うさどんさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

うさどん

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青い騒音(1971年製作の映画)

3.1

本日の巣ごもり鑑賞。
日本未公開作品。
妻子ある中年男との不倫に走る15歳(と11ヶ月)の小悪魔少女を、当時18歳のオリビア・ハッセーが演じている。
ストーリー的には単調で盛り上がりには欠け、ラストも
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ホワイト・クリスマス(1954年製作の映画)

3.6

本日の巣ごもり鑑賞。
あまりに有名すぎる表題曲とともに、クリスマスシーズン定番のミュージカル映画。
ただ、正直、『White Christmas』の流れる2シーン以外の印象は薄かった。
今回、真剣に観
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FLOWERS フラワーズ(2010年製作の映画)

3.1

本日の巣ごもり鑑賞。
1936(昭和11)年から2009(平成21)年までの、女性たち6人・三代の人生を、6人の豪華女優が演じる。
それぞれの時代背景と女性を取り巻く社会環境、美しい日本の四季の映像で
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あなただけ今晩は(1963年製作の映画)

3.6

本日の巣ごもり鑑賞。
アメリカ映画だけれどパリが舞台のラブコメディ。
ジャック・レモンとシャーリー・マクレーンの二人が自然でいい空気感を出しているし、娼婦とヒモの話なのに、何故か純愛物語?と思える清潔
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女王陛下の007 4Kレストア(1969年製作の映画)

3.8

この稀有な007作品をスクリーン上映してくれた4Kレストアに大感謝。
007映画では稀なラストと本作限りで降板したジョージ・レーゼンビーが地味なこともあって、007作品の中では観た回数がおそらく最少だ
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007/ゴールデンアイ 4Kレストア(1995年製作の映画)

3.3

ソ連の崩壊を象徴するレーニン像が多出するタイトルバックから、東西冷戦終焉後の新たな脅威と危機の物語に繋げている。
やはり圧巻は戦車でのカーチェイス。
破壊の圧力がやはり桁違いで、これだけでも爽快。
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007/私を愛したスパイ 4Kレストア(1977年製作の映画)

3.8

この映画観るたびに、影響されてエジプト・カイロに行った時、『ギザの音と光のショー (Giza Sound & Light Show)』をつい予約して見に行ったこと、ロータス エスプリと主題歌に一目惚れ>>続きを読む

007/ ロシアより愛をこめて 4Kレストア(1963年製作の映画)

3.9

007映画の中でもトップクラスに好きな作品。
この映画観たことで、トルコ旅行の際にイスタンブールの『地下宮殿』にもわざわざ行ってしまった。
ボンドガールのダニエラ・ビアンキは美しすぎるし、オリエント急
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007は二度死ぬ 4Kレストア(1967年製作の映画)

3.3

誤解も含めて、1960年代の日本をどう見ていたのか、どう見えていたのかが少しわかる、今では考えられない007映画のオール日本ロケ。
ショーン・コネリーが日本人に変装、にはやはり無理があったけれど、若林
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橋の上の娘(1999年製作の映画)

3.8

本日の巣ごもり鑑賞。
モノクロ画面の中で投げたナイフの音が、緊張感と昂りを増幅させていく。
ロードムービーでありながら、旅の過程ではなく舞台上のナイフ投げに神経が集中。
愛を直接的に表現しない、けれど
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沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

3.7

原作のストーリーをかなりうまく組み立てて描いてあり、艦隊離脱、独立宣言に至る過程での、日米と潜水艦内の緊張感を共感できた。
今回作、長編の原作の中のほんのわずかの冒頭部分のみで作られ、しかもかなり良い
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ソフィー・マルソーの 愛人日記(1991年製作の映画)

1.3

本日の巣ごもり鑑賞。
『××(著名な俳優、監督などの名。女優の場合が多い)の⚪︎⚪︎(本来の映画の題名)』の邦題ネーミングの映画は、一般的に面白くない、たいしたことはないが、本作はまさにそんな一本。
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スイング・ホテル(1942年製作の映画)

3.4

本日の巣ごもり鑑賞。
1942年8月にアメリカで公開されたこの映画、劇中の『White Christmas』や『Easter parade』が後の同名映画を生んだこと、ホテル「ホリディ・イン」がこの映
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山女(2022年製作の映画)

3.7

今最も期待している女優・山田杏奈主演。
まさに「熱演」でお見事。
年齢的に女子高生役が続き、助演・共演としても上手さが光っていたが、一転、差別、貧困と重く苦しいテーマの主役を堂々と張っている。
このま
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ファルコン・レイク(2022年製作の映画)

3.7

避暑地の夏の湖畔で再会した14歳と16歳の男女、淡い切ない夏の恋と予想外のラスト5分。
大人へと少し背伸びする微笑ましい二人と、巧妙に張られた伏線が、夏の避暑地の想い出を彩って心地良く、そして緊張させ
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FRIED DRAGON FISH(1996年製作の映画)

2.9

本日の巣ごもり鑑賞。
岩井俊二監督らしい映像と切り取り方の妙。
Vespa、衣装、携帯電話、小物、オフィスは時代を感じさせる古さ。
この映画はやはり絵(映像)で楽しむのが一番。

無分別(1958年製作の映画)

4.0

本日の巣ごもり鑑賞。
イングリッド・バーグマンの作品も、ケイリーグラントの作品も、二人の共演作もチェックしていたつもりだったけれど、この作品は知らなかった。
主演の二人の美貌と甘いストーリーに頼る従来
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プレステージ(2006年製作の映画)

2.6

本日の巣ごもり鑑賞。
超豪華キャスト、才能あふれる監督、脚本、原作、スタッフ達なのに惜しい。
キャスト個性が強すぎたのか、マジックのネタへ近づかないようにという忖度なのか、テスラやエジソン一味まで登場
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ナチスに仕掛けたチェスゲーム(2021年製作の映画)

3.7

ナチスのオーストリア併合で全てが変わってしまった男の、極限状態の中で手に入れた本。
精神の完全な破壊の一歩手前で踏み止まることができたのか、それともすでに破壊されてしまっているのか?
フラッシュバック
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シモーヌ フランスに最も愛された政治家(2022年製作の映画)

3.9

強制収容所を生き延び、女性への社会的差別に抗い、自国とEUの人権問題に立ち向かい勝利。
驚異的な意志力と実行力、突破力を2時間余りの映像からだけでも感じることができた。
翻って、海外研修問題や金銭的不
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恋とスフレと娘とわたし(2007年製作の映画)

2.6

本日の巣ごもり鑑賞。
過干渉の母親と三人娘、特に未婚の三女を巡るロマンティックコメディ。
母親と三人娘の場面も少し多過ぎ・盛り過ぎ感、三女への母親の絡みも途中から面倒くさくなるほど。
結果的にスフレ、
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ミステリと言う勿れ(2023年製作の映画)

3.8

地元広島が舞台の【広島編】、県西部の身近な場所が主なロケ地となっていて、迷うことなく鑑賞。
限られた範囲の地域、小さな一族間での事件に終始する2時間強のストーリー展開もテンポ良くて苦にならない。
ネイ
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

1.5

アガサ ・クリスティの1960年代の代表作『ハロウィン・パーティ』が原作とされているけれど、場所も時間もイタリアに置き換えられて、ポアロも既に引退している身。
原作をほとんど無視した脚本(ほん)、ケネ
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トップ・ハット(1935年製作の映画)

3.8

本日の巣ごもり鑑賞。
フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの「すれ違い」ミュージカルコメディ。
バーリンの音楽5曲はどれも最高。
中でも『Cheek to Cheek』で踊る二人は年齢的に最も美
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.8

この若い監督・脚本家 加藤拓也さんが少し気になっていたこともあって、見逃さないように鑑賞。
漂う微妙な雰囲気を作り出そうとする過剰な音楽や演出もなくシンプル、門脇麦、田村健太郎、染谷将太の三人の演技が
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劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

3.1

いつもながら、「ギャグ」と「シリアス」のギャップとバランスをどうとらえるが好き嫌いや評価の分かれ目。
今回は(話の進行役となっていて残念だけれど)『キャッツ♥アイ』パートをもう少し増やして深度を持たせ
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エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

3.8

原作者の強い意向で再編集され、カットされたシーンなど追加。
公開から半世紀も経っているのに、現在まで続編たち、類似作品、模倣作品が作られて続けている凄さだけでなく、恐怖映画、オカルト映画の原型を作った
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ローマの休日 4K レストア版(1953年製作の映画)

5.0

レストア前から数えきれないほど観ている大好きな作品。
セリフも暗唱できそうなほど、タイトルバックからエンディングまでの背景やロケ地の多くに何度も行ってみた。
けれどスクリーンにかかったら必ず観てしまう
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ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

3.9

娘シャルロット・ゲンスブールが母ジェーン・バーキンを撮るドキュメンタリーではあるものの、ジェーン・バーキンその人が1960年代から今日まで映画、音楽、社会的活動を通して「一つの時代を作ってきた」人。>>続きを読む

気分を出してもう一度(1959年製作の映画)

3.2

本日の巣ごもり鑑賞。
ブリジット・バルドーの魅力が溢れる推理サスペンス。
軽いユーモアも交えながら進む犯人探しが、途中から少し間延びして残念。
バルドー狙いの方には、彼女のダンス姿まで見れる本作はお得
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ローラ(1961年製作の映画)

3.9

本日の巣ごもり鑑賞。
小さな港町ナントで錯綜しすれ違う恋。
やがてその恋がひと段落する頃、また新たなドラマの予兆が語られる。
『シェルブールの雨傘』の前に観ておいた方がいいなと思える『シェルブールの雨
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SAND LAND(2023年製作の映画)

3.9

絵もストーリーも最初から最後まで安心して観れる「鳥山明」ワールド。
他作品で時々ある、耳に痛い絶叫も、圧の強い台詞や煽り立てる絵も無く、しかしいつの間にかともに旅しているような親近感でいっぱいに。
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遺灰は語る(2022年製作の映画)

3.3

『釘』までの間、場面から離れて死生観を中心にふと考えてしまう作品だった。
差し込まれる映画(映像)と全編通してモノクロの統一感がある反面、考えてしまってて、我に返って、みたいな置いてきぼり感も少し。
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リバー、流れないでよ(2023年製作の映画)

3.6

川沿いに建つ旅館の別館を中心に、狭いエリアで起こるわずか2分のタイムループ。
この「2分」が観る側をドラマに引きずり込み、集中させ、突き放してまた引きずり込む。
タイムループものとしてはなかなかの完成
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小説家の映画(2022年製作の映画)

3.3

丁寧な(少し丁寧すぎる)会話、熱い(時にはくどい)議論でモノクロの中、人が出会い物語が進んでいく。
心の折れた作家が、銀幕から姿を消した女優を撮った短編映画、その行方や評価にも余韻を残す不思議な作品。
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放課後アングラーライフ(2023年製作の映画)

3.5

「女子高生」と「釣り」との組み合わせ以外はいたって普通の関西の海辺の町で起こる物語。
登場する4人の会話から描き出される微妙で繊細な心の動きに共感して感動してしまった。
ミニシアターだけの上映にするに
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