ウリカドさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

滑走路(2020年製作の映画)

3.7

きみのため用意されたる滑走路きみは翼を手にすればいい

詩を元に作られた映画ということをエンドロールで知りました。群像劇のように展開される三軸の物語が一気に繋がった後の展開が感動的です。ただ終わり方が
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すべては君に逢えたから(2013年製作の映画)

3.1

もう少し絡んで欲しかった! というのが正直な感想です。群像劇×クリスマスというとラブアクチュアリーしか思い浮かばないのですが、ラブ・アクチュアリーが紛うことなき名作であるのに対し、本作は及ばず惜しかっ>>続きを読む

HOMESTAY(2022年製作の映画)

3.5

原作既読かつ原作をこよなく愛してる者です。タイトル変更からしてどうなるかと思っていたのですが、かなりの変更点はあったもののラストの展開は変わらずでした。ただ主役級三名の内山田杏奈のみ演技がずば抜けて上>>続きを読む

BLUE/ブルー(2021年製作の映画)

3.7

3人のボクサーが主人公の物語です。そのうち二人のボクサーが違う苦悩を持ちながら前を向き続けていて、一人のボクサーがその後を追いかけるような印象でした。立ち向かわなければいけない現実がどれほど大変なもの>>続きを読む

ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

4.1

本当にこうなりそうで怖いなと思わせてくれた快作でした。『大怪獣のあとしまつ』という作品を鑑賞した後多くの感想で本作が取り上げられていたので興味をもった次第です。ブラックユーモアが散りばめられながらも現>>続きを読む

地球外少年少女 後編「はじまりの物語」(2022年製作の映画)

4.3

ネトフリのアニメ全6話を視聴、おそらく映画と同じで分け方を変えてるのみかなと思うのでこちらに感想を残します。
電脳コイルの監督脚本ということでハードルを上げまくった結果、そのハードルを超えた面白さだっ
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大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

2.0

この素晴らしい設定をこの作品で使ってしまったことが非常に悲しいという気持ちが先行してしまいました。前情報で『令和のデビルマン』という感想を観てしまい、いや流石にそれは言い過ぎだろうと思ったのですが、近>>続きを読む

朝が来る(2020年製作の映画)

3.9

子どもを育てる母親、産んだ母親それぞれの視点から描かれる物語です。
特に産んだ母親の方がかなり重い展開です。これでもかと思うくらい丁寧に描いているため冗長になりそうなシーンが続くのですが、映像と音楽と
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コンフィデンスマンJP 英雄編(2022年製作の映画)

4.2

ドラマからロマンス編プリンセス編と続く作品で、さあどう騙してくれるかなと思いながら視聴しましたが見事に騙されました。今作はかなり複雑な構造をしており、その複雑さゆえの騙し方を描いていました。過去の作品>>続きを読む

新解釈・三國志(2020年製作の映画)

2.9

福田監督のコメディ作品大好きだから楽しめると思っていた頃もありました…集中力が続かなかったです…
コメディパートを入れすぎてて肝心の三国志パートがダイジェストされまくってるのがなんともいえず、合わなか
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.9

展開と配役が見事な作品でした。前半しっかり時間を使って濱田岳演じる主人公のドタバタを描いた後に、森田剛演じるサイコキラーのなにをしでかすかわからない狂気が暴走する緩急がたまらないです。どう転ぶかわから>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

4.2

誰一人救われない展開しか無い物語です。
万引きをして、店長から逃げていたら事故に遭って他界してしまった娘を持つ父親と、店長の行く末と周囲が描かれていきます。
終始しんどいです。結末なんてものはこのテー
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罪の声(2020年製作の映画)

4.0

原作既読ではあるのですが、個人的には映画をお勧めします。作中で取り上げられる事件の基になった流れを知っている方なら小説でもついていけると思うのですが、その背景を知らないままであれば映画の方が圧倒的にわ>>続きを読む

思い、思われ、ふり、ふられ(2020年製作の映画)

3.9

主役4人の輝き方が映像美としてしっかり昇華されている作品でした。正直ストーリーとしてはうまくいきすぎじゃないかと思うのですが、演出が上手く、観ていて飽きなかったです。4人とも素晴らしいのですが特に浜辺>>続きを読む

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

3.6

ハッピーデスデイの監督作品ということで期待して観たところ、ハッピーデスデイほどの面白さはなかったのですがこれはこれで楽しく視聴出来ました。殺人鬼と女子高生の入れ替わりということで、学校が殺人の舞台にな>>続きを読む

ずっと独身でいるつもり?(2021年製作の映画)

3.7

様々な形で限界な女性を複数人数同時に描くタイプの物語。群像劇に近いところがあり、群像劇好きの私としては楽しく視聴いたしました。テーマ的にはもう何度も描かれているものなので目新しさはないものの、キャラそ>>続きを読む

私がモテてどうすんだ(2020年製作の映画)

3.6

ほぼ出オチ的な作品ではありますが要所要所の演出で盛り上げてくれるところが好印象でした。ミュージカル要素の使い方が個人的には上手いなと思ったところです。ただ原作が連載漫画ということもあり、本作の映画とし>>続きを読む

アルキメデスの大戦(2019年製作の映画)

4.0

菅田将暉演じる主人公の圧倒的なキャラを魅せながらストーリーがどんどん展開して行く様子が圧巻でした。数字は嘘を吐かない…果たしてそれは本当なのか、そしてその先の先の先を見据えた未来はどうなるのか。日本の>>続きを読む

機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

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シンプルに合わなかったです…残念…
劇場版1を観て漫画を全巻読んだあとだったため、もっとレイバーが動き回って敵に立ち向かう映像が観たかったです…

機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

3.9

初パトレイバーでした。とんでもない展開の中で二課のキャラクターをしっかり描いたあと、予想だにしないストーリーが紡がれていきました。どう考えても昭和な背景の中で、ロボットであるレイバーが動きまくる異質感>>続きを読む

浅草キッド(2021年製作の映画)

4.0

今や知らない人がいないビートたけしさんを基にした物語。ビートたけしさん、テレビで観たことはあったものの、ここまでの苦悩と挑戦の連続で今の地位にたどり着いているとは想像だにしていませんでした。特に役者陣>>続きを読む

99.9-刑事専門弁護士‐ THE MOVIE(2021年製作の映画)

3.9

シーズン1を少しと前日譚のスペシャルを視聴済みで本作を視聴しました。これまでの作品で明らかにしてきた真実よりもさらに奥が深く読めないものとなっており、明かされた真実は思わず涙が出てきそうになるものとな>>続きを読む

街の上で(2019年製作の映画)

4.0

作品前半でどうなることかと思いきや、後半で一気にたたみかけてくれて楽しい作品になりました。いろんな恋愛が展開される中で、それぞれの価値観のもといろんな話をしていって、最後の最後には一つの感情にまとまっ>>続きを読む

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.2

原作既読ですが、それでもかなり楽しく視聴できました。戦闘シーンや原作にはないオリジナルシーンの数々も素晴らしいです。特に推したいのが、乙骨憂太の声優起用。これが本当に絶妙で、原作で最上級に高まるシーン>>続きを読む

ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

3.9

何か自分の身に降りかかる出来事があったとしても、そのままを享受しで判断するのではなく、深いところまで見なければならないと学んだ一作です。正直展開が読めてしまうところはあるのですが、登場人物の心情が痛い>>続きを読む

ドロステのはてで僕ら(2019年製作の映画)

4.0

2分後の未来が見えるタイムテレビという至ってシンプルな設定を見事に使いこなしていた一作でした。どうやって話広げるんだろうと思っていたのですが、約1時間、終始楽しむことができました。ラストであのような選>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

3.6

searchばりに挑戦的な作品です。この演出でよくぞここまでの展開を描いたなと思わざるを得ません。ただsearch以上に制限が強かったため、正直なところ映画である必要性はなかったのかもしれないなの思っ>>続きを読む

アナと雪の女王2(2019年製作の映画)

3.7

アナとエルザが仲良く話してる光景を観られるだけでも価値がある作品です。前作ほどわかりやすい流れではなかったものの、新たに描かれた展開はまさに正統派続編を貫いていました。圧倒的なエルザの前にはより圧倒的>>続きを読む

劇場版 きのう何食べた?(2021年製作の映画)

3.9

ドラマから入りました。ドラマが1話30分ということもあり、若干間延びするのではと思いながらも視聴したところ、そんなことはなく終始満足感を抱きながら観ることができました。ドラマでもなかった組み合わせでの>>続きを読む

騙し絵の牙(2021年製作の映画)

4.0

タイトルからしてどんでん返し前提の作品にはなるのですが、それを踏まえた上で「面白さ」を追求する物語が見応えありました。不況の波の只中にある出版社を舞台にしているのも好感触でした。ラストの展開は正直いき>>続きを読む

ブラック校則(2019年製作の映画)

4.1

こういう青春群像劇が観たかった! という一作です。
校則に対して立ち向かう理由立てを丁寧に描きながら要所要所でキャラ描写を複数人数同時に行っていく脚本が素晴らしかったです。伏線立ても素晴らしく、ラスト
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サイダーのように言葉が湧き上がる(2020年製作の映画)

4.0

ラストが最高の作品でした。劇中で紡いだ俳句を用いたあのラストは一生忘れることがないような印象を与えてくれました。爽やかですね〜青春って良いですねほんと

ぐらんぶる(2019年製作の映画)

3.4

原作既読です。漫画のノリを実写化するというのは並大抵のことではない気がしておりまして、本作もなんとか頑張りつつも若干追いついていない気がしました。配役も男二人以外は若干違うのでは感もあり、うまくついて>>続きを読む

劇場版 ソードアート・オンライン プログレッシブ 星なき夜のアリア(2021年製作の映画)

4.0

原作アニメ一期二期と前作映画視聴済みの上、全くの前情報無しに本作を視聴しました。一期を観たのもかなり前だったため展開うろ覚えなのも高じまして、かなり満足度の高い視聴体験でした。ソードアートオンラインの>>続きを読む

第9地区(2009年製作の映画)

4.0

独特の世界観で描かれるSFの傑作です。幽遊白書の黒の章ばりに人間の最悪な部分が描かれます。二転三転するストーリーがかなり見応えありました。この方向性で描かれるSFは本作しか無いのではと思うほどです。

ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

3.1

残念ながらあまり自分に合わない作品でした。まず時間軸がかなりいったり来たりしていてついていくのに非常にパワーがかかるのですが、それによって何か作品に価値が生まれているかと言われるとあまりわからず…それ>>続きを読む