OBさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

記憶にございません!(2019年製作の映画)

3.8

練り込まれた会話劇のワンシチュエーションものや、鮮やかな伏線回収作品が大好物な私は、三谷幸喜作品は昔から必ずチェックしています。

彼の脚本による『12人の優しい日本人』や、初監督作品である『ラヂヲの
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いま、会いにゆきます(2004年製作の映画)

4.5

娘が急に観たいと言うので、久しぶりに鑑賞。何度観ても良く出来た素晴らしい作品だった。

やはり構成が秀逸。
主人公である男女二人の人生をそれぞれの目線から描く“並行”な展開と、過去の二人と現在の二人を
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風の谷のナウシカ(1984年製作の映画)

4.5

このタイミングでレビューを投稿すると「あっ、OBさん再上映観たのね」と思われるだろうが、(まぁ、触発されたのは事実だが)自宅鑑賞。

過去、何十回と観てきた本作だが、いつもの映画部屋の環境(4K120
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.2

また1つ凄い映画を観た。
終わってみれば、一級の社会派エンターテインメントだった。

自国の恥部を隠すこと無く、映画という芸術を認めた上できちんと後世に残そうとする強い意志を感じた。

尚且つ、それを
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ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY(2020年製作の映画)

3.6

MARVEL vs DC!
様々な観点で比較される二者ですが、今回は女優対決。

スカヨハ、ブリラー、エリザベス•オルセン等々、魅力的だが年齢が上昇傾向で新鮮味に欠けるMARVEL陣営。

対して、1
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スウィング・キッズ(2018年製作の映画)

4.1

映画館での鑑賞復帰第一弾がこの作品でした。場所は渋谷のUPLINK。

座席数は50席位?(今はひとつおきしか座れませんが)画面サイズも150インチ位でしょうか。うちの映画部屋より当然大きいですが、あ
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天気の子(2019年製作の映画)

3.6

遅ればせながら、家族といつもの映画部屋で鑑賞。主人公とほぼ同年代の娘はドハマリだったらしく、終了後は興奮気味。

私はというと、賛否両論の前評判からハードルを低く設定していたことも功を奏し、さすがに主
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COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

3.8

前から気になっていた本作を鑑賞。

パッケージや前情報から、戦争によって離れ離れになった音楽家である恋人同士が最後に運命的な再会をするといった、ある意味単純なお話を想像していたのだが、そんなに甘いもの
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EXIT(2019年製作の映画)

4.0

最近ハマりつつある韓国映画で評判の良かった本作を鑑賞。

いやぁ、面白かったです。これぞ理屈抜きのエンターティメントってやつですね。

まずはアイディアが素晴らしい。いわゆる鬼ごっこの楽しさ。鬼は毒ガ
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サニー 永遠の仲間たち(2011年製作の映画)

4.0

最近注目している韓国映画でどれを観ようかと迷っていましたが、評判の良い本作を鑑賞。 結果、当たりでした!

性別の違い、国の違いこそあれ、世代的にはほぼドンピシャの登場人物たちの高校時代にまずは共感。
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

2.8

ちょっとトリッキー過ぎて、解釈に苦しむ作品。 これも一種のゾンビ映画。

事実と妄想の区分けが難しい。
多分最初の首吊り迄が事実で、後は全て主人公の妄想かな? いやお話全て主人公の妄想??

社会に適
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LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

4.2

1980年代のインド。何万人もの子供たちが親と離れ離れになり、孤児として暮らしている。

本作の主人公サルーは迷子となり、皆と同じく孤児として施設で辛い生活を送るなか、幸いオーストラリアの夫婦に引き取
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ダンスウィズミー(2019年製作の映画)

2.9

小さい頃に、ある失敗からトラウマを抱えていた主人公が、奇妙な経験を通してそれを克服し、本当に自分がしたいことを見つけ出す成長物語。

矢口監督作品は大好きで『ウォーターボーイズ』以降全てコンプリート。
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.6

面白かった。良作ですね。

ジョン・ファブロー、いやハッピーがシェフに転職した? としか見えない雰囲気が何故か安心感(褒めてます)。

お話云々以前に映画全体を通しての雰囲気が素敵。
前半のテキパキと
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アナと世界の終わり(2017年製作の映画)

3.3

『新感染』に続きゾンビシリーズ第二弾。今度はミュージカル✕ゾンビ(?)

こちらは英国製ということもあり、エドガー・ライトの名作『ショーン・オブ・ザ・デッド』の高校生版といった趣き。

とにかく主演の
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THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.0

いつものWOWOW番組「W座からの招待状」からの一作。

またまた映画の可能性を感じた作品だった。今回はデンマークの映画。

コペンハーゲン警察の緊急コールセンター(日本でいう110番)でのある出来事
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カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

4.0

フィルマの皆さんのご紹介で知り、早速視聴。

素晴らしかったです。

これを観ると、「感動させる力」というのは道具や技術力やコミュニケーションといった手段ありきの賜物ではなく、どんな厳しい状況にあって
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新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.9

遅ればせながら『新感染』を観賞。
噂には聞いていたが、これは見応えありの一本だった。

まずはプロローグがセンス良し。語り過ぎず不穏な様子を少しずつチラ見せして不安感を煽る。

そして、列車乗車からの
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ハッピー・デス・デイ 2U(2019年製作の映画)

3.5

続けて2Uを観ました!

いやぁ、これは凄い脚本ですねえ。よく考えたものです。(努力賞)

荒唐無稽さや、必然性の有無、辻褄が合う合わないなど、突っ込みどころも散見されましたが、そのような小さな点より
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.5

ホラー系は苦手なのですが、皆様の高評価に背中を押され、ついに観ました!

これは皆さんがおっしゃる通り、主演のジェシカ・ロースを好きになる映画ですね(笑)

最初の登場時は、ただの派手系なアメリカンガ
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.7

西川美和監督の現時点における代表作であり、私的歴代邦画のなかでも5本の指に入る一本。 

いったい何が本作を傑作にしているのか。


・普遍的なテーマ設定

世の中の全ての家族や親子、兄弟姉妹が多かれ
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ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019年製作の映画)

3.2

日曜日の午後は何も考えずに楽しめる作品を、という事でアマプラに上がっていた本作を鑑賞。

予想通りというか何というか、本当に最初から最後まで肉弾アクションのオンパレードでしたね(笑)

前半戦のマクラ
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永い言い訳(2016年製作の映画)

3.9

『ゆれる』の西川美和監督作ということで鑑賞。

同監督作って作品毎にイメージカラーがあるのだろうか。

『ゆれる』は山梨の渓谷イメージの緑。『ディアドクター』は鶴瓶先生の白衣イメージの白。そして今作『
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キサラギ(2007年製作の映画)

4.4

洋画のディスクはすぐに買ってしまうのに、邦画は何となく買わずに敬遠してしまう、洋高邦低偏見な私が迷わず購入した一本。

いわゆる登場人物限定&場所限定のワンシチュエーションムービー。

と、聞くと思い
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.0

今週末は、アメリカ、イタリアと来て最後は韓国映画。時代も90年代→50年代→80年代と正に地域×時間旅行感覚。やはり映画というのは素晴らしい。

で、本作。

観たかったポン・ジュノ監督作品。さすが期
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(1954年製作の映画)

4.2

映画ファンなどと言いながら観れていなかった名作をやっと鑑賞。

一度観ただけではこの作品の真髄は到底理解出来ないであろう、役者の演技の間合いやセリフの行間に深さを感じる映画だった。

旅芸人ザンパノと
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バイス(2018年製作の映画)

3.7

観始め、オープニングロールでこの作品がブラピ率いるあの「プランB」製作だと知り、これはただの政治物や伝記物じゃないなと予感。

結果その通りで、まさしく王道(プランA)では無いひねりを効かせた映画の作
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

4.2

気になっていた本作を鑑賞。
今、まさに観るべき素晴らしい映画だった。

インドでは、社会的に成功する為には、エンジニアか医者になるしかない。
この強い社会通念の元、親は子供に当然その進路を期待(半ば強
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時をかける少女(1983年製作の映画)

4.5

大林監督の訃報もあり投稿します。

私の青春の3本、『フラッシュダンス』『ストリートオブファイヤー』そしてもう1本、いや本命がこの作品。

当時、はっきり言って映画として観ていませんでした。勝手な妄想
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マイ・ブックショップ(2017年製作の映画)

3.7

今週末は、娘の趣味な『ワンピース』から始まり、私の贔屓の『スターウォーズサーガ』をこなし、最後はかみさんの好き系な本作を鑑賞。(なかなか多様で先週のイップマンづくしとはまた違ってこれも良し)

タイト
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.1

イップマン制覇の余波に乗り、ドニー・イェン目当てで久々の鑑賞。

いやぁ、やはり本作は良いですねぇ。
まさしく“正しいスターウォーズの為の正しいスピンオフ映画“

スピンオフの使命(あるべき姿)という
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ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)

3.2

娘に付き合って久しぶりのワンピース。

昔、息子が小さい頃好きで、映画館にもよく行って観てたが最近はご無沙汰。
登場人物も麦わら系の方々しか判らなくなってた。。(ナミとロビンは安定の可愛さ:笑)

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イップ・マン 継承(2015年製作の映画)

3.4

自宅待機の週末にイップマン一気見完了。今回は軽いスーパーヒーローものになってた(笑)

映画構成的にマイクタイソン一味の前半は丸々いらない感じ。途中でやめようかと思った。。

ただ後半、奥さんの病気発
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イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)

3.6

続けてパート2を鑑賞。
ちょっと違う映画になってましたね。
ほとんどロッキー(笑)

まぁ、ロッキーも私のお気に入りな映画であり、お約束な展開も大好きなので、その意味では満足満足。

ただ、前回の映画
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イップ・マン 序章(2008年製作の映画)

3.8

最近注目しているドニー・イェン目当てで鑑賞。

私がカンフー映画に期待する『お約束』をきちんと再現してくれる良質な映画だった。

期待するお約束とは?
①人間的にも出来たカンフー達人の存在
②傍若無人
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ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

4.0

私の「青春の3本」の中の1本を再鑑賞。(1本は先日レビューした『フラッシュダンス』、残りの1本はまた後日。。)

本作も、当時BetaVideo(笑)を購入し何度も観た思い出の映画。


ストーリーは
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