hogeoさんの映画レビュー・感想・評価

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薄墨桜 -GARO-(2018年製作の映画)

3.0

「牙狼 -紅蓮ノ月-」の劇場版

制作状況から主に作画面で残念だったTV版
その罪滅ぼしと言わんばかりに力の入った制作体制
「牙狼<GARO> -炎の刻印-」、「牙狼<GARO> -DIVINE FL
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アネット(2021年製作の映画)

4.5

レオス・カラックス初の英語劇&ミュージカル

名声を求めてしまった芸術家の悲劇の物語
ショービズ界への痛烈な皮肉も添えて
堕ちた男のアネットへの愛は虚しく響く

象徴的で情動的で幻想的なカラックス演出
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パルムの樹(2002年製作の映画)

4.3

なかむらたかしによる劇場アニメって事で、
とにもかくにも素晴らしい作画
これだけでも本作を観る価値は十二分にあると思います

「ピノキオ」の翻案として、心が織りなす集団セラピーの物語も非常に強い
純粋
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ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

一家で魔法を持たないミラベルが奇跡を起こすお話

“魔法がなくても、あなたには意味がある”
ディズニー作品らしくカラフルで楽しい作品ながら、持たざる者の孤独と奮闘、家族の再生、そして人間讃歌の物語とい
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イコライザー(2014年製作の映画)

3.5

アントワーン・フークア監督、デンゼル・ワシントン主演って「トレーニング デイ」のコンビだった

もはや定番の実は凄腕だった奴が法で裁けぬ悪党共をブチ殺す系

本作はやっぱりクライマックスのホームセンタ
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文化果つるところ(1951年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ジョセフ・コンラッド原作、キャロル・リード監督作

自己欺瞞と傲慢さに満ちた男が東南アジアの辺境で堕ちていき、追放者となる
まるで「闇の奥」の前哨戦とも言える、コンラッド作品らしい贖罪も救済もない作品
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アフロサムライ:レザレクション(2009年製作の映画)

4.5

TVシリーズ同様GONZO最強の作品

劇場版最大の不満は台詞に
「Motherfucker」
が無いこと

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ケネス・ブラナー版ポアロのシリーズ2作目

相変わらずゴージャスなルックでハリウッド黄金期の作品を少し思い起こした

愛に始まり愛に終わる綺麗な作劇
登場人物全員が少しずつ歪というのも面白かった
事が
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ザ・キッチン(2023年製作の映画)

3.3

ダニエル・カルーヤが出演ではなく監督、脚本したSF作品

貧困や差別によるディストピア世界で孤独な少年と不器用な青年の交流を描く
って感じですが、とにかく静かで動きの少ない作品のため睡魔との戦いが主に
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マダム・ウェブ(2024年製作の映画)

3.3

マーベル初の本格ミステリー(笑)

ツッコミどころ多数、なんかやたらとゆるい、あの人出てたけど本当にスパイダーマンに繋がるの?、ってかそもそも何でマダム・ウェブ?など、色々と思う所はありますが…

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インサイド・ヘッド2(2024年製作の映画)

5.0

思春期に於ける他者との関係性と自意識についての物語から人間讃歌(以上の所)に着地する

ぶっちゃけお話の構造自体は1作目とほぼ同じですが、大人への破壊力はとんでもない
前作は子供を見るような気持ちで観
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ユピテルとイオ(2017年製作の映画)

3.5

大気汚染による地球の自浄作用によって人類は絶滅の危機に、ほとんどの人類が脱出した地球に残った女性のお話
静かで地味な作品

クライマックスのサムの決断も非常に納得性の高いもので、かなりしっかり作られて
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ガラスの鍵(1942年製作の映画)

3.0

ハードボイルドの父ダシール・ハメット原作のノワール作品
わりと地味だしラストは駆け足だったり大雑把だったりしますが…
「拳銃売ります」同様ボコボコにされる主演アラン・ラッドの存在感、後半にある用心棒ジ
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モービウス(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ユニバース作品の頭としてヴェノムは大いに納得、で2本目がこれ…なんで?
SSUはこの時点で既に迷走し始めているというか…勝算はあったのだろうか…

ポスクレにバルチャーが登場しましたが…地味かつお話も
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アトラス(2024年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

AIの反乱もの&メック搭載AIと搭乗者のバディもの
お話自体は割と優等生的
メックのデザイン含め、名作と名高い「タイタンフォール2」のキャンペーンの影響が見られるだけあってドラマは強い

お話の構成上
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ビーキーパー(2024年製作の映画)

3.8

この十数年で復活した感のあるスーパー強いヤツが主人公のアクションものですが、本作は寧ろ意識的に80’sっぽい無邪気なバカっぽさがある
設定などもかなり大味、コミックキャラクターみたいな敵も登場
なんと
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インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

5.0

何故今まで観ていなかったのか…

単なる感情の擬人化による脳内会議コメディにとどまらない、認識と記憶と思考の積み重ねによる人格形成、即ち生きるという事を、テーマパーク的に分かりやすく楽しいエンタメとし
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レベル・リッジ(2024年製作の映画)

3.8

ナメてた相手がヤバい奴だった系かと思いきや、えれえ渋い、まるで70年代の西部劇やその流れにある刑事ものの様な作品だった

演出も脚本もキレキレながらとても泥くさい

街腐った奴等を骨のある奴等がしばき
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街の野獣(1950年製作の映画)

4.5

“何者か”になりたい小悪党が大きなチャンスを掴み掛けるが…というノワール

器用なのに不器用な男ハリーを演じるリチャード・ウィドマークが抜群に良い
伝説的レスラーであるスタニスラウス・ズビスコの老体な
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最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.5

中世フランスで実際にあった決闘裁判の顛末を描いた作品

時代劇を描きつつ、社会的に物扱いされる女性、有害な男性性の虚しさ、宗教の毒っぷりなど現代を強烈に皮肉るバランス感覚は流石のリドリー・スコット
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ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマン(2022年製作の映画)

3.5

実在したアメリカ海軍初のアフリカ系アメリカ人の海軍航空士官ジェシー・ブラウンと相棒のトム・ハドナーの物語

実話を基にしている為当然お話は重苦しい
白人世界の中でつけいられない様に上昇し続けなければと
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.5

革命前後の地獄絵図をドキュメンタリー的な手触りで冷酷に描いた作品

本作でなかなか興味深かったのは、地獄を描きながらも革命そのものを否定してはいない点
あくまでもクールでフラット

革命が成功した所で
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.0

お話自体はいたって超王道なロマコメ

映像表現がとんでもなくて、不定形キャラクターの表現はじめズートピアとはまた違った形でのエレメントの街(という名のニューヨーク)、恋する事で何もかもが違って輝いて見
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PARASITE DOLLS パラサイト・ドールズ(2003年製作の映画)

3.5

「バブルガムクライシス」シリーズのスピンオフ
「A.D.POLICE」のスピンオフ作品

監督が中澤一登ってだけあって超絶作画、脚本は小中千昭の割には至って普通のSF/ハードボイルド

若干置きにいっ
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ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.5

スパイなガル様目当てで観た
言うなれば量産型ミッション:インポッシブル

ハートって組織自体一歩間違えばヤバすぎる権力なので、この結末で良いの?とか思いましたが…まぁ続編とかがもしあるのなら良き様にな
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午前2時の勇気(1945年製作の映画)

3.5

深夜、記憶喪失の男を拾った女性タクシー運転手のパティ
男の所持品から素性を探している内に二人は殺人事件に巻き込まれていく

サスペンスかと思いきや妙にのんきな雰囲気で、映画はスクリューボール・コメディ
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ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(2021年製作の映画)

3.5

遂にカーネイジ登場、ミュータントも登場、ヴェノムがMCUに合流?など色々あった作品だけど、印象に残っているのは延々とエディとヴェノムがイチャイチャしてたってだけ
まぁそれで良いっちゃあ良いんだけど…
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この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

3.8

ポール・グリーングラス監督の西部劇

一見するとありがちなお話ながら、ストーリーを物語る事の力をドラマにも繋げている点が白眉
人は物語によって怒ったり感動したり笑顔になったり癒されたりする
これは現代
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DC がんばれ!スーパーペット(2022年製作の映画)

4.0

スーパーマンの愛犬クリプトがチームアップするアニメ作品

レゴバットマンの脚本家らしくメタ的イジりや小ネタ満載、バットマンはやたらいじけてる(ごちゃごちゃ言って友達多い)、でも基本的には全くブレない王
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シュガー・ラッシュ:オンライン(2018年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

映画の上手さや描写や脚本の的確さに関しては作り手のフィルモグラフィを見ればハズさないのは明白
インターネットのメタ的表現の面白さや超豪華なカメオも当然の様に楽しい

何より前作の最終的な状況を崩してで
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くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密(2013年製作の映画)

2.8

前作の後日談だけどちょっとテイストは変わって、(良い意味での)毒っ気が薄れてより分かりやすい冒険ものになった

やたらと可愛いフード・アニマル含め画面は非常に賑やかで楽しい
ただ、生命倫理の軸がブレブ
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幻の女(1944年製作の映画)

3.8

ノワール文学の巨匠ウィリアム・アイリッシュ原作
「バルカン超特急」的ないわゆる行方不明サスペンスかと思いきや、お話は意外な方向に…

ドイツ出身のロバート・シオドマクによる表現主義的なショットが精神的
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メガゾーン23(1985年製作の映画)

3.5

「超時空要塞マクロス」の主要スタッフ(河森正治以外)による変形ロボットアニメ

各話キャラクターデザインが違い、ビジュアルのテイストが違うというのは如何なものかとも思いますが、そこはそれぞれが一流なの
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ジョン・カーター(2012年製作の映画)

3.5

原作はスター・ウォーズにも影響を与えたスペースオペラの古典「火星のプリンセス」

割と原作に忠実で、英雄譚、部族間戦争、異文化交流、ロマンスなど娯楽活劇として申し分ない作品
アンドリュー・スタントン作
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北極百貨店のコンシェルジュさん(2023年製作の映画)

4.3

従業員が人間、動物(絶滅動物含む)がお客様という百貨店を舞台にしたファンタジー

人間の動物に対する贖罪的なニュアンスの設定があったりしますが、基本的にはコンシェルジュに憧れた新人コンシェルジュの奮闘
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ブルービートル(2023年製作の映画)

4.3

アメコミヒーローものにしては珍しいくらい国産特撮ヒーローもの的な外連味があって見やすいうえにDCらしい直球のヒーローオリジンストーリー

ハイメ君の家族全員最高すぎ
スカラベの乗り物もサイコー(Kic
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