しあつんさんの映画レビュー・感想・評価

しあつん

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F1®/エフワン(2025年製作の映画)

4.0

評判を読んでいてIMAXで観るつもりが間違えて字幕版のチケットを取ってしまい萎えていたが、音をはじめとして迫力は十分であり、物語も欲しいものを全部与えてくれる、安心して観ていられる作品とはこういうこと>>続きを読む

カルメンという名の女(1983年製作の映画)

3.5

ミリアム・ルーセルの美しさを知りました。ラストのホテルのシャンデリアに、上の階の柵?の渦巻きの影が映ってるの素晴らしい。無修正だからかラブシーン多めだと思ってたけど意外とそうでもなく、男女がすれ違って>>続きを読む

妖刀物語 花の吉原百人斬り(1960年製作の映画)

4.0

冒頭の二艘の屋形船がすれ違うところから物語が始まるという予感がする。カラーだからこそギラギラ感が伝わってくるし、ラストは大体予想できるのだが高揚感が尋常ではない(桜が舞ってるとなんだかこちらまで泣きそ>>続きを読む

流れる(1956年製作の映画)

3.8

山田五十鈴の存在感、特に化粧していないときとしているときの顔の違いが楽しめる。終始不貞腐れている高峰秀子と雷のシーンは目を見張る。岡田茉莉子は洋装も和装も似合ってよい。杉村春子の酔ったときの煽りがすご>>続きを読む

男の嵐(1963年製作の映画)

4.0

話の流れにはやや置いてけぼりになってしまったが、会話のテンポが良く、ところどころ笑える要素を挟んでくれてよかった。ピストルを構える男をかっこよく撮ること、剣と包丁の使い方は見事。

国宝(2025年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

・まず歌舞伎の踊りをいくつも覚え踊りこなされた吉沢亮と横浜流星はすごすぎる。舞台からの役者の視線も追体験できるようにカメラが動いており、特に、『道成寺』の登場シーンの緊張感は素晴らしい。鐘に登るラスト>>続きを読む

ラブホテル(1985年製作の映画)

4.0

・物語は薄いのかと想像していたが、石井隆の脚本と、相米慎二独特の光の質感から醸し出されるミステリアスな世界はエドワード・ヤンらしさを感じたし(『東京上空いらっしゃいませ』でも思った)、その中で生きる人>>続きを読む

浮雲(1955年製作の映画)

4.0

高峰秀子がころころ笑う顔、泣く顔、いたずらっぽい顔、あらゆる表情を見れて良かった。
高峰秀子が中絶した後、隣のベッドで休む女性が読む新聞から、岡田茉莉子の死と森雅之が彼女と関係を持っていると確信するの
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東京上空いらっしゃいませ(1990年製作の映画)

5.0

2回目鑑賞。晴れてベストムービーに入りました。
1回目に観た時は鶴瓶の2役にすら混乱、設定のぶっとび具合に思うことが多く無理に冷静に受け止めようとしていたが、2回目は混乱ゆえの素直な楽しみができた。何
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メイド・イン・マンハッタン(2002年製作の映画)

3.0

レイフ・ファインズとスタンリー・トゥッチの教皇選挙コンビ観たさに鑑賞。ジェニファー・ロペスの朗らかな感じとちょっとセクシーな印象に目を奪われてました。パーティのときと普段との装いとでかなり違うけどどち>>続きを読む

白と黒(1963年製作の映画)

4.0

劇中で触れられていたように、私も正直検事という職業の人々は一度「白か黒か」決めたらそれを覆さないというイメージがあったが、本作で見方が変わったかもしれない。小林桂樹と仲代達也に拍手。武満徹の音楽やばす>>続きを読む

ターミネーター2(1991年製作の映画)

3.6

2ではサラが精神病院に入っていることで少し雰囲気が深刻になり、1よりもややヒューマンドラマ要素が強いと感じた。ジョンとの交流によってT-800が涙の意味を理解するなどのシーンが良かった。ただぶっ飛び具>>続きを読む

現金に体を張れ(1956年製作の映画)

4.0

キャッシュレスが主流となった現代の金融系の犯罪ではこういう面白さは起こらないだろう。ジョージとシェリーのパートが1番面白い。シェリーのセクシーさと、夫をコテンパンに罵る性格悪さがよい。白黒だけどそれゆ>>続きを読む

教皇選挙(2024年製作の映画)

4.0

主人公がコンクラーベの管理者としての自身の役割を全うしようとする様、その葛藤を主軸に据えた作品だと思った。管理者であり、教皇の候補になっている(興味ないのに)という状況は精神的に厳しいだろう。

教皇
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大学の若大将(1961年製作の映画)

3.8

若大将シリーズ1作目。『エレキの若大将』のみ観て演奏シーンに酔いしれたが、本作も加山雄三が演奏、歌う場面あり面白い。加山雄三と上原謙の親子共演シーンが湖(?)で溺れたところを救出と、お見合いとは笑った>>続きを読む

ターミネーター(1984年製作の映画)

4.5

面白い、「I'll be back」を初めて聞きました。
まさかのターミネーターの見かけが人間であることに驚き、能力はあるが痛みを感じないゆえに暴走するという設定に慄きつつ、春琴抄ばりに自分の目ん玉を
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リロ&スティッチ(2025年製作の映画)

3.5

「悪い子じゃない、時々悪いことをしちゃうだけ。」リロがスティッチに放った言葉が名言。地球に逃げた未確認生物のスティッチがかすがいとなり、年の離れたナニ・リロ姉妹が彼女らの問題と向き合っていく物語。いわ>>続きを読む

東海道四谷怪談(1959年製作の映画)

5.0

天井を見上げるたびにお岩さんの存在を意識してしまいそう。後半のシーンのサイケな光の使い方がすごすぎて何度でも観たい。お袖ちゃん役の北沢典子が可愛すぎる。特にポニーテールして白い服着て姉の仇を討とうして>>続きを読む

妻二人(1967年製作の映画)

3.8

岡田茉莉子の煙草姿が素敵。若尾文子の清く正しく美しく、が崩れる瞬間がたまらなかった。江波杏子は、鈴木清順作品でも思ったがやはりやばいオーラでてる、赤ワンピース素敵。長谷川待子は初めて知ったが、黒シミー>>続きを読む

瓶詰め地獄(1984年製作の映画)

-

そういえばだいぶ前に観たの思い出しました。スコアはなしで、、

逮捕命令(1954年製作の映画)

3.5

感想で多くの人が指摘しているように、『真昼の決闘』との共通点が多い。本作で主人公の妻を演じたリザベス・スコットは登場人物としては奮闘しているのだが、『真昼の決闘』におけるポジションは全く同じなのにグレ>>続きを読む

フィラデルフィア物語(1940年製作の映画)

3.0

トレイシーお嬢の世間知らず具合には驚いたが、気楽にコメディとして楽しめる。ケイリー・グラントが一番渋くて好きです。キャサリン・ヘップバーン、背が高いし表情がいちいち様になる。肩が目立つお洋服が見どころ>>続きを読む

今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は(2025年製作の映画)

4.0

スピッツ『初恋クレイジー』が高校生の頃から好きな曲なので、この作品によって意味付けをされた気がする、爆音で聴けると思ったら拍子抜けだった。ラジオとテレビから流れてくる内容が必ず中東情勢であるのは、アキ>>続きを読む

美女と野獣(2017年製作の映画)

4.5

この作品は物語から伝わることがあまりにも切実すぎる。人がその人を大切に思っていると気づくのはどのような時かを問う作品だと思う。序盤のシーンでは街娘感がないなあ、と思っていたエマワトソンがベル役に相応し>>続きを読む

禍福 後篇(1937年製作の映画)

3.0

子供がうまれてからのストーリー。MVPは赤ちゃんだと思っている。ただ、なんらかの形で復讐したい相手に近づき、加害者性と被害者性をこれでもかと観るものに意識させるのは『ひき逃げ』にも通じる、成瀬巳喜男監>>続きを読む

禍福 前篇(1937年製作の映画)

3.0

記録漏れ。前編と後編にわかれており、もう少しコンパクトにまとめれたのではないか。題材はよいのにテンポがちょっと悪いのが残念。高田稔のクズさがものすごい。

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

3.6

マギー・チャンの着るバリエーション豊かなチャイナドレスや大ぶりのピアスが素敵すぎる。
序盤にトニーレオンと2人でステーキを食べる時、2人の視線の交差がまず素晴らしいのだが、マギー・チャンのナイフとフォ
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.3

劇中で流れる『夢中人』が良い曲。
人は人に言われた言葉や教えてもらった音楽を自分ごととして取り入れ、同じ形あるいは別の形に変えて相手に贈り(その相手は同一人物とは限らない)、人間関係とはその繰り返しな
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ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

3.2

無銭飲食のシーンと、ひとりで酔八仙を練習するシーンが面白すぎた。最初にジャッキー・チェンが荒業でナンパした娘のお母さんの足のあげ方が美しいすぎる。ジャッキー・チェンは身体はキビキビ動くけど、お顔の表情>>続きを読む

上意討ち 拝領妻始末(1967年製作の映画)

4.0

司葉子美しすぎる。特に白無垢姿。三船敏郎が赤ちゃんを抱く姿がなんだか切ない。
白黒だからこそ血が綺麗に映る。全てを計算しつくしたのだろうということが伝わってくる。加藤剛、この作品の和服が似合うな。仲代
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罪の島(1931年製作の映画)

4.0

ジャケットの色使いからして惹かれる。
ギルダの純潔は、合衆国との引き渡し協定を結ばない島における法律そのものである(しかもそれは厳格)男によってもて遊ばれるわけだが、終盤の裁判でguilty or n
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愛しのタチアナ(1994年製作の映画)

3.5

一生続いてほしいロードムービー。本作ではコーヒーがキーだけど、カウリスマキ作品はやっぱり煙草がいいよね。言葉に頼れないから、煙草に頼る究極の貰い煙草。モノクロなのにタチアナのネイルが鮮やかにみえる不思>>続きを読む

カップルズ 4Kレストア版(1996年製作の映画)

4.5

エドワード・ヤンの作品は『エドワード・ヤンの恋愛時代』に続けて2作目。『恋愛時代』はあまり自分ごととしては捉えられなかったが、本作では油断したら自分も巻き込まれそうな危うさと親近感を覚えた。

マンホ
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夜の看護婦(1931年製作の映画)

3.0

後半以降謎に事件性を付与したせいかちょっと中弛み。せっかく病院が舞台だし前半笑えたので、全ての科のちょっとした出来事をコメディで貫く形で構成すればよかったのにと思う。ミルクの白がとても綺麗。

真昼の決闘(1952年製作の映画)

3.5

グレース・ケリー目当てで観たが美しい。ドレスと仕草が素敵すぎる。最後の銃撃戦は建物の影に隠れるところなど緊張感がものすごかった。物語としては誰も味方がおらず、孤独で哀しい。

祇園の姉妹(1936年製作の映画)

4.0

柵越しのシーンがすごすぎる。山田五十鈴のシュミーズ姿美しいし、白がより際立つし、髪飾りも素晴らしい。水辺のキラキラもあまりに綺麗。