Julesさんの映画レビュー・感想・評価

Jules

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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.5

評判通りの鬱映画だったけど、薬物についての映画を作るなら一切美化せずにこれくらい酷いものとして描くべきだしそれはいいと思う。

主演の3人、特におばさんの演技力はまじですごかったんだけど、キャラクター
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春夏秋冬そして春(2003年製作の映画)

3.8

人間は罪と再生の繰り返しによって成長していくんだなって思わせる映画だった。

ある男の人生の経過が季節の巡りによって表されていて、最後また春っていうのがいくつになっても成長し続けるという意味としてとれ
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旅立ちの時(1988年製作の映画)

3.7

リヴァーフェニックス、演技力も顔面もオーラも全てが素晴らしすぎなんよ

疑惑の影(1942年製作の映画)

3.7

地味に面白い。
主人公が叔父と同じ名前なのもあって繋がりを感じてたからこそ殺人鬼だったと知って絶望感が増すし、叔父のことが大好きな家族を悲しませたくないし厄介な事になるから言えないもどかしさ。平和な小
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セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

3.1

ハネケの作品を初めて観た。

描写は淡々としてるけど静かに狂ってる感じ。長回しで気味悪さが倍増される。でも途中からラストどうなるか察しちゃったから、長回しの連続が正直退屈だった。

あのちょくちょく出
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普通の人々(1980年製作の映画)

4.0

地味って言われるのはわからなくもないけど、家族間の繊細な心情描写がされていてとても好きだった。

誰でもトラウマになってしまうような出来事は起こりうるし、一見普通の家族に見えても実は色んな複雑な問題を
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静かなる決闘(1949年製作の映画)

3.4

今までに観た黒澤明の映画に比べると大人しめのヒューマンドラマだった。

梅毒を愛する人に移したくないという良心で別れているのに、それを彼女が知らないっていうのがより切ない、、三船敏郎の感情剥き出しのシ
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愛と希望の街(1959年製作の映画)

3.7

格差社会の不条理を描いた大島渚のデビュー作。短い尺の中でストーリーが簡潔にまとまっててメッセージがすっと入ってくる。貧困層の負のサイクルを鳩が巣帰りする習性で表すっていう発想がすごいなって思った。

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

3.5

評判が良すぎて期待しすぎちゃった感ある。主人公が心変わりするのが急すぎたし、そこまで感動する理由もいまいちわからなかったし、そこがちょっと謎だった。でもラストはうるっときた。

黒水仙(1946年製作の映画)

3.3

映像が美しすぎて70年以上前とは思えないし、ヒマラヤの崖の端にある修道院っていうロケーションもすごい。
修道女の狂い方が恐怖だけど少しコミカルでもあって印象に残った。

ハロルドとモード/少年は虹を渡る(1971年製作の映画)

2.8

ノレそうでノレない、、、モードの自由奔放な性格は可愛らしいと思う時もあったけど、ただただ他人に迷惑かけてるだけの時もあってそれはないわってなった。まあハロルドとしては憧れる存在だったのはわかるけどさ。>>続きを読む

乱れる(1964年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

小さい頃から知ってて一緒に住んでる男に急に言い寄られて異性として見れちゃうのがちょっと違和感があった。男は幼稚すぎるし何で彼女は男のバカな行いのせいで一生罪悪感をもたなきゃいけないのって思うけどラスト>>続きを読む

ストーカー(1979年製作の映画)

4.1

神秘的な空気感に圧倒されっぱなしだった。CG一切使ってないのに別世界に迷い込んだかのような映像美。ゆったりとしたテンポだから登場人物が話す哲学的な内容について考える余地を与えてくれるけど、しっかり緊張>>続きを読む

アイズ ワイド シャット(1999年製作の映画)

4.0

観終わった後にじわじわくるやつ。まだ大好きとまではいかないけど絶対また観たい。

ビルがあたかもパーティーに招待されていたかのように堂々とタクシーで来て、輪に入らず隠れようともせず端で突っ立ってるって
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ブラック・スワン(2010年製作の映画)

3.9

ナタリーポートマンの演技力!普段全くそういうイメージなかったのにこの映画だと本当にか弱くて神経質な人に見える。

そして相変わらずこの監督は精神的に追い詰められてる姿を描くのが上手い。見てるだけで息苦
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秋立ちぬ(1960年製作の映画)

3.8

自分勝手な大人に振り回される子供。「大人は判ってくれない」と似てるけど、こっちは子供が素直なまま。
期待したものを次々と失って、最後唯一残ったカブトムシも、夏が終わったら消えてしまう。夏が終わって秋が
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悪魔のような女(1955年製作の映画)

4.0

これは展開が読めなくて最後までハラハラした!ヒッチコックが嫉妬したっていうのもよくわかる。何を言ってもネタバレになりそうだけど、とりあえず白目がホラーすぎ。

他人の顔(1966年製作の映画)

3.5

60年代っぽいアートな作りがかっこいい。
アイデンティティとか哲学的な内容の話を淡々とするシーンが多くて説教臭いと感じる部分もあったけど、現代のsns社会と通ずる点もあって考えさせられた。アイデンティ
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稲妻(1952年製作の映画)

3.4

「女が階段を上る時」と同じように女性の強さが感じられたし、同時にお金の問題とか家族の問題があってもやもやするし救いがない。ハッピーエンドではないのかもしれないけど、最後親子喧嘩してからの何とも言えない>>続きを読む

いぬ(1963年製作の映画)

-

自分ってこんな理解力ないんかって心配になるくらいついていけなかった笑 途中から誰が誰だか分からなくなって集中力切れたので評価なし

ストレイト・ストーリー(1999年製作の映画)

3.8

シンプルにいい話でほっこりしたし、おじいちゃんが可愛かった〜。こんなほんわかしたムードの映画がデヴィッドリンチな訳がないって思っちゃうけど、アメリカの小さな町の人の暖かさはツインピークスとかブルーベル>>続きを読む

月に囚われた男(2009年製作の映画)

2.8

アイディアが良かったし面白くなりそうだったけど結局あまり盛り上がらずに終わっちゃった印象。でも低予算の割にはクオリティ高い。まだ観てないけど所々2001年宇宙の旅に影響されてるっぽい(AIとか音楽とか>>続きを読む

セブン(1995年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

後味が悪いので有名な映画、やっと観れた!

でもこれは本当に自分の悪い癖なんだけど、結末が衝撃的とか知ってて観ちゃうとメインの登場人物の中に殺人鬼がいるんじゃないかとか色々変に予想しちゃうせいでオチが
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

3.5

とても詩的で静かな映画。敢えて白シーツを被ったお化けっていうのは最初遊び心だけでそうしたのかと思ってたけど、表情が見えないからだんだん時間が経つにつれて彼のゴーストじゃない何か別の存在に見えてきて切な>>続きを読む

L.A.コンフィデンシャル(1997年製作の映画)

3.3

こういうハードボイルドな刑事ものはあまり好みではないけど、展開が早くてそれなりに楽しめた。ただ主人公含め登場人物にあまり魅力を感じられなかったし、ちょっと長く感じた。

二十四の瞳(1954年製作の映画)

3.8

12人の生徒一人一人の希望に満ちた瞳を見ているからこそ、その後の世間の厳しさ、戦争の悲惨さに巻き込まれていく展開がつらい。同窓会のシーン、、😢
これはもちろん反戦映画ではあるんだけど、戦争を実際に経験
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

3.7

無駄を全部剥ぎ取って、脱獄までのプロセスのみを淡々と見せているだけなのに、緊張感があって面白い。観終わった後、これで終わり?ってなったけど、最後まで徹底したシンプルさがまた良い。クセになりそう。ロベー>>続きを読む

10 クローバーフィールド・レーン(2016年製作の映画)

2.6

ジョングッドマンってほんとこういう役多いなぁ笑 信用していいのかダメなのか微妙なラインの演技が上手い。

シェルター内はずっとハラハラしてたのに外出たら急に雰囲気変わったしオチが弱すぎた。

ウィンターズ・ボーン(2010年製作の映画)

2.7

閉鎖的で暗くて見るからに寒そうな田舎の空気感は好きだったけど、腑に落ちない点がいくつかあってうーん。ストーリーもなんか物足りなかった。

女が階段を上る時(1960年製作の映画)

4.0

高峰秀子のちょっとした仕草とか目つきで魅せる演技が繊細で素晴らしかった。

かっこよくないけどいい人かもって思った男が結局クズで、唯一、一途に好きでいてくれて良さそげだったマネージャーは付き合いが長す
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追いつめられて…(1959年製作の映画)

3.1

女の子が悪ガキすぎてイライラっしっぱなしだった。犯人を庇うのはまだしも違う人に濡れ衣を着せるのは悪質すぎん?最後もその子いなければ逃げれたし。主人公なのにこんなに早く捕まってくれって思った映画は初めて>>続きを読む

山河遥かなり(1947年製作の映画)

3.5

戦後間もない瓦礫だらけのドイツの街並みが映っていてそれで更にリアルさが増した。ラストは分かっていても感動。でも面倒みてくれたお兄さんのことを考えると少し切ない〜

最初のナレーションのところだけ授業で
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パンズ・ラビリンス(2006年製作の映画)

2.5

うーん期待外れだったなぁ。

ストーリー自体は展開読めるし善悪はっきりしてて子供向けって感じなのにグロ描写がすごいから誰に向けて作ったんだろうって思っちゃった。主人公が絶対食べちゃダメって言われてた食
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或る夜の出来事(1934年製作の映画)

4.1

最初はクラークゲーブルが演じてる男嫌な奴だな〜これは好きになれないタイプだって思ってたけど、だんだん2人の関係性が微笑ましくなって後半の展開は最高だった。ラスト敢えて見せないのがもうずるいわ〜笑

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足跡はかき消して(2018年製作の映画)

3.7

いつかはそうなる運命なのはわかっていてもつらい、、

娘を振り回して普通の生活させてあげない父親は傍から見たら酷いんだけど、完全に悪いとは言えないし同情してしまった。

他のシーンに色があまり無い分、
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ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

3.2

とにかく美しくて見惚れるシーンはいっぱいあったけど、意味深な描写が多い上に最後何も解決されなかったから終わった後美しさ以外に心に残るものがなかった。

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