ワルキューリさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ワルキューリ

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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

アメリカ同時多発テロ発生から間もない2002年、サクラメントのはずれに暮らすクリスティン。都会に憧れる彼女が家族や友達と時に笑い、時にぶつかりながらも懸命に羽ばたく―

禁欲的なカトリック学校を舞台に
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めぐり逢わせのお弁当(2013年製作の映画)

3.6

インド特有の手製弁当の職場配達サービス。
運命の悪戯で弁当が取り違えられたところから始まる男と女の道ならぬ恋模様。
「電車を乗り間違えても正しい目的地に着くこともある」...

現代インドのごちゃまぜ
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孤独のススメ(2013年製作の映画)

4.0

妻を亡くし、子供をとある事情から追い出したフレッドは何の変化もない毎日を繰り返す中で
謎の男テオと出会い、同じ屋根の下で暮らし始める。記憶と言葉を失ったテオに振り回され、周囲の無理解に遭いながらフレッ
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ザ・ロック(1996年製作の映画)

4.3

何度もテレビでやってるけどじっくり見たことなかった系その一。
改めて腰を据えて見ると、冒頭からメイソン(ショーン・コネリー)のぶっ飛びをこれ以上なく見せつけるカーチェイス、そして大クラッシュに全く殺し
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ダンケルク(1964年製作の映画)

3.7

原題は「ズイドコートの週末」。ズイドコートとはダンケルクや周辺のブレ=デューンがある海岸のことらしい。

邦題がダンケルクなだけにもちろんダンケルク撤退戦が舞台で、クリストファー・ノーランの『ダンケル
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ミスターGO!(2013年製作の映画)

3.3

サーカス団を率いていた祖父を突然の大地震で亡くし、遺された借金を背負った女の子ウェイウェイ。借金取りに追われ隣町に逃げたが取り立ては止まらない。そんな中、彼女が芸を教えていたローランドゴリラが野球の才>>続きを読む

LOOP/ループ -時に囚われた男-(2016年製作の映画)

2.8

ある組織から盗んだアンプルを持ち逃げし、恋人アンナとともに高飛びしようとするアダムだったが、アンナからアダムの子を妊娠していることを告げられる。子供を堕ろすよう強いるアダムにアンナは反発し、部屋を飛び>>続きを読む

狼よさらば(1974年製作の映画)

3.8

妻を殺され、娘をレイプされたポール。犯人が見つからない中で出張先の取引相手から贈られた銃を手にする。
ある日金目的の強盗を返り討ちにした彼は罪の意識に苛まれるが、街では彼の「活躍」に喝采を上げる声も沸
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海街diary(2015年製作の映画)

4.0

咲いて散る桜、海のさざなみ、叫ぶやまびこ、出会いと別れ、生と死。何気ない日常の中で寄せては返すループの意味を改めて考えさせられる…しかし食事したら💩というのも赤裸々に言わすのね(笑)

『この世界の片
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ハンター(1980年製作の映画)

3.4

スティーブマックウィーン遺作…なんだけど全然そう見えないなあ。
コーン畑や電車の追走劇は『フレンチコネクション』っぽいけどどこかコミカルさがあって楽しい。
ラストで「ヒッヒッフー!吐け!」って迫るパパ
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バーフバリ 王の凱旋 ≪完全版【オリジナル・テルグ語版】≫(2017年製作の映画)

5.0

国際版の興奮醒めやらぬ中、満を持して光臨した「完全版」。

クマラはよりかわいく、ビッジャラデーヴァは卑劣に、デーヴァセーナのツンデレ美が際立ちバラーラデーヴァの愛憎は闇より深く、カッタッパのおとぼけ
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.8

カンヌでパルム・ドールを受賞したことで公開前からネット上のごく一部が「万引きを肯定するな」「日本の恥」と吹き上がる現象が起きたこの作品。見る前からアホなことを言うもんだと思いつつ、予告編では万引きに留>>続きを読む

GODZILLA 決戦機動増殖都市(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まさかのメカゴジラがああいう使われ方だとは、と言いたいところだけど結構タイトルがネタバレで意外性はさほどでもなかったり(^_^;)
映画なら『ガンヘッド』、漫画なら『スプリガン』とか同じようなことをや
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.0


フロリダのディズニーパークに隣接し、色とりどりのパステルカラーに彩られ輝くモーテルで貧しくも心豊かに生活する親子をいきいきと映す...そんな映画だと思っていた時期が自分にもありました。

そんな甘い
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.9

粉々に砕かれたガラスが軋みながら元に戻ろうとする、全てが突き刺さる映画。
『レオン』とはまた違う救いの先の衝撃にガツンとやられる。

デッドプール2(2018年製作の映画)

4.4

MCU最大の"アンチ"ヒーロー、デッドプール。
前作のブッ飛び具合はそのままネタはギガ盛り、そしてアンチヒーローらしからぬ...いやアンチだからこそ観客の予想を裏切り貫き通す、正真正銘な愛と家族の物語
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戦火の勇気(1996年製作の映画)

3.5

湾岸戦争で戦友の戦車を誤射し、戦死させてしまったサーリング(デンゼル・ワシントン)。帰国後、名誉勲章対象者の調査を任された彼は、女性初の候補者で殉職した救護ヘリのパイロット、ウォーデン大尉の担当となる>>続きを読む

フライト・オブ・フェニックス(2004年製作の映画)

3.2

油田を閉じられ、息つく間もなく移動させられた矢先、不運にも砂嵐に巻き込まれゴビ砂漠に墜落した飛行機に乗り合わせた乗員たち。生き残るためには救助を待つか、それとも一縷の望みにかけて足掻くべきか...?>>続きを読む

ワンダー 君は太陽(2017年製作の映画)

3.9

遺伝性の顔面変形で幼い頃から手術を繰り返していたオーガスト"オギー"プルマン。
自宅学習で学んでいたオギーは、普通の学校に編入することになるが、どうしても周囲の好奇の目は避けられない。そんな中、学校案
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.6

青春時代の「この人しか目に入らない」と感じる想い。それは生まれたての小鳥の刷り込みにも似てどこか微笑ましく、それでいて一度固着化した関係は前に踏み出せない鎖にも。

冒頭から徹底される希美しか見えてい
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フレンチ・コネクション2(1975年製作の映画)

3.5

舞台はニューヨークからフランス・マルセイユ。風光明媚な観光都市…というイメージをいきなりふっとばすためだけにあつらえたとしか思えない港での魚の腹捌き(笑)

前作で取り逃がしたシャルニエを追うドイルは
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.7

この不思議な気持ちは恋…?(いえ、狂気です)


美しいドレス製作で名を知られる仕立て屋。ふとしたきっかけで出会った彼に囲われるウェイトレス。自分が全てを操っている、そう信じていたはずの男の心が次第に
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

しょっぱなの太鼓ビートでもう引き込まれる!
吹替が過去最高レベルにいいっす。特にナツメグの遠藤綾さん、普通なら笑いになりそうな場面でプライド高いショードッグの気高さを表現。そりゃ惚れますわ
コマ撮りを
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

3.7

フランス-アメリカ間に構築された麻薬取引ネットワークを壊滅すべく、ニューヨークの刑事”ポパイ”ドイルとラソーは上層部に煙たがられながらも捜査を続行する。
足取りを掴んだ矢先尾行を巻かれ、逆に命を狙われ
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友罪(2017年製作の映画)

3.2

犯罪に留まらない様々な罪、そして罰を描く贖罪をテーマにした一作。

人物が多すぎてやや散漫になっている感じもしたけど、そこは「掛け違い」を残しているんだろうな。

ただ、罪を浮き立たせる側があまりにも
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マネーボール(2011年製作の映画)

3.7

才能を認められ、大リーグ・アスレチックス入団を果たしたビリー・ビーン(ブラッド・ピット)。選手から裏方への転向を選んだ彼は、移籍交渉中にデータ分析担当の新人ピーター(ジョナ・ヒル)と出会う…

周囲の
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デビル(1997年製作の映画)

3.4

IRAの幹部として国を追われ、身分を偽りアメリカに入国したフランキー(ブラッド・ピット)。彼のホームステイ先に斡旋されたのは、ニューヨーク市警の刑事トム(ハリソン・フォード)の家だった…

キリスト教
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.6

モフモフで可愛らしい愛玩動物のウサギ。その一方で欧米では畑を荒らす害獣として嫌われ、美味しくいただかれることもしばしば。
あの顔も正面から見るとエイリアンっぽいような…(笑)

そんな不思議な魅力に囚
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ボストン ストロング ダメな僕だから英雄になれた(2017年製作の映画)

3.9

2013年ボストンマラソン爆弾テロ事件、偶然現場に居合わせた主人公ジェフをジェイクギレンホールが演じたヒューマンドラマ。

この世界の片隅でジェフを追い詰めるのは犯人の悪意じゃなくて、むしろ無邪気かつ
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アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.3

どこまでもお馬鹿で、どこまでも救いようがなく、そしてどこまでも愛すべき人たちーーーーと近づいていったら全力パンチでまとめてノックアウトされる!

『デッドプール』のように第四の壁を破りまくるけど、あり
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怒りのガンマン/銀山の大虐殺(1969年製作の映画)

3.5

「俺くらいの年になると知ってても知らない振りができるんだ」…ヒューッ!チョーシビれるー!

街の有力者を暗殺した容疑で追われる賞金首をなぜか守る元保安官の役をリーヴァンクリーフが務めた晩年期のマカロニ
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トランジット(2012年製作の映画)

3.7

現金強奪に成功したものの、検問を目の前に足踏みしていた強盗4人組。一計を案じ休憩所で見かけたキャンプへ向かう家族連れの荷物とすり替え検問を突破させ、あとから奪い返す計画を立てるが…

あんまし期待しな
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ペイバック(1999年製作の映画)

3.4

メルギブの十八番、男の復讐劇。淡々とペイバックを遂行する彼の姿は初代マッド・マックスのマックスの雰囲気をまといつつ、青ざめた画面で無法地帯の街の息吹が伝わってくる。

前振りもなく女王様が仇役をシバく
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ブリキの太鼓(1979年製作の映画)

3.8

大人になるのを3才で「止めた」子供オスカルのおはなし。

これだけだとファンタジックなものだと思いがちだけど、舞台はナチス・ドイツ併合前後のダンツィヒ。
大人の世界の生々しさを知ったオスカル、しかし子
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アウトブレイク(1995年製作の映画)

4.0

パンデミックムービーの中でも中々の出来。感染拡大の経緯は後手に回る対応も実際に起きても不思議じゃない。
追跡劇を挟んだヒーローチックな場面は多々あるけども、ギリギリやりすぎずに抑えている。ダスティン・
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ソイレント・グリーン(1973年製作の映画)

3.5

「ソイレント(英: soylent)は、Rosa Labs, LLC. が販売している「生存に必要な栄養素がすべて含まれ、従来の食事が不要となる」とされる飲み物」(Weblio英和辞書より引用)

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