このレビューはネタバレを含みます
人の想像力の素晴らしさ、そしてそれを表現できるアニメーションの素晴らしさが詰まっている。
ロジック的なストーリーの理や、映画から「観終わって言語化できる解答を渡される」ことを期待している人には不向き>>続きを読む
とにかく全てのシーンが、圧倒的に美しい。
そして、美しく、厳かで、アンバランスで、不気味で。生きること、ひとと生き物と自然と、命のそのものを裸にしたような作品。
その環境に生きることを真摯に見つめ>>続きを読む
映画でなければ描けない。実に映画をしている映画。
アートで、コメディで、詩的で、そして何だか分からないけど確かに感じる感動、まるで別次元で感動している自分が重なるような、まさにall at once>>続きを読む
この映画が面白いと思えてしまうほど、日本の政治の陳腐さが浮かび上がる。
麻生とか、二階とか、安倍も真面目にこの作品を見れただろうか。見たとしても鼻で笑っている気がするし、そういう状態じゃないと楽しめ>>続きを読む
お気軽映画。スティーブ・ブシェミをもっと活かしてほしかったけど、ビールでも飲みながら、時折スマホをチラ見して、くらい軽い感じで見るのに丁度よい。
ものすごいマジックが見れるわけではないし、種明かしの>>続きを読む
監督の意図は分からないけど、私が感じた印象は
「この映画に、人はいない。物語もない。キャラクターと、ストーリー展開のネタだけがある」
人生奮起もの、っぽいし、そうなのだろうけど、辛さのエグ味が私に>>続きを読む
困ったなー
「何だこれは⁉︎」なんだよなー。
シュール、不条理、B級、として評価されるものは、そもそもそれを目指して作られたものではない。真っ当でA級を目指しながらも情熱とクセが強くてそうなった愛>>続きを読む
あなたはあなたで大丈夫。
その優しさと愛につつまれる、奇跡で稀有な作品。
さかなクンも、のんも好きだから、このミラクルの組み合わせと、監督のちょうど良い加減のユーモラスの間で、始終目頭が潤んで、海の>>続きを読む
キムタクは何を演じてもキムタク。でもいい!と思えちゃう適役な作品。長澤まさみも、その他のキャストも、とにかく配役が見事。
それだけ、ストーリーも余分な脇道に脳が振られることなく鑑賞できる。これはもう>>続きを読む
映画はいかに音楽が大事かを楽しみながら感じさせてくれる。
ストーリーは、後から考えると単純でありきたりだけど、それを盛り上げてくれる類稀なる音楽。その組み合わせを作り出せるインド映画の感覚と監督のセン>>続きを読む
シリーズ化されて嬉しい。
とにかくシリーズ1、初回をまず観て欲しい。
それがハマった人なら、充分に楽しめる作品。
ドラマ化して、もっと長時間このキャラクターたちと出会っていたいと感じちゃう。
とは言>>続きを読む
軽妙なストーリーに、役者や演出の厚くて太い安心感で、本当に良い意味で「楽に観れる」邦画。
スーパーの安売りお菓子よりも、デパ地下で買うちょっと高めのスイーツくらい、気張らないでも美味しく楽しめます。>>続きを読む
とても美しく、鋭利な映画。
異形な姿にも魅力を感じられる人の奥深さと、力で圧倒する人の浅ましさが共存している。
キャメロン監督の作品に関するコメントを鑑賞後に調べて、「良心」という言葉がよく使われ>>続きを読む
題材やキャストは良いけど、編集とカメラワークはうんざりする。脳筋な「どうだ、面白いだろ?」「ほら、感動しろよ」という押し付けが稚拙な演出に興醒めする。カラオケ映像だと言われればいいけど、映画として金を>>続きを読む
6時間くらいの長大作にしてもらっても、観たいと思う。それくらい魅力的な出来事。
役者の怪演に圧倒されるし、英英辞典編纂にあったカオスな出来事には驚かされる。
しかし、この濃厚な複雑さを約2時間に収>>続きを読む
シンプルに言えば「女版ジョン・ウィック」かなー。
コミック的なキャラクターの面白みもあり、絵作りにこだわりがある分、ストーリーと音楽にもうひと捏ねあると良かったかなと思うが、ライトに楽しむ映画として>>続きを読む
何見ようか上手く決まらない時に、ベストなポジションにいる映画かもしれない。
「ザ・泣ける映画」だと辛いし、ドンパチアクション好きだけど大体見ちゃったし、恋愛映画はそもそもね、あと、アート寄りはちょっ>>続きを読む
上質な小劇場演劇のような体験。
シネマスコープに慣れたせいか、狭められた画による圧迫感。緻密なショット、モノクロにより浮き彫りになる人間味。
こういう手法は、学生映画とかがすぐ手を出すようなもので、>>続きを読む
新しいバットマンシリーズとして、よりダークでクリミナルサスペンス色の強い、骨太な作品に仕上がっている。
ダークナイトシリーズが好きでも充分に楽しめるが、これがバットマン初見となると難しいかも。ダーク>>続きを読む
スケールとアクションは素晴らしい。素晴らしいけど、スターウォーズEP2に近い感触。
漫画版のストーリーボリュームを維持するのは非常に難しいだろうから、もう少し割り切った制作をしても良いのでは。と感じ>>続きを読む
談志落語は、談志さんが生きてる頃はそんなに好きになれなかった。
そもそも落語を好きになったきっかけが、談志が嫌いそうな桂枝雀だったからかもしれない。枝雀はシンプルに笑いの落語を追い求め、談志は落語の面>>続きを読む
映画という表現の、ひとつの頂点に置きたい作品。
映画には色んな見方があるし、色んな作り方がある。正解は無い。間違いも無い、多分、もしかしたらあるか、いや、分からない。
人間みたいで面白い。
この作>>続きを読む
見事にあざとい演出音楽、安いCG、下手な編集、中途半端なアクション、お粗末なストーリー。このマイナスポイントのオールキャストを、キャストの魅力でどうにか沈没を免れてる。あ、これはまさに、実際のランドの>>続きを読む
ちょっと飲んでから仕事すっか。という気にさせられる、少し危ない誘惑のある作品。
誰だって悩みもあるし、うまくいかないことばかり。解決できる悩みはなくて、正解の出口も分からない。カルトチックな精神論や>>続きを読む
悲しい考察だけど、この作品に心震える人は、何かしら、誰かに脅かされたことがある人なのではないか。脅かす側の人は、脅かしていることも気づかない。でも、気づいて欲しい。あなたと何も変わらない、ここに生きて>>続きを読む
ハイセンスで、これを観ちゃう私ってオシャレでしょなブランドになりつつあるウェス・アンダーソン作品だか、これは一味違うもの。
実写だとオシャレがすぎる(そこも好きなんだけども)と思っていたが、その「す>>続きを読む
花にまつわる知的なエッセンスを期待すると裏切られる。薄い少女漫画みたいなサクセスストーリーとしなら楽しめるし、何より実話であることが3点台キープの要因。
植物や花を意識して見たいなら『モリのいる場所>>続きを読む
ファンタジックでマジカルで、それでいてちょっとダークで美しい魔女ものが観たいなぁと思ってセレクトしたが、残念。
題材はすごく良いのに、世界デザインのCGや美術、衣装が平凡。アンジョリーナ・ジョリーの>>続きを読む
似た題材のレディープレイヤー1もエンタメとして楽しいけど、それをあっさり霞ませる名作だ!
愛が溢れてる。
ゲームも好きだし、映画も好きだし、小説も、なんていうイマジナリーな世界が好きな人には、激しく>>続きを読む
今、何気なく使っているスマホも、ネットも、モニターも、カメラも、彼らの意志から繋がっている。世界はエレクトロで変わったけれども、人の心にはそれほどの変化はない。
ここから産まれた映画を、こうやって見て>>続きを読む
エンタメ映画や、コッテリした人情物にすることもできる内容だが、そこを凪で淡々と見つめる姿勢が北欧の映画らしく、無名だけど佳品な詩篇を読んだような味わいがある。いいんだよなぁ、こういう淡々が。淡々も映画>>続きを読む
個人的で少し偏見だろうだけど、近年のベンアフレックは冴えないなと思ってた。が、これは当たり役だろう。
ストーリーは前半少し混乱するところがあるが、噛みつづけると味が深まるし、締め方もお見事。
そし>>続きを読む
多民族多宗教のアメリカでも、なかなか描かれていないマイノリティな部分が知れる映画。アメリカの広さと深さ、複雑さを改めて知れる。
アーミッシュという、近代のデジタルな機械文明を拒絶し、宗教の禁忌を守り>>続きを読む
時間への感触が混乱する。
タイムトラベルでもタイムリープでもない、時間の配列を行き来するという発想は、映画の編集者のようだ。もしかして、編集作業で時間を行き来してる間に思いついたのかな?
それにし>>続きを読む
スーツでスパイアクションするコリン・ファースや、変な役のマーク・ハミル、お役所といった感じのマイケル・ケイン、妙に魅力的なソフィア・ブテラなどの役者陣がいいだけに、どうしても申し訳ないながら主役のキャ>>続きを読む
無印スーサイドスクワッドより断然こちらの方が面白い。マーズアタックやゾンビ系映画など、軽い見心地で楽しめるし、登場キャラクターの個性が活きているので続編に期待してしまう。