曇天さんの映画レビュー・感想・評価

曇天

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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

なんかいいなあ青春や。都会に憧れたけど洗礼受けて、幻想に逃げたけどそこでも失望して、って踏んだり蹴ったり。都合の良さが若者らしい。頑張れ!って応援したくなる。

主演の2人のコンビがすごく良くてずっと
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アド・アストラ(2019年製作の映画)

4.8

良い映画~。SF映画として見ると物足りない部分も多いだろうが、自分は人間ドラマとして観れたのでラストにとても感動できた。単純にこれ一人の男のターニングポイントの話やんと。しかし途中、最後までよくわから>>続きを読む

天気の子(2019年製作の映画)

4.0

「青臭い」だけで片付けては居られなかったのでまとまらない感想を。
愚直で無鉄砲な主人公に儚げなヒロインの最終着地点なんて特に気になりもしないし、まず大体予想はついちゃうもの。なのに本作は面白かった、涙
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search/サーチ(2018年製作の映画)

4.1

全編PC上の映像だけしかスクリーンに映らない映像が果たして成立するのかの疑問は杞憂だった。ミステリーとしてちゃんと観れる、自分の子供がネットを使う恐怖を上手く捉えたスリラー映画。

この映画無味乾燥な
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ブラック・ミラー: バンダースナッチ(2018年製作の映画)

4.0

ネットメディアならでは、選択肢によって物語が分岐する映画で、しかも内容もこの形式を意識した構成で、登場人物が視聴者にガンガン言及してくるから頭くらくら。ボタンを押す緊張感を増進させにくる。

シリーズ
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バッド・ジーニアス 危険な天才たち(2017年製作の映画)

4.5

この映画観ているだけで愉快痛快。とちょっとのえぐみや胸糞?もあり、観た後でもタイのことを知ればより愉快痛快になれる映画。唯一バーツの価値くらいは知っておけば、台詞で飛び交う値段の価値が分かって良いと思>>続きを読む

ダークナイト(2008年製作の映画)

4.5

忘れた頃に観るダークナイトは良い。改めて傑作やと理解。

グラフィックノベルを映像で観ている感覚。前半はジョーカーが何をしでかすか分からなくて緊張しっぱなし。ジョーカーのパーティ乱入直前の本部長暗殺な
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マイレージ、マイライフ(2009年製作の映画)

4.6

8年振りくらいに観直してみて印象が変わった箇所。
「そもそもコメディだったのか、言われてみればザック・ガリフィアナキスとかダニー・マクブライドとかアナ・ケンドリックも!」「前半の敏腕仕事人紹介には青春
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ネクスト ロボ(2018年製作の映画)

4.7

鑑賞中は至福の時間でした。人の生活を手助けするテクノロジーとしてのロボットが一般に普及した未来が舞台。でも町並みは懐かしいユートピア(=ディストピア)感があって、不良少女と不良品ロボコンビの交流が感動>>続きを読む

アントマン&ワスプ(2018年製作の映画)

4.0

『インフィニティ・ウォー』を観てないので粗筋理解が追いつかなかったなあと思ってたら、しっかり観ていた『シビルウォー』後だと鑑賞後に知り、自分の理解力がないだけだった曇天的レビュー2018年10本目。>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.2

実録映画路線が続いているイーストウッド監督だが、またイーストウッドらしさの際立つ一本が加わった。しかも今回は何だか希望で満ち満ちている。

『アメリカンスナイパー』のようにある人物の生い立ちを語って、
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DESTINY 鎌倉ものがたり(2017年製作の映画)

4.0

舞台設定や物語はファンタジーだけど、その中に現実の日常でも起こり得る人々の営みが垣間見えて大満足。

現実に置き換えれば、これは単に仲睦まじいおしどり夫婦の初めての夫婦喧嘩の話になりそう。たとえば…妻
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ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

4.5

原題"The Breadwinner"

原作はカナダ人作家デボラ・エリスの同名の児童文学。
男と同伴でなければ女は外出が禁止されていた時代のアフガン。ある日父親が娘に読み書きを教えていたかどで逮捕さ
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.5

「大人が観ても面白い」ならぬ「子供が観ても楽しめる」映画。
なぜならずっと子供の目線でカメラを追っていて、犯罪に関わる部分は映像では映らないから年齢制限もクリア。何より主役は子供であって、大人は脇役の
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.0

まぁこんな題材どう転んでも興奮するわな。原作は未読。
ビジュアルイメージが強烈でかつSF小説とあって個人的に期待し過ぎていた感もあり、紐といてみればストーリーはよくあるヤングアダルトのそれ。ストレート
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ミスミソウ(2017年製作の映画)

4.5

観客はきっかけとなる凄惨な事件は悲しい出来事として観るんだけど、そこから生まれる血塗れのアクションを楽しむためにも観る。こういった矛盾を映画は成立させてくれる。ビジュアル面では明らかに「スプラッタを見>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

4.0

「孤独に死にたくない」冒頭のこの言葉が超重要でした。
好きな女の子に声もかけられず世の中に嫌気が差した男ハンクが無人島で自殺しようとしていたところ、一体のオナラをする死体を見つけて無人島を脱出する。十
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

「あなたには分からない、私がどれだけ愛しているか」
これはマイノリティではないこちら側に向けられた言葉であるようにも聞こえた。ストレートな感情を表に出すシンプルなお話だが、普段それができず隠して生活し
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.0

3つの看板広告から不和が広がっていく、というワンアイデアながらこの看板は置いてあるだけでもかなり問題であることはすぐわかる。娘の死んだ経緯を書いた上で、警察署長を名指しで捜査進展を要求していて、広告看>>続きを読む

勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

4.5

松岡茉優の一人喋りでずっと物語を引っ張る快作。彼女は好きな部類だったけどこんなに面白く演技できる人だとは知らなかった。綿矢りさの原作は台詞が少なく独白調。台詞のほとんどとギャグと細かな展開は大久明子監>>続きを読む

怒り(2016年製作の映画)

4.5

じゃあ『フェンス』もやったのでこちらも軽く。こういうのは落ち込んでる時には清涼剤ですね。自分の日常がまだマシだと思えて、人に会いたくなります。

系統は違うけど言われてみれば似ている3人、松山ケンイチ
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フェンス(2016年製作の映画)

4.8

黒人差別の残る50年代、ゴミ回収の安月給で2人の息子を育て上げたトロイ。上はジャズミュージシャンを目指し、下は大学からフットボールのスカウトが来ている。仕事終わりには庭先で長年の友人と一杯引っかけ、メ>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.5

スター・ウォーズの換骨奪胎。SWとはどんな話なのかを今一度考え直そうという志向を感じた。

『フォースの覚醒』ではスターウォーズという映画が観客に向かって真正面からサービスを提供していたのだが、本作『
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ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.3

ゴッホの絵の中の情景が多く登場する。持ち味のパースの狂った室内の床など笑ってしまう。それらもカメオ的映り込み程度なので、知らなくても全く問題ない。実際自分は知らないまま観たら最後に結構驚いて、知らない>>続きを読む

AMY エイミー(2015年製作の映画)

3.9

例えば科学の分野で若くして素晴らしい業績を上げて有名になった研究者がいたとしても、外出の度パパラッチにたかられたりトークショーで中傷されることなんてないわけで。エイミー・ワインハウスの生涯からこれに近>>続きを読む

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

3.8

自分が好きだった映画音楽やその作曲家がどんどん登場してきてミーハー心くすぐられる。単純にメドレーとして楽しんでしまった。007(ジョン・バリー)→続・夕陽のガンマン(エンニオ・モリコーネ)→めまい(バ>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

怖い予告で楽しみにしていた『ゲットアウト』、ようやく観れました。観終わってみるとお話自体に真新しさはない。とか観終わった直後は思ったけど、細かい事抜きにすれば素直に怖くて楽しめる逸品。ではこれから細か>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

この映画、なぜだかよく失敗するシーンが出てくる。
車のカギを落としたり車の駐車場所を忘れたり間違えて車を急発進させたり、医者の名を呼び間違え、大勢いる中で意思疎通ができず、甥の彼女に気持を察しろと指摘
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虐殺器官(2015年製作の映画)

4.0

原作に感銘を受け、アニメ化にも期待し、首を長くして待った後に鑑賞。時間がなく未だにこの著者を咀嚼し切れていないが現状での覚書を。

原作は純粋な魅力に満ちている。エンターテイメントの中で勉強できれば得
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午後8時の訪問者(2016年製作の映画)

3.6

小さな診療所を訪ねた女性を招き入れずにいたら、翌日刑事の聞き込みで彼女の死を知り、罪悪感を感じて単独で捜査を開始。死者は身元不明で無縁墓に入れられたので家族に知らせたいという理由もあった。

主人公が
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.5

また面白い映画がやってきた! やってきて早2か月見逃すところだった。
アメコミ映画の振れ幅すげえ。よーし今日も分析するぞー。

かなり没入型の映画だった印象。冒頭は今回のヴィランが誕生するまでの映画『
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.0

先進国の裕福な家庭で不自由なく生きるってのは誰でも憧れることだろうけど、一度、自分の帰属がそこにはないと感じてしまうと落ち着かないものなのかもな。
サルーは兄の仕事について行った際、列車に取り残されて
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

4.5

これぞ現代のヒーロー映画といった趣き。コミックではなくむしろ小説で書かれそうな内容だと思った。表では会計士、裏では汚れた金を扱いながら追っ手を寄せつけない殺し屋。そんな現実離れした人物がどうやってそこ>>続きを読む

手紙は憶えている(2015年製作の映画)

3.5

冒頭で主人公は老人ホームの中をヘルパーの助けを借りて歩くのだが、知人と行き交う度に名前を教えられるのをうっとおしく感じる。お年寄りというのは本当の症状以上に気を遣われ過ぎていて、それを疎んで、あらかじ>>続きを読む

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男(2015年製作の映画)

4.1

映画として普通に面白い。
フリッツ・バウアーは異端のナチハンター。検事長ながら法を逸脱したやり方で捜査する。しかし、連邦情報局の要職にはナチ側の人間がいて妨害を図ってくる。本人はユダヤ人であるために復
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ダンケルク(2017年製作の映画)

4.5

史実の振り返りを後述したので感想からいくと、思わず今年一番好きな映画になってしまった一本。自分が好きなのはひとえに撤退作戦の持つ「戦わずして逃げる」という性格を前面に押し出している点。『プライベート・>>続きを読む

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