pHさんの映画レビュー・感想・評価

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(2023年製作の映画)

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観る落語。どこまでもドライな空気感の中に差し込まれる一言の豊かさたるや。愉快だったり、恐ろしかったり……と、その台詞回しの面白さに観てるこちらがクルクル回されるような。シニカルな笑いをパリッと観せる手>>続きを読む

⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

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公開日鑑賞。
約二ヶ月前からずっと燻っていた熱を噴火まで持っていた恐ろしい映画。
「鬼太郎の父たちの物語」「鬼太郎誕生」ということでどうやって『墓場鬼太郎』まで繋げるのか、とハラハラしていたのですが、
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

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初めて観たのは先行上映の日。2回目に観たのは昨日。
秀逸な脚本をテンポよく見せ、飽きさせない作りをしている手腕。掌の上でコロコロと転がされる感覚。最近の邦画の中ではダントツで好きです。わずか82分。ア
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

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恐ろしいまでの画。特に夜景のショットの美しさは目を見張るものがありました。
ストーリーは王道。泣くところもきっちりあって、すごく「ストレート一本」として勝負してきている感じがとても好きでした。子供から
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

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ラストを観たとき、ああ、この映画は消費のために作られた映画ではない、と思えたこと。それを忘れたくないです。手腕は言わずもがな。エンターテインメントとしても高い水準で作られ、しかしそれを決して消費という>>続きを読む

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

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70周年という節目、『シン・ゴジラ』との避けられないであろう比較など、様々なプレッシャーがある中でここまでのクオリティでゴジラを観ることができたことが、ただただ嬉しかったです。令和のゴジラ、眼福でした>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

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自分の中で空虚な穴としてあったものが、すこし癒えたような気がした。画としての美しさはもちろん、喪失の先を垣間見せてくれるような、気まぐれに隣に寄り添ってくれるような作品に出会えたことが素直にとても嬉し>>続きを読む

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

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公開日に観るつもりはなかったのになんの因果か観てしまった。
このひと夏をこのサメ映画の皮を被ったジェイソン・ステイサム英雄伝説に捧げられてよかった。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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初見で、なんの情報も入れずに観たとき、感想という感想が出てこなかった。感想を絞り出すための思考の時間が、こんなにも楽しかった映画はない。監督の生い立ちとか、原作とかではなく、ただ純粋にこの作品を観て、>>続きを読む

フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

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思っていた映画とはいい意味で違った。スピルバーグの青い少年〜青年時代の話。酸いも甘いも体験してきたからこそのこの半自伝的映画、胸を打たれないわけがなかった。ラストカットの描写、とても素敵でした。ロッカ>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

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ロケーション、登場シーンまで再現する愛の深さ。シンシリーズはレビューの有無に関わらずすべて目を通してきたが、愛と庵野節が効いていたと思う一方、『シン・ゴジラ』のイレギュラー感がよりいっそう強くなったよ>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

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“正義”というものに深くメスが入っていて、観終わったあとの感慨深さが忘れられない。日本の実像の片隅を見た気がした。今観れてよかった。

エルヴィス(2022年製作の映画)

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一人の男が舞台から逃れられなくなる姿は苦しくも輝かしく、これを観ている自分はきっと、彼のことを忘れられないだろうと思った。決して消費したくない映画。

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

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死者の無念は、現実を変える。絶望や恐怖ではなく、希望の光として死者を映すその視点、ジュブナイルとしてもホラーとしても十二分に楽しめる。夏に観たい映画です。

パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

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物語という奈落と希望。寄り添ってくれるものかもしれないが、ときに残酷で、人のことなどお構い無しに進んでしまう。
現実と空想の中でもがく少女の、幸福と死を見た。

SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

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恐怖が口を縫いつけてしまう現実。真実を世に発信することの重要性と難しさ。執念と問いかけの一本。忘れたくない映画です。

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

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あの時ああしていれば、という後悔。人生は選択の連続。あったかもしれない未来とリンクし、シンクロし、現在を生きる姿に「良かった」と心の底から思えました。笑って、泣ける、深いエンターテインメント。

BLUE GIANT(2023年製作の映画)

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感覚を伝えるというのは簡単なことではない。それは絵でも言葉でも音でもそうであると思う。この映画は、内なる感覚を視覚として圧倒的なパワーと共に見せてくれる。心地よかった。

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

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言語化するには難しい。不思議な感覚をどう言語化しようとしても首を傾げてしまう。それくらい不思議な感覚になる一本。開放的な空間の中にいるはずなのに、息苦しさを覚えるその雰囲気がとても好きです。

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

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難儀な映画。残酷でありながら、それでも一歩を踏み出す力強さに、人としての何かを動かされたようにも思えた。大人な一本。

アバター:ウェイ・オブ・ウォーター(2022年製作の映画)

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ターニングポイントを見るに等しい。映画における、スクリーンの限界を都度観に行っている感覚。監督の液体表現のクオリティの高さが上がっていくのも面白い。動物も好き。

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

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「But not today.」
トム・クルーズだからこそ重みのある言葉の数々。映画館でこんなにも「観てよかった」と心から思える映画に出会えた奇跡。それだけで十分だと思えます。映画の可能性を見た。

RRR(2022年製作の映画)

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ナートゥをご存知か?
瞬間を映す天才。画としての分かりやすさを強調しつつ、無駄な言葉は無い“言葉はいらない”の気持ちよさ。そのバランス感覚に拍手です。

THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

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個人的にならざるを得ない作品。ずっと観ていたい。これからも観たい。何度でも熱くなれる“少年漫画”を見せてくれる、王道の傑作。クオリティ、構成共に高水準で脱帽です。

プロメア(2019年製作の映画)

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私が童心を思い切り表に出せていたなら、なにか違っていたのかもしれない。パワフルで、コミカルで、アーティスティック。カロリーの高さにクラクラしてしまうほど、ビッグな作品。サントラが好き。

グランド・ブダペスト・ホテル(2014年製作の映画)

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二重の語りと観る物語。構造とショットの美しさに酔いしれた、愛おしい作品。

映画大好きポンポさん(2021年製作の映画)

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何かを生み出すということは、何かを切り捨てるということ。夢と狂気の世界は、それでもなお美しい。極上の“90分”でした。