うさどんさんの映画レビュー・感想・評価

うさどん

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若草の頃(1944年製作の映画)

3.8

本日の巣ごもり鑑賞。

ジュディ・ガーランドの代表作、監督ヴィンセント・ミネリと出会い、接近した作品。(DVDで、二人の娘ライザ・ミネリがイントロダクションを語っている。)

20世紀初頭のアメリカ中
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舞姫(1951年製作の映画)

2.3

本日の巣ごもり鑑賞。
川端康成原作の映画化。
岡田茉莉子の映画デビュー作。

大戦前は裕福だった家庭の、戦後、斜陽の色濃い家族のドラマが、母子の関わるバレエを軸に展開されていく。

ただ、全体的に表層
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夜の人々(1948年製作の映画)

3.1

久しぶりの巣ごもり鑑賞。
ニコラス・レイ監督のデビュー作。

題名のとおり、人生の「夜」を這うようにしか生きられない多くの人々が登場する中、求める幸せが決して得られるものでないことを示す主人公二人の「
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夏の庭 The Friends 4Kリマスター版(1994年製作の映画)

4.1

故・相米慎二監督の二作品(『お引越し』『夏の庭 The Friends』)凱旋上映で鑑賞。

原作読んだ時、「これ『児童向け図書』にしとくのは惜しい」(夏休みの小学校推薦図書になってた)と感じた深い深
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お引越し 4Kリマスター版(1993年製作の映画)

4.0

故・相米慎二監督の二作品(『お引越し』『夏の庭 The Friends』)凱旋上映で鑑賞。

両親が別居することになって、環境の変化に揺れ動きながらも成長していく小学生女子。

大人の事情、理不尽さ、
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室町無頼(2024年製作の映画)

3.8

応仁の乱直前の混沌とする社会、室町将軍のお膝元で起きたほぼ無名の京の土一揆、『群書類従』のたった一行の記載
「(土一揆の)大将は薄田兵衛と云(う)牢人の地下人也」
から出来上がった、かなり楽しめる時代
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エマニュエル(2024年製作の映画)

1.6

50年前・1974年の旧作『エマニエル夫人』もそうだったが、主人公がなぜこのような行動をとるのか、なぜこのように変わっていくのか、深い精神性の部分の描き方が全く不十分。

旧作と同レベルで、設定をいく
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はたらく細胞(2024年製作の映画)

3.9

映画の分類は「コメディ」だけれど、複雑で生々しい体内の細胞や器官の機能や役割が、これほどわかりやすく親近感を持って描かれ見られる映画は、もはや『教材』。

活躍する体内舞台も、健康で若い明るく綺麗な街
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アニエス V. によるジェーン B. デジタルレストア版(1988年製作の映画)

3.7

一昨年亡くなったジェーン・バーキン、魅力的で多才で、不愉快にならない優しい存在感がこのセルフポートレート的作品に溢れている。

出演作や音楽活動、私生活も含めて話題になり取り上げられてきた彼女の、ちょ
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80日間世界一周(1956年製作の映画)

3.7

今年最後の巣ごもり鑑賞。
これを今年の締めにしようと、結構早くから決めていた。

3時間弱の長い作品ながら、途中での間延びや退屈さも感じさせない、不思議なリズム感がある作品。

デヴィッド・ニーヴン演
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ロード・オブ・ザ・リング/ローハンの戦い(2024年製作の映画)

3.7

「ロード・オブ・ザ・リング」の前時代を描く作品であり、プロデューサーなど主要スタッフなどがアメリカということもあって「字幕版」を選択。

実写版の前作をスクリーンで、その後DVDででも観てたので、アニ
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ビューティー・インサイド(2015年製作の映画)

3.9

久しぶりの巣ごもり鑑賞。

荒唐無稽なファンタジーが、人を愛することの心理の深層を問うことに変わっていくドラマ。

冒頭、一瞬抱いた設定への違和感、物語が展開するにつれて飲み込んで咀嚼していく感じが、
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最後の乗客(2023年製作の映画)

3.8

かなり早い段階で「秘密」が想像ついて(結果的に当たっていた)、状況把握した上で観たけれど、そんな中でも最後までじっくり、引き込まれて鑑賞。

東日本大震災で突然断ち切られ、転換を余儀なくされ、戸惑いの
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

3.7

一つの古ぼけた木製ベンチで、5編の物語が繰り広げられる。

登場人物は、各編2人か3人。
その人物の心の距離感が、交わされる会話と風景、天候とで絶妙に描き分けられていて、これぞオムニバス映画、という貫
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正体(2024年製作の映画)

3.6

逃亡者と関わった人たち、それぞれの現在(いま)と過去事件のフラッシュバックの畳み掛けで、緊迫感、スピード感とともに、ふとホッとする安心感とが、緊張感に変わって妙に心地よい。

かなり重厚な脇役陣の中で
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六人の嘘つきな大学生(2024年製作の映画)

3.2

超人気企業の就活最終面接前と当日の六人の大学生、実在の大学名で紹介・設定されてい、それぞれそれらしい個性がちょっぴり表現されていて、そこは上手いなと思った。

ただ、前提に比べて飛躍しすぎたり、突飛な
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アイミタガイ(2024年製作の映画)

3.9

今年一番の優しい、安心して観れる映画かもしれない。

今この瞬間にも、どこの街でも起きている無意識の繋がりやすれ違いが、丁寧に描かれて、全体で心温まる「相身互い」の世界として美しく紡がれている。

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十一人の賊軍(2024年製作の映画)

3.5

久しぶりの大型娯楽時代劇、というか大型娯楽時代劇を観るのは本当に久しぶり。

賊軍の面々が少し超人的すぎる剣さばきを見せるのが気にはなったけれど、全体的にはこの長尺を十分楽しめた。

ただ本作観て、今
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チャイコフスキーの妻(2022年製作の映画)

3.0

どうして愛なきチャイコフスキーは結婚したのだろうか?

世間体のためというよりも、どうも目先のお金のためとしか思えないし、彼が作曲家として成功した後には、ますます露骨に彼女から離れていってしまう。
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パリのちいさなオーケストラ(2022年製作の映画)

3.6

パリから離れた下町のアパートで慎ましやかに暮らす家族、娘2人をお金持ちの子弟が集う音楽学校に通わせ、同時に、世界的指揮者の私塾に通わせて指揮と演奏を学ぶ、本当に中東からの移民家族の物語?という疑問は残>>続きを読む

八犬伝(2024年製作の映画)

3.0

誰もが知っている「南総里見八犬伝」、滝沢馬琴の描くファンタジックでアクション満載の原作に、物語の誕生までの馬琴の姿を挟み込みながらの2時間30分をどう感じるか、感想と評価が大きく分かれそうな作品。>>続きを読む

KYロック!(2024年製作の映画)

3.3

広島関係者・広島出身者多数、オール広島ロケの特権?で広島先行上映で鑑賞。

加えて、主演ミカカさんの舞台挨拶もあって、何から何まで幸せな鑑賞に。

ストーリーも、熱い「ロック魂」が、静かに地味に、かつ
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ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

3.0

法廷やニュースの言葉だけで語られる、前作での「ジョーカー」誕生に至る衝撃的な出来事・場面が、本作を観ながら脳裏で自然にフラッシュバック。

それだけ前作が印象的だった反面、本作が何だか表層的に見えてし
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.3

すごい作品が出てきた、という驚き。

題名のとおり、過去から現代へのタイムスリップもの、劇中劇の手法による作品はこれまでもよくあるけれど、この映画の脚本・演出はシンプルで無駄が一切無く、かつ、説明調で
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傲慢と善良(2024年製作の映画)

3.4

マッチングアプリ婚活での「あるある」から始まる物語が、最近のアプリ利用の弊害、考察と検討、判断と行動、そして人間成長の歪みをも感じさせるように展開していく。

映画で示されたある種の結論には賛否あると
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憐れみの3章(2024年製作の映画)

3.8

3つの話が、主要な出演者が役どころを変えながら紡ぎあげられていくが、それぞれの話がなぜか既視感無く、その一方で不思議なことに3話が緩やかに繋がっている感じも残る。

全てを観終わった後にも、ほんの小さ
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寝ても覚めても(2018年製作の映画)

3.1

映画がきっかけとなる場外の事件で、再び観ることは難しいと思っていたけれど、「濱口監督作品特集」で幸いにもスクリーンで鑑賞。

主演の二人の演技(関西弁も!)は稚拙だけれど、脇を固める瀬戸康史、田中美佐
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夏の終わりに願うこと(2023年製作の映画)

3.6

父の死を予感しながら、久しぶりの再会を期待する子。

祖父、伯父・伯母、いとこたちと、かなり登場する親戚が多いものの、この短い時間の中で、その関係性やそれぞれの家庭環境、日常が想像できるうまい作り。
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スオミの話をしよう(2024年製作の映画)

3.2

春からずっと楽しみにしていた作品、なので初日に行くと決めていた。

長澤まさみさんが大好きなので、彼女の多才ぶり、演技の幅の広さ、そしてびっくりの歌唱力!

群像劇、コメディに天才的な才能の三谷幸喜監
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美食家ダリのレストラン(2023年製作の映画)

3.6

末期とはいえ、フランコ独裁政権の影がちらほらする中での軽く心地よいコメディ。

太陽輝く地中海側のスペイン、海辺の田舎町の変わったレストランの変わった(けれど愛おしい)オーナーが、コメディの最高のスパ
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ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.1

河合優実演じるカナの生き方に共感や同調を感じる方々も多いのかなと思いながらも、果たしてこれが肯定されることが良いのか、という感じを持ってしまった。

既に社会に出て生きている20 代初めの若い女性の、
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ボレロ 永遠の旋律(2024年製作の映画)

3.3

世界に知られるこの一曲を作ったモーリス・ラヴェルについて、実はほとんど何も知らず、この作品がその一端を垣間見させてくれると期待して鑑賞。

決して音楽界の主流派、正統派ではなかったこと、第一次世界大戦
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墓泥棒と失われた女神(2023年製作の映画)

3.5

主人公と見え隠れする恋人、全編がギリシア神話を下敷きに、世界史的知識とイタリア経済と移民問題まで及ぶ、観る側に強く予備知識を求める作品。

逆に何も知らずに観た方が、過去と、紀元前まで遡る超過去と現在
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愛に乱暴(2024年製作の映画)

3.6

地味で孤独感・疎外感にもがく主婦・江口のりこ、よそよそしく、冷たささえ感じる夫・小泉孝太郎、隠然たる威圧感を感じさせる姑・風吹ジュン、とにかく主要な3人がぴったりはまっている配役。

話が進むにつれて
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お隣さんはヒトラー?(2022年製作の映画)

3.8

1960年代の南米を舞台に描くブラックなコメディだけれど、戦後わずか15年では「偽装自殺・生存・南米に逃亡」というのがリアルにあり得る。

まして、ヒトラー本人に会ったことのあるホロコースト生存者から
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流麻溝十五号(2022年製作の映画)

3.6

大陸から逃げてきた国民党政府の、物理的にも心理的にも追い詰められた時代背景を反映、国家の緊迫感と疑心暗鬼が住民や国民に刃のように向けられる怖さが伝わってくる。

いつも一番弱い者に皺寄せ来るんだ、とか
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