りーんさんの映画レビュー・感想・評価

りーん

りーん

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

3.8

序盤の総攻撃シーン凄すぎ。
迫り来るヘリの速さ、容赦のない射撃と爆発。これ全部作って全部壊してるんだ?ってひたすら映像にびっくり。初っ端から、すごいもの観ちゃった…ってなった。
全然伏せないキルゴア中
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インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.3

クレジットの文字列とカラーかっこいい。
悪趣味極まりない男女のグループにいじめられるお話だった(?)
まって何それわかんない!って脳内で引き気味になったけど、そういえばこの監督さんは「アンチヴァイラル
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RHEINGOLD ラインゴールド(2022年製作の映画)

3.8

とっても楽しかった!
破天荒で波瀾万丈な半生。
「人生で最初の記憶は?」
そしてまさかのレコーディング!観ててワクワクした。
カターの勢いがすごいなって。きっと賢くて根気強い人なんだなって思った。じゃ
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ゴッドランド/GODLAND(2022年製作の映画)

3.6

静寂と荒涼が続く旅路は正直ちょっと眠くなった。
川を流れていく十字の柱がなんだか虚しい。
ずっと牧師の冷たさが気になった。
神の思し召しでもサタンのせいでもないのに、そういうもののせいにしているみたい
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

まばゆい火柱を見て恐怖と不快感が湧き上がってきたのが、
自分は子供の頃から原爆がどんなもので、何をもたらしたのかを教えられてきて、負の歴史として抱えている国の人間なんだってあらためて思い知ったかんじ。
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カポーティ(2005年製作の映画)

3.6

フィリップ・シーモア・ホフマン観たくなって鑑賞。
カポーティという人が誰でどんなひとなのか知らなかったけど、話し方や所作からこういう人だったのかな?って想像しながら観れた。
「結末を知らなきゃ結末を書
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.8

Part1の記憶スカスカだったけど大丈夫だった。
すごく楽しかった!
相変わらず砂が綺麗。
太陽を背にした時の光の加減がすごく映える。
闘う者たちが一つを中心に集まり軍隊になって、そこからは怒涛の大戦
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沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~(2020年製作の映画)

3.5

レジスタンスのパントマイマー。
子供たちに喜んでもらいたいって気持ちから、子供たちを助けたいって思いへ。
木に登って隠れることは、木の一部になることなんだって。
反抗とか復讐っていうより、救って生き延
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コヴェナント/約束の救出(2023年製作の映画)

3.8

義理堅いというか意地みたいな恩返しのお話だった。
これまでの映画の中でもちらほら通訳者さんの姿は見かけたけど、こんなふうにフォーカス当てて物語の碇にしているのって初めて。
彼らもいっそう命懸けで一緒に
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.5

ワンちゃんいっぱいケイレブさん劇場だった。
何あのモップみたいなワンコ。
何故"DOG MAN"なのか、なるほど〜って思った。ひっくり返すとそうなるんだ。
檻に閉じ込められ、犬と過ごして犬を愛して犬の
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ファーザー(2020年製作の映画)

3.9

辛くて途中で涙出ちゃった。
こんなふうに世界が見えているの?
どうすればいいの?
って混乱して不安になった。恐いくらいの演出。そしてアンソニー・ホプキンスの演技がやばすぎる(語彙力喪失)
娘の立場も苦
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.6

ミステリーとかスリラーなかんじかと思ったら全然違った。重たい空気の立ちこめた法廷劇だった。
被害者なのか加害者なのか、様々な人の証言によって彼女の見え方が歪んで曖昧になっていく。
真実はたぶん重要では
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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.6

ああ、ふざけてるなアホだな って楽しく観れた。捻りあるようでシンプルで優しいお話。というかたぶんそんなに細かく考えなくていいんだ。スパイは世界を騙すんだから騙されて観とこ。
プロモーションに騙されたけ
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(1960年製作の映画)

3.7

脱獄のためにひたすら穴を掘るお話だった。
床を堀り壁を削り、シャバへの出口をひたすらに。
一見すると地味かもしれないけど、仲間たちと代わる代わる人力で穴を掘るシーンはなんだか見入ってしまう。
穴以外に
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カラーパープル(2023年製作の映画)

3.5

終始ずっと「歌カッコよ…」って思ってた。
力強く伸びやかな歌声がみんな素敵すぎる。ずっと聴いていたい。
個人的にソフィアとシュグの歌パート好き。
全体的に賛美歌ぽいなと思ったのと、女性のお話が強めなの
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テルマ&ルイーズ 4K(1991年製作の映画)

4.0

映画館で観るの2回目だけど、
やっぱり泣いちゃうラスト。
傷ついて後戻りできなくなったふたり。
ただ自由に旅をしたかったふたり。
たまらなく悲しくなって、もうよくわからなくて泣いちゃう。
大好きな作品
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The Son/息子(2022年製作の映画)

3.4

鬱の息子と向き合おうとする父親のお話だった。
その「わからない」は本当にわからない感情だから、対処するのは難しいよなって。
「愛だけじゃ治せない」と言うけど、医療でも治せるのかとすら考えちゃう。
教室
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

3.5

はじめまして、ジャン=リュック・ゴダール。
青い空と太陽と海と。
「私の短い運命線」
画面ごしに話しかけてくる彼と意味ありげな視線を投げてくる彼女。
めちゃめちゃに振り回されて、それを自覚していてもな
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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM(2024年製作の映画)

-

中学生の時に再放送してるの観てたDESTINYのカスみたいな記憶と時折ネットで見かけるシーンの切り抜きくらいしか知識ないけど、観てきた。
大団円みたいで楽しかった。
赤くて丸い水陸両用のあれがカッコよ
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ダム・マネー ウォール街を狙え!(2023年製作の映画)

3.6

株とか投資とか馴染みないからたぶん半分も話わかれてないけど、
物語も音楽もテンポよくて夢中になって観れてよかった。
コロナ禍の雰囲気とかSNSのかんじとか、共感みがある。実話だからそうなのか。
混沌す
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マッドバウンド 哀しき友情(2017年製作の映画)

3.6

戦地から帰った泥だらけの農園で結んだ縁。
各々の語りと視点で物語が進んでいくかんじがいいなって思った。
それぞれ生きるために戦ってた。
友達になる2人のきっかけが印象的。
互いに理解できる痛み。だけど
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ナイアド ~その決意は海を越える~(2023年製作の映画)

3.7

自分を諦められないナイアドの猪突猛進の精神にびっくり。
なぜそこまで?って思うけど、繰り返される「運命」って言葉に次第に説得力を感じる。
''Never ever give up'' ってよく言うけど
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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

"道徳"とか''倫理''とか人間が作った概念があるけど、その前に、人間は理性を被った獣だったねって笑いたくなるお話に感じた。
何でも試して自分を形成して、「生」に自由を求めて冒険するベラに圧倒された。
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.8

内気な女の子の心が、そっと開いて近づく夏のお話だった。
窓から見える空とか、見上げた木漏れ日とか、ちょっとした描写が素敵だなって。
おばさんの優しく寄り添うかんじも、おじさんの不器用な歩み寄りも、愛お
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忘れられし愛(2023年製作の映画)

3.5

凄腕の脳外科医が記憶喪失になって、田舎の村で「わからない」ながらも人を助ける話。
ひとりひとり丁寧に描かれている印象だけど、時々ちょっと説明不足で階段飛ばし気味にも感じた。
終盤も素敵だけど尺足りなか
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ブラッド・アンド・ゴールド ~黄金の血戦場~(2023年製作の映画)

3.6

帰りたい脱走兵が、金塊をめぐる撃ち合い殴り合いに追われるついでに(?)巻き込まれる話。
よく当たらないけど急に当たる弾とか早すぎる回復とかはご愛嬌。みんな何気に強くてしぶとい。
肉弾戦アクション見ごた
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あるメイドの秘密(2020年製作の映画)

3.4

猿が謎。
主人公のメイドの女の子可愛かった。薄ら笑いがとってもいいなって。
彼女にも非はあるけど、そりゃオバケになるのもしょうがないのかなって。
ツッコミどころちらほらで時々笑いそうになっちゃう。
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.6

エドガー・A・ポー ってあの…?と興味を惹かれて鑑賞。
全体的にゆったり進んで、寒空が映える暗い雰囲気。
カルトが絡んでるならとワクワクしかけたけど、純粋?に生にしがみつくために手段を選ばない人たちだ
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アウトフィット(2022年製作の映画)

3.7

「裁断者」
マフィアのごたごたに巻き込まれる仕立て屋さんのお話。
店内を舞台に繰り広げられる駆け引きと探り合いの会話劇。
ちらほらヒントが散りばめられていて、時折ちょっと皮肉にも聞こえる。
機転を利か
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アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.6

壮大な海中世界だけじゃなくて、今回は陸上のファンタジックな自然界も見れて楽しかった。機械も生き物もめっちゃ凝ってる。
そしてそれらを筋肉で制して駆けていく兄と弟!
さりげなく助け合うかんじ、結局は相手
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その瞳に映るのは(2021年製作の映画)

3.6

事実に基づいていると知って何とも言えない気持ちになった。
デンマークにいたレジスタンスの存在も含め、知らなかった当時の歴史の一片を得られてよかった。
これは自分が誰かの目線で作品を観ようとしてしまった
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ザ・ダート: モトリー・クルー自伝(2019年製作の映画)

3.7

こないだライブ行って思い出して鑑賞。
ハマったバンドの自伝って初めてかもだからワクワクしちゃった。
曲の使いどころ素敵。
ちょくちょく画面越しに話しかけてくれるの好き。
バックグラウンド何も知らずにい
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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版(1992年製作の映画)

4.0

デジタルリマスター、画面綺麗すぎてびっくりした。スーツのシワも瞳の色も血糊も、めっちゃ見える!
タランティーノ監督好きかも ってなったキッカケの作品、スクリーンで観れてよかった。
あらためて、会話多い
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

CGが気になりすぎて。

一瞬、ザ・レイドみたいな構図になっていたので今度ちゃんとGOKUDO観ようって思いました。
あのトンファー、先が鋭くて面白いなって思ったけど素手の方が強いしもっと肉弾戦見たか
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プロジェクトX トラクション(2023年製作の映画)

3.0

なんかよくわからないけど深く考えずに観れた!
パワー系のジョン・シナと経験値高そうな(実際めちゃ高い)ジャッキーの、それぞれの闘い方が面白かった。
合図とかちょっと会話が噛み合ってないかんじとか、ジャ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.6

みんな自分の世界に生きているんだなって思った。当たり前だけど。
見上げた先の木漏れ日やふとした時に目に入る木々や人々の姿に、何気ないものをその日の喜びにしている愛おしさを感じた。
繰り返す日々が、どれ
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