会ったことのないソウルメイト
いちばんに理解して欲しいのに、自分を信じてくれない母親
マイノリティの生きづらさ
ドランらしい作品だとは思う
いつかまた映画を撮る気になってくれたら嬉しい
「苦痛と悲哀と喜びなしにはこう子供たちに語り伝えられない 昔あるところに国があったと」
亡国となってしまった祖国への郷愁と愛に満ちた映画。
なぜこんなに素晴らしい映画を撮る人がプーチンに阿るのか…>>続きを読む
初日舞台挨拶つき。
MBS製作のドキュメンタリー。
長谷さんという聡明でピュアな人を通して、前時代の同性愛者の肩身の狭さや苦しさを想像する。
全て今の時代に繋がっていて、かつて闘った人たちがいるから>>続きを読む
いつか長江を見てみたい。
都市の喧騒、自然の雄大さ、人の心のぬくもりを感じる映画。
このレビューはネタバレを含みます
リンダが鶏に「パパのことは忘れてしまったけどあなたのことは忘れないわ」と言うと、天井からパパの涙のような雨漏りがしてきて、パパが天から無念を囁くシーンで優しい涙が沢山溢れる。
パパがリンダをとても愛し>>続きを読む
修復的司法の回復プロセスとして、銃乱射事件の被害者遺族と加害者遺族の対話が為される。
とても辛い。
何が辛いって、凄惨な事件が起きてしまったことも当然辛いのだが、前半は特に自分の中でどうしても加害者>>続きを読む
今年ベストになる気がする。
彷徨うような寂しさと孤独を抱きしめて、愛することと愛されることを描く美しい作品。
“自分の幼い頃を見守り育ててくれた人”を失った経験がある者の心に寄り添ってくれる映画だ。>>続きを読む
美しい映画。
ふたりはオルフェウスの神話。
セリフの全ては愛の金言で、スクリーンに映る画は全て絵画的。
ラストシーンの、じりじりと皮膚が焼かれるような視線に胸が高ならずにはいられない。
差別や迫害、虐殺の記憶は、絶対に忘れられてはいけない事だけど、
語ることには大きな苦痛が伴うため、多くは語られることがない。
そこ語りの一言一言や、言葉の間にある苦しみを聞き逃してはいけない。絶対に>>続きを読む
民族間の軋轢と支配構造と、その周囲に広がるアイスランドの厳しくも美しい大自然。
一般的な映画のフレームではなく、ルーカスのカメラから覗いたようなフレームを用いることで観客にフレームの内側と外側を意識>>続きを読む
アートは大衆のものであるべきだし命を讃えるものであるべき。
ナン・ゴールディンはそれを体現している。
物凄くパワーのあるドキュメンタリーだった。
私も子育てに向いていない親の元で育ったから、ナンの気>>続きを読む
間違いなく映画史に残る名作だとは思う。
ノーランたち撮影クルーはこの映画のためにモノクロのIMAXカメラを造っているし、核分裂のようなイメージ映像や爆発のシーン、恐怖政治による赤狩りのシーンなどはいか>>続きを読む
公開直後に見たけど今見たらこのくらいのスコアになると思う。
鯖食べてくれるシーンは今でもたまに思い出す。
中高生向けの映画だと思います。
事変ファン、西加奈子ファンであるがこの手の邦画に全く期待していないので劇場では観なかったもの、映画好きならばこういった邦画もたまには観ないとなとは思って観た。
原作の大切なメッセージは割と描かれてい>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
ボリビアのプロテスタントの一派たちが暮らす村で2005年〜2009年に実際に起きた事件が元になっていることにまず驚く。
3歳から65歳の女性が家畜用の鎮静剤を打たれ、レイプされ、悪魔のせいだと思い込ま>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
この映画はアーサーが主役と言ってもいい。
アーサーがスクリーンに登場するたびに、その一挙手一投足が愛に満ちていて泣いてしまう。
劇中、エターナルサンシャインが出てくるけど、後にずっと忘れられずに後ろ>>続きを読む
凶悪事件の犯人は殆どが男性であり、捜査するのもまた男性ばかりである。
マチズモ的なホモソーシャルの中で生きてきた人にとって、女性への支配欲や見下しはだれでも大なり小なりあるものだが、ほとんどの場合は無>>続きを読む
こういう名作が再び映画館で観られるのだから4Kで修復して上映してくれるのは本当にありがたい。
女性はみんな女ってだけで同じ傷を抱えている。性被害なんかは特にそう。しかし私たちは弱くなんかない。
同じ>>続きを読む
コーヒーとタバコの美味しさここにあり
喫茶店で駄弁る、それだけ。
このレビューはネタバレを含みます
先日の先行上映にて。
本作は、虐殺の直接的表現のなさから抽象度の高い作品だと評されているが、虐殺は無関心な生活を送るその様は抽象などではなく、むしろ真面目に国に従い任務を遂行するあまり虐殺に加担させ>>続きを読む
監督の自伝的映画。
この映画のおかげで、DADTをはじめとした米軍のあゆみを知ることができた。
悲しいことに、どの国でも国防や軍は貧困の受け皿となってきたが、主人公フレンチにとってもそれは例外では>>続きを読む
人生最大の寂しさに見舞われた男は、
怪奇のなかで親の愛情に気づき癒され、また、孤独な女(霊だが)のこころに寄り添うことで自らの孤独と再生に向き合う話だと思った。
愛情と怨念のせめぎ合いを映すが、心が>>続きを読む
久々に静かなパルムドール。
真実の多面性や、残されたものの悲しみと回復の過程についてまさに解剖を試みたような映画。
子の事故以降、徐々に崩壊していく夫婦関係に、私たちは結婚・子育てというものの苦い部>>続きを読む
もっとお金持ってくれば良かったね、っていうさくら。泣けるよ。。
冒頭の劇中劇から中盤まで、それぞれのシーンが長々としており多くの観客が眠っていた。笑
私も途中眠くなりながらも、その都度美しいセリフにハッとさせられたりしていたらなんとか眠らずに済んだ。そうそう、映画>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
難解だ難解だって言われてるけど、デヴィッド・リンチ作品群の方がよっぽど難解なのでそこらへんのリテラシーのある映画ファンは安心して観たら良いと思うし、むしろリンチファンからすると得意分野と言っていい。>>続きを読む
ポレポレ東中野にて。
救急医療の最前線を見せてもらった。
「全てを診ることができるからという理由で救急医になったけど、その全てとは医療分野だけではなく社会問題も含む全てだった」という言葉に重みがある>>続きを読む
女王陛下のお気に入りで表現していたようなテイストを交えながらも、さらに進化したクオリティ。ヨルゴス・ランティモス流の洗練された映画技法が、本作でついに最高潮へ達している。
前作から引き続きのキャスト>>続きを読む