おどろきの白鳥さんの映画レビュー・感想・評価

おどろきの白鳥

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劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト(2021年製作の映画)

4.3

面白いっていうより、びっくりした。
傑作というより、怪作。

監督がおたく記号的な快楽要素を、バールのような形状にして手当たり次第にぶん殴って回ってる感じで、こちらは頭を叩き割られた気分。

表情はも
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機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(2021年製作の映画)

4.1

「映画」を意識した没入感満点の画面作りがすごい。
フレームやカット割が、いい意味でハリウッド作品やマーベル作品を思い出させます。
特に登場人物から見た体験的な視線は、IMAXで観た時のクリストファー
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

ヒャッハー!
楽しい!
見た目と違って強い主人公……のことは、今回はどうでもいい。

老人ホームで介護されている、少々認知症気味に見える主人公のお父さん役が、クリストファー・ロイドなんすよ。
『バ
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グリーンランドー地球最後の2日間ー(2020年製作の映画)

1.9

よほど暇か、ディザスター映画好きなら別だけど、私は観て失敗と思いました。

だいたいのディザスター映画は、ドラマティックさを盛るために、

・科学、自然法則を無視したとんでも災害が起きる
・主人公や家
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はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.2

前衛的な舞台演劇っぽい。
元々、舞台作品だったらしいから当然ではあるが、ほとんど置屋の中で話が展開する。

こういう「人間に潜む過去と心の闇を抉る」ことを、「重いテーマ」として楽しめる人と、「なんでこ
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幸せの答え合わせ(2019年製作の映画)

2.8

観ながらイラっと。

美しい景色とともに、名優二人の演技力と存在感で、両親それぞれの葛藤を魅せてくれてはいるものの。
正直、熟年離婚の理由や動機などありふれていて、さほど新鮮味はなく。

この映画の肝
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コンティニュー(2021年製作の映画)

3.2

全体的に「ゲーム」と「SF」、それも80〜90年代アーケードゲームと、あの頃ゲームテイストを取り入れてたSFを意識したシナリオなのが特徴かと。
メル・ギブソンが出てきたのもあって、まるでこの作品が19
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カムバック・トゥ・ハリウッド!!(2020年製作の映画)

3.2

もうちょいトホホ系に振れている予想を覆して、案外面白かった。
爺様名優三人のコメディで、先日の『グランパ・ウォーズ』に続いてデ・ニーロがしっかりとコミカルな三枚目な詐欺師を演じておりまして。
やること
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るろうに剣心 最終章 The Beginning(2021年製作の映画)

4.0

有村架純の演技力と存在感たるや素晴らしい。
彼女の参加と、佐藤健との相乗効果で、本作は「漫画の実写映画」の域を超えて、「本格幕末時代劇ドラマ」まで昇華したように思えました。

殺陣の凄さは『The F
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シドニアの騎士 あいつむぐほし(2021年製作の映画)

4.1

過去の様々な伏線を回収しつつ見事に完結させた手腕に感服。
身長差15メートルの恋のピュアさを悶絶しながら堪能。
音響監督が岩浪さんなので、サラウンドシステムのある劇場で音のシャワーと衝撃波を受けてきま
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映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

4.4

傑作!
観終わったら、すぐにもう一度観たくなりました。

勇気と元気をもらった感じ。
映画、アニメ、漫画など、あらゆる創作に携わる人と、そのファンに観てほしい作品に仕上がってました。

原作漫画まんま
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明日の食卓(2021年製作の映画)

3.3

重たい話です。辛辣です。
子供は親のダメな部分を吸収して映し出していく「鏡」である、と。
実は躾(しつけ)なければならないのは、子供ではなく親自身なのではと、本作は突き付けてきます。

子どもは人
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ローズメイカー 奇跡のバラ(2020年製作の映画)

3.7

スクリーンから薔薇の香りがしてきそうな、鮮やかな色彩がよかった。
画面のどこかに、8割方薔薇が映っているのがおしゃれ。

薔薇作りだけが取り柄の主人公と、助手や前科者たち素人との凸凹5名で困難を乗り
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クルエラ(2021年製作の映画)

4.6

脚本も音楽も役者も最高!
ブリティッシュ・パンクロックが鳴り響き、子役が愛らしくてかわいく、テンポのいいカットと台詞で長さを感じさせず。
さらにエマ・ストーンの演技が冴え渡り、シーンごとに明暗それぞれ
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ハチとパルマの物語(2020年製作の映画)

3.9

涙腺刺激されまくり。
犬と子どもの友情、信頼から生まれた絆は鉄板ですね。

それにしても、犬を捨てる奴はゆるせん。
ラッセル・クロウに轢かれてほしい、またはキアヌ・リーブスに銃で仕留められてほしい(別
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アオラレ(2020年製作の映画)

3.7

勢いあって楽しく観られました。
仕事も家族も蓄えも健康も全て失った「無敵の人」を、ラッセル・クロウが怪演。
完璧な殺戮マシーン化!

次の展開に使うアイテムについては、丁寧なカメラワークで見せてくれ
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HOKUSAI(2020年製作の映画)

3.6

おそらく、この映画は、北斎の生涯の伝記ではない。
年代ごとの章立てになっていて、その時どんなことを成し遂げたかを見せていくため、小さな物語として進み、一見すると散漫なまとまりのない映画に見えるが、さに
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カトマンズの男(1965年製作の映画)

3.7

『リオの男』が理路整然に見えるほど、しっちゃかめっちゃか大騒ぎ。
その場のノリ重視で人の話を聞かない主人と、一緒に旅する執事のレオンがいい味で、弥次さん喜多さんみたいな股旅珍道中ものに。

殺し屋た
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ミッション:ポッシブル(2021年製作の映画)

3.1

フランス版『シティハンター』みたいに、コメディ色の強い韓国の男女バディ探偵もの。
ヘラヘラして凡ミスばっかりやっている男が実は、喧嘩を売ってはいけない相手というイコライザーの構造はとりながら、笑い成
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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.9

コロナ禍で示された日本人の悪い部分、日本の闇がすべて詰まっていました。
主人公である一人の主婦・田中良子(尾野真千子)と、その息子(和田庵)と、良子の女友達(片山友希)の3人に、いま日本中で起きている
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地獄の花園(2021年製作の映画)

3.2

観終わって最初に思ったのは「OL、勤務時間中は仕事しろよ」。
ヤンキー漫画に対して「学校行けよ、勉強しろよ」ってツッコミと同じですね。

全体的に、漫画チック。
ベースに『ろくでなしブルース』『クロー
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いのちの停車場(2021年製作の映画)

2.9

東映&成島出さん・平松恵美子さんらしい、人情映画に仕上がっていました。
エピソードが細切れで、連作短編小説のダイジェストっぽかったです。
登場人物は生き死に接しているとはいえ、ちょっとしたことですぐ泣
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リオの男(1964年製作の映画)

4.2

超展開、荒唐無稽、なにがなんだか。
でも楽しい。
シナリオ的なまとまりもよく、物語にもすっと入れました。
カーチェイス、ビル&街中のチェイスなど、アクションが今見てもすごい。
「様々な作品に影響を与え
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J=P・ベルモンドの エースの中のエース(1982年製作の映画)

4.0

徹底的にナチスを茶化したコメディ。
ベルリンオリンピックのころの同一を舞台に、ジョー(ベルモンド)と、昔ドイツ軍のエースパイロットのライバルで、今友人って将軍との掛け合いが最高に楽しい。
ヒトラーと二
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相続人(1973年製作の映画)

3.4

いろいろ無理のあるストーリーではあるが、当時のネオナチを題材にする流行と、思わせぶりなカットの多用が興味深い。
ベルモンドはコミカルに良く喋るキャラを演じることが多い印象ですが、本作では寡黙でミステリ
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クー!キン・ザ・ザ(2013年製作の映画)

3.8

観たら、アニメにした意味が分かりました。
背景や小物描写に至るまで、素晴らしい描写と色彩感覚。
実写を観ておいたからこそかもしれませんが、脱力感が増えて楽しめる作り。
おっさん成分が減った分を、コミカ
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.6

ああ、カルト人気ってこういうことね、と納得しました。
とってもシュール。
見た目は、異星から地球人が帰ってくる旧い平凡な冒険SFの体ではあるが。
理不尽な命令がないと生きていけない階級社会、金ではなく
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.3

怖かった〜
世に認知症の老人を描いた映画はたくさんあったけれども、本作は認知症になった老人からの視点がメインなんですね。
だから記憶の混同、混濁、事実誤認が数分おきで起きてしまう。

全員が嘘つきなん
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狼をさがして(2020年製作の映画)

1.9

このレビューはネタバレを含みます

なんで今頃こんな作品を作るのか、何の意味があるかが気になるポイントでしたが……

いや、ほんとなんで作ったの?
旧日本軍ならびに、旧体制の日本企業がしてきた、支配環境下での仕打ちに対し、韓国で補償を求
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ローグ(2020年製作の映画)

2.9

傭兵だのテロリストだのの要素は飾り。
人身売買やトロフィーハンティングのはびこるアフリカの、非道な実態を訴えるのが主題って感じ。
「殺すために繁殖しているライオン頭数」のクレジットまで出す、ストレート
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ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから(2019年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

異世界というか、パラレルワールドの自分と入れ替わってしまった男のラブストーリー。
前半は「自分が元の世界に戻るためにオリヴィアを利用」する展開で、後半は「いかにもう一つの世界のオリヴィアと寝るのか」に
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ビーチ・バム まじめに不真面目(2019年製作の映画)

3.6

コメディとしては秀逸。

この主人公に感情移入はまったくできないし、憧れることもないし、羨ましくもない。
しかし、なんかこう……
シリアスなシーンもすべて笑いに変えてしまうユルい演出と、「変なキャラだ
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アンモナイトの目覚め(2020年製作の映画)

3.6

女性が虐げられてきた歴史を踏まえ、現在もはびこる性別や階級による差別へのアンチテーゼが主題なのだろう、と感じました。

メアリーの中には、自らが発掘したアンモナイトの化石のように、偉大な能力が埋まって
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

4.1

久々に「観てよかった」と「観るんじゃなかった」の同時攻撃をくらいました。

ここに出てくる獣どもは「幼児性愛者」ではありません。
痴漢やレイプ犯と同じで、「小さな子どもなら、抵抗できないから何しても構
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グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告(2020年製作の映画)

3.6

『ホーム・アローン』『ジャッカス』『テッド』『ミセス・ダウト』など似たものは多く、「ありがち」ではあるのだけれど、演技してるみんながノリノリなのが楽しい。
それを楽しめるか否かが分水嶺。
逆にギャング
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スプリー(2020年製作の映画)

2.8

4~5年前なら喜べた。
一応、一番怖いのは「どうせフェイクだろ」とか「殺せ」とか無責任に煽るネットの人々の存在であり、現実をホラーに見立てるという着眼点を試みてはしているものの。
「いいね」やフォロワ
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