ワラさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

キリエのうた(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ヴォーカリストとしてのアイナジエンドと女優広瀬すずによる力のある作品。岩井俊二のキモ目ポエムな世界観は心づもりしていたので違和感なし。
お話としてはずっと不安な状態で観てて終始苦しめ。救いがありそうで
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

3.5

単作として観たら全然悪くないんだけど、デビッドフィンチャーxルーニーマーラが最高すぎたので比べるとかなり劣る。ミレニアムシリーズにあるダーキーさと哀しさがなくお話もかなり安い。とはいえ展開早くサクッと>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

画のおしゃれさ、これはいつもほんとに素晴らしい。でも今回過去イチで話がわからなかった。パンフレット見てやりたかったことはわかったけど、ストーリーは理解できず。ストレンジャーシングスで好きになったマヤホ>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

こんな長いなら大阪とドイツ?の部分なしで100分とかでちょうど良いな。キアヌ無双あんまないなと思ってたらパリのところから本番で良かった。どんだけ車に跳ねられるんだよ笑
建物内戦闘のバードビューみたいな
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.8

欲しいウェスアンダーソンがもらえた。いつも通りのとてもおしゃれすぎる色使い、構図、音楽、演出。秀逸なキャスティング。雑誌の話だからモノローグ形式がよりそれらしさを強調しシュールさも増して良い。逆にすご>>続きを読む

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

3.5

文句を言いながらも期待して観る岡田麿里作品。言いたいことの表現が直接的な割にねじ曲がったというかへそ曲がりなことをするなといつも思う。特徴である感情表現の部分は好きでありキモいとも思っていて、臭いけど>>続きを読む

レプタイル -蜥蜴-(2023年製作の映画)

3.5

ベニチオデルトロ目当てで。
派手さはなく展開がゆっくりなのと本筋以外のシーンもあるので若干のだるさはあるが、その分ずっと嫌な胸騒ぎが続くのが逆に良いのかも知れない。サスペンスとしては好きだった。

テッド・バンディ(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

犯行自体や犯人側の実はみたいなところがほとんど描かれず逆にめちゃくちゃ怖い。
なのでほんとはどうなんだとわからないままずっと引き込まれる。70sということで科学捜査もあやしいのかもとか警察が決めつける
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永遠の831(2022年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

神山ファンで毎作品楽しみにはさせてもらっているが今回一番惜しかったと思う。いつものテーマである社会問題への警鐘とファンタジーの設計は良かった。
気になるのは問題に対して登場人物がヤングすぎてごっこ感が
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.3

企画と設定は良いのでB級90分ならおもしろい映画だなと思うんだろうけど大掛かりに作ったのに大作にはなり得てない。長い。変化球でどうだ面白いだろ感も微妙かも。この変化球と昨今の映画多様性ムーブメントで話>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.3

戦争そのものというか民族間の区別の無意味さを子供視点のかわいらしさとユーモラスな表現、おしゃれ目演出で伝える良い作品ではある。下品なブラックジョークもなくライフカテゴリとしても良い。ただ自分的にはその>>続きを読む

ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

3.7

攻殻機動隊の笑い男からライ麦畑、サリンジャーを知り、ホールデン、サリンジャーは厨二病というか尾崎豊的くらいのイメージだったんだけどそうであってそうでなかったんだなという感想。映画としては彼の不安定さが>>続きを読む

リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

3.4

ブレないイーストウッドの愛国ものだが、今回は国内の話ということでこれも彼なりの愛国ゆえのテーマ設定なんだろう。
言いたいことや事件そのものは大きなことでなんてこったいだけど、映画作品としては後半以降盛
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The Horse Boy(原題)(2009年製作の映画)

3.5

馬のセラピーの話かと思ってたらシャーマンに頼る話だった。自閉症がダメなのかという哲学的なことはあるが、社会生活において問題があるとして、それが何かによって少しでもポジティブになることは良いことだとは思>>続きを読む

夏へのトンネル、さよならの出口(2022年製作の映画)

3.8

作画、キャラデザ良くまず観れる。俳優VCもキャラとのマッチ感もあり問題なし。飯豊まりえいい感じ。お話もちょうど良いファンタジー感、キモくない程度の恋愛具合。サスペンス要素もありつつのヒューマンからの恋>>続きを読む

クエンティン・タランティーノ 映画に愛された男(2019年製作の映画)

4.0

最高。やっぱりタランティーノは映画が大好きだし、私たちはタランティーノが大好きだと再確認できるドキュメンタリー。
本当にワクワクする。また初期から見直したくなった。

個人的にはナチュラルボーンキラー
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キングス・オブ・サマー(2013年製作の映画)

2.9

コメディドラマみたいな演出。ポスターデザインと予告で期待したものとちょっと違うかも。同じようなテーマならグッバイサマーの方が良い。

宇宙でいちばんあかるい屋根(2020年製作の映画)

3.7

前半フリ的であんまりだけど後半ぐっと良くなった。屋上のセット感は少し萎えた。清原果耶の演技が良くてプラス0.1。

コリーニ事件(2019年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

世界的ベストセラー小説を映画化した社会派サスペンスということで予告も含め期待したんだけどもあんまりだった。
無言でひっぱる割にさくっとわかってしまうのと謎が1点なのとそのあとの逆転の気持ち良さもなく。
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ワイルド・ローズ(2018年製作の映画)

3.7

のっけからプライマルスクリームのカントリーガールでテンションあがる。若干の展開の雑さやまわりのキャラクターの深掘りがあったらと感じたが、テーマ、メッセージであろう主人公の葛藤、成長、親子と感情が持って>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

コクリコ、風立ちぬから今回も現実モノだと思ってたのでファンタジーだったのはうれしかった。そして何より駿節な動きの表現や美術、キャラデザ、俳優キャストのいつもの違和感も含めこれぞジブリ感でまたうれしくな>>続きを読む

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

3.5

構図や色使いがキレイ。ヘイリーベネットがかわいいおしゃれ。内容的にはもっと芸術的ズドンな狂気とかねっとりかと思ってたら以外と普通。

ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

スモーキーでダーキーな感じは良い。絵面に加えてクリスチャンベイルのバットマン喋りがその空気。ミステリーはいい感じだけど淡々感は少しもの足らず。事件解決の後のもう一回気持ちよかった。

パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

どんな話か知らずに観はじめて、前半田舎カウボーイのつまらない日常系かと思ってたら中盤から急に秘密露呈からの殺人でびっくり。サスペンス的には楽しめたが、どうもジメジメしてるのが好みではなかった。

すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.7

ヤクザと家族的な。本人の沸点とか社会との関係性のギリギリ感に緊張感と苦しさがある。この主人公に限らず我々にも問う素晴らしき世界。こういう役所広司にはほんと引き込まれる。

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.6

相変わらずの空中カメラワークすごいのと作画、おしゃれなエフェクト、音楽と外見は良かった。が、内容の部分自分にはダメだったかも。苦手だったコメディ部分多いのといっぱいスパイダーマン出てくるのと。間延び感>>続きを読む

ちひろさん(2023年製作の映画)

3.6

いろいろあるけどがんばろうな前向き系かと思って観出してそうではなくて、観てる途中でこれは良くないことが起こる後ろ向き系かと失敗したなと思ってそうでもなくて、見終わったらとてもニュートラルなお話だった。>>続きを読む

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

3.4

悪くはないんだけど、事実の事件的にみるのか主人公の内面的な部分でみるのかせまいコミュニティの人間性部分なのか信仰とはみたいなところなのかどれも満遍なくになっていて映画としてパッとしない。ただ、色々考え>>続きを読む

この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

3.3

ついてない人のほっこり系かと思いきやタランティーノ、ロバートロドリゲスよろしくなノリでびっくり目。こういう真顔でグロみシュールなおもしろいだろ感のある、ある意味オシャレカテゴリなのは嫌いではないが特別>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

みたいリストに入れっぱなしのまま2が公開されたのでそろそろみないとで鑑賞。ほとんどPC画面で構成されているのに表現変化球で安くなってないのがすごい。お話は王道的ではあるけど、明らかになってくるドキドキ>>続きを読む

AIR/エア(2023年製作の映画)

3.9

NIKEしか履かなくてバスケ好きのスラムダンク世代としては楽しめないはずがない。80sの泥くさくも何かが起こりそうな感じと結果はわかっているなかでのワクワク感。シンプルではあるが逆転的なストーリーとテ>>続きを読む

キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

3.6

1がだいぶ良かったとき大体2はダメダメなのに全然。根幹には原作のおもしろさがあるもののアクション、壮大感、エンタメ性とクオリティ落とさず実写化できてるのはすごい。このままずっと続けて欲しい。

犬王(2021年製作の映画)

3.0

湯浅監督も松本大洋も現代的演出もロックも成り上がり的なお話もファンタジーも森山未來も全部好きなんだけどなんだかパッとしなかった。たぶん全部がのべっとしてたんだと思う。

バーバラと心の巨人(2017年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

一番大事なそれがなんなのかが、あれだけ引っ張っておいてでだいぶ弱かった。ポスタービジュアルと小道具とかかわいいし、CGも良いので、主人公以外の深掘りもなく全体としてお話の弱さが残念。

鳩の撃退法(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

後からそうだったのか系は好きなのであっという間だった。おもしろかったのにあっさりしてるなと思ったけど、小説はもっとボリューミーでだいぶ端折ってるということでもったいない。小説か現実かはもっとわからない>>続きを読む

Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.1

私にはサイコパスが主人公のコメディだった。ドンパチアクションは気持ち良い。