gさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

本を読んでいる感覚に近かった
独特なのにストーリーが地味に地続きで予想できる展開ではあった
生きることに対して重めなセリフが多かったが入り込めず、軽く聞こえてしまった
間接的な世界観の作り込み方なのに
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

・学生インタビュー話していたフィクションとノンフィクションの垣根がどうこうの話、映画が進むにつれて現実味を帯びてきていて面白かった
・傍聴席にいる気分、発言者の言葉に翻弄されてしまって、何を信じれば良
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最悪な子どもたち(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

・家族といても、監督の側にいても、大人の機嫌を取らないといけないライアンをみていて子供の不自由さがリアルだな〜と思った。最悪なのは大人たちでは...

・監督のアクション!の声が無いまま撮影のシーンが
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正欲(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

何もかもが否定しづらい時代
吾郎ちゃんのようなマジョリティ的立場がいて助かった、鑑賞者が置いていかれないし、奥行きが出てた

新垣結衣のセリフ""自分は地球の留学生のような気分だ""という言葉が全く感
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

自然と涙がたくさん出た

一番現実(老いていくこと)から目を逸らそうとしてたのは主人公だったのか
老いへの恐怖、変わらないようで変わっていく現実の残酷さが美しく見える
地に足をつけているようでずっと夢
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インターンシップ(2013年製作の映画)

-

おじちゃん達もすごいけどGoogleの社風すげ〜ともなる、10年前でこれか〜
このくらいご都合主義で貫き通されるとスッキリ爆笑できて好きです

(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

潔くてすっきりした
画面のコントラストだったり展開の緩急だったり、そういう差の見せ方に引き込まれる
日本の歴史物もっと観てみようかな
能(?)を観ていた時の織田信長のセリフが哀愁に溢れてて最高

ソナチネ(1993年製作の映画)

4.0

ソナチネ以前の作品を観た後だと、完成されている...と思った
映画というより完璧な構図の写真を並べて作られた映像
かっこいい以上にかっこいいものを観た時ってどんな言葉で表せばいいんだろ

その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.3

アパートの階段を駆け上がるシーンがあまりにも綺麗、びっくりした
画面のコントラストも話の緩急もすべて含めて好き

小説家の映画(2022年製作の映画)

4.5

今のところ今年1番好き
令和のエリックロメールの呼び名にも納得、ほかの作品も観たいな

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

・多感な年齢を生きるレオと、花が咲いたら摘み切って土を耕し手をくり返す仕事を重ねてしまった

・レミを亡くした直後、アイスホッケーで何度滑っても立ちあがろうとするところ

・教師がポロっと口にした"人
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3-4x10月(1990年製作の映画)

3.5

めちゃくちゃ笑った
"忍耐"最高
北野武の色気に気づいてしまいました

ミッドサマー(2019年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

やりたい放題!
初めて見る景色が多くて面白かった
目を瞑りたくなるような不快なものって案外誰もがパッと思いつくような、心地良さと相反するものでは無いんだな

登場人物らのなんとなく壁を感じる会話のテン
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

音大とか芸大とか、そういう恵まれた環境を言い訳にせずともバイトして生活をなんとか繋いでまでして好きなことを続けたいんだ!という姿勢にハッとさせられた
ああいう馬鹿正直で真っ直ぐなキャラって二次元とかア
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

たくさん泣いた 
肌色の写し方がすごく綺麗で引き込まれる

ソフィが大人に憧れる描写が多かったけど、そうやって大人に憧れてる時の方が自由で綺麗なんだなと思った
ソフィが大人になった時、父さんに貰ったラ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

本当にありがとうケイトブランシェット
冒頭の長いインタビューのシーンで、彼女自身のプライドや指揮者に対する熱心な考えを知れたのことが後々の展開に響いてよかったね
ターは伝えたいものは、愛...とか深め
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午前4時にパリの夜は明ける(2022年製作の映画)

3.5

背中押された気持ち、愛おしい
自分は幸せを形取ろうとしてたのか〜思えたので良かった
タルラの過去描写は一切なかったが、普通が欲しい、みたいな大きい寂しさが目の奥にある気がしてすごく引き込まれました

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.6

初見でも十分楽しめる内容だけど、漫画読んでからだと取り上げられてるシーンの重要さを感じて余計面白かった
The Birthdayから始まる冒頭、今から漫画が動くんだぜ!のワクワク感が詰まってて最高

群盗、第七章(1996年製作の映画)

3.8

セリフは最小限
人の痛みが時代を超え形を変えても続いていく

スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

希望と絶望で頭がごちゃごちゃ
人種差別や戦争の絶望とダンスで壁を乗り越えようとする挑戦や喜びがすごく綺麗にまとまっててびっくりする、たまに収容所てことを忘れるくらい
ギスがジャクソンに"I want
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突貫小僧(1929年製作の映画)

3.5

私にとって初めての小津安二郎
ジム・ジャームッシュが参考にしている監督ということで観ました
1920年代の日本映画ってこんな感じなんだね、それが観れる現代ってすごい
当時のゴシック体は款書体風だったの
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

こんなにも世界観が独特なのに、クスッて笑えるような共感性がある
人間が作ったものに人間が使われていく展開も面白かったです
かわいい人形劇なんだけど構図にも細やかなこだわりを感じる
エンディングでゾッと
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.8

商業映画を否定するようなシーンに監督の気持ちが出ていたように思う
感情の起伏が穏やかな人間関係、染み付いた間の取り方とか、そういうありふれた現実を惜しみなく映すスタイル
私がジムジャームッシュの映画を
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四月物語(1998年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

岩井俊二は感情を共感させる部分が本当に繊細
本当に些細な出来事の連続なんだけど、本人にとってはすごく大きくて、その喜びに共感できてしまって、松たか子が本当にかわいくて。
嬉しい時にご飯を作りすぎちゃっ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

題材がどうしても辛く悲しくなるものなのでズルかった。目を背けたくなる当時の震災をテーマとするアニメ映画が作られるようになった時代の流れを感じると同時に、そういった絶望を経験した表現者が増えていくのかな>>続きを読む

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993年製作の映画)

4.3

エンドロール流れた瞬間に、ウワーーーて声出た
この短い時間に過去も未来も想像させて歯痒くさせるの何...

たかが世界の終わり(2016年製作の映画)

3.8

家族だからこそお母ちゃんの最後のセリフが成り立ってていいな

まかせてイルか!(2004年製作の映画)

-

癒しギャグ系かと思ったら思想激強だった
内容と絵柄のギャップすごいな
これくらいの疾走感と監督のメッセージ強い方のが好き
犯人の犯沢さんも楽しみ

極北の怪異/極北のナヌーク(1922年製作の映画)

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無声白黒ですごい情報量
一人でなんでもできてしまうこの時代の良さとは真逆、なのに素敵で羨ましい。原始的で煩わしく逞しいと感じだが当本人にとってはどこが?って感じだろう
フィールドワークの映画は自分たち
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