方眼さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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アンテベラム(2020年製作の映画)

4.1

2020年”Antebellum”。=南北戦争前期。”過去は死なない”というフォークナーの一節で始まる。プランテーション主人の屋敷、母と娘、南軍の行進、農場、はためく南軍旗、黒人奴隷、脱走と処罰までワ>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

4.0

2019年”Us"。「スリラー」のMVに裏設定をつけてホラー劇映画に構築した感じ。エレミア書11.11(わたしは災いを彼らの上に下す。彼はそれを免かれることはできない)、リンゴ飴→イチゴ、うさぎ、ハサ>>続きを読む

ナポレオン(2023年製作の映画)

4.1

2023年”Napoleon”。地方出身、戦上手の軍人が天下人になり家族で政権を握る、正妻との間には世継ぎが出来ず、名家の年下の姫に男子を産ませる。ナポレオンと秀吉の類似点。マリー・アントワネットの「>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.2

2023年KADOKAWA・東宝。3人いるうちの真ん中を演じて、映ってるんだけど渦中ではない、「御法度」土方歳三を思う。冒頭、腹が黒いから切れ!は「BROTHER」大杉漣。赤が血の色なので、旗印は青と>>続きを読む

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

2013年”La migliore offerta”。これは邦題がイマイチ。”The Best Offer”=依頼する側、される側の両方からみてもこれが最良という皮肉。後半、どう終わるかで決まるタイプ>>続きを読む

ヘイル、シーザー!(2016年製作の映画)

4.1

2016年”Hail, Caesar!”。「バビロン」よりちゃんとしてる。「ベン・ハー」「十戒」「聖衣」「深夜の告白」「アパートの鍵貸します」「踊る大紐育」「リオ・ブラボー」他たくさんの作品群をモチー>>続きを読む

ナイト&デイ(2010年製作の映画)

4.0

2010年”Knight and Day”。世界を股にかけて活動する謎多き諜報員に、肉食系女子が”吊り橋効果”で恋をする。マクガフィンはテキトーな設定の電池。トム、MI3と4の間。イーサン・ハントも恋>>続きを読む

ドニー・ダーコ(2001年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

2001年”Donnie Darko”。この内容で2001年9.11前に米国公開されたらカルト扱いにもなるわなあ。最初の食卓、さすが実の姉弟の間と関係性。子供は民主党に投票、親は違う意見。グレアム・グ>>続きを読む

マーベルズ(2023年製作の映画)

4.0

2023年”The Marvels”。ニック・フューリーと三人の女ヒーロー(キャロル・ダンヴァース 、モニカ・ランボー、カマラ・カーン)でちょっと「チャーリーズ・エンジェル」感も。バングルの行方と超能>>続きを読む

恋に落ちたら…(1993年製作の映画)

4.0

1993年”Mad Dog and Glory”。邦題も宣伝も困ったんだろうなあ。説明するのが難しい独特の面白さが有る。主人公ウェインは繊細で勇気を出せないことをいつも悔やんでいる、写真が趣味の警官。>>続きを読む

ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

4.1

1940年”His Girl Friday”。剛腕新聞記者ウォルターと敏腕記者ヒルディ、二人は元夫婦。編集部にヒルディ参上、できる女と移動カメラ。グラント真面目な顔でコメディ。二人タバコに火をつけてパ>>続きを読む

恋をしましょう(1960年製作の映画)

3.9

1960年”Let's Make Love”。平和なゴッサム・シティでブルース・ウェインが、クラーク・ケントのように正体を隠して苦学生の女優に恋する話。情報の非対称性を男性側が有利に使う。導入の説明か>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

3.9

2023年”The Creator”。高度に発達したAIと人間が競合する世界。冒頭、ニュース映像でロスでの大爆発、アメリカ国によるAI排除、ニューアジア(チャイナ周辺国らしい)でのAI存続が語られる。>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

2023年”Killers of the Flower Moon”。1920年代オクラホマ。カンザスから移動させられオーセージ族は居留地へ。石油が出て、一躍裕福に。でも”無能力者”なので白人後見人が資>>続きを読む

栄光のランナー 1936ベルリン(2016年製作の映画)

4.0

2016年”Race”。最初と最後に原題タイトルが出るが、観終わってダブルミーニングであることに気づく。黒人陸上選手ジェシー・オーエンスの伝記。米国内での差別、コーチとの出会いと共闘、妻との関係、成績>>続きを読む

夢を生きた男 ザ・ベーブ(1991年製作の映画)

3.9

1992年”The Babe”。7歳のときに父親にセント・メアリー少年工業学校に入れられる。学校では裁縫を学ぶ。マティアス修道士に野球を教わり頭角を表す。ボストン・レッドソックスに入団。ホットドッグを>>続きを読む

カリフォルニア・ドールズ(1981年製作の映画)

4.3

1981年”...All the Marbles”。=「すべての大切なもの」「すべてをかけた勝負」。編集が特徴的で画面と音楽のトーンがガラッと変わる。音が先で絵が後と、音が後のパターン両方ある。日本人>>続きを読む

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

4.2

2013年”42”。ドジャースの黒人選手、ジャッキー・ロビンソンの伝記。二次大戦から帰還、ニグロリーグで血気盛ん、差別と戦う男。ドジャースGMのリッキーから呼ばれて、白人ばかりのマイナーリーグチームに>>続きを読む

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

4.2

1960年”Zazie dans le métro”。母親のロマンスでパリの叔父さんに預けられたザジの2日間。叔父さんの赤いチーフ、友人ドライバーの青い帽子、ザジのオレンジセーターと青いジーンズ、美人>>続きを読む

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.0

2019年”Judy”。舞台劇の映画化。邦題はネタバレと言えなくもない。ちゃんとしてない米国人に翻弄され困惑する英国人の顔が多数。アシスタントのロザリン役ジェシー・バックリーは、ニヤリとした口元がAm>>続きを読む

小説家を見つけたら(2000年製作の映画)

4.1

2000年”Finding Forrester”。ブロンクスの老小説家と黒人少年が、奇妙な出会いから友情を育むまで。全体「グッドウィル」の流れで、ジャッキー・チェン「ベスト・キッド」の文章作法版のよう>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.4

2023年”John Wick: Chapter 4”。復活。砂漠、アラビアのロレンス、追われる3人。指輪を返せ。コンチネンタル。「告知人」、でっかい砂時計。バイオリンを弾く少女と懐中時計。盲目の殺し>>続きを読む

ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

4.2

2019年”John Wick: Chapter 3 - Parabellum”。1時間が刻まれる、いちいち残り時間読み上げるオバハン。ロイド。1400万ドル。図書館でロシア民話集。大男と肉弾戦。ドク>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.1

2017年”John Wick: Chapter 2”。ロイド。マスタングとバイク。よくぶつかり、轢かれる。今度は弟。ハマキ。鉛筆1本で3人殺した話、盛られていく。マスタング、ドアの開け方が両手で丁寧>>続きを読む

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

4.1

2014年”John Wick”。ヘレンの思い出(暖色)、喪失感(寒色)。犬の名はデイジー。マスタング69年型。茶色の革ジャン。エアポートで暴走。ロシア系マフィア、赤シャツ。襲撃するのは鉛筆3本で殺人>>続きを読む

スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.5

2015年”Spotlight”。ケーキ食べてキャラ紹介(MCUメンバー多し)。ボストン・グローブ誌の新局長バロンが読んでる本は「バンビーノの呪い」(ボストン・レッドソックスのベーブ・ルース逸話)、新>>続きを読む

ミラクル・ニール!(2015年製作の映画)

4.0

2015年”Absolutely Anything”。マクロスかって思ったら、宇宙人評議会は全員モンティ・パイソンだった。設定に対する登場人物の理解が、常にちょっともたつくのが欠点だろう。アメリカ大統>>続きを読む

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!(2013年製作の映画)

4.0

2014年”The World's End”。ブルース・ブラザースのように始まり、失われた街になって、劇場版ドラえもんのように進行し、死霊のはらわたで締める。バカがバカを主張し続ける話だが、終わるとな>>続きを読む

ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

4.1

2004年”Shaun of the Dead”。パブ”ウィンチェスター”ですべてが完結する。友達は大切。”サンドウィッチ作るわね”とか”息子が心配するから”噛まれたこと言わないとか、オタクのオカンの>>続きを読む

アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

4.1

2016年。監督は、映画の牽引力はプロットよりもキャラのエモーションに有ると見てる。中田コロリの漫画は浅野いにお作画。町で四方八方から正常者と感染者が入り乱れて走りまくる。モールは韓国ロケ。ほとんどセ>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

4.4

2016年”Busanhaeng”。韓国アクションがスゴいのは、平和な日常は戦争という非日常といつも隣り合わせだという実感があるためか。うなるほど上手い列車アクション。冒頭、日常に少しづつ非日常が混ざ>>続きを読む

スノーピアサー(2013年製作の映画)

4.1

2013年”Snowpiercer”。フランスのグラフィックノベル原作。温暖化対策の化学薬品CW-7配布、冷えすぎて17年後の2031年。羊羹みたいなの”プロテイン・ブロック”が食料、それで車両構成を>>続きを読む

ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)

4.0

2004年”The Polar Express”。フル3D-CG、モーションキャプチャー(「アバター」は2009年)。主人公の少年、父親、車掌、汽車の屋根にいる放浪者”ホーボー”、古おもちゃ”スクルー>>続きを読む

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.2

2023年”Asteroid City”。”You Can't Wake Up If You Don't Fall Asleep”、これは母の喪失の物語であり、虚業の肯定。お話は多層構造、観客(我々)>>続きを読む

CLOSE/クロース(2022年製作の映画)

4.4

2022年”Close”。小6のときに仲の良い友達がいて、そいつと中1でも同じクラスになり、毎朝自転車で一緒に登校していたが、別々の部活に入り中2でクラスも変わり、中3になると友達グループもそれぞれ出>>続きを読む

WAVES/ウェイブス(2019年製作の映画)

4.2

2019年”Waves”。A24。黒人版ウエストサイドみたいな青春ミュージカルと勝手に想像、また監督は黒人だと思い込んでた。車内中央の360度回転する広角カメラ。画面サイズと色彩の変化。ピクサーアニメ>>続きを読む