薪さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

薪

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生れてはみたけれど(1932年製作の映画)

5.0

子供を叱った夜の夫婦が子供を見つめるショットは堪らないし、翌朝の並んでおにぎりを頬張るシーンも最高だ。映画はこの時点で完成していると思う。

電車が劇中ゆうに10回以上登場している。屋外屋内限らずカメ
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夜明けまでバス停で(2022年製作の映画)

3.6

ショットの質感が良いし丁寧に撮られている感覚がある。ラストは意外性のあるオチだ。

ブラザー・フロム・アナザー・プラネット(1984年製作の映画)

4.2

アクションもユーモアもめちゃ面白い。
バーでの格闘は傑作だし、役所で追っ手の白人に書類書かせる下りは笑った。

東京暮色(1957年製作の映画)

4.3

改めて見ると画面が終始暗いことに驚く。お経を読む笠智衆のショットなんて怖い。

ラブホテル(1985年製作の映画)

4.3

ラブホテルの内装、風神と雷神にまず驚くけれど、その後出てくるアパートの造形も半端ない。横の階段と電車の音、電車の光。実際のところはわからないが、もしかするとこのアパートの近くには本当は電車は通っていな>>続きを読む

光る女(1987年製作の映画)

4.5

武藤敬司をはじめとした途方も無い非心理性。全編凄いけど、特に武藤敬司が安田成美のセックスを目撃した後の地下道のシーケンスショットには驚愕する。地下道の奥のネオンと濡れた路面の美しさ。照明は随所で清順ぽ>>続きを読む

その夜の妻(1930年製作の映画)

4.0

序盤は逃走劇だが、中盤以降は室内劇となる。手のアップが散見され、小津では珍しい(はず)ズームインやズームアウトのショットまである。舞台装置となるアパートの内部造形や、ベランダの使い方も面白い。
また、
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東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

5.0

史上最強にエモーショナルな瞬間がここにある。オールタイムベストの一本。

ウルヴァリン: SAMURAI(2013年製作の映画)

3.5

冒頭の井戸から新幹線や最終決戦と、横と縦を意識したアクションが撮られていて面白い

宗方姉妹(1950年製作の映画)

4.1

高峰秀子のコメディ演技にはちょっと違和感を感じてしまうが、彼女がおばさんの家を去るシーンが凄まじい。あの挙動は正直言って全然わからないが、椅子から立ち上がるアクションに鳥肌が立った。

ハングマン(2017年製作の映画)

3.1

緊張と緩和が予定調和なのが残念。銃撃をはじめとしたアクションがもったいぶり過ぎている。
こういうのを見るとマイケル・マンの映画が見たくなる。

友だちの恋人(1987年製作の映画)

4.3

こんなドロドロしそうなストーリーをここまで爽やかに撮ってしまうの凄すぎる。
最初の出会いの場面から特段理由が存在せずに軽すぎる。
森や湖、カフェ、あらゆるシーンが美しく撮られており最高。

拳銃王(1950年製作の映画)

4.3

タイムリミットの表現として時計を見る行為が頻出する時計の映画だが、あらゆる登場人物のキャラクタリゼーションが素晴らしい。傑作

四川のうた(2008年製作の映画)

4.0

得体の知れないショットが羅列される。ローラースケートを退行するカメラで捉えるショットとか忘れ難い。
廃校でのインタビューで、陽が落ちていき外の景色が徐々に暗くなっていくが、この辺りの時間表現も素晴らし
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彼方のうた(2023年製作の映画)

3.3

ファーストショットとラストショットの小川あんの表情は素晴らしいけど、中村優子のスタイルの良さにも驚いた

オーソン・ウェルズの オセロ(1952年製作の映画)

4.8

恐ろしく緊張感のある画面の連続。尋常じゃない。
世界最高峰の影と反射の使い方では。

シーフォーミー(2021年製作の映画)

3.3

最後までバディムービーにならないのが残念すぎる

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

3.7

ライカートはずっと一貫してローキーの画面を志向しているが、ここまで来ると偏執的にさえ思えてくる

西部魂(1941年製作の映画)

4.2

インディアンに変装する白人、電報、電流攻撃、山火事…なんとも変わった西部劇

賭博師ボブ(1955年製作の映画)

3.8

イザベル・コーレイが美しいし、チラチラ乳房が見えるのはいかにもフランス映画らしい。
ビンタの強烈さには驚いた。