ふたば三十郎さんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

ふたば三十郎

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THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦(2015年製作の映画)

3.3

これまでの実写シリーズの集大成というより、押井監督の最高傑作のひとつである「パトレイバー2」の呪縛に囚われてしまった、只々残念な劇場版。

今回の実写版がアニメ版の続編であることは承知しているが、せっ
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.8

いい映画を観るとそれを人に薦めたくなるのは当然ですが、この作品に関しては、まず感想云々の前に、絶対に観なければいけない世代が存在します!
まあ、自分と同世代なんですが(笑)

一番多感な中学生くらいか
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トゥモロー・ワールド(2006年製作の映画)

3.5

キュアロン監督のこだわりの長回しと一人称視点のドラマ展開が堪能出来る作品。

やはり映画は監督のもの。人に歴史あり。『ゼロ・グラビティ』を観る前に観ておくべき作品だった。ハリポタで見限ってた自分を恥じ
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.8

大学時代、アラン・チューリング博士について学んでいたので、若干ネタバレ状態で鑑賞。
しかしながら、時系列を組み替えながらも分かりやすい作りとドラマチックな展開に、大満足の一編だった。

1951年を軸
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.8

逆境からの成功、父子の絆、美味しい料理、ロードムービーと、これだけ詰め込んで面白くないはずない!と半ば反則的にも思うが、何よりマジと笑いのバランスが絶妙で、やっぱりジョン・ファブローは監督としても巧い>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル(2011年製作の映画)

3.3

最新作の予告編を観て、そう言えば本作を観てなかった事を思い出しての鑑賞。
相変わらずのトム・クルーズ映画だが、充分楽しめたし、前作より面白かった。

ただし、ブラッド・バード監督の影は薄いので、そこに
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死霊のはらわた(1981年製作の映画)

3.3

リメイクに満足出来ずオリジナルを改めて鑑賞。
自主映画に近い低予算映画だが、サム・ライミの原点とセンスを感じる作品。
やっぱり本当に才能ある人は、笑いのセンスも抜群。いや、笑いのセンスがあるからこそ、
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第9地区(2009年製作の映画)

3.3

異星人とのファーストコンタクトから、難民問題、武器商人と企業体まで、色んな問題提起を詰め込み、果ては異星人とのバディムービーの展開になり、ついにはパワーローダーで暴れるに至っては、一体何の映画かと思っ>>続きを読む

死霊のはらわた(2013年製作の映画)

2.8

まだ鑑賞途中だが、映画史上最低のワーストリメイク作品と書き込んでおこう!あ、終わった(笑)

うーむ、何と言えばいいのか・・・。

今や映画の歴史の教科書があれば必ず載るであろう、スプラッターホラーコ
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.8

鑑賞後サントラ即購入!何年ぶりの体験だろうか。最近は旧作のサントラを中古で漁ってばっかだったのに(笑)

人生の再生、リスタートを謳歌する素敵な物語。
何より出てくる登場人物が、脇の脇までみんな素敵で
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月に囚われた男(2009年製作の映画)

3.0

サム・ロックウェルの1人芝居が見所と言われる本作だが、何より月面基地内のAI「ガーティ」の声を演じたケビン・スペイシーが、物語に深みと説得力をもたらしたと言っても過言ではないだろう。

依然として映画
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ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

3.5

今更ながらの初鑑賞。しかし、本作以外のフランク・ダラボン監督作品は全て劇場鑑賞してるという謎(笑)

もちろん当時から「ショーシャンク〜」の評判を聞いてはいたが、「グリーンマイル」を見た時に、本作を見
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アイム・ノット・ゼア(2007年製作の映画)

3.3

『ベルベット・ゴールドマイン』ではデヴィッド・ボウイを、そして本作ではボブ・ディランを描くトッド・ヘインズ監督作。

連れられるがまま全く予備知識なしで見た『ベルベット〜』は、衝撃だけでなく、興味と理
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スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

3.5

原作は未読。押井守監督という事で鑑賞。
意外にというか、押井作品の中では見やすく、ストーリーの見せ方も面白くて、ぐいぐい引き込まれた。

で、改めて原作シリーズについて調べると、結構難解とのこと(笑)
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死霊館(2013年製作の映画)

3.0

怖さは満点かも知れないが、内容は古典、というか「エクソシスト」と「悪魔の棲む家」まんまというのはどうかと。
本作も先の作品と同じく、実話を元に映画化とのことで、元ネタとしてはこっちの方が先かも知れない
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アナベル 死霊館の人形(2014年製作の映画)

3.0

前半のサスペンス部分が意外と楽しめた。
中盤からのホラー部分は、特に後半にかけてが『エクソシスト』のリメイクかというくらい、パクリギリギリの展開が気になり、ある意味そっちの方が怖かった(笑)が、神父さ
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SARAH サラ(2014年製作の映画)

3.0

母と娘のドラマが印象に残る逃亡劇。格闘アクションというより、ガンアクションの音響がよかった。

インドネシア発のアクション映画として話題のザ・レイドシリーズに乗っかって公開って感じたが、ザ・レイドが未
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(2014年製作の映画)

3.3

「スターウォーズを超えた!」「なのに何だ、あのアライグマ推しの宣伝は!?」「これを日本でコケさせた配給会社(ディズニー)は万死に値する!」
とは、興奮さめやらぬ知人の言葉だが、観ていない人にこんだけ言
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WXIII 機動警察パトレイバー(2001年製作の映画)

3.0

初見。
押井&ProductionI.G.からマッドハウスに変わったのでずっと観ないでいたが、やっと観賞。
ストーリー展開も作画レベルも悪くない印象。

元は原作コミックの「廃棄物13号」だが、特車二
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THE NEXT GENERATION パトレイバー 第7章(2014年製作の映画)

3.0

前日にパトレイバー2を復習しててよかった(笑)
パトレイバー2の後日談かつ次の劇場版「首都決戦」に繋がる序章、というか壮大な予告編。
正直、映画として点数の付けられない短編。

次期警視総監の人事、狙
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機動警察パトレイバー2 the Movie(1993年製作の映画)

3.8

現在展開中の実写版パトレイバーが、本作の続きにあたるであろうことから、一作目と併せて改めて観賞。

やはり見応え十分!
1より押井節全開の、東京を舞台にした「戦争映画」。

「正義の戦争」より「不正義
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機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989年製作の映画)

3.5

押井作品にしてはエンターテイメントとして楽しめる作品。
伊藤和典の難解だが粋な脚本と川井憲次の軽妙な音楽とのバランスが素晴らしい。

後手後手に回る捜査の中、コンピューターウィルスに浸食される東京で奮
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フューリー(2014年製作の映画)

3.0

未だハリウッドは「プライベート・ライアン症候群」から脱却できていないのかと感じる作品。

本作は戦争の悲惨さだけでなく、アメリカ倫理の問題点や戦場での行動の是非など、フューリー号の乗組員のキャラと併せ
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ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

3.8

事前に出来るだけ情報を入れないという前準備をもって鑑賞。
一緒に観た知人は予告編も見なかったとのこと(笑)

内容は言いたくないので、とりあえず言えるのは、予告編はよく出来ていたこと。
正直、予告編を
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網走番外地(1965年製作の映画)

3.3

後にシリーズ化されるのを知った上での鑑賞で続編等は観ていないのだが、まずこれ一作で完結している、いや、これ以上のものは作れないのではないかというのが第一感想。

まあ、網走刑務所を舞台に高倉健主演であ
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仁義なき戦い(1973年製作の映画)

3.8

今更語る事もない傑作。単純にエンターテイメント作品として面白い!また、群像劇としても登場人物全てが魅力的すぎる!

とは言っても、何より主人公の菅原文太でしょう。
後年、セルフパロディのように元ヤクザ
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第三の男(1949年製作の映画)

3.8

オーソン・ウェルズが出演していると知った上で映画を観始め、冒頭でそのオーソン・ウェルズが死んだと聞かされる主人公のジョセフ・コットン、そして現場には第三の男の存在が!って、絶対オーソン・ウェルズ死んで>>続きを読む

黒い罠(1958年製作の映画)

3.0

恥ずかしながら序盤から中盤まではキャラ設定の確認に手間取ってしまったが、それ以降は、良き夫であり燃える主人公・チャールトン・ヘストンとその妻・ジャネット・リー、そして怪優・オーソン・ウェルズにぐいぐい>>続きを読む

THE NEXT GENERATION パトレイバー 第6章(2014年製作の映画)

3.0

来年GWに公開予定の押井守監督の「劇場版」を観るために、次の第七章まである意味義務のように抑えておかなければならない作品群。
まあ、結構見落としてますが。

この第六章では初のレイバー戦があるという事
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インターステラー(2014年製作の映画)

3.8

ノーラン版「2001年 宇宙の旅」
実は内容的にはそんなに新しいものはない作品。相対性理論とドラマの進行なんかはやや使い古された感あり。また、細かいツッコミどころも多々あり。

しかしながら、IMAX
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.3

巻き込まれ型サスペンスの典型。
初見時は期待が大きかったせいかそれほどではなかったが、改めて観ると特に後半の展開がよかった。
ツッコミどころはあるし、有名な飛行機に追いかけられるシーンも雑に感じ(これ
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裏窓(1954年製作の映画)

3.5

当時すでに「希薄な隣人関係」に問題提起していた事にちょっと驚き。
日本では都会で長屋文化が失われて久しいが、アメリカでも特に大都会では同じ問題があるのだと改めて実感。

だからこそ、足を怪我して動けな
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.0

下手なホラー映画より怖すぎる映画。
主人公が屋敷に足を踏み入れるとき、思わず「逃げてー!」と声に出しそうになったほど。
サイレント時代の栄光を忘れられない往年の名女優、中は豪華だが一見すると廃墟のよう
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情婦(1957年製作の映画)

3.5

タイトルからは分からないが、ミステリーの女王アガサ・クリスティの「検察側の証人」の映画化。すいません、私は不勉強で知りませんでした(笑)

巨匠ビリー・ワイルダー監督と往年の名女優マレーネ・ディートリ
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大脱走(1963年製作の映画)

3.8

オールスターキャストで描く一級の娯楽大作。当時も今も、見終わって意気揚々とテーマ曲を口ずさんで劇場を出る男たちの姿は変わらないんだろうなと実感(笑)

それ以上語ることはないと思っていたが、「脱走」と
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リオ・ブラボー(1959年製作の映画)

3.3

小さな町の頑固一徹な保安官とその仲間達が悪党共と対峙する、当時としてもすでにクラシックというか、オーソドックスな西部劇の一編。

二時間を超える長尺に、恋に友情にアクションに笑いに歌に(ディーン・マー
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