変態マカロニ・ウエスタン「情無用のジャンゴ」で有名なジュリオ・クエスティ監督がメガホンを取った数少ない作品の一つで、「養鶏サスペンス」という誰も思いつかないし真似ようとも思わない唯一無二のスタイルを打>>続きを読む
「ブルース・リーに胸毛をむしり取られた男」として知られるチャック・ノリスの出世作。
【80年代/キャノン/チャック・ノリス】というアクション映画三種の神器が揃っているので面白くないわけがない。が、似>>続きを読む
ジャンナが煙草をクルクルと回す、そのしぐさの美しさに目を奪われ息を飲んだ。お転婆キャラの彼女が唐突にエレガントな身のこなしで神業を披露するものだから、これは何かの伏線に違いない、と確信したがとくに意味>>続きを読む
主人公ヘンリーを演じるのが、ウォーキング・デッドのメルルと同じ役者だったなんて全く気づかなかった。冷静なのか直情的なのか、バカなのか利口なのか、マトモなのかキチガイなのか、、恐らくはどれも当てはまるで>>続きを読む
今まで存在すら知らなかった本作、U-NEXTのオススメに出てきたので何となく観てみたら最高過ぎて観終わる頃にはこの世で一番好きな映画になっていた。最近は新着作品がくだらない韓国映画ばっかりだし、もう解>>続きを読む
凄惨な連続殺人という血なまぐさいテーマをこれほど明るく朗らかに仕上げられるのは、背徳&不道徳の限りをやり尽くした変態陽キャ、かのピンクフラミンゴを世に送り出したジョン・ウォーターズ監督をおいて他にはい>>続きを読む
若いころ大好きだった本作。
と言いつつイザベル・アジャーニの透明感が尋常でなかった事以外なにも覚えていなかったので久しぶりに観てみたが、あれ?なんか面白くないかも...
諸々の違和感は時代のせいもあ>>続きを読む
フランコ・ネロが主演のイタリアン・クライム・サスペンス、という事で『ユーロクライム』的な下品で荒々しいノリをイメージしたが、時代性もあってか少しテイストが違っていた。でもこれはこれで良かった。東映実録>>続きを読む
カルトホラーって事でグチャドロシーン満載なのだろうと身構えたが、そこら辺は意外と控えめでグロ耐性のない自分でも全然平気だった。どちらかと言えば藤子不二雄Aとかロアルド・ダールなんかを思わせる、ちょっと>>続きを読む
『裏切りのサーカス』と同じく、ジョン・ル・カレの小説を原作とした、冷戦時代の激渋スパイ映画(モノクロ作品)。邦題がなぜか原作と微妙〜に違う。
ジョン・ル・カレ作品の面白さは、「スパイという専門職」を>>続きを読む
『髪結いの亭主』が男の妄想を描いた夢物語であるのに対し、そんな夢は決して叶わないという現実を描いたのが本作である。
甘い夢に溺れがちな自分には容赦のない厳しい内容だが、ルコント監督の美的センスはいつ>>続きを読む
男のロマンという名のやらしい妄想をここまで堂々と丁寧に且つ美しく描いた映画が他にあるだろうか。
主人公ジャン・ロシュフォールに万事都合よく有り得ないほどトントン拍子に話しが進むので違和感を覚える方も>>続きを読む
すっかり忘れていたが、自分が高所恐怖症だった事を屋根上の追跡シーンでイヤという程ほど思い出させられキャー( /○\ )となってしまった。菊の御紋がゾワゾワするあの感覚を久しぶりにたっぷりと味わった。>>続きを読む
どこを切り取ってもオシャレな、色にこだわった画作りや嫌味のないナチュラルな日常描写など、フレンチガーリーな小津安二郎という感じで素敵にも程があり過ぎてたまらないものがある。
が、良くも悪くも正直者な>>続きを読む
『エル・トポ』のアレハンドロ・ホドロフスキーが提唱する『サイコマジック』とはどんなセラピーなのか、実際に施術する様子や、彼が手がけた映画の断片を交えながらその思想と合わせて紹介する生々しいドキュメンタ>>続きを読む
「エル・トポ」、「ホーリー・マウンテン」で哲学的キワモノ映画の頂点を極めたホドロフスキーが人生を賭けて挑んだ映画史上空前の超大作、になるはずだった「DUNE」。
その企画の一端に触れた誰もが驚嘆し完>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
リンチ監督作品はどれもいいけど、本作の素晴らしさはズバ抜けている。一見ワケの分からない難解映画ながら、2部構成という事さえ頭に入れておけばストーリー自体は意外と分かりやすかったりする。
女優を目指し>>続きを読む
10代の頃から「いつか観たい/観なくちゃいけない」リストの筆頭だった本作。しかし「難しそうなので覚悟が必要だが今はその時でない」とか「ちょっとキモそうだから体調いい日にしよう」なんて具合に何かと理由を>>続きを読む
伝説の80年代エゲレス産Z級SFホラーがいつの間にかアマプラにラインナップされていて、しかもあと数日で配信終了と知り慌てて鑑賞。DVDにプレミアがついたりマニアの間でカルト人気があるのは知っていたが観>>続きを読む
昔テレ東でよくやっていた女コマンドー物がまさかのBD化。「リリースすべき作品はもっと他にあるだろう」という怒りの声が聞こえてきそうだが、本作のファンである自分としては素直に嬉しく、ちょうどレンタル屋が>>続きを読む
「殺しのテクニック」第3弾。といっても3作品に関連はなく、日本で公開する際に配給会社が勝手に続編的なタイトルを付けてシリーズ化してしまった模様。
ロバート・ウェッバーが復讐に燃える殺し屋を演じたクラ>>続きを読む
ロバート・ギンティ演じる主人公が街のクズどもを始末する「エクスタミネーター」のパート2。
フルフェイスを被った戦闘服の男が火炎放射器をぶっ放すビジュアルは本シリーズを象徴するクールなアイコンとして定>>続きを読む
中学の時に観てトラウマになった本作。10代の許容範囲をはるかに超えたエゲツないバイオレンスの数々に衝撃を受けたものである。とくに戦場での拷問シーンはインパクトが凄まじく「これホントにやっちゃってるよ?>>続きを読む
自分が最も好きなジャンル、ポリッツィオテスキ(=マカロニ・ウェスタン衰退後の70年代イタリアで一瞬流行ったグルーヴィーな刑事モノ。またはイタリア版・東映実録路線)の作品群について当事者インタビューを交>>続きを読む
風の吹くまま気の向くまま、遠いメヒコの田舎町を転々としてきた風来坊トラヴィス。何年ぶりかで弟夫婦が暮らすロスアンゼルスへ戻ってみたが、実直な暮らしが肌に合わず空気も読めない、おまけに理解不能な行動を繰>>続きを読む
冒頭、小雨の降る空き地でいきなり始まるパトリック・ドヴェールの1人芝居シーンがたまらなくイイ。遠くで車が行き交う郊外の空気感、ぐずついた午後の空、黄色のクレジットタイトル、風や雷の気配、ラジオから流れ>>続きを読む
『ローリング・サンダー』『わらの犬』『狼よさらば』など、70年代に連発された復讐映画の傑作の一つだが、『冒険者たち』のロベール・アンリコ監督らしい詩的アプローチによって、ありがちな荒々しいテイストとは>>続きを読む
イタリア産B級映画にありがちな、アメリカ映画のフリをしたチープでガサツなSFアクション。誰もが知っている有名なシーンやキャラ等を臆面もなくパクり倒す、図々しさというか逞しさというかノンキさには驚くばか>>続きを読む
ゼイリブやメン・イン・ブラックの元祖と言っても過言ではない(ある)、"実はあなたの周りにも..."系SF映画。低予算ゆえに特撮によるスペクタクルを放棄し、センスとアイデアで勝負したのが吉と出た、SFと>>続きを読む
ウォルター・マッソーが追っ手を次々と翻弄し、煙に巻く辺りはまんま「突破口!」のヴァリックで、掴みどころのないトボケた中年スパイをノリノリで演じている。
また、彼の元同僚にして恋人のようなそうでないよ>>続きを読む
舞台は孤島にある小さな村。人々の一見明るく穏やかそうな暮らしの中から、チラチラと狂気が見え隠れする異様なムードにのっけからゾクゾクが止まらない。
行方不明者の捜索で当地に訪れた敬虔なキリスト教徒にし>>続きを読む
『サムライ』に『ゴッドファーザー』風味がチョイ足しされたマカロニ仕立てのクライムアクション。主人公トニーを演じるのはサムライと同じくアラン・ドロン。寡黙な殺し屋が組織に反旗を翻すところは一緒だが、家族>>続きを読む
自らが加わったガサ入れのせいで職を失ってしまった身寄りない聾唖のトルコ嬢を気の毒に思い、身元引受け人を買って出る武田鉄矢刑事。そんな思いやりある行動に対して、ワンチャン狙ってるだろと疑ってしまう自分の>>続きを読む
低予算にもめげずアイデアと手際の良さで記憶に残る名作を量産してきたB級映画の帝王、カーペンター監督による不気味かつどこか抜けている侵略系SF作品。
真面目なのかふざけてるのか解らないギリギリのライン>>続きを読む
「やばい、コイツはわかったフリをしなくちゃいけなさそうだ」学生時代に初めて観たとき真っ先に思った事だ。それからゴダール映画を観る機会は結構あったが段々わかったフリをするのが上達していったと思う。恥ずか>>続きを読む
密告屋の目を通してジョン・デロリアンの人となりをやや意地悪めに描いていて【デロリアン】の破綻もなるほど彼ならばと頷いてしまう流れになっている。しかし親族や関係者が観たら胸クソ悪いだろうし、きっと反論も>>続きを読む