るるさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

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電車男(2005年製作の映画)

2.8

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オタクを肯定的に描いて、社会現象を巻き起こした作品。脇役のキャラクターが立っていたドラマ版が一番好きだったが、映画版はアキハバラをまるで異国のように映し出しているあたり、"映画"としての完成度が高い。>>続きを読む

笑の大学(2004年製作の映画)

2.6

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多分、舞台版の方が笑えるし、面白いんだろうなと思う。

三谷幸喜の個人的な思いがたくさん詰まった脚本だが、監督は別なので、ちょっと距離を置いた感じで、ちゃんとフィクションとして見られるのは良い。

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THE 有頂天ホテル(2005年製作の映画)

3.0

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三谷映画がマスコミで大々的に取り沙汰され始めるキッカケとなった作品という印象。フジテレビがバックについたんだっけ?

やっぱり、哀愁漂う中年男を主人公に据えた群像劇こそ、三谷コメディの真骨頂かなと。
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ザ・マジックアワー(2008年製作の映画)

1.4

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イマイチ、乗れなかった。

三谷幸喜の個人的な郷愁を随所に感じてしまったからだろうか。

佐藤浩市を通して映画や演劇についての思いを語らせるのは、あまりにも直接的な手法だし、佐藤浩市自身も映画俳優とし
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ステキな金縛り(2010年製作の映画)

2.5

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映画館で見たときはそれなりに面白かったが、DVDで再見すると、筋立てもわかっているし、笑いどころもわかっているしで、イマイチだった。うーん。

メルヘンな絵作りや、第四の壁を打ち破るラストなど、ほんの
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グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

3.8

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映像美も世界観も好き、ユーモアのさじ加減、戦争の影、脱出劇、追いかけっこ、銃撃戦などなど、王道はこれでもかと踏襲され、見所たくさん、エンドロールのアニメーションもキュート、細部にこだわった、まさに娯楽>>続きを読む

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.5

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映画でマジックを題材にすると、手品に対する純粋な驚きよりも、映像ならいくらでも編集できるもんな、という冷めた思考がつきまとう。それが派手な仕掛けであればあるほど。画面の中では、手品と魔法の区別がつかな>>続きを読む

幻影師アイゼンハイム(2006年製作の映画)

1.6

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マジシャンが主人公ということで、『プレステージ』を連想しながら見始めたのだが、むしろ『グランド・イリュージョン』的というか。映画で"マジック"を扱うと、手品ではなく魔法に見えてしまうのが、たとえそれが>>続きを読む

銀河ヒッチハイク・ガイド(2005年製作の映画)

2.2

原作小説の予習として見たが苦笑の連続だった。なんだこのシュールさ!ネガティブな人工知能ロボットの声がスネイプ先生なのにも笑う。個人的にモス・デフが見れるだけで楽しい。

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.1

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映画館で見てよかった、最高にクールでホットでマッドだった。

従来のフェミニズム映画の文脈で語ることもできるが、LGBTなど広範囲なセクシャリティも視野に入れた、フェミニズム映画の一歩先を見据えた映画
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マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.5

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小粒なのに面白い。ユニーク。天井の低いフロアを頭を傾けて悠々と歩く人々と、戸惑う主人公の図など、まさに発想勝ち。インディペンデント映画かくあるべしといえる作品だ。
テーマは変身願望。変態的発想に基づく
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

3.3

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27歳、アラサー独身女、夢を追うフリーランサーの現実といったところか。

仲良しの親友への依存、結婚していく周囲、正業についている仲間たちから、どんどん浮いていく、まだ若い、けど、もう若くない、大学に
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ピナ・バウシュ 夢の教室(2010年製作の映画)

3.5

教室なので、ピナ・バウシュの脇を固める教師たちからの素敵な言葉に出会える。
台詞より身体の力をもっともっと体感したいというひとは『pina』も是非。
コンテンポラリー・ダンス初心者はこちらを先にどうぞ
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ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古(2012年製作の映画)

3.5

面白かった。思考が整理される。研ぎ澄まされたクリエイティブとは神との対話に近いのかも。演劇に興味がないひとも、浮きたつ心と体を整えたいときに。

ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日(2012年製作の映画)

4.0

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無理して映画館で3Dで見た覚えがあるが本当に見てよかったと思えた作品。

そもそも幼少期にロビンソン・クルーソーを読んで以来、漂流ものにトラウマがあるので、壮絶なサバイバルの様子に涙せずにいられなかっ
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嗤う分身(2013年製作の映画)

3.3

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これ好きです。話は二重人格ものの定番という感じですが、演出が好き。妙に笑える作りだったり、オシャレに響く昭和歌謡だったり、独特の世界観でドエトエフスキーに新たな息吹を吹き込んでる。
演劇が好きな人とか
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メイジーの瞳(2012年製作の映画)

3.4

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映像のセンスが良い。色彩が綺麗。暖かな音楽も心地よい。

カメラは時折、背の低い子供の視点に同調し、はるか頭上の電線に引っかかった凧など、子供の世界を見事に捉える。手持ちカメラが揺れるなど、繊細な描写
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LIFE!(2013年製作の映画)

2.2

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いまいち乗れなかった

2019.3.27追記
ちなみに悪名高い吹替版だけど、鬱病で休業していた岡村隆史の復帰して初めての大仕事だったと記憶している、岡村隆史を応援してる層にみてほしいということ? ど
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ドラゴンハート最後の戦い(2015年製作の映画)

1.3

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いまいち。

第1作目が、気高き騎士道精神を持った主人公が挫折して、ドラゴンとの友情を通じて、騎士道精神を取り戻し、再起する、一人の男の矜持の物語だったのに対して、

時代の移り変わりで騎士道精神が失
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ドラゴンハート(1996年製作の映画)

4.2

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2015.1.25.再見
2016.5.3再見

初めて見たのは小学生のときかな。

これぞ、王道ファンタジー。騎士と修道士とドラゴン。もうこれだけでワクワクする。ドラゴンと人間の会話、友情にニヤリと
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アリス・イン・ワンダーランド/不思議の国のアリス(1999年製作の映画)

2.0

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テレビ映画だが、ウサギが着ぐるみであることを除けば、割とよくできているほうだと思う。ただ、映像的に特徴がないといえば、そう。

原作の不条理感は薄いものの、『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』を
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天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)

3.8

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2の方が好きだったけど、改めて見ると、やっぱりすごい、色褪せない名作だ。サントラは聞き込んでいるし、もはや評価不能な域。

ベガスの街をシスター達がゾロゾロ走っていく絵の、可笑しさったら。なんて良い企
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サンバ(2014年製作の映画)

1.3

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『最強のふたり』よりシリアスに、移民問題について真っ向から向き合った作品。
うーん、なんだかなあ。
燃え尽き症候群のシャルロット・ゲンズブールのくたびれ具合が、演技じゃないみたい。病んだ彼女のチョット
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

2.0

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ニコール・キッドマンが酷い目に合った後、すべてを蹂躙する話。キリスト教的受難を揶揄ってんのかな?

改めて思い返すと、クソ田舎ってほんとクソだなっていう話かもしれない。

見えない壁の向こうで子供達が
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ニンフォマニアック Vol.2(2013年製作の映画)

2.0

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ネタバレ感想はvol.1のほうに徒然なるままに。

とりあえず、SM痛そうってことと、ジェイミー・ベルなにしてんのってことと、セリグマン、やっぱりかよ!ってことと、そりゃそうなるわなってことと。

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ニンフォマニアック Vol.1(2013年製作の映画)

3.5

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冒頭、デスメタルが鳴った瞬間、思わず笑ってしまった。ギャグか? エンドロールで同曲が流れるに至って、その有無を言わせない感じに、苦笑い。

案の定というか、セックスについて描き尽くそうとしたブラック・
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なまいきシャルロット(1985年製作の映画)

2.4

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13歳という年齢を切り取った良作。女の子なら共感できるのでは?

才能溢れる同年代の少女に憧れ、惹かれ、親愛を示されて舞い上がり、同化したいと望むも、すげなくあしらわれてしまう描写など、少女が主人公の
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タップ・ドッグス(2000年製作の映画)

2.5

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全編通してタップダンスシーンに魅了される映画。タップの良いところは、それが音楽でもあるところだよね。
ストーリーはありがち。寂れた町の町おこし、夢を抱く青年、青春の恋、兄弟の確執。
兄弟の確執の部分が
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コヨーテ・アグリー(2000年製作の映画)

4.6

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好きな映画。むちゃくちゃ好きな映画! 中学生のときに見た。女の子たちがカッコよすぎる。歌うシーンが全て、よすぎる。ラブシーンがちゃんとエロい。お父さんが素敵。ちゃんとサクセス・ストーリー。軽やか。だい>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

3.5

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これは現在の話じゃない、1970年代の話、泣かされてたまるかという思いで見ていたが、

「ハッピーエンドが大好きでした」

この台詞で泣いてしまった。

歌う主人公ということで、こういう演出になること
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アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.2

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戦争が日常であり、日常の暮らしの一部に爆撃がある、けれどそれが当たり前というそぶりで日々を暮らす人々、この冒頭の映像からして、引き込まれる。
戦禍を逃れて地下暮らしを選ぶ人々、この設定だけで、たまらな
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天才スピヴェット(2013年製作の映画)

3.7

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ジュネ監督流の子供の世界であり、家族の絆を見つめ直しながら少年が旅をする、ロードムービー。
映像がとにかく美しくて可愛い。素敵なものを詰め込んだジオラマのような、絵本のような世界観。
主演の彼が本当に
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ミックマック(2009年製作の映画)

2.7

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ジュネ監督流のクライム映画といったところ。
一癖も二癖もある仲間たちと武器商人たちを懲らしめるブラックコメディ。
爆弾や銃はもちろん、戦争が終わったあとも被害を出し続ける地雷について、痛烈に批判してい
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西の魔女が死んだ(2008年製作の映画)

1.4

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原作は思春期の頃に一度読んだきり。同作者の作品なら『裏庭』のほうが好きでした。

学校に馴染めない子供が、休養先で、他では得られない経験をし、成長する。王道の物語。

イギリス人の祖母と、ハーフである
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ラスト5イヤーズ(2014年製作の映画)

2.0

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舞台版は未見。巻き戻しが可能な、DVDで見てよかった。

ブロードウェイ・ミュージカルの映画化でありがちな、全編がミュージカルナンバーで構成されたタイプのミュージカル映画。
古いところで『コーラス・ラ
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スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

3.6

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全員が、余すところなく力を合わせたラストステージが最高。エンドロールまでタップリ楽しめる。ベースの女の子がちょうカッコイイ。おしゃまなマネージャーがちょうカワイイ。ジャック・ブラックがめちゃくちゃ楽し>>続きを読む