ラッキーマウンテンさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

ラッキーマウンテン

ラッキーマウンテン

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ボス・オブ・イット・オール(2006年製作の映画)

4.0

個人的には好きな作品だった。
謎カメラ装置を使ってるらしいけど、一体それが何の意味を持つのか、いや意味を持たないことに意味があるのか…と禅問答したくなるのもいい。
コメディというよりはコントに近いもの
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.8

インターネットで散見される「地球爆発しろ」「弊社ゴジラに倒されろ」といった非現実的な願望のうち、私は「隕石衝突しろ」タイプだったんだけど、これを観たら「地球爆発しろ」のほうがいいかも……と考え直す羽目>>続きを読む

大いなる自由(2021年製作の映画)

4.2

いきなりぶち込んでくる冒頭から始まり、前半は少し退屈な部分もあるけれど、後半に向かうにつれどんどんキマってくる。
愛の話なのかと思ったけど多分そうじゃない。自分という人間の実存性の話で、愛はそのパーツ
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収容病棟(2013年製作の映画)

4.1

別に自分は大した悩みもないはずだが、これを観たら生きるってなんなのか考える羽目になってしまった。
ところどころで人間の知性と獣の自由を併せ持っていて幸せそうだと思う部分もあったのだけど、強制的に入れら
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奇跡の海(1996年製作の映画)

3.8

鬱映画と聞いていたけど全然ハッピーエンドじゃん!と思った。異論は少しなら認めます。
主人公の演技がめちゃくちゃいいな〜。時折投げかけられる目線で「君たちはどう生きるか」と問われているような気がした。
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CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.0

A24×美少年の親友同士×切ない🥺みたいなポスターや予告編に釣られると痛い目を見る。
予告編から想像できる展開のうち、そのルートをそのペースでやるんか!という驚きもあり…。
観終わったあとはタイトルが
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ダンサー・イン・ザ・ダーク 4Kデジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.1

ミュージカルが挟まる度に天才か?と感動した。
鬱映画と聞いていたけどそうは思わなかった。登場人物に良心的な人が多かったことには驚いたし、希望も示されていた。
こうすべきだ・これが善である、と思ったこと
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小説家の映画(2022年製作の映画)

3.7

絶妙に微妙な空気が流れるちくちく映画だった。
勿体ないの使い方は自分も気をつけようと思います。おわり

ペトラ・フォン・カントの苦い涙(1972年製作の映画)

3.8

カーリンがあんまりイケてる女に見えなかった。オゾン版のアミールはまぁわかる。
室内劇として完成されているのはわかるんだけど、なんかコテージみたいで不思議な部屋だなと思った。おわり

苦い涙(2022年製作の映画)

4.0

原案をかなりそのまま踏襲していてえらい!(コウペンちゃん)
オゾン作品って毎年「この男が嫌だ20XX」を律儀に挙げてくる気がする。そもそも毎年何かしら公開されてんのが既にすごいけどどの作品にも「こいつ
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遺灰は語る(2022年製作の映画)

3.5

悪くないはずなのに微妙。なんでなのかはわからない。
釘のほうが全く面白さを理解できないまま終わった。
でもイタリア行って列車の旅はしたくなった。30万円でヨーロッパ旅行行ってた時代はもう帰ってこないの
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スーツ(2003年製作の映画)

3.6

これはぶつ切れすぎていまいち。ところどころは面白いけど。
魚の売り方は歴史を感じて感動した。おわり

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.2

前作に比べて少し退屈なシーンは増えたかも?
でも相変わらず世界最高峰レベルのアニメーションが楽しめる。酔うけど。
マルチバースの使い方も面白かった。
スパイダーマン詳しかったらもっと楽しめるんだろうな
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怪物(2023年製作の映画)

4.3

面白かったけど、どちらかというと「上手い」映画だなと思ってしまった。
ネタバレになるから何も書けないけど、安藤サクラや永山瑛太はじめとする登場人物の絶妙な設定、大体の人が「良い」と感じてしまう風景描写
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少年、機関車に乗る 2Kレストア版(1991年製作の映画)

4.1

人生で観ておいて損はない!と言いたくなるタイプの映画。
でも子供嫌いには刺さらないかも?デブちんの一挙一動を楽しめるかどうかが肝。
ケーキを食べる姿が平和の象徴すぎて一生餌付けしたくなる。

安穏とし
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海を待ちながら(2012年製作の映画)

3.7

他に比べると面白さは劣るけど、作者の抱えている問題意識を物語に落とし込んだ作品としては評価できると思う。なんか上から目線な書き方になったがそういう一本だった。
妻とその妹の成長後が同じ女優さんなのは全
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ルナ・パパ 4Kレストア版(1999年製作の映画)

4.1

最初はあんまり好きじゃないかもと思ったけど、コロコロ展開が変わっていってなんだかんだ楽しんだ。
他の人のレビューにもあるけどたしかに「白猫・黒猫」とテンションが似てる。
マムラカットが可愛い。あと友人
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帰れない山(2022年製作の映画)

3.8

よかった。でもいつもなら好きなはずなのになぜかしっくりこなかったのであんまりしっかり言語化できない。
山の描写はよかったし俳優さんの登りっぷりがすごい。おわり

殺人蝶を追う女(1978年製作の映画)

3.5

途中から飽きた。
開幕即ジュースと全自動焼菓子メーカーがクライマックスだった。
でも私にはこの作品は撮れない。映画監督への熱意は挫かれた。元々なりたいとは全く思ってないけどなぜか心折れた。おわり

タバコは咳の原因になる(2022年製作の映画)

3.9

ノルベールが可愛い。ポンコツだとしても可愛い。
「kawaii」の感覚とチョコレートに対する味覚に関しては日本人とフランス人は近しいものを持っているんじゃないだろうか。

全体的にどうしようもなく緩い
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

3.8

ふんわりしているがピリピリしている。
親も一人の人間で、子供は時として残酷で。
親子だからと言って全てをわかり合えるわけがないという、至極当たり前のことを生々しく感じさせられた。
よかったはずなんだけ
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TAR/ター(2022年製作の映画)

3.8

展開や見せ方は面白かったけど、途中でファスト映画か?ってくらい短い中に詰め込んでて何事かと思った。
どう評価していいか難しい作品だな〜。観たあと一番最初に感じたのは松岡修造イズムだった。ターが松岡修造
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ジュリア(s)(2022年製作の映画)

4.1

今年の首位はこれとエブエブで争うかもしれない。
エブエブが変化球なのに対してこっちはいわゆる「出来のいい」映画だけど、台詞なども小気味よくて満足。
まぁラストはちょっと陳腐な気もしなくもないが…。
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少年と犬(1975年製作の映画)

3.8

マジキチラストという感想を見かけたから期待してたけど普通に理に適ってた。
猫は絶滅したのだろうか。おわり

ゴダールのマリア(1984年製作の映画)

4.0

この数週間でゴダールは苦手なんだという自覚を持ち、でもこれは半分別の人のだし…と及び腰で観に行ったら好きじゃないけどよかった。

前半の「マリーの本」、のっけから美しい風景とギスギス夫婦の会話で始まる
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独裁者たちのとき(2022年製作の映画)

3.6

まず最初に「ディープフェイクは使ってない」という注意書きが入り、それは知ってたんだけど……ほんとに使ってないの?
ちょいちょい元素材から無理矢理動かしてるよね?みたいな場面があったけど…あと声はアテレ
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

4.0

なぜか前半のほうは劇伴がやたらと単調に感じられた。
最後の締め方がよかった。
社食でのやり取りとマンションのエレベーターでのやり取りも対比が効いていてよかったな〜。
たびたび「自分、不器用なんで…」の
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EO イーオー(2022年製作の映画)

4.0

バルタザールどこへ行くが着想源と解説にはあったけど、途中までは名犬ラッシーじゃないかと思う場面もあり。
ロバが何を考えてるかなんてわからないのにところどころものすごく感傷的。
赤い映像がわかりやすく痺
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