クドゥーさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ(2016年製作の映画)

4.5

『余白と余韻を閉じ込めて、再び彼女たちと出会う』

弱小高校の吹奏楽部が全国大会を目指すテレビアニメの第一期劇場総集編。深夜アニメ的なノリを排した編集によって作劇の純度が高まり、シリーズ入門編として最
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

5.0

『ずっとずっと側にいて、私はあなたと共にありたい』

映画館でリズを観る。

次の上映が決まったが最後、神聖な儀式に臨む緊張感と最後の足音まで付き合わなければならない。
今まで経験した作品総てをを過去
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キングダム 運命の炎(2023年製作の映画)

4.0

『燃え上がる炎の中に、萌える要素が広がっている』

天下の大将軍を目指す少年が若き王と中華統一を目指すシリーズ第3弾。回想シーンとは思えない緊迫の追跡劇からの合戦の流れが見事で、原作未読勢から観ても大
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バンブルビー(2018年製作の映画)

3.5

『今まで届かなかった層に、刺そうとしている気概』

過去作はなかったことにして少女とビーの交流を描いたリブート映画。観やすさといいどう考えてもシリーズで最もウェルメイドな作品で、おもちゃがよく売れそう
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トランスフォーマー/最後の騎士王(2017年製作の映画)

3.5

『諸々の設定だけなら、男たちの夢が詰まっている』

闇に堕とされたオプティマスが創造主相手に反旗を翻すシリーズ最終作品。そっち行っちゃったかと残念に思うほどシリアスな作風だが、最終的には人とTFがガチ
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トランスフォーマー/ロストエイジ(2014年製作の映画)

4.5

『インモラルを極めれば、快感だけしか残らない』

米政府から迫害されたオプティマスに創造主の魔の手が迫る新シリーズ。もはや敵を倒すことより爆発のために爆発している訳だが、この時間だけ楽しければいい僕に
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アバター ディープ・ダイブ(2022年製作の映画)

2.5

『度を超えたクリエイターは、創作物よりも面白い』

史上最高の興行収入を記録した映画の続編について語るドキュメンタリー映画。ネトフリ映画でよくある企画というのが正直なところで、宮崎駿監督の特集とかいつ
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.5

『映画を救った男が、最後の戦いで救うものとは』

イーサン・ハントが世界の命運を握るミッションに挑むスパイアクション映画。もはやトムの相手をできるのは「それ」しかいないが、コロナ禍から安易に消費されて
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トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン(2011年製作の映画)

4.5

『仲間割れして自滅するラスボスは、この映画ぐらい』

復活させてもらったプライムがびっくりするぐらい恩を仇で返す三部作完結編。リベンジとかロストエイジなどネタに走る方が好みなと思っていたが、めちゃくち
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トランスフォーマー/リベンジ(2009年製作の映画)

4.0

『作品に罪はないって、こいつらのための言葉だ』

闇堕ちしたプライムが平和を手に入れた地球への逆襲を企てるシリーズ第2弾。この頃の新興国でめちゃくちゃやるパラ山を愛してやまないけど、息子の大学でヤクに
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トランスフォーマー(2007年製作の映画)

4.0

『人よりも高次の存在がいる、その可能性に高鳴る』

冴えない男子高校生が手に入れた車が金属生命体だったSFアクション映画。トランスフォームに感動と興奮のあるシリーズ唯一の作品だが、どう考えても2時間半
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

-

『                       』

映画が生きる道には二つあって社会現象の一部になるか経験となることである。劇場を訪れるまでの道のりからすでに物語は始まっており、君たちはどう生きるか
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五等分の花嫁∽(2023年製作の映画)

4.0

『深夜アニメが主戦場なので、僕は五つ子で行く』

可愛い五つ子との夏のエピソードを描くテレビアニメの劇場OVA。大団円で完結を迎えた映画よりクオリティ高いなと思ってしまうが、原作で一番好きなウォーター
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MEG ザ・モンスター(2018年製作の映画)

3.5

『テメェの言う多様性なんざ、オレ一人いれば十分』

心に傷を負うジェイソン・ステイサムが巨大ザメと戦うステイサム映画。海水浴客全員食われるぐらいのことはしてほしかったのが本音だが、頭脳派と思いきや結局
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.0

『ここから先の戦いは、愛する妻も仕事も関係ねえ』

聖域指定を解かれたホテルでジョンが主席連合の刺客に挑むシリーズ第3弾。敵がビビり散らかす第一作目からここまで来たかと感慨深いが、死闘のバリエーション
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ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

『俺からのルールはただ一つ、追えば全員ブチ殺す』

復讐を果たしたジョンが家を爆破されNY中の殺し屋に狙われるシリーズ第2弾。人格を持たないまま殺されていった前作の刺客に対して、一対多数なのにそれぞれ
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ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.5

『暴力を振るうとき、自分が死ぬ可能性を見ているか』

伝説の殺し屋が亡き妻の遺した犬を殺された怒りにより復活するアクション映画。相手を知った敵さんが早々に諦めているのが最高で、そう思うのも無理はないと
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

4.0

『連鎖する暴力と復讐、その頂点に立っている男』

周囲から軽んじられてきた男が一つの事件をきっかけに覚醒するアクション映画。敵に敵以外の役割を与えずにブチのめしていく展開は、僕みたいな弱男を通り越した
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インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008年製作の映画)

3.5

『歳を取っても衰えない、パンチのキレと例の気質』

インディ・ジョーンズが秘宝を探す道中で昔の女と再会するシリーズ第4弾。インディより一番尖っていた頃のパラマウント映画のテイストで、世間の評価がどうあ
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インディ・ジョーンズ/最後の聖戦(1989年製作の映画)

3.5

『似た者気質な親子には、兄弟の血が流れている』

インディ・ジョーンズがナチスに誘拐された父を助けに行くシリーズ第3弾。ハリソンとショーンによる皮肉の効いた会話の応酬が面白く、アクションは食傷気味でも
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インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984年製作の映画)

3.5

『ついていけないぐらいに、癖の強さがパワーアップ』

インディ・ジョーンズが子どもたちの幽閉された魔宮に挑むシリーズ第2弾。連続鑑賞の弊害か展開の数々には早速飽きてしまっていたが、クライマックスのトロ
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レイダース/失われたアーク《聖櫃》(1981年製作の映画)

4.0

『生きるために身を冒す、純粋な魂だけが生き残る』

研究第一の考古学者が不思議なアークを巡ってナチスと対立するシリーズ第1弾。機転に次ぐ機転の冒険に良い意味で悪趣味な描写の数々、最後は欲深き人間共が全
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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-(2023年製作の映画)

4.0

『決戦は終わりじゃない、変わり続けていく覚悟』

人生にくすぶる男が愛する人を守るためにタイムリープする不良映画の完結編。前編のダルさが嘘みたいに終始バチバチにキマっており、生身の人間の痛みと温もりを
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

2.5

『生まれ変わると決めた日が、君と僕のバースデイ』

のび太と仲間たちが双子の新恐竜を元の時代に返すため奔走するドラえもん映画。長期コンテンツの宿命であるが大人のために作られ、この作品を観た子供たちが性
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映画ドラえもん のび太の月面探査記(2019年製作の映画)

3.0

『宇宙を飛び越えるほどの力を、彼はもう持っている』

のび太と仲間たちが月の裏側に作った王国で超能力者と出会うドラえもん映画。前作と比較して脚本家の地力がクオリティに現れており、あくまで冒険映画をベー
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映画ドラえもん のび太の宝島(2018年製作の映画)

2.5

『親子で楽しめるを謳う時、大抵子どもを向いてない』

のび太と仲間たちが宝島を目指して冒険してたら親子の絆に泣くドラえもん映画。君の名は以降鬼滅以前ならば邪道としての価値はありそうだが、説得を通り越し
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青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない(2023年製作の映画)

4.5

『結局最後は巡り合わせって、誠実だけどそれ以上に』

優しさを目指す少年が思春期に悩む少女たちと向き合う「青春ブタ野郎シリーズ」新作劇場版は、同ジャンルにおける到達点である原作小説の中でも突出した高校
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ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 NEXT SKY(2023年製作の映画)

3.5

『似たもの同士の頑張りが、空の向こうにも届く時代』

ニジガクメンバーがロンドンからの留学生をおもてなしするOVA。アイラちゃんのキャストがあの方の時点で安牌は保証されているが、観客のかたちをしたAT
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映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年製作の映画)

3.5

『十万年後の伏線よりも、今確かにここにある友情』

のび太と仲間たちが氷山の中から十万年前の指輪を発見するドラえもん映画。初期の作品のような未知の世界に入るまでの流れがよく、星空のスペクタクルなど今後
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映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生(2016年製作の映画)

3.5

『進化する悪役であっても、ギガって声に出ちゃう奴』

のび太と仲間たちが自由を求め建国前の日本に家出するリメイク映画。すぐ前線に出がちなリメイク版の中では日常パートがしっかり描かれ、オリジナルでネタキ
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映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)(2015年製作の映画)

2.5

『平成どころか、昭和に置いてきたはずのヒーロー像』

のび太と仲間たちがヒーロー映画の撮影中に星の危機に挑むドラえもん映画。多分に漏れずに振るわない何周年記念作品の一つであり、設定にポテンシャルがある
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映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 ペコと5人の探検隊(2014年製作の映画)

3.5

『それ以上近づいたら、身を投げられるラスボスとは』

のび太と仲間たちが独自に進化した犬の魔境を冒険するリメイク映画。今までのリメイク版とは異なり新キャラよりも原作の深化を目指し、特にジャイアン周りの
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青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない(2019年製作の映画)

4.5

『いつかたどり着いた時、最後の笑顔は待っている』

優しさを目指す少年が思春期に悩む少女たちと向き合うテレビアニメの劇場版。奇しくも新作に備えて今週末に見返した感想としては、彼らの抱く葛藤と愛情に世界
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スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

3.5

『選ばれし主人公でなくても、頭の中がめちゃくちゃ』

新スパイダーマンが愛する者と世界を天秤にかけられるヒーロー映画。凄いものを観ているのは分かっていてもテンションが上がり切らず、つくづく僕は動きとし
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ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)

3.5

『絶対に諦めない心に、苛まれ続けた者たちに捧ぐ』

地上最速のヒーローが亡き母の命を取り戻すため過去に遡るDCEU映画。冒頭のレスキューアクションにJL史上最高の一言が思い浮かんで、ゾッド将軍のくだり
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映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館(ミュージアム)(2013年製作の映画)

4.5

『本当にほんとうのいいやつは、いい人で終わらない』

のび太と仲間たちが盗まれた鈴を探しに博物館を訪れるドラえもん映画。こだまコナンを彷彿とさせる謎解きと伏線回収が素敵だけど、ジンジャーちゃんの蔑むよ
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