このレビューはネタバレを含みます
家族を想って身を売る逞しい女と
自分にある原因を忘れて調子のいい事ばかりぬかす男たち。極端な世界観ではあるが、男のモノの見方が中心で回っているこの社会に立ち向かう浪華の女の肝の座り様ときたら。
お先真>>続きを読む
バチッときた訳ではないけど心地良かった。ダバダバダ、はじめ音楽で展開してた印象。あざといがニヤけてしまうやつ。
男は策略、女は感覚。
夕暮れのパリの街景もさることながら、あの心地良い車のエンジン音。
そして思わずニヤニヤしてしまう結末。
あのオチがあって映画に成るわけで。
やりたい事やりつつ明快で面白い。
塩梅がすげえ丁度いい。
コミカルでギャグい演出が散りばめられてるのも愛らしい。
近所の川沿いを2時間ぐらい散歩してて予期せずこの村に辿り着いたらめっちゃおもろくない?
だれも聞く耳持たない、みんな自分のことしか考えてない。
そんな中だからあのマセガキ2人の友情が愛くるしかった。
最後のトラッキングエモい。
タイトルの意味が全くわからんけど、さすがッスおもしろい、ワクワクした。
序盤から中盤のポップな感じも好きだった。
子供盗まれる親の青姦が一瞬だが笑える。
木、神様が水を飲むコップ、卓球もか。
まだ自主制作の時代やのに、いろいろどうやって用意したんやろう。
しかし博多愚連隊といい、やってることおんなじよな。頭の中のPUNKが爆発しそうやったんやろな。
沢山の人を移動させる映画。
今まで見たことのないようなアプローチ、感じ方も新鮮。
警鐘鳴らされてるのか、「いや、でもお前は頑張ってるよ。」って背中さすられてるのかわからん。
人間はある関係性や事象においてその終焉を悟った時にしかそれと向き合えないのか。
堅物のおじいさんが"孤独"の意味を知るやるせなくも暖かいロードムービー。
このおじいさんにはまだこれからチャンスがあるか>>続きを読む
谷村美月がドライバー振り上げるショットやべえ。
最後を向井秀徳に委ねるんやとは思ったけどまあいい。総じていい。
ベティに感情移入する映画ではなく、鑑賞者はゾルグになって自由な彼女を見つめ愛す。
動きでお話を展開させていくのは分かったのだが、ちょっと色々起こりすぎてついていけなかった。
『タクシードライバー』の売春宿の一室から廊下までの、天井ぶち抜いて撮った上からの移動ショットも「神の視点」で、ヒッチコックからの流れやったわけか。
もっとヒッチコック観ないとなあ。
でもコレ映画にする>>続きを読む
報復のドラマからピュアな狂気のぶつかり合いへ。男は背負うもんない方が生き生きできるのか?
結局映像化しても漫画のままやん、
あの過剰すぎる血飛沫の演出とか
「実はコイツは…」的な設定はいちいち。
そ>>続きを読む
噂の長回しよかった。長回しはワクワクするから好き。
ただ物語の終着点、「え、軸そこやった?」ってなった。
クサいのに入ってくるんよなあ。
長ゼリとかいざという時の顔がよくて、問答無用で感情がこっちにまで流入してくるという。
見終わった後仲間と、親戚の話をするかのように寅さんの笑い話をしてしまいそうでなんだ>>続きを読む
もう最高すぎて困った。
最高としか言いようがない。
カラックス以外に誰が撮れんねんこんな映画!ありがとう!!
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ネオリアリズモ的行き場のない虚しさ。
一度手に入れてまた失うから辛い。
経験としてこの哀しみを味わった。
泥の河、宿舟、燃える蟹、穴の空いた靴。
最後の声はきっちゃんに届いてたんやろうか。
冒頭の映像の美しさにはいいなあと思ったが、物語が進むにつれ省略や語られてない部分を想像で補う行為にもだんだん疲れてきて終盤は睡魔との闘いだった。
エコールも途中でリタイアしてしまったし、僕はこの監督あ>>続きを読む
魅力的なキャンピングカーと小鳥のさえずり。無表情のアクト。
ドえらいことになっている。
すんげえ。言葉並べる気にならん。
ハードSM。またはミロのヴィーナス。
ブツ切りで薄っぺら。
あえてこれを楽しむなんてことはあんまりできひんかった。珍味が主菜、しかも一品のみ、そんな定食屋にはあまり行きたくない。
「死」側から私たちの「生」を眺めさせられる。逆照射。
その感覚だけが新鮮で、総合的には普通。作品(主人公)が燻らせるポエジーがあまりにも閉鎖的で惹かれず。ドラマが足りん気が。
俺はそんなにトーキングヘッズを通ってこなかったのだが、それにしてもこれは最高である。恐らくこれを上回るライブ映画なんてないんじゃないか。
「企てられたもの」と「その時その場でしか在り得ないもの」が見事>>続きを読む
いやーやっぱり信仰で人は報われるんじゃないか。
煽情的で作者の意図が見え隠れするから前半は冷めた目して観てたけど、
嘘みたいにドラマティックな導きを受ける彼らの今日までの人生を観ていると、
知らぬ間>>続きを読む
おっさんの号泣can break my heart。
曲がりくねっても最後にはまっすぐな線で繋がる点と点(と点)。「愛」。
バットリバットリムービー。
映画とは「体験」であるはずやのに、「物語」を期待していた自分がいた。自分はいま、これからこの現実とどう向き合うべきかを考えている。
知的障害者のフリをして健常者をなじるイディオッツも我にかえると笑えてない。
ここにいても人生が好転していくことはないってみんなわかってる。あらゆる手を使ってハイになったって「これは逃避でしかない」って>>続きを読む