みちろうさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

みちろう

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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

4.0

全体的にシンプルで観やすくてクオリティも高いが、いまひとつ物足りなさが残る。

主人公エイダの言葉が話せない代わりにピアノを演奏する人物は興味深かった。ピアノの楽曲も耳に残ってちょっと感動した。
劇中
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エル・マリアッチ(1992年製作の映画)

4.0

約7000ドルという驚異の低予算で作られたロバートロドリゲス監督のアクション映画。ギターケースを持ったマリアッチが全く同じ格好をした殺し屋に勘違いされてギャングの抗争に巻き込まれていく。
全体的にチー
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.1

ニューヨークでプロダンサーを目指すフランシスが彼氏と別れ同居してた大親友とも離れ離れになりダンサーのキャリアも失敗し無一文になった所から始まり、そこから待ち受ける過酷な現実を乗り越えて人生の新しいチャ>>続きを読む

ぼくの名前はズッキーニ(2016年製作の映画)

4.2

色んな事情を抱えて家族と離れた子供達が集まる孤児院で描かれる日常。わずか1時間の上映なのにずっしりと考えさせられて感情を揺さぶられる。

全編ストップモーションのアニメで、粘土で作ったようなキャラクタ
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ウィリーズ・ワンダーランド(2021年製作の映画)

3.6

ニコラスケイジが殺人マスコット集団を破壊していくアイディアは面白かったが、同じことを繰り返すだけなので序盤で飽きてしまう。ペラペラな作りだけどちゃんと形にはなってるのは良いと思う。テーマパーク内を掃除>>続きを読む

トーク・トゥ・ハー(2002年製作の映画)

4.3

昏睡状態になった恋人を支える1人の男が同じ境遇にある男と知り合いその特殊な 恋愛に対して向き合っていくが、、

意識が戻らない相手に恋をする2人だけどそこにはまるで人間というより別の"物"を好きになっ
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.1

タイムスリップ系のスリラー映画。
ロンドンにデザイナーを学びにきた主人公が突如60年代のソーホー(ロンドン)と現代を行き来するようになり1人の女性の人生に迫っていく。

「ミッドナイトインパリ」のよう
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ミッドナイト・ファミリー(2019年製作の映画)

4.1

公営の救急車が足りてないメキシコで非公式に自前の救急車を走らせ怪我人を運び生計を立てるオチョア一家に密着したドキュメンタリー

まずこんな発展した街並みなのに救急車が少ないってのにびっくり。そんな公共
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パンピング・アイアン (鋼鉄の男)/アーノルド・シュワルツェネッガーの鋼鉄の男(1977年製作の映画)

4.0

演技なのか本当なのかわからない内容に戸惑う場面あるものの、映し出される肉体に目を奪われてしまう。シュワちゃんは素人目でもわかるくらいレベチな程の仕上げ具合ですごい。ボディビルと筋肉の美しさが詰まってる>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.3

PTAことポールトーマスアンダーソン監督の9作目
男子生徒と大人のお姉さんのラブストーリーと思ったら70年代カリフォルニアのノスタルジーを強調した要素がてんこ盛り。監督の故郷と青春を映し出したような作
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マーロン・ブランドの肉声(2015年製作の映画)

4.1

マーロンブランドが生前に録音した音声テープを繋ぎ合わせ、彼の20世紀最高の俳優と言われた人生の裏側に迫るドキュメンタリー映画。

俳優としてブランドはそれまでになかったメソッドという演技法を世に知らし
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

4.0

ロバートアルトマン監督作、はじめてみたけど監督の型破りなアイディアが詰まっていて後世の色んな作品に影響を与えてると感じた。もっと色々と知りたくなる映画

主人公が飼い猫に起こされ深夜3時にスーパーへキ
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脱出(1972年製作の映画)

4.1

ダム建設で無くなってしまう川をカヌーで下ろうと郊外へ訪れた4人がある殺人をきっかけに生死をかけたサバイバルに巻き込まれていく物語。
王道なスリラーもののストーリーなのにこだわりのある演出と考えさせられ
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

4.0

今作はセブン+ダークナイトみたいな普通のヒーローものとは一味違う感じ。政治家や警察などをターゲットに連続殺人を行う悪役リドラーを止めるためにバットマンは彼の出すなぞなぞを解いていくというサスペンス要素>>続きを読む

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.2

幻のSF大作、2021年ハイスペックな技術で遂に完成、久々に面白いSF映画だった!

まず、デューンを観るのはこれが初めてだけどこれまでハリウッドが苦戦してきたであろうこの壮大な世界をしっかり描ききっ
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ラストタンゴ・イン・パリ(1972年製作の映画)

3.9

マーロンブランド主演、ベルナルドベルトルッチ監督作。男女の禁断の関係を過激に描いたせいで色々と問題になったらしい

パリのアパートの一室、中年男性と若い女性の二人は現実から逃れるように自分を忘れて密会
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

シアーシャローナン、フローレンスピュー、ティモシーシャラメ、エマワトソンなど若手の俳優のエネルギッシュだけど繊細な演技が良かった。ただ父役のボブはどの役でも多分ソウルにしか見えない、笑。衣装や風景など>>続きを読む

勝手にしやがれ(1960年製作の映画)

4.0

監督の訃報をきっかけに初めて見たヌーベルバーグ、ジャンリュックゴダール

序盤は雑な作りに感じてネガティブなイメージになりつつあったけど、他の映画ではまだ見たことのないアートが段々好きになってきた
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欲望という名の電車(1951年製作の映画)

4.1

どんよりと怪しげな雰囲気が漂うニューオリンズ、未亡人で全てを失ったブランチが妹夫婦の住む家を尋ねに来たことで彼らの周りに不穏な空気が立ち込めていく

登場人物はまともそうだけどどこかに問題を抱えててそ
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ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

4.1

ジョンカーペンター×カートラッセルのSFアクション

近未来、アメリカ国内の犯罪率が400%に。政府はニューヨークのマンハッタンを丸ごと刑務所にし、犯罪者たちが放り込まれ無法地帯と化す。そこにあるきっ
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ロバート・アルトマン ハリウッドに最も嫌われ、そして愛された男(2014年製作の映画)

3.7

ロバートアルトマン監督のキャリアと人生をまとめた特番みたいな映画

監督をよく知らなくても見やすい内容だった反面監督の人柄や映画についてあんま深掘りしていないからちょっと浅い映画に感じた。

用心棒(1961年製作の映画)

4.0

単純明快な物語にひと目でわかる特徴的な登場人物たち、そこに工夫されたカメラワークや演出が合わさってシンプルだけど見応えのある時代劇になっている

ただ、ユーネクストは字幕無いから台詞がよくわからないの
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ベン・ハー(1959年製作の映画)

4.1

ローマ人がユダヤ人を支配していた紀元前、親友に裏切られたジュダベンハーが家族を取り戻すために様々な苦難に立ち向かうストーリーにキリストの誕生から死と復活の神話を交えていく内容。3時間半の大作、60年以>>続きを読む

インヒアレント・ヴァイス(2014年製作の映画)

4.3

ポールトーマスアンダーソン

70年代のカリフォルニアでホアキンフェニックスが探偵として依頼を受けた事件を調査する物語。実は前にナレーションが合わず序盤で見るのを辞めたことがあるが、リトライ。ナレーシ
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バリー・リンドン(1975年製作の映画)

4.0

18世紀ヨーロッパ、バリーリンドンという1人の男の波瀾万丈な人生を追ったスタンリー・キューブリックによる伝記映画。監督が70年代にこんな映画を作っていたのをつい最近知った。

物語は二部構成?になって
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ワイルドバンチ/オリジナル・ディレクターズ・カット(1969年製作の映画)

3.9

強盗で金儲けする無法者たち、彼らを止めるために雇われた囚人たち、無法者たちを利用したいメキシコ人軍団らによる熾烈な西部劇。

基本悪い奴らしか登場しない物語ではアウトローの豪快さやフリーダムな所が感じ
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エデンの東(1954年製作の映画)

3.9

ジェームズディーンを初めて見たけど、若者の反抗心、疎外感、無邪気さなどがびしびし伝わる演技だった。
ストーリーは追ってみたけど何かしっくりこない内容で、調べると旧約聖書のお話が絡んでいるらしくそこらへ
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何がジェーンに起ったか?(1962年製作の映画)

4.0

人気子役だったが落ちぶれてしまった妹のジェーンと、いつの間にか妹を追い越し一流女優に上り詰めたものの事故で車椅子生活を送る姉ブランチ。豪邸に2人きりで暮らす姉妹は介護やお金などをお互いに頼らなければ生>>続きを読む

バスターのバラード(2018年製作の映画)

4.2

西部開拓時代の6つのお話を1つずつ紹介していく映画。
オムニバス形式の映画はハズレのお話があったり話が切り替わることで集中が途切れるからあまり気に入ったものがない。けれどバスターのバラードはオムニバス
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グッドフェローズ(1990年製作の映画)

3.9

マフィア映画の金字塔、アイリッシュマンの予習も兼ねて観た
マフィア系は内容が濃くて集中を要するもののイメージがあるけどグッドフェローズは結構見やすい作りで意外。主役の3人を中心に青春を満喫するようなハ
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

3.9

初セルジオレオーネ、マカロニウエスタン

想像していたならず者と悪党が対決する痛快西部劇とは違っていて、レオーネ監督の西部劇における集大成的な作品だったらしく観る準備間違えたかもしれない。
監督のこと
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スワロウテイル(1996年製作の映画)

4.0

スラムのような街で暮らすホームレスたち、中国語英語(訛り強め)日本語が飛び交い不気味に流れるフランクシナトラのマイウェイ、そんなごちゃごちゃしたユニークな世界観が面白い
サーカスみたいに陽気な擬似家族
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ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

4.0

黒人たちの陽気で面白い日常コメディで終わるかと思いきや人種間の対立の悲劇を見せつけられた
登場人物一人一人のキャラが濃くて面白いしみんなメッセージ性がある深いセリフを発する。特徴的なカメラワークや演出
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

4.1

ptアンダーソン二作目、ポルノ映画の映画

高校生の頃に一回観たけどイマイチだった記憶。あれからしばらくして二回目、内容はエッチなシーン以外観た記憶が無くてほぼ初見のように観れた自分に驚く。

主人公
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

1969年北アイルランドのベルファストで宗教が原因の紛争が激化する過酷な時代を生きる家族の映画

ケネスブラナーの自叙伝てきな映画らしく題名をどーんとベルファストにしたり冒頭から故郷を懐かしむような映
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