wantaroさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

3.5

フランスの自然豊かな風景と、数々のバラの彩りに癒される。
メインキャラクターたちは味があるし、それぞれがバラについて知識をつけたり、人間として良い経験をしている姿が良かった。

もっとバラの美しさや風
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ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

4.0

世界にはどれほど
自分が自分の国だと安心して住めない人がいるのだろうと
考えさせられる映画。

紛争地域など目立つ要因のないアメリカでのある一定の時期の移民についての人権問題。

家族がアメリカ人でも
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タチャ イカサマ師(2006年製作の映画)

2.5

勧められて見てみた。
わざと古い時代のスカウトしたやるせなさをただよわせたような、一定の空気感。
ギャンブル、いかさま、反社会勢力、女、金。これがロマンになるから、アウトロー映画なのかな。
自分のツボ
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幼い依頼人(2019年製作の映画)

3.9

韓国での児童虐待の増加(通報や立件の増加だと思うけど)について、親だけでなく警察と相談所のシステムの問題や、社会のシステムから考えるべきだという内容がしっかり描かれていた。
子役さんもすごいけども
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私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

3.6

モデル体型の美男美女が眼福!
ちょっとチャラいけど、ベタベタロマンチックな音楽がハマってて
少女漫画みたいなラブストーリーの発展ながらも、めちゃエロい描写が甘々でうっとり。

「ゆるすということは心に
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.6

すごいラストシーンだった。
エロイーズをだんだんズームしていくだけ
だけど
彼女の中で起きている激しい感情の渦は、まさにそこに流れるヴィヴァルディ「四季・夏」の様。
あの表情と呼吸の乱れと音楽で、この
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ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.7

お勧めされて鑑賞。
あ、苦手な時間と場面混じり系…。
だからちゃんとわかってない部分もあるけど、タイトルでまあ理解。
わかるし、切ない。
こんな青々しい感じの恋愛って、感情が動かされる分、実際記憶には
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

3.7

こんな命懸けのドキュメンタリー映画がアマプラで見られるのだから
少し刺激的でもいろんな方に見てほしい。
世界各地で起きている紛争や内戦、戦争。それに伴う死者や怪我人、精神的ダメージを抱えて生きていく人
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ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

3.0

ミュージカル俳優さんがしっかり主演なのは良かった。歌のクオリティがずっと安定しているから入り込んで見られる。

せっかくのミュージカルなのに曲がインパクト薄かった。

メンタルヘルスについての内容とは
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.3

仮想空間やSNSの重要性が昔より遥かに上がってて
何かをすればすぐこき下ろされたりもちあげられたり、穏やかでない世の中。
かと言ってこのUのようなな仮想空間であっても人のやることは変わらない。
仮想空
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ベイビーティース(2019年製作の映画)

4.1

作りも色彩も光の使い方(日光、クラブ内などの屋内照明も)、音楽選択、服の柄までオシャレで
登場人物たちは頭飛んでる(なんでもいいけどサンドウィッチ食いかけのキスはやめて!)から
最近ありがち「オシャレ
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パピチャ 未来へのランウェイ(2019年製作の映画)

4.0

素晴らしかった。過激派イスラム原理主義の弾圧の1番の犠牲は女性。特にまだ夢のある若い女性にとってそれがどのようなものなのか生々しく描いた胸の痛くなる作品。実話ベースならではか。
主人公は信心深くあり、
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スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話(2019年製作の映画)

3.8

見終わって思ったけど、副題が凄まじくわかりやすくてとても良い。

信頼のヴァンサンカッセル演じる支援員代表の表情ひとつひとつに重みやらストレスやら自負やらを感じて、熱くなれる。

重度の自閉症となると
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.0

好きな人は好きなやつ。結末が気になるタイプのミステリー。
キャラクターに入れ込みたい私は置いていかれた。
出てくる人たちが翻訳家という設定上、多言語が出てくるのが興味深かった。
この映画を完全に字幕な
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

3.5

元になっているフランスの「エール」がよかった記憶があるため、アメリカリメイクは期待せず。
もう元の記憶がないけど「コーダ」の方が「アメリカの家族向け」映画な感じな気がする。

主人公ルビーちゃん、天使
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ある少年の告白(2018年製作の映画)

4.0

アメリカの「キリスト教という名を借りた集団洗脳」は本当に根深くて汚くて恐ろしい。
宗教は人を救うべきなのに、人を従わせる理由になっている。
なぜアメリカのキリスト教はこんなにも多種で複雑なのか、最近と
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

3.3

主演の子、すっごい「児童」なのに、大人っぽさの漂う顔で、子供なのになんかクールな甘いイケメン顔なのがハマってる。

男の子は若い時にああやってつるんでバカやることがきっと大切なのだろう。
無茶の振り幅
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整形水(2020年製作の映画)

3.7

ルッキズムの中で評価され、悩み苦しみもがいている1人の女性として、共感できるところがたくさんあった。
特に子供の頃に外見を理由に価値を下げられた場合、その評価を自分で変えることは難しい。染み付いた美へ
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

冒頭から、画面にいろんな色が入り
様々な種類の音(鳥、水、ナイフ、飲む音など)に引き込まれる。一気に集中。

身近なガラス玉から始まりあんなものからこんなものまで口に入れて飲み込んでしまう…異食症がシ
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オールド(2021年製作の映画)

3.7

設定に無理がある!は置いておける面白さ。細かいことは忘れて楽しみましょう。
超美しいプライベートビーチ…なのに「時間」が激早で進む。
子供は成長するし
大人は老化するし
その様が面白くて怖い。
その速
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.2

ポップな色彩と音楽でオシャレに楽しく見せているが、主人公を通した制作者の男性嫌悪が強く伝わる作品。
男性嫌悪というか、男性優位の社会と、それに甘んじた男と、その男たちに膝をつく女たちへの嫌悪。

✔︎
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チャイルド・ブライド -売られる子供たち-(2019年製作の映画)

3.5

時代を牽引する(はずの)アメリカでも、こんな野蛮な人権侵害が行われている。
暴行、搾取された少女であった女性たちの告白集。
家父長制(男が支配すること)社会・政治の闇を、このように糾弾して広めることは
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

3.4

映画館で見られなくてしょげてたけどアマプラに来たのでウキウキで鑑賞!
久々のドラン映画。
規模の小さい映画で、みんなにおすすめ!ってわけじゃないけれど、ドランらしい味わいで満足。
相変わらずの音楽のセ
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WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.0

映画館で見たらきっとかなり加点したかもしれない。
音楽と色彩で6割見れてしまうほどカッコいい作り。
音楽のジャンルは広いが、最後に長回しで流れるRadio headのTrue Love Waitsはや
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.4

原作大ファン(特にサントラ)なので、怖いながらも映画館で鑑賞!
結果→号泣

◾️カメラワークありがとう
◾️ダンスありがとう(特にリフ、ベルナルド、アニタ、振付)
◾️演奏ありがとう
◾️マリアの歌
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ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

3.7

レネー劇場。「シカゴ」も是非見てほしい。

オズの魔法使いでドロシーを演じたジュディガーランド、その後の人生は壮絶だったこと、知りませんでした。
レネーの見開いた目、荒々しくも頼りない動き、良かったで
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

3.3

ジェーンオースティンの小説「エマ」は、「イギリス貴族のお嬢様の徒然」みたいな長編。
映画には期待してなかったけど、アニャたんとビルナイが見たかった。
イギリス貴族の住まいや文化が楽しめます(ほんとにそ
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母なる証明(2009年製作の映画)

3.5

顔にだらーっと墨汁をかけられたような気分になり続ける映画。
「パラサイト」の監督。この感じが作風なのか。
キャラの不気味さやストーリーの奇怪さ以外に、なんとなく漂うべったりした薄暗さとヒリヒリ感。
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MISS ミス・フランスになりたい!(2020年製作の映画)

3.6

最近の若向けフランス映画あるある「分かりやすくて見やすくて結末がEAZY」(ごめん)
この場合は性的マイノリティ視点で描く「自分の見つけ方」的感じ。
両親を失い里親たらい回し育ちだが、仲間に恵まれてる
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

サイココメディ(言い過ぎ?)にはクラシック音楽が絶妙にマッチするよね。
なんとなく「ロブスター」を思い出すシュールさ。クラシックを使ってなかったら後味悪い感じのサスペンスになるのかな。

飽きないで見
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.8

エドガーライトで「ダウンタウン」でロンドンでネオン!
超楽しみにしていて観に行ってきました。
映画館で見てよかったー!感動はしなかったけど、ずっと興奮しながら集中していました。

◾️途絶えぬエドガー
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フェアウェル(2019年製作の映画)

3.6

バリバリの中国映画ではなく、主人公が中国系アメリカ人のためか、中国文化を外側からちょうど良いバランスで見ることができた。

余命宣告をしない文化についての映画ですが、その良し悪しはともかく、中国的な考
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バーズ・オブ・パラダイス(2021年製作の映画)

3.3

クラブっぽいサイバーな映像や小物、音楽、衣装、振付がおしゃれ。
バレエというよりモダンバレエ(ダンス)で、クラシックバレエを懐かしみたい人はがっかりするかもしれない。
痩せた美少女がたくさん踊ってくれ
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聖者たちの食卓(2011年製作の映画)

3.3

ひたすら寺院と人々と食事の光景が平和に雑多に続く。
解説なしだから、ひたすらぶらぶら現地を歩いているような気分になる。
最後にインドの身分についてそういえばそうだったと考えさせられる。この場所は特別な
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.3

心が弱っていたのでカルトっぽい映画をちょうど見たかったのかもしれない。
見てみたら、カルトっぽいじゃなくてしっかりカルト映画だった。
白夜のスウェーデン、晴れ渡った草原の美しさと、カルト特有の歪んだ清
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Everybody's Talking about Jamie~ジェイミー~(2021年製作の映画)

3.8

冒頭で「実話をもとに…」って書いてあるのに、見てたらすっかり忘れていて、最後にまた思い出させられて驚き。
お母さんと息子の信頼と愛が強くて、このお母さんならどんな子供でも幸せに育つだろうと思った。息子
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