鈴木達郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

鈴木達郎

鈴木達郎

映画(267)
ドラマ(1)
アニメ(0)

マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(2015年製作の映画)

3.5

自分の知らないことは、自分の知っていることの少し外側にある、という言葉があり、マイケル・ムーアの諸作品はその起点を与えてくれているように思う

ディザスター・アーティスト(2017年製作の映画)

3.5

大根(に近い)役者と酷い脚本に違和感や憤りを感じるが、元ネタの存在を知った後には、それさえもオマージュなのだと気づかされるという、複層のレイヤーを感じる作品

華氏 119(2018年製作の映画)

4.0

民主主義の危機、という言葉の意味が実感をもって伝わってくる

インサイダー(1999年製作の映画)

4.0

ジャーナリズムは公正であることは出来るけど、客観的になることは出来ないってことなのかな

CURE キュア(1997年製作の映画)

4.5

人間面の皮を剥がせば何考えてるかなんてわからないし、「あんた誰?」って本当に普遍的な言葉だな。そして水のシーンの凄まじさよ…

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.5

主演Saoirse Ronanと、自分の人生は自分で決めるというテーマ設定は、差詰め 2020年版「Brooklyn」であり、虚構と現実が交錯するラストシーンには涙を抑えずにはいられなかった

誘惑のアフロディーテ(1995年製作の映画)

4.0

圧巻のオチに思わずホロリさせられる
神話と現代の娼婦という、組み合わせの妙

コングレス未来学会議(2013年製作の映画)

3.5

リアルなコミュニケーションが断たれ、急速なデジタル化が進む今だからこそ響くものがあった
幻覚から回帰する際の描写が凄まじい

俺たちニュースキャスター(2004年製作の映画)

4.0

こんなくだらない映画を作れるのは本当に素晴らしい才能だと思う。救われる

すばらしき映画音楽たち(2016年製作の映画)

4.0

E.T.なんてまるで観たこともなかったのに、劇中の音楽に集中していたら涙が溢れてきた。映画音楽家達も1人の人間であり、〆切に胃を痛くする日もあるようで何より

お引越し(1993年製作の映画)

4.5

私が幼少期に経験した平成初頭の風景も、こんなにも自由で鮮やかなのであったのだろうか

私の中のもうひとりの私(1989年製作の映画)

4.0

聞きたいこと聞き、見たいものを見て、その結果幸せだと思い込んでいる。が、本当は自分を見失っている。孤独はいつの時代も普遍的だけど、悪いことばかりでもないように思う。

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

4.0

クリスチャン・ベールの人物造形に尽きる。ブルドックと呼ばれつつも仲間の輪に入っていく飲み会のシーンが素晴らしい。

ホワイト・ボイス(2018年製作の映画)

3.5

搾取する側に回らなければ、いつまで経っても搾取されるだけだと戒められる映画

パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

彼は叩き上げで大いに出世すると思う。「ホワイト・ボイス」然り、分断をテーマにした作品が目立つ10年代末

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

私たちの世代は夫婦/結婚というフレームとは違う生き方/関係性を模索しなければならないのかもしれない。そう思う一方で、冒頭とラストの手紙には心が打たれる

シークレット・サンシャイン(2007年製作の映画)

4.0

ディストピアな「現実」に抗う唯一の方法はオルタナティブな世界を欲望することである、が…