うさふわさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

うさふわ

うさふわ

映画(365)
ドラマ(0)
アニメ(0)

存在のない子供たち(2018年製作の映画)

5.0

存在のない子供たちの存在。
貧困、虐待、盗み、人身売買、児童婚、レイプ、麻薬…これらが日常的に行われるシリア難民の生活環境。推定年齢12歳の主人公ゼインは、出生の届出もされていないため自らの誕生日や正
>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.4

運命に操られた2人のドンの人生。
昔から頭一つ抜きん出ており、賢く、周囲から一目置かれていたマフィアのサラブレッドのマイケル。
一代で組織を築き上げドンとなり、ゴッドファーザーと慕われ、愛と人望を手に
>>続きを読む

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.4

これぞ男の美学。
今作の醍醐味である腹の探り合いがたまらない。
欺瞞と信頼の狭間で揺れ動く、マフィアという組織間の人間模様。いつ命を落とすかわからない緊迫状態の中にも幸せや安心があり、人情と非情が常に
>>続きを読む

トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

3.7

夢を与えてくれたオモチャ達との最後。
オモチャ達の個性とオモチャっぽい動き、質感、気配を感じると一斉に魂が抜けたオモチャになるあの瞬間が、何度観てもほんと楽しくて大好き!
オモチャ達のピュアな忠誠心に
>>続きを読む

シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢(2018年製作の映画)

4.3

心の中でスタンディングオベーション。
全てが愛おしい。フランス映画らしいブラックユーモアや空気感、哲学と何から何まで大好き。
うつ、無職、夢追い人、童貞、倒産寸前…根深い不安を抱えたおじさん達が集まり
>>続きを読む

Girl/ガール(2018年製作の映画)

3.9

パッケージの奥ゆかしい少女に惹かれて。
ララ演じるビクトールくんの多感で繊細な瞳が美しく、その表情の機微を通して映画が展開される。実話ベースの話。
身体の性が強調されていく思春期に適合手術を決心するラ
>>続きを読む

奇跡のリンゴ(2013年製作の映画)

3.9

「一つのものに狂えば、いつか答えは見つかる」
合理化が進む文明社会。何千年もの時を経て品種改良されたりんごの無農薬栽培は不可能と言われてきた。その前人未到の領域に1人の諦めない男が挑戦していく実話。
>>続きを読む

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

-

終始開いた口が塞がらなかった。
時代を超えた人間の本質的な残虐性、闇、葛藤を
正面から切り込んで描いている。
それを芸術と呼ぶ感性がこの世に存在する。
伸びてきた草を刈るように、人を殺めるサイコパス。
>>続きを読む

アラジン(2019年製作の映画)

3.8

魔法の絨毯萌え。
friend like meが楽しすぎてそこだけでも無限に観れる。
アラジンは人生の哲学とメッセージが詰まっていて、ディズニーアニメの中で1番好き。
作り込まれた世界観、どこから本物
>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

3.9

ひえー。なにこれリアルすぎ。
数年前だったら致命傷レベル。
恋愛の生態系ピラミッドが生々しく描かれている。
一言で言うと"惚れた者の弱み"である。
しかしこのパワーバランスは人間関係の機微で、コップに
>>続きを読む

バスキア(1996年製作の映画)

3.9

突然得た栄光や名誉の代償は大きい。
望んでいたものが手に入ってもそれが幸せとは限らない。
孤独な天才こそ理解者の存在意義は大きい。いつも失ってから初めて気付く。
ウォーホルの死後、バスキアがテレビの前
>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.4

白黒で流れる日常の美しさが鮮やか。
アルフォンソ・キュアロンのフィルターを通した世界は日常的な家事から、タイルに付着した犬の糞を掃除する光景や生活音すらも美しい。
キュアロン監督の美しく白黒で彩られた
>>続きを読む

名探偵ピカチュウ(2019年製作の映画)

3.9

幼少期にポケモンを1話からテレビの目の前で釘付けになって観ていた1人として、この実写化は胸熱。昔ポケモンマスターを目指していたキッズ達の夢を見事に昇華してくれた。
毛並みがふわふわの愛くるしい表情をす
>>続きを読む

Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.2

えぐられる。
誰も悪くないけどみんなつらい。
それでも子どもに対する無条件の母親の愛情は苦しくも美しい。
セリーヌディオンのon ne change pasで3人が踊り出すシーンが儚くて美しくて好き。
>>続きを読む

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

4.2

事故により半身不随という現実をやさしさとユーモアで包んだ後味の良い温かい作品。陰と陽のバランスが絶妙。
辛いように思われる境遇は程度の差はあれ誰にでもあることで、それを口実に自己憐憫に浸る人もいれば人
>>続きを読む

アメリカン・スナイパー(2014年製作の映画)

4.2

どこまでも現実。
個人レベルから国家レベルまで、報復からは憎しみしか生まれない。この連鎖があり続ける限り戦争は消えない。今もきっとどこかで争いは続いている。
日本に住んでる若年層のわたしは国に守られて
>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

4.0

映画館じゃないと伝わらない臨場感があった。
生と死の葛藤を繰り広げている人間と対照にゆったりと流れる宇宙のリズム。
どんなに進化を遂げても人間は自然の前では無力。その中で覚悟を持った人間の底知れない生
>>続きを読む

レディ・バード(2017年製作の映画)

4.1

過去の自分を見てるようでとても胸が痛いけれど母娘の関係を俯瞰的に見直せるティモシーシャラメが美しいお話