ネイサンさんの映画レビュー・感想・評価

ネイサン

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ジュリアン(2017年製作の映画)

3.5

最後の隣人のお婆さんは観客なんだろうな。

「見て見ぬふりをしますか? 他人事でいいんですか?」っていうメッセージ。

ドント・ブリーズ2(2021年製作の映画)

2.9

前作のホラーとしての面白さって、

●人間に備わっている暗闇への根源的な恐怖
●暗闇から忍び寄る殺人者の脅威
●見えていないはずなのに見えているように捕捉してくる盲目の老人の不気味さ

の3点に集約さ
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

3.0

あまり良い評判を聞かなかったけど面白かった! 西部劇はかっこいい画が命だけど、この作品はカットがキマッてて最高。

あと、笑顔で敵を追い詰めるデンゼル・ワシントンは世界一怖い。

ロードハウス/孤独の街(2024年製作の映画)

2.9

用心棒ひとりで片がつく問題じゃないだろ、と思ってたら片がついた。

難しいことを考えずに楽しめる映画を目指してると思うから細かいことを言うのは野暮だけど、格闘シーン以外はすべてが半端だった。

終始広
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

想像以上に原爆やオッペンハイマーを批判的に描いているので驚いた。

原爆に携わった人たちが最も原爆の脅威を理解しているので、広島に原爆が投下された後、「これでよかったんだよね? ね?」と周囲を伺いなが
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12日の殺人(2022年製作の映画)

2.9

事実に基づくと言われたらそれまでだけど、真相に肉薄しないどころかクロに近い容疑者すらも出てこないのはサスペンスとしてお粗末過ぎない?


この手のストーリーって大きく分けると、
①事件を追うに従って善
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メメント(2000年製作の映画)

3.2

かねてよりノーラン監督は「鑑賞後にも観客に考えてほしい」と語っているので、作中でスッキリと問題を解決せず、観客の心にテーマを残すような撮り方をしてる。

『メメント』の場合、エンドロールが終わったあと
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SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

3.3

不死身すぎる。

頭空っぽにして観れる単純なストーリーだけど、敵の追跡手段に創意工夫がなされていて楽しめた。

チェイサー(2008年製作の映画)

3.0

再鑑賞。

2回目の鑑賞も楽しむことができると思ったが、初回では感じなかった不満点が多々あった。

主人公と犯人が初めて遭遇した事故現場を起点としてもっと念入りに探せばよかったのにとか、犯人に殺された
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アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.1

自分の幸せのために存在する容姿端麗なアンドロイドとの生活はさぞ楽しかろう、と羨望を感じつつ観てたんだけど、後半の「私は芝居をしてるの。でも観客は1人もいない。客席は空っぽ。孤独な自分のために演じてるの>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

2.6

ハードル上げすぎた。面白いというよりも、巧い。

役者の演技は上手いしリーガルサスペンスとしても良く出来てる。だけど、突出したものはない。法廷で新事実が判明し、主人公が窮地に追いやられるのも王道。
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アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

3.6

目の前にいる黒人の声に耳を傾けず、デタラメしか書かれてない小説を賞賛して「今こそ黒人の声に耳を傾けるべきよ」、と言う白人審査員たちの醜悪さたるや。

この構図、昔からアメリカのいろんな場所で発生してる
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.4

アリ・アスターの作品には親への畏怖と、その親から見放される恐怖が通底してると思う。

自分の意志で進んできた人生が、実は他者によって管理・支配されていたという絶望。

そんな支配者から逃れたいと思うと
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.0

試写会にて鑑賞。

自分は男なので主人公のひとりヘソンと、ノラの夫アーサーに心を重ねながら観た。

話を要約すると「好きだった人と久しぶりに会ったら共通項がなくて話が盛り上がらず、かつての熱情も掻き消
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レクイエム・フォー・ドリーム(2000年製作の映画)

3.0

意外と大したことないなぁ〜、と思ってたら終盤近くから悪夢のような展開になるね。

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