00さんの映画レビュー・感想・評価

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映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)(2024年製作の映画)

3.7

下の娘と。原作なしになってからのドラえもんは、コズミックホラーや文明論をちょい足しし気味でたいへん良い。原因も結果も、未来道具が関わっており、とてもロジカルに状況が組み上がってて良い。ステージクリア、>>続きを読む

映画しまじろう「ミラクルじまの なないろカーネーション」(2024年製作の映画)

3.7

下の娘と。さまざまなご家庭に配慮した、大切なひとにカーネーションを渡す話。今回からか、CG製作が上海のスタジオに。説明もぜんぶCGになってた。母の日のカーネーションの話は出てくるが、お母さんがいない子>>続きを読む

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.9

続きがないのが残念だけど、続きがないから出来たのかのような後に禍根を残すような無茶をするクロスオーバー作。あのバットマン、あのスーパーマンがたくさん出てるのでおっさんホイホイがひどい。ただ、本筋は母へ>>続きを読む

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.5

期待してみると期待はずれだけど、午後のロードショーで観たら大当たりな、フィンランドウェスタン。(マカロニウェスタンみたいなことを言いたいけど思いつかない)
死のうとしないとはいえ、死ななさすぎるおじい
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ゴールデンカムイ(2024年製作の映画)

3.8

コスプレがコスプレに見えなくなるくらいの実在感。シナリオの省略、というか圧縮がうまくて見たかったものがおおむね入ってる原作付き映画。次も楽しみ。

終わらない週末(2023年製作の映画)

3.5

世界の終わりはひたひたと近づいてくるが、それが何なのか分からないうちにどうしようもなくなるよ、という不安の具現化ような映画。シカやフラミンゴはなんなのか。

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.5

家庭の崩壊、ケア担い手の不在、こどもの発達などなどにばかり、つい目がいってしまう。あみ子の目のフィルターをとおしているから、多少、ファンタジックに、奇妙に見えるけれど、これからどうなるんだろう、ともや>>続きを読む

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー(1984年製作の映画)

3.7

今でいえば、ポリアモリーに分類されそうな当と、一生くっつかず離れずを繰り返しそうなラムの終わらないラブコメをメタに見たような構造の映画。原作は確かつかず離れずの愛の告白で終わったけど、本作は一歩進もう>>続きを読む

バーバリアン(2022年製作の映画)

3.5

30年前ならラブコメになりそうな導入から、衰退する地方都市とそこに残り続けるおかしなものを経由して、男とairbnbのクソさに胸焼けするホラー映画。気持ちがあっちこっちにいって、とても気持ちが悪い。

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

3.7

大塚明夫ナレーションのYouTube無償公開版を観る。写真のモンタージュとナレーションによる言い切りでSFに仕立てる短編。影響あったんだろうな、というものを通ってるがこのやり口のフォロワーをあんまり観>>続きを読む

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.9

昭和映画ルックに中島みゆきendingをしてるけど、育ってしまったゼロ年代エロゲを通ってきたオッサンを刺しにきてるセカイ系アニメーション。
心はティーンエイジャーのまま歳を取ってしまった中年をメタ化し
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パウ・パトロール ザ・ムービー(2021年製作の映画)

3.5

マイティザムービーを観たのをきっかけに観る。面白かった。一作目だけあって、犬のレスキューチームに驚く人が出たり、新しい場所(アドベンチャーベイからシティ)に移動したり、新キャラ(リバティ、おまえ劇場版>>続きを読む

パウ・パトロール ザ・マイティ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

2歳児と初鑑賞。ヒーローもの要素が輸入されたパウパトロール。犬ごとの能力と指示役の見せ場ちゃんと割り振ってあって、マーベル映画の良いところはこんなところにまで輸出されてんのなと要らぬところで感心するな>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.5

映画の形をしたディズニースタジオの企業理念広報。魔法の主体の否定、願いの民主化、全ての人がみんな自分らしく、というとても立派な理念が映画の形で流される。
同時上映もスタジオ百年おめでとうだし、メタネタ
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REBEL MOON ー パート1: 炎の子(2023年製作の映画)

3.0

スターウォーズで七人の侍をやりたいのは分かる。けれど、宇宙艦隊が、手作業で農業してる村に糧秣を集るのは規模が違い過ぎやしないか。「収穫までの時間が迫るなか準備をしないといけない」っていう七人の侍の農業>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

3.9

金田一耕助シリーズ感のある、鬼太郎誕生の秘密をめぐるミステリ仕立ての劇場版。墓場鬼太郎の一話のような話につながるものの、水木が原作の水木と大きく異なるので、その後どうなったかさっぱり分からない。が、特>>続きを読む

哭悲/The Sadness(2021年製作の映画)

3.5

だいたい反マスクのせい。喋って知性があって、実は罪悪感すら感じてるかもしれない感染者に追われる恐怖といやーな感じは良い。けれど、後半に行くに従って、ここ要らんのでは…?という状況が頻出。工夫したゴアを>>続きを読む

(2023年製作の映画)

3.9

冗談が生き死にに直結する異様な状況で、笑っていいのか恐れていいのか悩みながら、よく分からないうちに死んでいく、こわいコメディ戦国時代劇。冗談なのか謀反の兆しなのか分からず、不安から男を抱く。尻一つで安>>続きを読む

ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り(2023年製作の映画)

4.0

ファンブルしてるのが目に見えるごくTRPG的なドタバタアクションコメディ。笑えて泣けて楽しいのはもちろん、ゲームあるあるだろうなというのが伺いしれる、場当たり、総当たり的なやり口が良い。なにかしらのR>>続きを読む

ミラベルと魔法だらけの家(2021年製作の映画)

3.8

ピクサー解釈の「百年の孤独」的マジックリアリズム。原作のように現実に着地せず、魔法に帰るあたりはディズニー。家も土地も街も、母系のものとすることで大家族ものがそんなに嫌じゃなく見れた印象。家、血族は母>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

世界一カッコいいFIREをキメるまでの、丁寧な仕事ぶりを見守る二時間弱。最近、とても頑丈で鏖殺ばかりする殺し屋さんばかり見ていたので、ちゃんと殺し屋さんをしてる人を観るとその仕事ぶりに感動する。一流故>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

3.9

三丁目の夕日VSゴジラかな?と思いながら観に行ったら、思ったより初代ゴジラや古き良き日本映画しようとしている古くて新しいゴジラだった。両親(60代)が喜びそう。プロジェクトXだし、ジョーズだし、家族も>>続きを読む

映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ(2023年製作の映画)

3.9

思ったよりも凝った展開のすみっコぐらしムービー。予告編で描かれてたとおりホラー展開があるのだけど、ちいさな子どもたちがまったく怖がらなくて済むような処理がされていて、とても可愛く、悲しく、怖い。タイト>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.8

スターウォーズみたいだけどスターウォーズじゃない映画。AIはとっくにひとつの種族で、平和を望んでいて、わざわざ人間になりたいとも思ってない、ところが新しい。人間は酷い生き物ですね。ただ、デススター破壊>>続きを読む

べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.9

楽しげな殺し屋世界と金のない日本社会がちらほら見えるアクション映画。人を殺して楽しげに鍋を食べたりする感じがとても良い。

映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ(2022年製作の映画)

3.4

アニメの総集編にちょっと前後をつけた劇場版。忘れた頃に観て、そんなんだったねー、と思ったりはした。

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.9

ホラーのクリーチャーを主人公にしたらこんな感じかな?という安心感を感じる暴力寅さん奮闘記。あっという間に終わるアクションまでの間に、マッコールさんの丁寧な暮らしが挟まれるのが好きです。

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.9

体幹を崩して致命を叩き込むシステムが導入されたガン・フーアクション。敵がおおむね防弾着てるので硬い。ドニー・イェンはフォースブッディッストだった前世と同様に盲目の座頭市スタイルで超強い。ジェダイにも勝>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.9

先にトムが死ぬかもしれないスタントを撮ってからシナリオを決めた、という前提知識があったおかげでIMFのトラブルのガバさがそんなに気にせずに観れた。ほぼCGなく危ないバースターキートンなことをしてるので>>続きを読む

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.5

スーパーマリオの映画化として、これほどまでゲームに即した内容になってるなんて思わなかった。あれこれも、見たことある!というのが想像どおりの使われ方をして、おもしろかったので、おもしろかったなぁ、と思い>>続きを読む

N号棟(2021年製作の映画)

3.8

和製ミッドサマーと名高い"カルト"ホラー。奇跡を見てしまったひとが悔い改める瞬間を追体験させる映画で、じっとりと共感させるものはあまり観たことがなかったので面白かった。実際の事件も、「目撃者で意見が割>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

30代以上を殺しに来てる過去の恋愛思い出し映画。現在から過去をちょっとずつ思い出すように、同じ日を遡っていく、ブルーバレンタイン方式の恋愛映画。ただ、ブルーバレンタインよりずいぶん爽やかで、夜明け前の>>続きを読む

プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.8

手っ取り早く一人一人殺したりしないあたりが性差を感じる復讐譚。ずいぶん優しい復讐をする割にはそれなりに傷つくあたりが、実行犯たちの、やったことの割に傷ついてもいないこととの対比がすごい。前に進むつもり>>続きを読む

アイの歌声を聴かせて(2021年製作の映画)

3.8

無垢なものが無垢なままおかしなことや素直をことをするピノッキオな話は好きなので、つい泣いてしまう。ディズニー風に歌う理由も、なぜサトミに執着するのかも、明らかになったあたりから、話がSFになっていく。>>続きを読む

Arc アーク(2021年製作の映画)

3.5

劇映画パートの会話がところどころ噛み合っていない、志は高そうだけど、なんかうまくいってない変なSF映画。
だけど、嫌いになれないのは、モノクロになるところと、モキュメンタリーみたいなインタビューが入る
>>続きを読む

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