ダークサイドオブザジロウさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ダークサイドオブザジロウ

ダークサイドオブザジロウ

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ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

3.8

全編を覆う鬱屈とした空気、救いの無さ、は受け付けないという人も多いかもしれない。セルマのジーンに対する愛情は美しくも悲しすぎる。歌手、そして女優としてのビョークの魅力が詰まった作品。

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)

3.8

大友克洋は天才だと思う。サイバーパンクな世界観が現代では古臭くなってしまっているかもしれないが、2020年の東京オリンピックを予言していた、とかいう入り口でも良いので、多くの若い人に見てもらって再評価>>続きを読む

裸の夏 THE NAKED SUMMER(2007年製作の映画)

2.1

大駱駝艦の合宿風景を覗くことができるドキュメンタリー作品。若い頃、金粉ショーの妖しさに惹かれ、怖いもの見たさで合宿に参加したかったけれど、勇気がありませんでした。この映像で満たされなかった当時の想いを>>続きを読む

FAKE(2016年製作の映画)

3.3

公開直後の週末、渋谷のユーロスペースに観に行ったが、それは大変な混雑で、朝の早い時間で1日分のチケットが売り切れるなど、ちょっとした騒動であった。ドキュメンタリーは何か、森達也とは何か、とか小難しいこ>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

3.7

2016紅白歌合戦での「シン・ゴジラ」のパロディで塚本晋也が出演していたのは驚きましたが、一方、原一男がオファーが無かったと残念そうにTwitterで呟いているのを見て、硬派なドキュメンタリーを撮るわ>>続きを読む

ガッジョ・ディーロ(1997年製作の映画)

3.4

ロマの音楽の圧倒的な熱量にやられます。この映画でタラフ・ドゥ・ハィドゥークスを知り、東欧のジプシー音楽にどっぷりハマるキッカケとなりました。トニー・ガトリフの作品でも最も好きだし、エミール・クストリッ>>続きを読む

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

2.3

もしも…だったら、ということは歴史を語る上で良くあることだが、もしホドロフスキーのこの企画が実現していたら、とんでもない名作が生まれていたか、あるいは数多の才能がお互いを殺しあって迷作となっていたか、>>続きを読む

KANO 1931海の向こうの甲子園(2014年製作の映画)

4.0

台湾の映画って作りが異常にチープな場面が挿入されたりすることがあって、本作も最後のCGとか「こりゃないだろ」っていう感じなのだけど、そんなのどうでも良く感じるくらいに感動した。素晴らしい。高校野球とか>>続きを読む

さむくないかい(1996年製作の映画)

1.0

今思い返せば、特殊漫画の金字塔「タケオの世界」のガロでの連載、因果者遍歴の名エッセイ集「因果鉄道の夜」の上梓、そしてこの「さむくないかい」を含むガロビデオでの映像方面の活動、といった80年代末から90>>続きを読む

冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

3.1

何も予備知識無しに本作を観たらかなりの衝撃を受けたように思うが、元ネタの志麻永幸「愛犬家連続殺人」(角川文庫)を読んだ後だと全てが色褪せてしまう。(それくらい元ネタは凶悪で戦慄を覚える内容であるが、ど>>続きを読む

聖母観音大菩薩(1977年製作の映画)

2.2

今観ると(当時も?)、ツッコミどころが満載のトンデモ映画ではあるのですが、新海誠「君の名は。」の三葉を見た後に、何故か本作で巫女のバイトをしている女子高生を演じている浅野温子を思い出しました。当時の浅>>続きを読む

ピンク・フロイド/ザ・ウォール(1982年製作の映画)

2.3

プログレッシブ・ロック関連の映像作品としては最も有名な一作でしょう。「The Wall」は個人的にはフロイドのフェイバリットではありませんが、公開から30余年経った今でも本映像作品は観る者に訴えかけて>>続きを読む

地下幻燈劇画 少女椿(1992年製作の映画)

3.2

丸尾末広原作の完成度が高く、その内容が故に、映像化が非常に難しい作品の1つであるが、TORICO監督の実写版と比較した場合、こちらのアニメ版の方がその世界観を再現できていると思う。いや、実写版よりは遥>>続きを読む

トマトケチャップ皇帝(1971年製作の映画)

3.5

寺山修司が残した映像作品の最高傑作は「田園に死す」であることは間違い無いと思うが、衝撃度ではこちらの方が上では無いだろうか。いろんな意味で、現在では再現不可能な映像世界がある。新高恵子や女優陣と絡んだ>>続きを読む

(秘)色情めす市場(1974年製作の映画)

4.0

渋谷のシネマヴェーラの芹明香特集で、「仁義の墓場」との超強力二本立てを鑑賞したが、久しぶりにスクリーンで見るとその強度はとてつもないものがあった。にっかつロマンポルノということで食わず嫌いしている人が>>続きを読む

江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間(1969年製作の映画)

3.5

カルトムービー・オブ・カルトムービー。ラストシーンなど、カルト映画ファンに語り継がれる部分も多いですが、何と言っても、俳優としての土方巽の魅力が存分に堪能できる稀有な作品であります。石井輝男のインタビ>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.8

ようやく、「この世界の片隅に」を観た。広島県呉市を舞台とするサーガ、「仁義なき戦い」の前日譚、戦争の時代を必死で生き抜く市井の人々の「ローグ・ワン」的な見方も…というのは強引に過ぎますが、闇市の場面に>>続きを読む

無垢の祈り(2015年製作の映画)

3.2

Twitterとかで評価が高かったので、渋谷アップリンクに足を運んだ。児童虐待など作品が扱うテーマ故、海外の映画祭への出品を断られたり、公開までに至る紆余曲折のエピソードは、新たなカルト映画として語り>>続きを読む

黒薔薇昇天(1975年製作の映画)

2.9

新文芸坐の岸田森オールナイトでは取り上げられず個人的に不完全燃焼となったので、DVDで鑑賞。間違いなく、神代辰巳監督の代表作の1つでしょう。結婚行進曲にのせた谷ナオミとのローラースケートのシーンはもは>>続きを読む

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