ジャームッシュの「パターソン」を想起するような反復と差異の映画。
ラストのカットの長さから見ても、ヴェンダースは役所浩二を相当評価していたことがわかる。徹底して愚直に役所の行動を撮り続けることが映画的>>続きを読む
2分先の未来が見えるという設定がわかるようでわからなかったが、雪だるま式に物語が進んでいく感覚はあって良い
切腹という言葉が何回出ようとも誰一人切腹せずひたすら首が切られていく徹底した首の映画ではあるし、そもそも首を獲って喜ぶという武将の仕草が滑稽だと北野武は思ったのではないか。
役的においしいのは実際には>>続きを読む
意外にも真っ当なラブストーリーでありつつも細部に泣ける。
バーの演奏のシーン、バンドを見届ける客の無表情な顔つき、そのショットの連鎖は言葉では言い表せない多幸感に満ちている。または終盤の切り返し、ウイ>>続きを読む
光の映画。振り子をしまう手を照らす朝陽とその手の質感だけでお釣りが来る。
市街の銃撃戦はもちろんだが、死んだり別れたりする際の人物の表情がハンパなく素晴らしい。LAの夜景も
画面のルックの統一具合も凄いが、印象的な繋ぎやシーンも多々ある。
ファーストカットの煙草の煙、雨に濡れる窓と車の窃盗。橋の上でアラン・ドロンが会話する際に、手元を一切映さず真正面の切り返しでカットを繋>>続きを読む
いきなり人間が殺戮される冒頭シーンの唐突さや、ゴジラの起源や原爆といった要素に焦点を当てないことが美徳。
一方で会話シーンはどれも鈍重に感じてしまった。皆思いの丈を喋ってしまう。
ダンサーの動きを軸に空間を超えていく繋ぎがすごい。回転と阿修羅観音のユーモア
アクションが複雑大仰になっていく昨今で、瞼を閉じる/開くという行為が最も恐ろしく撮られていることに驚いた
会話の凄みとか空の赤みとか、決して真似することのできない何かがこの映画にはある。
容赦のない無慈悲な銃撃や視線の交錯はどうか。または、ただっ広い海を突っ走る高速艇や、街灯を反射する車の艶かしさはどうか>>続きを読む
冒頭の、車の後ろから近づく霊をピント送りせずに捕えたショットはゾクっと来たが。
物語に持っていき過ぎている
悪魔が原因だとわかってるし、捜査とか回想も冗長に感じる。
一方で、闇と光の使い方、廊下の縦構図やや階段の高低差を活かした演出は相変わらず素晴らしい。雑誌がめくれるアイデアは特に面白かったし、次作はひた>>続きを読む
何の前触れも説明もなく列車が到着する瞬間から始まることに感動するわけです
宇宙人の造形のチープさには笑ってしまうが、故に今後撮られることはないだろう貴重さも実感できる。