うさどんさんの映画レビュー・感想・評価

うさどん

うさどん

映画(1371)
ドラマ(0)
アニメ(0)

母性(2022年製作の映画)

3.4

様々な母と娘の関係性を見せながらも、「親の影響」と、子供の、「親をどうとらえ自らに取り込むか」という点にフォーカスされ、ストーリー的にも『湊かなえ原作』らしさが良くも悪くも出た感じ。
話の展開は早い段
>>続きを読む

映画はアリスから始まった(2018年製作の映画)

3.8

アリス・ギイ、全く知らなかった。
彼女の人生と時代と誤解が、彼女の存在を封じ込め、改めて本作を観て、「復権を」と言うジョディ・フォスターに共感。
個人のドキュメンタリーであり、時代の記録映画でもある作
>>続きを読む

ある男(2022年製作の映画)

3.8

家族にも本当の自分を隠して生きることの理由、隠しとおす孤独なプレッシャーを考えると、それだけで気が重くなる。
理由と事実を粛々と調査する弁護士自身にも、容赦なく残酷な「本当の姿」が見え隠れする。
広が
>>続きを読む

パラダイン夫人の恋(1947年製作の映画)

3.6

本日の巣ごもり鑑賞。
アルフレッド・ヒッチコックの法廷もの。
法廷で罪の有無が問われ裁かれる前までの、弁護士の変わりゆく心理がカメラワークとアリダ・ヴァリの視線、モノクロームの映像で深々と描かれている
>>続きを読む

3つの鍵(2021年製作の映画)

3.6

原題『TRE PIANI』のとおり、同じアパートメントの1階、2階、3階に暮らす家族たちの物語。
ある夜に起きた交通事故を契機に、それぞれの家族が絡み合ったり、自転したりしながら、それまでとは違う歯車
>>続きを読む

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.2

今年観た封切り作品の中でも、かなり良い。
湿地帯に住まわざるをえなかった少女が力強く生きていく中でのサスペンス、最初から最後までスクリーンに魅入ってしまった。
原作を読まずに観たけれど、観終わった後、
>>続きを読む

ザ・メニュー(2022年製作の映画)

3.0

孤島(=密室)のお洒落なサスペンスとして期待したのだけど。
この狂気の宴になぜこのメンバーが選ばれたのか、『料理』の完璧な完成を目指すために、「イレギュラー」をここまで許さず排除しようとするのか。
>>続きを読む

サイレント・ナイト(2021年製作の映画)

3.0

逃れようの無い終末を迎えるクリスマスの夜、死と隣り合わせの時間を過ごす。
繰り広げられる幸せな時間の向こうには、どうしようもないという諦観が見え隠れて、心理描写としては良い出来かもしれない。
けれど、
>>続きを読む

ゆめのまにまに(2022年製作の映画)

3.6

観ておきたくて楽しみにしていた作品。
実在の古物店を舞台に描かれる空間が、イメージする東京を感じさせなくていい。
一言で言えば、「落ち着く映画」。
観光地として賑わう浅草に流れる静かで思いやりある時間
>>続きを読む

ドント・ウォーリー・ダーリン(2022年製作の映画)

3.8

1950年代、郊外のニュータウンで仲良く幸せに暮らす夫婦達。
ただ、夫達は仕事の内容が秘密の同じ会社に勤め、妻達は皆、専業主婦。
ちょっとした事件で、不可解な生活、社会の秘密が暴かれていく。
サスペン
>>続きを読む

MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

タイムループしていることへの気づきと、そのタイムループから抜け出すためのもがきが、退屈にならないテンポで展開されている。
場面設定が日本中どこにでもあるオフィス、ひょっとしたらこれもタイムループ?と思
>>続きを読む

転校生(1982年製作の映画)

4.0

本日の巣ごもり鑑賞。
地元広島出身 大林監督が故郷尾道で撮った「尾道三部作」の第一作。
当時17歳の二人の演技力も凄いけれど、尾道市内の映像がまたいい。
普通の何気ない風景、この映画一本で坂道が特別な
>>続きを読む

王子と踊り子(1957年製作の映画)

3.4

本日の巣ごもり鑑賞。
ローレンス・オリヴィエとマリリン・モンローのロマンチック・ラブ・コメディ。
1911年6月のジョージ5世(エリザベス女王の祖父)戴冠式のロンドンを舞台に、第一次世界大戦前のきな臭
>>続きを読む

女生徒(2006年製作の映画)

3.4

本日の巣ごもり鑑賞。
静止画、一人の独白で戦前の女学生の心の中を描く。
あくまで心の中のことなので、独白という形態が最もその心情を表せると思う。
もちろん、太宰治の原作を読んでから観るのがおすすめ。

ビリティス(1977年製作の映画)

3.7

本日の巣ごもり鑑賞。
デヴィッド・ハミルトン、カメラマンらしく、場面の切り取り、ソフト・フォーカスがいい。
ただ、この映画はやはりフランシス・レイの音楽。
美しいシーンをより活かして映像作品として完成
>>続きを読む

鳩のごとく 蛇のごとく 斜陽(2022年製作の映画)

2.2

太宰治と太田静子の話を下敷きにした作品なので楽しみにしていたのだけれど…。
太宰治のエピソードのいいとこ取りだけで、「えっ」ってうちに終わってしまった。
宮本茉由は確かに魅力的だけれど、清楚に描き過ぎ
>>続きを読む

愛する人に伝える言葉(2021年製作の映画)

4.0

息子の末期癌宣告への母親の悲しみと苦悩が、家庭・親子の関係と共に語られていくが、本作の中核は、患者・息子の葛藤と生き様、死が視野にある患者、家族への医療スタッフ達のあり方。
もしも自分が…の時には、こ
>>続きを読む

undo(1994年製作の映画)

3.3

本日の巣ごもり鑑賞。
映像美が非常に優れた短編映画。
「亀」「生活感の無さ」「ソファでのキスシーン」「縛る」…… 好き嫌いが分かれるのがわかる。
個人的には、映像とともに、山口智子の眼の演技に特に引き
>>続きを読む

逢いたくて(2002年製作の映画)

2.2

本日の巣ごもり鑑賞。
「あの名作『めぐり逢い』をモチーフに…」というコピーを見て、期待して観たが残念だった。
おそらく、設定では40歳代くらいの大人のラブ・ストーリーと思うけれど、撮影当時、約60歳の
>>続きを読む

風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

3.8

本日の巣ごもり鑑賞。
『ルパン三世 カリオストロの城』から5年、もうすぐ公開後40年になるのに違和感や古さがない作品。
戦争と平和、愛、環境など、テーマが今現在にも追い求められているからかも。
納谷悟
>>続きを読む

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.8

豪華出演者による1930年代クライムサスペンス、今秋、期待していた作品。
関係者が多い分、少し説明的な展開だったけれど、登場人物たち、さすがの演技力で楽しめた。
ほぼ実話、というのも驚き。

ショウほど素敵な商売はない(1954年製作の映画)

3.8

本日の巣ごもり鑑賞。
ヴォードヴィルの世界が舞台、親子5人のヴォードヴィリアンが主人公であり、全編、豪華で素敵なショーを見ているようで幸せな気持ちになれる。
親子とマリリン・モンローの絡みも程よく、邪
>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

3.9

本日の巣ごもり鑑賞。
時とともに変わりゆく家族の心が、それぞれの家庭、性格を映しながら見事に描かれ、2時間余りの長さを感じさせない。
不朽の名作と評価される作品に、地元広島の尾道が舞台とされ、有り難く
>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.8

原題『PETITE MAMAN』のとおり、森の中で「ちっちゃなママ」に会うファンタジックな物語。
祖母の死、突然の母の失踪で、8歳の女の子の不安定で孤独な心情も伝わってくる。
「森」という不思議な空間
>>続きを読む

いつか、いつも……いつまでも。(2022年製作の映画)

3.4

少し大げさな演技が要る役どころの賛否はともかく、全体的には安心して観ることができるストーリー、登場人物。
特に大きな事件も盛り上がりも無いので、肩に力を入れず、そこまでドキドキもせず楽しめるが、満足で
>>続きを読む

Zolaゾラ(2021年製作の映画)

3.1

Twitterのツイートに基づく「ほぼ実話」とのこと。
アメリカに限らず、社会の病める一面、弱い人間の一面を切り取ったロードムービーとしては面白い。
ただ、話に深みがあるかといえば、ちょっと残念な感じ
>>続きを読む

彼女のいない部屋(2021年製作の映画)

3.7

あらすじは一言「家出をした女性の物語、のようだ。」、監督からのメッセージ「彼女に何が起きたのか、映画を見る前の方々には明かさないでください。」。
『難解』『匂わせ』との辛評価もあるけれど、そうでもなか
>>続きを読む

千夜、一夜(2022年製作の映画)

3.7

ある日突然、愛する人、大事な人が理由もなく居なくなる混乱と葛藤の中で、「待つ」ことを続ける。
待てるのか、待てないのか、まだ待っているのか、既に心の中に存在もしていないのか、周囲との微妙な関係性は?
>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイ・ワイフ(2021年製作の映画)

3.8

7つの章で語られる「愛」「嫉妬」「疑惑」「葛藤」…。
169分、3時間弱の作品ながら、退屈や疲労を感じることなく観ることができた。
誠実な夫・海の男と、捉えどころのない妻・美しい女の迷宮ドラマが妙に心
>>続きを読む

アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

3.6

親切すぎる邦題のとおり、収監中の囚人達が演じる舞台劇が思わぬ方向に、という実話に基づく作品。
囚人たちだけでなく、舞台演出するプロの役者の葛藤も良いスパイスになっていたけれど、加えて劇中劇の『ゴドーを
>>続きを読む

スーパー30 アーナンド先生の教室(2019年製作の映画)

3.8

インド版「ドラゴン桜」、的ではあるけれど、インドの階級差別、格差、社会的偏見、犯罪組織…、実話ベースのフィクションにしても、深く複雑な社会構造が作品に重さを与えている。
リズミカルな展開、音楽、踊りが
>>続きを読む

クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

3.9

数十年、数世紀を越える確執は現在を生きる当事者たちを心身共に拘束していることが理解できた作品。
音楽で(あるいは他の手段で)、紛争を、争いを、「和らげよう」とすることがいかに困難なことか、まして円満に
>>続きを読む

狼たちの午後(1975年製作の映画)

3.6

本日の巣ごもり鑑賞。
ちょうど50年前に起きた実際の銀行強盗事件を、その3年後に映画化。
さすがに古さを感じる設定、犯罪内容で、ある意味コミカルさも感じさせるけれど、今もある警察官や刑務官による暴行(
>>続きを読む

百花(2022年製作の映画)

2.9

「母の認知症の発症をきっかけに明かされる母と子の過去」を深く丁寧に描いて欲しかった。
『半分の花火』が母にとってどれほど重要だったのかも伝わらず中途半端な感じ。
それぞれ演技力のある3人のメインキャス
>>続きを読む

靴ひものロンド(2020年製作の映画)

3.8

一つの家族の過去と今とが暗転のように繋がって描かれて行くので、両親の老いと子供の成長に戸惑うところもあったけれど、作品としてまとまっていて心地よい。
普段ある日常の中、夫の浮気で翻弄される妻と子供たち
>>続きを読む

ワン・セカンド 永遠の24フレーム(2020年製作の映画)

3.4

まず、数ヶ月に一度の映画上映を、辺境の開拓地で待つ人々の熱気が新鮮。
何度か出てくる砂漠と砂丘は、逃亡と追跡には少し現実味に欠けた感じがしたのが残念。
主演した新人女優リウ・ハオツンが、チャン・ツィイ
>>続きを読む

>|