シネマJACKすぎうらさんの映画レビュー・感想・評価

シネマJACKすぎうら

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映画(370)
ドラマ(0)

30年後の同窓会(2017年製作の映画)

4.5

物語の序盤、
これはかなり激しい反戦映画なのかと、一瞬思わせるクダリがある。
ところが、、
最後までじっくり観てみると、ちょっと様子が違う。あの印象的なラストシークエンスを観ると、そんな単純なカテゴリ
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

どこまでが現実で、
どこからが妄想なのか。

いや、、
どこまでが妄想で
どこからが現実なのか。

これは主人公ジョーの精神世界から
"何か"を覗き見た映画。

血みどろのテーブルに置かれた伝票を眺め
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.9

終始、
揺るぎない深い恋愛感情で繋がった二人。
そんな男女のラブストーリーを描くのは
意外と難しいのではないだろうか。

なぜなら、お互いを想う心に
さざなみも揺らぎも
起こらないのだから。

ところ
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デッドプール2(2018年製作の映画)

3.8

こういうキャラをメインにした映画は、二作目ともなると、マンネリになるんじゃないかと勝手に心配(笑)していた。

ところが観てみると、意外なところに変化をつけていて飽きずに楽しめた。要はシリアスさとコミ
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

この映画が、
どこかトンガった"個性強すぎ"母娘の関係性を描きながら、なおナチュラルな空気に満ちているのは、監督グレタ・ガーウィグ自身を描いた物語だからなのだろう。

「故郷は遠きにありて想うもの」
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.9

日常的に軽犯罪に手を染める、
一般人の心の暗部を描く映画ではない。
決して。
格差社会への批判?
そんな単純なものでもないと思う。
だから、このような家族が日本に実在するかなど、もうどうでもいいことな
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ゲティ家の身代金(2017年製作の映画)

3.0

ケガの光明というか、
大富豪ゲティの役はケビン・スペイシーよりも、クリストファー・プラマーの方がハマってるのかも。
得体の知れない彼の闇の深さみたいなものを、見事に演じ切っていた。

ただ、映画全体と
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.9

精細な造形に息を飲みつつ、
どこか荒唐無稽でユーモラスな近未来日本にほくそ笑む。

とにかくモフモフのワンコたちがリアル。
デフォルメしたマンガ的可愛さではなく、リアルな愛らしさが素晴らしい。
その眼
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私はあなたのニグロではない(2016年製作の映画)

3.8

人種差別とはなにか。
その真理に触れた途端、愕然となる。

はたして自分は、
後ろ指をさす方なのか。
さされる方なのか。
段々わからなくっていく恐ろしさ。

ここで語られる本質は、
なにも太平洋を挟ん
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モリのいる場所(2018年製作の映画)

3.7

主人公の画家、熊谷守一の自宅の庭。
これが本作の本当の主人公といえるのでは?(笑)
ここで映し出される草木や虫、小さな動物たちの美しいこと。よってそんな自然の造形をいつまでもじっと眺める主人公が決して
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ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた(2017年製作の映画)

4.0

つくづくジェイク・ギレンホールの変幻自在ぶりには驚かされる。本作では今ひとつオトナになりきれない青年像を見事に演じ切っていた。

物語の方は、、
主人公ジェフの(ある意味壮絶な)成長物語をとおして、ボ
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.6

‪映画から教訓など得られなくてもいいよ。‬
‪当たり前だけど、あらためてそう思った。‬

フロリダの陽射しと温暖な気候が、このどうしようもない親子に根拠のない希望を与えている。

なんともはかない夢‪
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モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.9

主人公モリーと弁護士のからみが
実に感動的。
特に彼が法廷外のヒアリングで
検事に熱弁ふるうクダリには胸が震えた。

いっそ、家族との関わりは省略して
この映画のヒューマンな部分は
この弁護士との掛け
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.0

実録モノのイメージを完全に吹き飛ばすようなぶっ飛んだ"劇映画"。
森達也の傑作ドキュメンタリー「FAKE」を思い起こす。
ところが、この映画は森達也とは真逆の手法を用いて、最後の最後に観客の心に風波を
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アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018年製作の映画)

4.2

これは凄いわ。

これだけ主要登場人物が多いのにも関わらず
破綻しない、ストーリー構成の巧みさ唸らされる。

そして全編をIMAXカメラで撮ったという映像の臨場感と
CG含めた画(え)の美しさ、相変わ
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.7

正直、少々苦手なテーマの映画だったが
アカデミー作品賞のノミネート作品だったこと、
それと、
世間での評判の高さに背中を押されて劇場に足を運んだ。

先ずは暖かい光に包まれた北イタリアの美しい風景、
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

4.4

この映画、てっきりコメディなのかと思って鑑賞に臨んだのだが。。
最初は確かに結構笑えたりするのだが、だんだん本作の意図が見えてくると、グワーンとなる怖ろしさ、哀しさ。

これは、映画まるごと一本、現代
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.8

SF、ホラー、アニメ、ゲーム、音楽、、
80年代にキッズと呼ばれたオトナたちに捧げられた、全方位型オマージュ丼ぶり・全部のせ。
ボリューム満点、ごちそうさまでした😊!!

そして、、
"林檎園のふたり
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女は二度決断する(2017年製作の映画)

3.7

やるせない、やるせない、、
突然のテロ犯罪で、愛する夫とまだ幼い子供を奪われた主人公の苦悩と闘い。

終始眼を涙で腫らしたような顔で主人公カティヤを演じるダイアン・クルーガー。彼女の存在感に打ちのめさ
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いぬやしき(2018年製作の映画)

4.3

ハイパーダメおやじなスーパーヒーロー犬屋敷のキャラクターに木梨憲武がどハマり。彼の演技力か、「アイアムアヒーロー」の佐藤信介監督の手腕か、脚本の素晴らしさか、主人公から発する哀感、無情感、高揚感がハン>>続きを読む

さよなら、僕のマンハッタン(2017年製作の映画)

4.1

意外と掘り出し物。「ギフテッド」で素晴らしいヒューマンドラマを描き出したマーク・ウェブがまたやってくれた!
ひとりの青年の自立の物語と思いきや、実は父親の物語。

泣けまっせ。


本作含め、最近観た
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レッド・スパロー(2017年製作の映画)

4.7

ジェニファー・ローレンスの妖艶な美しさと脱ぎっぷりに翻弄されながらも、意外にエロさは抑えめ。

鑑賞前は「ニキータ」×「シュリ」×「アトミック・ブロンド」みたいな映画なのかな〜と勝手にイメージしていた
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ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

4.2

ゲイリー・オールドマン演じるチャーチル像がどこかチャーミングで愛らしい。どちらかといえばコワモテキャラな"かの英首相"に、こんなぶっ飛んだキャラ付けができるのは彼ぐらいじゃないだろうか。

ところがこ
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ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

4.7

プロローグが全く予想外。それは突拍子も無いと言う意味ではない。
本作のキモとなる機密情報の提供者。まさに彼のヒリヒリ感を丁寧に描くことで、主人公たちの決断の重さを見事に表現しているのだ。

そして、ワ
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ヴァレリアン 千の惑星の救世主(2017年製作の映画)

4.8

これまたダリの絵画を彷彿とさせるような、砂漠と空の風景の色合いをみせる惑星ミュールの造形に、先ず心奪われる。
また言い換えれば、クリスチャン・ラッセンが描く絵画の、ポップで写実的でファンタジックな自然
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ラブレス(2017年製作の映画)

3.7

諦められない者たちの哀しさ、、
人は果たして希望をもたなければ
生きていけないのか?

私には、
そんな、ちょっぴり哲学的な
人生にまつわる命題に取り組んだ物語にみえました。


本作を、タルコフスキ
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しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.8

サリー・ホーキンスの演技が相変わらず素晴らしい。彼女の演じる実在した女流画家モード・ルイスのキャラには、「シェイプ・オブ・ウォーター」の主人公イライザとの共通項も窺える。本作での演技が女優としてのキャ>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.8

もう、序盤からラストまで泣きっぱなし。これほど終始涙腺を活躍させた映画鑑賞はなかったのでは。

まず、ヒューマンドラマとしての多面的な構成が素晴らしい。特に終盤近くで見せる驚きの展開。序盤から本作の物
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ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.0

ミヒャエル・ハネケ×イザベル・ユペールといえば、「ピアニスト」を思い浮かべる故、この映画も相当な"ど変態ムービー"なのだろうと覚悟して臨んだのだが。。

今作はあまり(ストーリー上)露骨な性描写が出て
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.3

前半はどこか不穏な心理サスペンスの空気を醸しながら静かに流れていくのだが、、
あの独特のダークな音楽が、この映画の"ただならぬ感"を漂わせる。

この作品、殺人鬼もサイコパスも、悪魔はおろか幽霊さえも
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ブラックパンサー(2018年製作の映画)

4.2

黒人社会を舞台に、ヒロイックな黒人主人公が活躍する大予算メジャー映画としての、まさに"ハシリ"となるであろう記念碑的な作品。
アフリカ民族主体の映画だけに、民族音楽てきなBGMも、色とりどりの衣装も美
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15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

3.5

「アメリカン・スナイパー」や「ハドソン川の奇跡」もそうだが、クリント・イーストウッドは今作でも、極力、過剰な演出を避けようとしたのだろう。実に淡々とした流れで進行していくシンプルな映画に仕上がっている>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.7

ロマンティックでドラマティックでサスペンスフル。そして意外にもエグみやセクシャルな造形もしっかりと描かれている。

残念なことに日本版は18禁を避けるためにカットされたシーンがあるとか。。
でも、おお
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The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ(2017年製作の映画)

3.2

「白い肌の異常な夜」の、狂気に満ちた世界を本作に期待すると、肩透かしをくらうハメになるが、、
それでも「旧作」といちいち比較しながら観るとなお面白い、稀有な作品。

旧作も新作も、基本的にはほぼ同じ筋
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グレイテスト・ショーマン(2017年製作の映画)

2.7

こういう映画はあれやこれや考えないで、純粋に楽しむぞ!!と劇場に足を運んだものの、、のりきれなかった。。

あの唐突なオープニングシーンはむしろ好みだし、ミュージカルシーンにおけるヒュー・ジャックマン
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パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.8

今泉監督の作品にもつ私のイメージは、「恋愛群像劇」。ところがこの映画は、深川麻衣 演じる主人公ひとりにフォーカスした形で始まる。ややオムニバスめいた構成も感じられない。
ただ淡々と彼女の生活が、やや長
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