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なんて愛おしい映画だろう!全地球市民が観てほしい。ナチ時代を舞台にしているけれど、これは現代の映画。普遍の映画、といってもいい。少年に世界の姿を教えるのは、いつだって、ちょっと年上の少女への叶わぬ淡い>>続きを読む
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「絶対王者・フェラーリに勝つ」と掲げたアメリカの実直な男たちの意地と矜恃をかけた闘いと、そして友情の物語。メカ周りはプロジェクトX的でもある。父と子の夕暮れのシーンと、ラストのエンツォがよかった。
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これは、弔辞である。これまであった、すべてのマフィア映画への。
マーティン・スコセッシ監督の最新作。Netflixが配信する映画。そしてなによりも、ロバート・デ・ニーロ/アル・パチーノ/ジョー・ペシ>>続きを読む
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原作を読み、あの爽やかで、かつ静かに感動をもたらすラストに感涙した者としてはすこし不満は残るが、それでもやっぱり、前編後編あわせて5時間によくまとめたと思う。
しかも、後編は時間軸をうまーく繋げて、2>>続きを読む
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妻子を強盗に奪われた男が、夜な夜な町の強盗を狩っていく。面白い点は、「妻子を奪った強盗」に復讐するのではなく、「強盗をはたらく者」すべてに復讐を誓い、滅多斬りする点だ。男は復讐を始めて、ようやく心の平>>続きを読む
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スティーヴン・キング原作の、たとえば「インソムニア」とか「マンチェスター・バイ・ザ・シー」の舞台のような寂れた島で起こる事件を描いたサスペンス。
静かなのにピリピリとしていて、なにが起こるかわからない>>続きを読む
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孤立無援で戦う男。汽車出発間際の土壇場で降りて保安官を助けにいく妻よりも、それを見つめるメキシコ系の女主人ヘレン(ケティ・フラド)の視線がいい。
公開館が少ないのがもったいない!
"The Conductor"という原題からするとややおかしな邦題ではあるが、想像以上に観て良かった。
1920年代にガラスの天井をブチ破ろうとしたひとりの女性指揮者>>続きを読む
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「なんだ、こんなものか」
それが、観おわっての最初の感想だった。
ヴェネツィアでの喝采。スタイリッシュな予告編。前評判を聞くだけ聞いて、今年一番の期待作として、2日前に予約してワクワクして観にいった久>>続きを読む
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大好きな香港電影『無間道 インファナル・アフェア』のリメイクとのことで鑑賞。が、ジャック・ニコルソンの怪演のほかは、うーん……という感じ。
タランティーノの会話劇スタイルは、冗長と緊張のギリギリの線上を歩んでいる。
演出は、さながらダイ・ハード×タワーリング・インフェルノ! 香港映画のようなテイストもある。
だが、ほとんど皆殺しのような殺戮と、それに立ち向かう(というか、サバイバルに身を投じる)一般人がほぼ事実に>>続きを読む
このシーンが撮りたくてこの展開にしただろ!っていうカットはまさにお家芸