を念頭に据えてブラッシュアップ。SF的舞台装置と歴史上の事件へのタイムスリップ、陰謀論、パル
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.1

なんとも、感想を書くのが難しい映画がやってきた。何せ自分は昔の古い映画にもジャズにもミュージカルにも詳しくない。情報部分以外はごくごく古典的なロマンチックドラマ、それ以上を語るとネタバレになってしまう>>続きを読む

シチズンフォー スノーデンの暴露(2014年製作の映画)

4.0

自分には関係のない世界の出来事と思っていても、最近では日本でも権利保護の主張が耳に入ってきます。普通に生活しているだけでは、昨今の「共謀罪」に対する危機感を抱きにくいなあと思ってしまいます。犯罪になる>>続きを読む

コンカッション(2015年製作の映画)

4.3

アメリカの病理がこれでもかと詰め込まれてる。

主人公オマルはアメフト競技中の脳への衝撃が原因で起こる認知障害を偶然発見する。何度も脳が揺さぶられることで溜まるタンパク質によって神経に負荷がかかり普通
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アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

3.5

ドローン攻撃に関しては記録の公開が少ないので、確実にこうとは言えませんが映画の描写に関連することで少しまとめてみます。

これ難しいのは、作中での問題の焦点が本当はどこにあったのか、だ。上層部がどの点
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.0

飛行機事故に遭う確率の低さはよく知っていましたが、それが不時着水を余儀なくされる場合は、波が穏やかな水面である確率、陸地のそばで迅速な救助が可能な場所である確率、エンジンが停止しても残った発電機によっ>>続きを読む

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.7

なぜ今までなかったのか、疑問に感じるくらい簡素な設定。地味過ぎて映画にならないと思われていたのかな。盲目の敵から逃げるというシチュエーションは見た経験があったかもしれないが、今回はソリッドシチュエーシ>>続きを読む