短い劇場予告編で佐藤二朗の好演(怪演)が垣間見え、期待して鑑賞。
期待を裏切らない佐藤二朗の役作り、演技力はさすが。
個人的には今の日本で、一番の「性格俳優」はこの人、と思っている。
なお、物語は>>続きを読む
2020年から2021年までのコロナ禍、その始まりからの恐れ、混乱、閉塞感、やり場の無い虚しさを覚えている私たちが観るこの映画は、ひと段落した今も辛く、心が痛む。
その頃に人生の大事な時期を過ごした>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
配信では映画を観たことが無かったけれど、今回、初鑑賞が『秒速5センチメートル』。
実写版を観た後に観ると、アニメーションの良さ、実写の良さをそれぞれ改めて感じる。
スクリー>>続きを読む
活躍を期待する女優の一人、山田杏奈さん観たさに公開初日に鑑賞。
「青春恋愛ドラマ」として紹介されているサイト、コメントが多いけれど、これはサスペンス、それも心理サスペンス映画に近いのでは。
観進む>>続きを読む
長命の天才画家・葛飾北斎その人ではなく、何かとわからないことが多いその娘・お栄が主人公。
作中でも出てきた「吉原格子先之図」、現代にも通じる明暗、光と闇の世界が、遊廓の妖艶さの中に寂寥感を際立たせ、>>続きを読む
シンプルで解りやすい、小気味のいいドキュメンタリー。
レンタルビデオ店は利用したことはない(家での映画はDVDなど所有する主義なので)けれど、映画愛がひしひしと伝わる。
最終部分のヒッチコックやゴ>>続きを読む
晩夏の避暑地の、わずかに残る熱気とバカンスが終わりそうな寂しさが溢れる。
「今日は何しよう?」
気儘に気分の赴くまま過ごす1日が、過ぎてゆく。
計画でびっちり埋めないと不安でもったいなく思っちゃう>>続きを読む
実写版を公開初日に鑑賞。
2007年のアニメーション作品は観ていない。
そのせいか、これはアニメ版ではどう描いていたのか、実写の見せる美しい風景をアニメは超えていたのかなどを考えながらの鑑賞となった>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
ヘンダーソン夫人はもとより、"We Never Closed"のウィンドミル劇場の話も、この映画を観るまで全く知らなかった。
史実に基づく映画、とのことで、単なる「ジュディ・>>続きを読む
ファンタジーなラブストーリー、開始早々で「ファンタジー」の種はわかってしまったけれど、わかった上で観ても問題無し。
あまりゴテゴテしていないし、ラブストーリー部分も重たくなくて、ラストに向かってゆっ>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
気丈でしっかり者の妻(梅・岩下志麻)の尻に敷かれながらも、その場しのぎ、口先だけで妾(菊代・小川真由美)を囲い3人の子供まで産ませる気弱な男(宗吉・緒形拳)。
この3人の大人>>続きを読む
前作同様、原作全32巻は読了済みの上で鑑賞。
海戦シーン(本作では大きく2海戦)は変わらずVFXが冴え見応えは十分ではあるが、北極海海戦は戦場設定が少し都合良すぎる感じが残ったし、後半の戦場では進展>>続きを読む
「男と女 -クロニクルズ-」で『男と女』とともに鑑賞。
西から凱旋門に入って、シャンゼリゼ通り抜けて、コンコルド広場回って、オペラ座の横通って…と、これまでの何回かのパリの思い出の風景が、疾走する車>>続きを読む
見逃していた映画の嬉しい二本立てで鑑賞。
大学キャンパスとバイト先、近所にある住まいなど、狭い範囲での僅か1年足らずのどこにでも居る地味な大学生4人の物語なのに、ラストを含め、凄く上手な作り込み。>>続きを読む
見逃していた映画の嬉しい二本立てで鑑賞。
このタイムループへの数えきれないチャレンジ、毎回が胸高まり、嬉しいけれど悲しいトライにいつの間にか引き込まれていく。
結構残酷な事故死と、心理的にも残酷な>>続きを読む
過去と現在が輻輳し、どこまでが現でどこからが幻か、カズオ・イシグロの重層的な作風をスクリーン上でも彷彿とさせる。
観すすむにつれ、隠されていた(けれども密かに示されていた)事実が次々明らかになってい>>続きを読む
劇中のジャックもエンゾも、モデルとなったジャック・マイヨールやエンゾ・マイヨルカの生涯とは異なっている(ある意味真逆)ので、油断するとフィクション映画の気配すら感じてしまう。
描かれるのは、幼くして>>続きを読む
芸術と芸術家を愛する長閑な島の才能ある中学生の周りに集うのは、「悪人ではないが一癖ある変わった大人たち」。
そんな話がいろいろのエピソードを挟みながら2時間半近く続く。
いつも思うけれど、「盛り過>>続きを読む
ループする地下道から抜け出そうとする物語が延々と続き、その過程で変な人とかが出てくる。
しかし、全く怖くはない。
「ホラー」ってこんな感じだったっけ?、それとも今はこれを「ホラー」というのかな?、>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
サンドリーヌ・ボネールもジャック・ガンブランもとても魅力的で、今作の主演二人のイメージにもぴったりフィットしているけれど、ストーリーが薄っぺらいというか、二人の魅力についていっ>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
今は亡き和田誠さんが脚本と監督。
単純なシナリオではあるけれど、全編に流れるJAZZメロディー、主役2人とそれを取り巻く重厚で実力者揃いの共演者達、贅沢な作りが際立つ佳作。>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
1960年映画、1982年舞台劇をリメイクしたミュージカル映画。
題名の「ホラー」要素は、良質の音楽とコメディタッチで薄められ、ビル・マーレイなどのスポット出演者が良い味を出>>続きを読む
【2025.10.18 広島横川シネマで鑑賞】
広島でのありがたい3館・3回目の上映、今回の4Kリバイバル4度目を鑑賞。
【2025.9.21 キネカ大森で鑑賞】
上京の際、3度目を鑑賞。
【20>>続きを読む
なかなか厳しい評価のホラーを恐る恐る鑑賞。
確かに導線を盛りすぎて盛りすぎて、これをどう収めるのか心配になったけれど、やっぱり収めきれなかった。
ホラーの割には怖さは無く、気持ちの悪さも中途半端で>>続きを読む
それほど多くない登場人物と少ない会話で、登場人物達の過去、現在と関係性、心の内を的確に示して、負荷のない自然な作りの、けれど心理描写をも深く描く作品。
アイスランドだけを舞台にした映画は初めて観たけ>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
1988年、バブル景気真っ盛りの中、1980年代を飾る角川メディアミックス作品群の終盤を飾る。
1971年の『小さな恋のメロディ』を下敷にしたような、更には1990年の『ホー>>続きを読む
1993年の公開年は、社会人以上に携帯電話が普及しはじめる直前、高校生の通信手段としてはやはり家電か公衆電話。
地方都市にある日東京から降臨してきた訳あり美人転校生を巡る物語も、今ほど連絡や会話が簡>>続きを読む
『家』と『血』が圧倒的に支配する『歌舞伎』世界、現実には『部屋子』が「名代」の「名跡」を継ぐことは無いとは知りつつ、3時間の長さが気にならず過ぎていった。
冒頭の任侠の「世界」以外、「修羅場」は無い>>続きを読む
グリーンカード抽選に当選した方は、自信と権利保有者としての楽観と優越を感じつつ審査に臨み、審査側は疑問点を一つ一つ潰し確信に変えていきながら、入国の可否を確認し、判断する。
サスペンス映画とされては>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
19世紀初頭のスペイン宮廷模様を、実在の人物達(王妃、宰相、宰相の愛人、公爵夫人、ゴヤなど)と当時の疑惑や噂を交えながらゴヤの『裸のマハ』『着衣のマハ』に絡めたサスペンス映画。>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
谷崎潤一郎原作、というより、晩年の谷崎と義理の息子の妻・渡辺千萬子をモデルとした小説の映画化。
老人の生と性への執着、妄執とそれを掻き立てる息子の嫁・颯子・若尾文子の妖しい魅>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
ルイス・ブヌュエルのシュールすぎる難解コメディ。
ただただ密かな小さな欲望を気ままに追い求める6人の男女の物語が、夢と現実とを織り交ぜながら繰り広げられる。
麻薬密輸の小遣>>続きを読む
事故で亡くなった故人の通夜、葬儀、葬送を通じて、遺された娘、喪主に指名された元夫、故人の同僚、故郷の友人、住人達の姿、立ち位置、秘められた過去や感情が少しだけ明らかになっていく。
僅かに明かされる周>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
林芙美子(1951年6月逝去)の未完の絶筆『めし』を、逝去の5ヶ月後に映画公開。
原作者・林芙美子が突然に亡くなり、小説(『めし』)の結末がどうなるかが誰にもわからない中での>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
もはや伝説に近い王道の純愛物語。
多分、誰もが「胸を熱くして、大号泣しながら観る一本」に決めているような衝撃的な映画なんだろうなと思えた。(『めぐり逢えたら』(1993)の劇>>続きを読む
本日の巣ごもり鑑賞。
薬師丸ひろ子売り出しのために大枚叩いて作った感じ満載の作品。
いつの間にか薬師丸ひろ子が最強の超能力者として目覚め、世界(地球)を征服するとして宇宙から峰岸徹が単身地球にやっ>>続きを読む