YMさんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0

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なんて愛おしい映画だろう!全地球市民が観てほしい。ナチ時代を舞台にしているけれど、これは現代の映画。普遍の映画、といってもいい。少年に世界の姿を教えるのは、いつだって、ちょっと年上の少女への叶わぬ淡い>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

5.0

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「絶対王者・フェラーリに勝つ」と掲げたアメリカの実直な男たちの意地と矜恃をかけた闘いと、そして友情の物語。メカ周りはプロジェクトX的でもある。父と子の夕暮れのシーンと、ラストのエンツォがよかった。

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

5.0

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これは、弔辞である。これまであった、すべてのマフィア映画への。

マーティン・スコセッシ監督の最新作。Netflixが配信する映画。そしてなによりも、ロバート・デ・ニーロ/アル・パチーノ/ジョー・ペシ
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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。(2019年製作の映画)

4.2

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原作を読み、あの爽やかで、かつ静かに感動をもたらすラストに感涙した者としてはすこし不満は残るが、それでもやっぱり、前編後編あわせて5時間によくまとめたと思う。
しかも、後編は時間軸をうまーく繋げて、2
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狼よさらば(1974年製作の映画)

3.7

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妻子を強盗に奪われた男が、夜な夜な町の強盗を狩っていく。面白い点は、「妻子を奪った強盗」に復讐するのではなく、「強盗をはたらく者」すべてに復讐を誓い、滅多斬りする点だ。男は復讐を始めて、ようやく心の平>>続きを読む

黙秘(1995年製作の映画)

5.0

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スティーヴン・キング原作の、たとえば「インソムニア」とか「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の舞台のような寂れた島で起こる事件を描いたサスペンス。
静かなのにピリピリとしていて、なにが起こるかわからない
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黒衣の刺客(2015年製作の映画)

3.5

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絵画のようでもあり、黒澤風味も感じる動き溢れるショットは魅力的、静謐で美しい映画ではあるのだが、期待したほどでは……という印象に

真昼の決闘(1952年製作の映画)

4.1

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孤立無援で戦う男。汽車出発間際の土壇場で降りて保安官を助けにいく妻よりも、それを見つめるメキシコ系の女主人ヘレン(ケティ・フラド)の視線がいい。

レディ・マエストロ(2018年製作の映画)

4.0

公開館が少ないのがもったいない!
"The Conductor"という原題からするとややおかしな邦題ではあるが、想像以上に観て良かった。
1920年代にガラスの天井をブチ破ろうとしたひとりの女性指揮者
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.4

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「なんだ、こんなものか」
それが、観おわっての最初の感想だった。
ヴェネツィアでの喝采。スタイリッシュな予告編。前評判を聞くだけ聞いて、今年一番の期待作として、2日前に予約してワクワクして観にいった久
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キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

3.8

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最後のシーンはパプキンの妄想だと思う派です。

ディパーテッド(2006年製作の映画)

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大好きな香港電影『無間道 インファナル・アフェア』のリメイクとのことで鑑賞。が、ジャック・ニコルソンの怪演のほかは、うーん……という感じ。

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.0

タランティーノの会話劇スタイルは、冗長と緊張のギリギリの線上を歩んでいる。

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

4.2

演出は、さながらダイ・ハード×タワーリング・インフェルノ! 香港映画のようなテイストもある。
だが、ほとんど皆殺しのような殺戮と、それに立ち向かう(というか、サバイバルに身を投じる)一般人がほぼ事実に
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

4.6

このシーンが撮りたくてこの展開にしただろ!っていうカットはまさにお家芸

キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.7

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1でよかったテンポ感が……という感じ。カッコいいシーンも多いが冗長なきらいは否めないか……