whiskeyさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

マイ・インターン(2015年製作の映画)

3.2

アンハサウェイの「プラダを着た悪魔」もこの監督の「ホリディ」も好きなので、楽しみにしていた。ベンチャー企業の創業社長である若い女性の下で、シニアインターンとして70歳の老紳士が働く。設定は興味深いと思>>続きを読む

メイズ・ランナー(2013年製作の映画)

3.5

思っていたよりいろんな要素が盛り込まれた作品だった。設定は「十五少年漂流記+ドラマLOST」という雰囲気で、迷路に入るとサバイバルホラーで、なぜか「マトリックス」みたいなことにもなっている。良い意味で>>続きを読む

アパートの鍵貸します(1960年製作の映画)

3.6

アパートの鍵を貸す相手は、女性ではないのですね。知りませんでした。
(以下、若干ネタバレ)

会社の上司達がみんな身勝手な不倫をしていて、若い部下(ジャックレモン)は自分のアパートを、彼らが愛人を連れ
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海街diary(2015年製作の映画)

3.7

なるほど、こういう映画なのだね。是枝作品では今のところ一番好きです。

鎌倉の古民家で暮らす三姉妹に、母親の違う(腹違いの)末の妹が加わる。家庭を壊した父の死が契機だ。その時から、傍目からは気づきにく
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駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

4.0

久々に面白い日本映画に出会えた。同監督の「クライマーズハイ」が好きなので期待していた。

日本ほど法制度上、離婚が簡単な国は珍しいそうだ。離婚に寛容な法制度は、リベラルな新しい思想に基づくわけではなく
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アントマン(2015年製作の映画)

3.0

小さいだけなら「ミクロマン」とかでもいいわけですね。本作はあくまでアントマン。蟻と一緒に活躍する話でした。
小さなヒーローというアイディア自体は面白いけど、ヒーローになる前の主人公の物語や、どんな敵と
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クラウド アトラス(2012年製作の映画)

3.5

6つの異なる時代(大航海時代から西暦2300年代ぐらいまで)の6つの物語を、同じ俳優達が演じている。オムニバス形式の群像劇みたいなものだけど、話がなんとなく繋がっていて、いわゆる「輪廻」を意識させる作>>続きを読む

キングスマン(2015年製作の映画)

3.0

(※追記あり)
それなりに楽しめたが、違和感も残る。

とにかくたくさん人が死にます。
キックアスの時も似たようなことを書いたが、本作は人の死を笑いの道具に使っているバイオレンスコメディ映画で、そこを
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ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション(2015年製作の映画)

3.5

ⅡとⅢはトムだけの映画という印象だったけど、4作目と本作はチーム感が戻ってきて、その点が好み。トムがボスキャラと対峙するときも、実はチーム戦だったというのがわかる。

予告編に出てくる見せ場っぽいシー
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ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015年製作の映画)

3.3

自宅にてようやく鑑賞。昨年の大作リメイクものとしてもだいぶ話題になりましたね。

タイムパラドックスっぽい展開は予想外だった。実際の時代が初作の未来を超えてしまっていることを微妙に回避するストーリー設
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マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.5

コリンファース演じるマジシャンと、エマストーン演じる霊能者の、恋愛未満の物語という感じ。
ストーリーは淡々としていて一見大きな特徴はないが、すでに80歳という高齢のウディアレンが撮っていることを踏まえ
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クリスマス・キャロル(1970年製作の映画)

-

クリスマスの映画というと、
戦場のメリークリスマス。ラブアクチュアリー。グレムリン。ダイハード。恋人たちの予感。ナイトメアビフォークリスマス。そして本作かな。
家族向けですね。昔よく見たが、自分が親に
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スター・ウォーズ/フォースの覚醒(2015年製作の映画)

4.0

劇場に観に行ってきました。いろんな事語りたいので、皆さん早く観てくださいね(笑)

以下、ネタバレにならない範囲の雑感など。

■僕は456が好きで、正直123はそんなに好きではありません。本作はスト
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寄生獣 完結編(2015年製作の映画)

-

前編よりも少し拍子抜けしたという印象。原作知らないと感動するべきところがわかりにくいかなと思う。

最後のエピソードも原作にある。ほとんどそのまま描いているのに原作とだいぶ印象が違う。それなりに感動的
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イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014年製作の映画)

3.8

有名なエニグマの解読に挑む話。数学者の伝記的映画であり、また戦争映画でもあるという興味深い作品だった。異端の主人公が迫害や疎外の中で信念に基づいて生きる、という話は少なくないけど、それが戦争の趨勢と密>>続きを読む

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

-

当時、こういうミニシアター系の映画が流行ってましたね。あの「スラムダンク」にも本作の名前が出てくるぐらい。

西ドイツの映画なのだね。初めて観ましたが、予想してたより、ずっと変な映画でした(笑)それな
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ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.5

なるほど、なかなか面白かったですよ。米大学のアカペラチームの物語。邦画の「スウィングガールズ」などとは違って、最初から主要登場人物はみんなかなり歌唱力があり、歌のうまさというよりは、選曲とアレンジ、パ>>続きを読む

はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.8

自分のつくった歌が、自分の手を離れてみんなのものになっていく。嬉しいような寂しいような。あぁ、ソングライターの気持ちってこんな感じなのかなと、本作のラストを見て思った。

ストーリーはだいたい予告編か
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めぐり逢えたら(1993年製作の映画)

3.3

トムハンクスとメグライアン。2人のトレンディドラマのような映画を想像してましたが、またもや予想と違った。ラブストーリーではあるが、恋愛ではなく家族愛の物語であるところがちょっと面白い。
トムハンクス演
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グッバイ、レーニン!(2003年製作の映画)

3.8

「なぁ。ベルリンの壁が崩壊したって本当? 本当に崩れたの? そうかー。そのニュースはリアルタイムで見たかったなぁ」大学の頃、親しい先輩に学内で突然そう話かけられたのをよく覚えている。徹夜続きでその後ぐ>>続きを読む

セッション(2014年製作の映画)

3.5

Filmarks内で話題の作品ですね。音楽が良く、しかも僕の好きなタイプのジャズだったのでそれなりに楽しめたが、二重の意味で期待を裏切られた感じ。

舞台は一流音楽院。前半からずっと、いわゆる鬼教官と
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ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

3.0

うーん。テレビシリーズを1話も見ないまま、映画「SEX AND THE CITY2」を見てしまった時と同じ失敗をやらかしたようだ。ファンの方々には申し訳ないが、最後の最後までどこをどう楽しめばいいのか>>続きを読む

ファッションが教えてくれること(2009年製作の映画)

3.3

「以前、父になぜ仕事を引退したのかと訊ねたら、『無性に腹が立つからだ』と答えた。私も腹が立つことはあるが今は抑えることができる。それができなくなったら潮時だと思う。」
……劇中でこんな台詞が出てくる。
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バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

3.8

なるほど。面白い。ダークナイトのような緊張感があるのに、ある種のコメディ映画にもなっている。安部公房に通ずるような作品世界も僕の好みだった。

かつてヒーロー物の大作映画で一世を風靡したが今は落ちぶれ
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フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)

3.5

舞台は70年代のNY。ジーンハックマンとロイシャイダーが演じる2人の刑事が麻薬組織を追う。地味なのに独特の雰囲気と緊張感があって退屈しなかった。リドリースコットの「アメリカンギャングスター」みたいだと>>続きを読む

ガントレット(1977年製作の映画)

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子どもの頃、テレビの洋画劇場か何かで見て、今夜たまたまテレビ放映版を改めて見た。ある事件の有力な証人が若い娼婦で、彼女を無事送り届ける任務の警察官が大変なトラブルに巻き込まれて行く。
ストーリーはとも
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アルティメット(2004年製作の映画)

3.6

「96時間」「パリより愛を込めて」を撮ったピエール・モレル繋がりで鑑賞。噂通り、パルクールがフル稼働したアクションが面白い。

勝手なイメージだけど、リュックベッソン系のアクション映画の主役男性って、
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グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札(2014年製作の映画)

3.3

モナコ王妃となった大女優グレースケリー。王妃になるなんて、童話ならハッピーエンドそのものだが、本作はそれから先の苦悩を描いている。モナコのことはよく知らなかったが、自国の軍隊を持たず、フランスとの独特>>続きを読む

パリより愛をこめて(2010年製作の映画)

3.3

96時間とか好きな人ならこれもいいのでは?と書こうと思ったら同じ監督なのだね。設定もストーリーもまるで違うけど、ゴールまで予想通りに直線的に話が進むアクション作品という点では同じ。敵役も最初からほぼ予>>続きを読む

ネバーセイ・ネバーアゲイン(1983年製作の映画)

-

恥かしながら劇場鑑賞初ボンドはこれだった。たまたま今夜、テレビ放映版を見たけど、良くも悪くもコントのような作品だったのだね。まだ子どもだったから、ボンド最新作を劇場で見た嬉しさを周囲の中学生女子に(自>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.3

それなりに楽しめたけど、僕はみんなが言う程はまらなかったな。料理と料理人の話、SNSの話、父子と家族の話。この三つがどれも中途半端な印象で、もっと料理のプロセスや美味しさや美意識を見たいのに、息子への>>続きを読む

深夜食堂(2015年製作の映画)

3.7

テレビドラマの流れでなんとなく鑑賞。予想以上に力作でした。震災をかなり真正面から扱っているところは本当に良いと思う。真摯に寄り添う気持ちがないと描けないはずなので。それだけで贔屓目のレイティング。
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百円の恋(2014年製作の映画)

4.0

爽快感というより、疾走感のある映画だと思った。高評価なのもよくわかる。

ストーリーはシンプルで、ほぼすべて予告編で明かされている。生活態度も精神も劣悪の独身女が、ボクシングに目覚めるという話。

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STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)

2.8

例えば、昔のガンダムを最新のフルCG3D作品にしたらどうなるのだろう、といったことは僕も考えたことがある。本作を見て感じたのは、やればいいってものではないのだな、ということ。

演出の問題かもしれない
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HK 変態仮面(2013年製作の映画)

-

女子ーズの時にも感じたけど、福田監督は真面目な人なのだと思う。本作も「大切な人を守るためだったら、どんなことでもできるのだろうか。例えばそれが、変態になることだとしても」というそれなりにシリアスなテー>>続きを読む

植村直己物語(1986年製作の映画)

3.9

今、偶然この映画のことをfilmarkで見つけて、色々と思い出した。高校時代に劇場で見た。
作品自体とは関係ないが、この映画は本当にエベレスト等で撮影され、登山家によって撮影隊が組まれた。そこに参加し
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