uzoさんの映画レビュー・感想・評価

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バビロン(2021年製作の映画)

5.0

長いし説教くさいしうるさいのだけれどもとっても好きです。

エンドレス・サマー/終りなき夏(1966年製作の映画)

2.3

1時間半、約半世紀前のサーファーの生態を追い続ける。何かしらの説教じみた言葉もなく、教訓めいた語りもなく、ぼんやり観られた。

パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

5.0

訳あって映画断食始めて数ヵ月。さすがに苦しくなってきた。昔観た映画のレビューを最近観たことにする。

しょうもないチンピラが出てくる映画が好きである。冒頭、強盗から曲のイントロ、これで血圧ぶち上がらな
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十五才 学校IV(2000年製作の映画)

4.7

シリーズ4作目になると、学校から離れたところから始まる。ここに、ヒーローとしての教師はいない。

サーカス(1928年製作の映画)

3.5

サーカスの幻想を見た。
ラストシーンの儚さ。
ある意味夢オチと言いたい。

学校III(1998年製作の映画)

4.7

舞台は技術訓練校なのだから、学ぶべきものが、ある程度明確にある場所。しかしながら、この映画では、学校での生活が主ではなく、むしろ、学校の外での生活に重点がおかれる。
学校を媒介に人が出会うのだ。本質は
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学校II(1996年製作の映画)

4.8

ラストへ向かって行く中でのいい表情。これが見たくて仕事をしているようなもの。これを教えている、という明確なものは、本質を考えると、何もないのだろう。
じっと待つ、ということ。そうするために、動き続ける
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学校(1993年製作の映画)

5.0

山田洋次恐るべしと再認識したもの。
自分にとって大事な作品の1つ。
ふと思いだしは見返している作品。

50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

4.7

まず、
サントラが、どストライクだった。
映画の長さは適度だし、シンプルなドラマ(50/50という題もいいなぁ)と観たので、射抜かれた。
さらりと物語は進んでいくが、見終わったあとの後味の良さ、同時に
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12人の優しい日本人(1991年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

なんと遊び心に溢れて痛烈に皮肉るタイトルか。同じ「無罪」ではあるが、中身の違う無罪という結論がいい。12人もの人達の心理と思考段階を、無理なく描く芸当(しかも場面は1つの部屋のみ)には、恐れ入る。
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引き裂かれたカーテン(1966年製作の映画)

3.7

いつまでハラハラさせるんだと嬉しいツッコミを入れたくなるが、120分に苦笑い。やや長いので、疲れる。ストーリー自体おもしろく観た。
ヒッチコックが描く冷戦、戦争映画とまでは言わないが、興味深い。おもし
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フレンジー(1972年製作の映画)

3.5

R指定ではあるが、印象が薄い。
主人公がとことんまで追い詰められて、何度「詰んだ…」と思ったか。
最後のシーンの、間の取り方がしびれる。

ファミリー・プロット(1976年製作の映画)

5.0

しょぼいインチキ詐欺師二人と強欲似非紳士犯罪者夫婦のストーリーて、もう聞いただけで最高に好きなシナリオ。こういうの大好きだ。シリアスでコミカルなサスペンス、とは、なにがなんだか、そこがいい。
ヒッチコ
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知りすぎていた男(1956年製作の映画)

4.2

一言。
もー、毎度のことだが、オチがかっこよすぎんだよ。

野火(2014年製作の映画)

4.7

ド肝抜かれた。突然の銃声や爆発音に飛び上がりながら観た。あっという間の80分。それだけ釘付けだった。
『野火』なのだから、知的階層の見た戦争。悲しいかな「反戦」と片付けるにはあまりにもその言葉の重みは
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雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

2.6

新海誠版エヴァンゲリオンと言いたい。ただ異なるのが、大きな意味をなす舞台が北海道(しかも蝦夷)ということ(都市ではない、また島であること)。
この監督の作品、異常に独白が多いが、Twitterに代表さ
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チャイナタウン(1974年製作の映画)

3.8

渋い。無双の強さではなく、結構殴られるのがいい。やっぱ私立探偵は、殴るよりも殴られるほうがいい。
この苦さ、中学生の時に夢見た理想の大人の味だった。

PicNic(1996年製作の映画)

4.1

自分が生まれることで世界ができて、自分の死が世界の終わりとは。まさにセカイ系の観念。90年代を生きた若者の自己認識。いいなぁ。
見えないランチを食べるのもまたいいなぁ。「私にしか見えないもの」
どこへ
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悪人(2010年製作の映画)

3.0

とにかく超ヘビー級の雰囲気に終始包まれている。観ていてとても苦しい。
悪人とは何だ?と考えるよりも、むしろ、善/悪に区別できない人間性を、登場人物それぞれの立場から切り取ったと見た。二人の服の色が、青
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めまい(1958年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

スコティはカルロッタの憑依するマデリンを愛してしまうが、そのマデリンは死に、ジュディにマデリンを見出だそうとする。マデリンに見えるよう、異様にその外見に執着する。
スコティ「騙したな」と言うのも、単に
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ダムランド(2002年製作の映画)

2.0

子どもの落書き。
というのも、馬鹿にしているのではなく、子どもの落書きを描けることがいかにすごいことか。
そもそも、物語性が無く、乱雑で混沌としていて、どこか可愛げがあるからこそ増すグロテスク。
と、
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トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.5

最後のピザを食べる2人の男の台詞が消費行動の全てを語っている。トゥルーマンショーに反対していたのは一人だけで、他の視聴者はひたすら熱狂の中にある。終わらないエンターテイメントを求めることとはおそろしい>>続きを読む

サタデー・ナイト・フィーバー(1977年製作の映画)

3.0

青春映画はいつも全部まとめて吹き飛ばしてしまいそうなフラストレーションに包まれている。ここでは異常なまでのノリをかます音楽やクラブの中で、大きな喪失の後に収束していく。いちいちタメが長い。それもまたイ>>続きを読む

チャップリンの黄金狂時代(1925年製作の映画)

4.0

夢を見ていたところが結局一番幸福だったかもしれない。ハッピーエンドで締め括られるから安心はするが。

街の灯(1931年製作の映画)

5.0

感想を言葉にするのは決して難しいことではない。ただ、言葉にして表すことで取りこぼしてしまうものがありそうなので、これは書かない。

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

4.2

1936年公開の映画でこれだけおもしろく観ることができるなんて、カルチャーギャップに感じるところもほとんど無く、笑いの文化においてここでは時代も文化も越えている。だからこれほどまでに有名なのだろう。そ>>続きを読む

イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所(2014年製作の映画)

2.5

少女マンガの世界をかっこよく映画にしてくれた。ガレージでバンドの練習、なんてのは日本ではあまり無い光景(マンガでも描かれない)だからなぁ。ありがとうございました。

デイブは宇宙船(2008年製作の映画)

3.1

おもしろく観た。エディマーフィは愛されるべき俳優だなぁ。大人数で観て楽しみたい。人間に見えて実はUFOという設定、いくらでもありそうだが、やっぱり夢があるなぁ。楽しい映画はとても好き。
地球を訪れた「
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キック・アス ジャスティス・フォーエバー(2013年製作の映画)

3.5

前作よりもエグくなった。ベッタリした色合いがいい。
主人公がヒーローとして大きく成長してしまって、このままいくと型通りのヒーローものになってしまうような気がする寂しさ。「本物のヒーロー」になるための要
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TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

3.3

まるで文化祭、下らない、喧嘩はやめなさい、何が起きてるのか理解できてるかい?この際、映画に意味など無い...とかなんとかライム刻みたくなる、ヒップホップミュージカル。見事に全編くだらなさを突き通した。>>続きを読む

her/世界でひとつの彼女(2013年製作の映画)

4.2

SFと聞くとどうしても手塚治虫を越えられるのか、という視点で観てしまう(論点がずれている点は勘弁)。
どこを観てもスパイクジョーンズだなぁと感じて、とても嬉しい。
サントラにarcade fireが使
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

4.0

(ただマフィアだったというだけの)でかい父親の家族映画のよう。アクションを求めてドンパチするわけでなく、その道のプロとしての仕事のよう。職人気質まで感じられると言っては言い過ぎか。勧善懲悪に陥らない、>>続きを読む

ソーシャル・ネットワーク(2010年製作の映画)

3.2

2回目の観賞
これだけの会話のスピードで生活するには相当なエネルギーが必用なんだろうなぁ。きっと時間も1.5倍ぐらいは増えるんだろう。
普通、人が大切にしそうなつながりを喪失しながら、ネットを通してど
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白痴(1951年製作の映画)

3.5

実は『白痴』原作はまだ読んでいない。読んだ上で黒澤明の『白痴』を楽しむべきなんだろうとは思いながら。
舞台の北海道、冬のモノクロの舞台では、終始息苦しく、ヒステリックで、いらいらする印象だった。
ドス
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エマニエル夫人(1974年製作の映画)

1.5

チャタレイ夫人の恋人と勘違いして観た。映画やその表現の歴史についてもう少し知っていたら自分の中で意義づけることができたのかなぁ。長い90分だった。