Jさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

浪華悲歌(1936年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

家族を想って身を売る逞しい女と
自分にある原因を忘れて調子のいい事ばかりぬかす男たち。極端な世界観ではあるが、男のモノの見方が中心で回っているこの社会に立ち向かう浪華の女の肝の座り様ときたら。
お先真
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男と女(1966年製作の映画)

3.9

バチッときた訳ではないけど心地良かった。ダバダバダ、はじめ音楽で展開してた印象。あざといがニヤけてしまうやつ。
男は策略、女は感覚。

ランデヴー(1976年製作の映画)

-

夕暮れのパリの街景もさることながら、あの心地良い車のエンジン音。
そして思わずニヤニヤしてしまう結末。
あのオチがあって映画に成るわけで。

マルサの女(1987年製作の映画)

4.0

やりたい事やりつつ明快で面白い。
塩梅がすげえ丁度いい。
コミカルでギャグい演出が散りばめられてるのも愛らしい。

顔のない眼(1959年製作の映画)

-

マスクのヴィジュアルインパクトは強いが、特に面白いというわけではなかった。

ざくろの色(1971年製作の映画)

4.3

近所の川沿いを2時間ぐらい散歩してて予期せずこの村に辿り着いたらめっちゃおもろくない?

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

3.9

だれも聞く耳持たない、みんな自分のことしか考えてない。
そんな中だからあのマセガキ2人の友情が愛くるしかった。
最後のトラッキングエモい。

アナーキー・インじゃぱんすけ 見られてイク女(1999年製作の映画)

4.1

タイトルの意味が全くわからんけど、さすがッスおもしろい、ワクワクした。
序盤から中盤のポップな感じも好きだった。
子供盗まれる親の青姦が一瞬だが笑える。

木、神様が水を飲むコップ、卓球もか。

高校大パニック(1977年製作の映画)

-

まだ自主制作の時代やのに、いろいろどうやって用意したんやろう。
しかし博多愚連隊といい、やってることおんなじよな。頭の中のPUNKが爆発しそうやったんやろな。

散歩する惑星(2000年製作の映画)

3.6

沢山の人を移動させる映画。
今まで見たことのないようなアプローチ、感じ方も新鮮。
警鐘鳴らされてるのか、「いや、でもお前は頑張ってるよ。」って背中さすられてるのかわからん。

野いちご(1957年製作の映画)

4.1

人間はある関係性や事象においてその終焉を悟った時にしかそれと向き合えないのか。
堅物のおじいさんが"孤独"の意味を知るやるせなくも暖かいロードムービー。
このおじいさんにはまだこれからチャンスがあるか
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カナリア(2004年製作の映画)

3.9

谷村美月がドライバー振り上げるショットやべえ。
最後を向井秀徳に委ねるんやとは思ったけどまあいい。総じていい。

ベティ・ブルー 愛と激情の日々(1986年製作の映画)

3.5

ベティに感情移入する映画ではなく、鑑賞者はゾルグになって自由な彼女を見つめ愛す。
動きでお話を展開させていくのは分かったのだが、ちょっと色々起こりすぎてついていけなかった。

ヒッチコック/トリュフォー(2015年製作の映画)

3.5

『タクシードライバー』の売春宿の一室から廊下までの、天井ぶち抜いて撮った上からの移動ショットも「神の視点」で、ヒッチコックからの流れやったわけか。
もっとヒッチコック観ないとなあ。
でもコレ映画にする
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殺し屋1(2001年製作の映画)

3.4

報復のドラマからピュアな狂気のぶつかり合いへ。男は背負うもんない方が生き生きできるのか?

結局映像化しても漫画のままやん、
あの過剰すぎる血飛沫の演出とか
「実はコイツは…」的な設定はいちいち。
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ザ・マスター(2012年製作の映画)

3.7

噂の長回しよかった。長回しはワクワクするから好き。
ただ物語の終着点、「え、軸そこやった?」ってなった。

男はつらいよ(1969年製作の映画)

3.6

クサいのに入ってくるんよなあ。
長ゼリとかいざという時の顔がよくて、問答無用で感情がこっちにまで流入してくるという。
見終わった後仲間と、親戚の話をするかのように寅さんの笑い話をしてしまいそうでなんだ
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.7

もう最高すぎて困った。
最高としか言いようがない。
カラックス以外に誰が撮れんねんこんな映画!ありがとう!!

泥の河(1981年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

ネオリアリズモ的行き場のない虚しさ。
一度手に入れてまた失うから辛い。
経験としてこの哀しみを味わった。
泥の河、宿舟、燃える蟹、穴の空いた靴。
最後の声はきっちゃんに届いてたんやろうか。

エヴォリューション(2015年製作の映画)

2.3

冒頭の映像の美しさにはいいなあと思ったが、物語が進むにつれ省略や語られてない部分を想像で補う行為にもだんだん疲れてきて終盤は睡魔との闘いだった。
エコールも途中でリタイアしてしまったし、僕はこの監督あ
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盲獣(1969年製作の映画)

4.2

ドえらいことになっている。
すんげえ。言葉並べる気にならん。
ハードSM。またはミロのヴィーナス。

白昼の幻想(1967年製作の映画)

-

ブツ切りで薄っぺら。
あえてこれを楽しむなんてことはあんまりできひんかった。珍味が主菜、しかも一品のみ、そんな定食屋にはあまり行きたくない。

二十歳の死(1991年製作の映画)

3.5

「死」側から私たちの「生」を眺めさせられる。逆照射。
その感覚だけが新鮮で、総合的には普通。作品(主人公)が燻らせるポエジーがあまりにも閉鎖的で惹かれず。ドラマが足りん気が。

ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.2

俺はそんなにトーキングヘッズを通ってこなかったのだが、それにしてもこれは最高である。恐らくこれを上回るライブ映画なんてないんじゃないか。
「企てられたもの」と「その時その場でしか在り得ないもの」が見事
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バンド・コールド・デス(2012年製作の映画)

-

いやーやっぱり信仰で人は報われるんじゃないか。

煽情的で作者の意図が見え隠れするから前半は冷めた目して観てたけど、
嘘みたいにドラマティックな導きを受ける彼らの今日までの人生を観ていると、
知らぬ間
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バット・オンリー・ラブ(2015年製作の映画)

-

おっさんの号泣can break my heart。
曲がりくねっても最後にはまっすぐな線で繋がる点と点(と点)。「愛」。

ラスベガスをやっつけろ(1998年製作の映画)

3.6

バットリバットリムービー。
映画とは「体験」であるはずやのに、「物語」を期待していた自分がいた。自分はいま、これからこの現実とどう向き合うべきかを考えている。

イディオッツ(1998年製作の映画)

4.0

知的障害者のフリをして健常者をなじるイディオッツも我にかえると笑えてない。
ここにいても人生が好転していくことはないってみんなわかってる。あらゆる手を使ってハイになったって「これは逃避でしかない」って
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