渡辺智子さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

切腹(1962年製作の映画)

3.8

黒澤映画や東映の時代劇とはかなり趣が違う。派手なチャンバラじゃなくて会話劇がメインでラスト近くまで続く。浪人の悲哀と非情な権力の話、今でも古びない話だと思う。仲代達矢と三国連太郎のやり取りが素晴らしく>>続きを読む

彼女(2021年製作の映画)

3.5

ドラマ彼女達の犯罪に出てたさとうほなみさんが気になったので見てみたが、ここまでチャレンジングな作品とは😱題材もドラマと似た設定があったけどこちらは殺人以外に他に方法があったのではと思ってしまいました。>>続きを読む

バレリーナ(2023年製作の映画)

3.6

なめてた女が元腕利きボディガードだった、悪女とか魔女とかベビわるの影響下にありそうな映画です。ラスボスがと思われた奴があっさり死ぬのは北野武のあれぽいか、武器商人の夫婦が良い感じでした(笑)薬の大量生>>続きを読む

洲崎パラダイス 赤信号(1956年製作の映画)

4.0

川島雄三監督の1956年の作品、助監督に今村昌平の名前がある。駆け落ちみたいに東京に出てきた新珠三千代と三橋達也が遊郭洲崎パラダイスの前にある飲み屋さんの女将に世話になることになるが・・・。ダメな男と>>続きを読む

黒い乙女A(2019年製作の映画)

3.1

answerというだけあって怒涛の伏線回収来た~と言いたいとこだけど😅笑える所ばっかりですっかりコメディ化してました。台詞棒読みも解決w。落ちは悪くないけどやや唐突感が

黒い乙女Q(2019年製作の映画)

3.0

浅川梨奈目当てで観てみた施設に預けられてた少女が裕福な家に引き取られるが意外な展開に、て言うかQというのはクエッションのことか続きは続編で

忌怪島/きかいじま(2023年製作の映画)

2.8

村シリーズは終わって今度は島だ、というわけで沖縄の小島で行われているVRプロジェクトシンセカイの為に忌怪島にやって来た天才脳科学者が捲き込まれる恐怖体験。科学とホラーの融合は珍しく無いけどそれに島の祟>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.6

不満☹️を先に言うとゴジラがあまり出てこなくて一番の見せ場の破壊シーンが銀座のところだけだった事。そういう破壊シーンはアメリカの方が優れてますね。もう一度東京を襲撃するのかと思ったのに😅舞台を戦争直後>>続きを読む

ザ・カンファレンス(2023年製作の映画)

3.2

スエーデンのスラッシャー映画だけどどこか緩くてコメディぽい。大きなショッピングモールの着工式の前に地方公務員が研修という名の慰安旅行に来るが一行がモールのゆるキャラの仮面を被った殺人鬼に襲われる。殺人>>続きを読む

マネーモンスター(2016年製作の映画)

3.2

監督が何とジョディ・フォスターのサスペンス、株の知識が無いので今一乗れなかった。生放送の投資番組に番組の推奨株のお陰で大損したという男が乱入、キャスターを人質にとる。リアルタイム進行のアイデアは良かっ>>続きを読む

東京物語(1953年製作の映画)

4.0

初見なんですけど是枝監督が多分凄い影響を受けてる気がする。尾道から東京の子供達に会いに来る老夫婦、忙しくて親の相手があまり出来なくて悪気は無いけど厄介払いのように熱海の温泉に行かせたりする。そうじゃな>>続きを読む

眉村ちあきのすべて(仮)(2019年製作の映画)

3.0

眉村ちあきさん全く知らなかったけど中々多芸な人らしくバックトラックも自分で作るという懲りよう、最初は吉田豪さんや嶺脇社長が出てくるドキュメントだけど後半はエヴァもどきドラマになる。ファン向けムービーか

ミシシッピー・バーニング(1988年製作の映画)

4.0

1964年公民権運動の活動家三人がミシシッピーのフィラデルフィア(ペンシルベニア州の大都市とは別)で行方不明になる。捜査の為FBIの捜査官二人が派遣されてくる、二人はKKKの犯行を疑うが・・・・・。ま>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

4.0

実際に起こった赤ちゃん取り違え事件をヒントにつくられた映画。子供が自分達の子でない事を知らされた二組の親子の苦悩を描いた作品。対照的な親で特に福山雅治のエリートサラリーマンの上から目線的な立ち位置(相>>続きを読む

暴走パニック 大激突(1976年製作の映画)

2.8

銀行強盗の渡瀬恒彦が杉本美樹と逃走する話なんだけど出世から外れた川谷拓三の警官とか死んでしまった相棒の小林稔侍の兄の室田日出男らが絡んでくるのだが人物の交通整理が甘くてとっちらかった内容になってしまっ>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.8

予告編の印象と大分違ってた。最初のMEGUMIさんや三浦貴大との掛け合いや窪田正孝との掛け合いとか松岡茉優さん良いなあ、その後実家に帰っての家族全員+のシーンなんかも最高だった、ちょっと引いた感じの佐>>続きを読む

聖地には蜘蛛が巣を張る(2022年製作の映画)

3.9

見逃してた映画、イランのシーア派の聖地マシュハドで実際に起こった娼婦連続殺人事件を題材にした映画。犯人は街を浄化するためと自己顕示の電話を警察にかけてくる。また犯人を英雄視する人々もいる。テヘランから>>続きを読む

喜劇 一発勝負(1967年製作の映画)

3.0

犬塚弘さん追悼
老舗の旅館の長男のハナ肇勘当されて家を出ていくが何と子供をつくっていた。両親は年の離れた妹ということにして育てる。やがて帰ってきたハナ肇は温泉を堀当てると称して親のお金で当てのないボー
>>続きを読む

ALWAYS 三丁目の夕日(2005年製作の映画)

3.4

まだ東京タワーが完成してない頃、映画の終わり頃には完成してたけど。東京の下町を舞台にした人情喜劇、青森から集団就職の為上京してきた六子と売れない小説家の芥川の所に世話になることなった淳之介の話が中心に>>続きを読む

ゾッキ(2021年製作の映画)

2.8

俳優三人が監督した漫画原作のオムニバス風映画。同じ世界の話でちょっとリンクしたりする、ロバート・アルトマンのショートカッツみたいに☺️。結構豪華なキャストが一瞬だけ出てたりする。一番面白かったのは架空>>続きを読む

クレッシェンド 音楽の架け橋(2019年製作の映画)

3.9

長きにわたり対立が続くイスラエルとパレスチナの現状は報道で知られるところだけどパレスチナとイスラエルの若い音楽家を集めてオーケストラを作った実在の話から作られた映画。最初から二組のグループは対立して収>>続きを読む

花に嵐(2015年製作の映画)

3.0

相互さんに教えてもらった映画。パッとみ専門学校の卒業制作かと思った?映画制作をめぐるホラー。映画研究会に入った主人公がカメラを借りたところから未完成の映画を完成させるために手伝いを依頼されるのだが・・>>続きを読む

キリエのうた(2023年製作の映画)

4.3

路上で歌う歌手キリエが何故キリエになったのか。仙台、北海道、大阪、東京を舞台に描く13年の軌跡。時制が入り交じるシナリオは観客を混乱させる可能性もあるのだけど、そんなことはありませんでした。主役を演じ>>続きを読む

新解釈番町皿屋敷 お菊寺(2023年製作の映画)

3.6

狂視の藤井秀剛監督のオムニバスホラー
番町皿屋敷のお菊寺とあるが有名な怪談に関連してお菊寺に納められた怪談話のなかから皿屋敷に関連して数に絡む怖い話三篇。良く分からない呪いの話と110番のコールセンタ
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.2

1980年10万に釣られて光州事件を取材するため韓国にやって来たドイツ人ジャーナリストを乗せて光州に走る🚙💨タクシードライバー、そこで観たものは残虐な権力の弾圧だった。国内メディアは弾圧を恐れて本当の>>続きを読む

海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

3.7

冒頭樹木希林と小林聡美が料理してる場面が歩いても歩いてもと同じなんだけど阿部寛と樹木希林が出てるけど内容はかなり違う。阿部寛がかなりダメな奴になっててコメディ寄りになっている。離婚した真木よう子と息子>>続きを読む

もみの家(2019年製作の映画)

3.5

南紗良主演で題名からホラー映画かと思いましたが真っ当な成長物語でした🤣
不登校から引きこもりになった南紗良を心配した両親は富山県の自立支援施設のもみの家に預けることにする。予定通り最初は嫌々だったが徐
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君は放課後インソムニア(2023年製作の映画)

3.0

曲伊咲と中見丸太は共に不眠症で天文台で寝ている時に親しくなる、実は二人の不眠症には原因があって・・・・。一緒に天文部を復活させようと奮闘するのだが。こういう難病物は苦手なのですが最後まで観れたのは二人>>続きを読む

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

4.1

子供のいる女性と結婚した横山良多は兄の法要の為に実家に妻と子供を連れて帰ってくる。その二日間を描いた映画。
ただそれだけの話なのに色々な情報が詰まっていて家族の関係が明らかになるシナリオが素晴らしい。
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BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)

3.9

冒頭特殊詐欺の手口を説明してくれるので中々親切。そのグループで受け子のサポート「三塁コーチ」をやってるネリ(安藤サクラ)なにやら過去があるらしいが。義理の弟のちょっとあれなジョーが事件を起こしたことか>>続きを読む

海街diary(2015年製作の映画)

4.0

鎌倉で姉妹のみ三人で暮らしている家族のところに音信不通だった父の死亡の知らせが届く、山形の父のところに出向くと父親の娘中学生のすずがいた、父は再再婚だったため身寄りのなくなったすずを引き取り四人で暮ら>>続きを読む

最終絶叫計画(2000年製作の映画)

3.6

お下劣パロディ映画、細かいネタが満載で全部分からなかったけど大いに笑わせて貰いました。ただスクリームやラストサマーとかの定石はちゃんと踏んでてそこも笑わせる、そこからみたいなラストも最高。映画館の場面>>続きを読む

藁の楯(2013年製作の映画)

3.1

話としては面白いけど突っ込み処有りすぎて。なにか裏があってどんでん返しがあるのではとおもったが特に何もありませんでした🤣ラストは僅かに救いを持ってきたか。旬の大沢たかおのクールさは良かった。

ラジオ・デイズ(1987年製作の映画)

3.8

アメリカのジャニーさんみたいなウディ・アレンの子供時代の色々なエピソードを映画化したような作品で特にストーリーはない、第二次世界大戦の直前から1944年くらいのお話。ラジオや映画が娯楽の中心だった時代>>続きを読む

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

3.8

昔テレビで観たのだが再見、売れっ子の脚本家が故郷の浅草で昔亡くなった両親に会う、当時の姿のままでというファンタジー。山田太一の小説を大林宣彦が映画化。大林監督らしくないなと思ったら両親と会ってから昔の>>続きを読む

組織暴力(1967年製作の映画)

3.6

タイトルバックで抗争事件の背景を説明するのは良かった。仁侠映画というよりは警察ドラマと言うべきか、派手に倒れる千葉真一はこの頃からか、丹波哲郎の演説もこの頃から‼️一番悪い奴はのうのうとしているという>>続きを読む