manicureさんの映画レビュー・感想・評価

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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

3.2

PTA作品では珍しい「ポジティブ」な空気が出ていて、可愛いぎこちなさのある映画でした。不思議な夢のような世界観が特徴的で、印象に残るシーンも多かったです(電話越しの喧嘩や、パーカッションで緊張感を作っ>>続きを読む

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)

2.0

凡作の極みだねこれは... 新しい要素や特徴が何もなく、VFXもそこまでって感じだし...テンポ感もなんだか変でした。いきなり進んだりして、堂々巡りしたりして、すごく断片的な感じで...

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ(1998年製作の映画)

4.0

初期タランティーノの影響(特にレザボア・ドッグス)しか感じないんですが、ユーモアのテイストがいかにもブリティッシュで、案外新鮮でした!! 印象に残るキャラクターばかりで、シュールな展開に圧倒されっぱな>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.2

パート1よりは展開があって楽しめましたが、今回も感情移入できませんでした。まあ、50年前の物語に引き込まれるのも難しいと思います。「スター・ウォーズ」をはじめ、原作の影響を受けた作品も多すぎるから、ど>>続きを読む

アメリカン・フィクション(2023年製作の映画)

2.9

売れない作家のフラストレーションの描写が一番よかったです、周りの人と上手く付き合えないところも。エンタメにおける差別問題やステレオタイプの風刺はおそらくアメリカ人でないと置いていかれるかもしれませんが>>続きを読む

怪物はささやく(2016年製作の映画)

2.6

ふーん...今作のターゲットは何なんだろうな....

子ども向けだとしたら、絶対トラウマになりそうだけど、大人だとしても、結構ありきたりなエピソードに頼りっぱなしですし、メッセージ性をストーレートに
>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.0

アウシュヴィッツ収容所のすぐ隣で暮らしていたナチスの生活描写だけの映画です。収容所での出来事の描写は一切ないのですが、音が聞こえたり、遺品が出てきたりして、視聴者の想像に任せられています。仕事や家事の>>続きを読む

ゲーム・ナイト(2018年製作の映画)

3.5

本当にくだらない作品だし、展開がどう考えてもあり得ないけど、結構笑わせてもらいました〜 キャラクターに可愛いぎこちなさもあって、矛盾点やプロットホールまで許せます。たまに微妙なギャグを引っ張りすぎる時>>続きを読む

スマイル(2022年製作の映画)

2.6

ホラー映画のお決まりに頼り過ぎている部分も多かったが、カメラワークやアングルのチョイスの意外なセンスを感じました。トラウマの連鎖を怪物のような物で描写されて、「イット・フォローズ」に近いメッセージ性だ>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.0

トリアー監督の前作「テルマ」よりも、雰囲気がずっと明るくなり、内容も軽快になったはずなんですが、逆にこちらの方が全然心に響きました。後半の展開は若干あざとですが、全体的にはバランスの取れた作品で、刺激>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.7

エンドロールが流れ始めた瞬間、大した作品に出会った満足感に圧倒されました。ただ、心を撃たれた感覚よりも、「映像作品」として知的に刺激された感覚に近かったです。ノーラン監督が人間ドラマとアート映画に効果>>続きを読む

悪人伝(2018年製作の映画)

2.0

警官とヤクザが協力して連続殺人犯を捕まえる物語です。テレビドラマのような品質でありきたりの演出やプロットに頼り切っています。事故までは行きませんが、警察官キャラがウザ過ぎてよりチープな仕上がりに感じて>>続きを読む

The Promised Land(英題)(2023年製作の映画)

4.0

兵士が引退してジャガイモ栽培を始めて、近くの地主に邪魔されまくる話です。つあまり面白くなさそうなあらすじかもしれませんが、信じて!息を呑むような迫力ある時代劇に仕上がっています。予算が低いため、ハリウ>>続きを読む

ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ(2023年製作の映画)

3.6

昔ながらのクリスマス映画の温もりを忘れずにジャンルを進化させた作品だと思います。どの展開になるかは最初から読めちゃうんですが、ほっこりして見られるのでクリスマスシーズンの鉄板映画になりそうです。息子を>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.0

ランティモス監督の癖に溢れていて好き嫌いが分かれそうな印象ですが、こんなにストレートに笑いと取るようなユーモアは今までの作品とは違います。今までは、グロテスクかつ無表情なブラックジョークでしたが、今回>>続きを読む

死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.3

前半はありきたりの展開だったり漫画的だったりしてピンと来なかったけど、作品の本当の狙いが明かされてから色々と納得できました。意味もなく複雑になったりする時もあったりはしますが、一般的なミステリーとは違>>続きを読む

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

3.6

中心はありきたりの三角関係ですが、他のテーマについて考えさせるきっかけとして使われる感じが良かったです。韓国からやってきた元彼がある意味で主人公の韓国人としてのアイデンティティの象徴として扱われていい>>続きを読む

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

2.5

スラッシャー映画のパロディですが、立場を逆転させて笑いを取る作戦でした。普通のおじさんたちが見た目で殺人鬼だと勘違いされ、凶暴な大学生にやられまくる話です。面白いギャグが色々ありましたし、ハートも感じ>>続きを読む

キャラクター(2021年製作の映画)

2.6

現実がフィクションを影響する代わりに、フィクションも現実を影響するようになるコンセプトは面白かったです。演出も主流の映画のレベルよりは少し上を目指す努力も。ただ、内容も殺人鬼のキャラもかなりありきたり>>続きを読む

Dream Scenario(原題)(2023年製作の映画)

3.0

クセが強めのごく平凡なおじさんが、多くの人の夢になぜか現れてしまう謎の男として有名になる話です。ネット社会における流行や人気の波をグロテスクに描いていて、ブラックユーモアのパンチが聞いています。前半は>>続きを読む

Yannick(原題)(2023年製作の映画)

2.5

観客が舞台中に立ち上がって、文句を言いまくる中編映画。時間が短くてダラけることはなかったが、あまり拘らずに流れで製作された印象が残ります。トータル的には面白かった方だと思いますが、監督よりは主演のおか>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.2

インディーズ映画なのに大ヒット作品に必要な要素が全部詰まっている作品で、兎に角象深い鑑賞でした。メジャー作品もそろそろこれぐらいのレベルになってもらわないと思いました。会話劇だけで動く法廷ドラマですが>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

3.0

良い大人の割には青春みたいなアプローチのラブストーリーでした。ブラックジョークが多いのにセリフが全部棒読みで、演出も不自然にしか見えないです。分かりやすく言うと、ウェス・アンダーソンをダークというか、>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.1

物語は興味深く、実話に適切なトーンで描かれています。感傷的になりやすい部分も抑えつつ、演出の美しさとお芝居で魅力を感じさせる作戦です。3時間半が必要だった理由は良く理解できていませんが、前半はとにかく>>続きを読む

ほかげ(2023年製作の映画)

3.6

戦後の生存者のトラウマはマイナスワンに似たような感じで描かれているはずですが、今作の方がリアルな絶望感を伝えられています。本当に小さなスケールの映画で、演出もミニマルですが、全体的にバランス良くてテン>>続きを読む

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

4.0

19世紀末のロワール渓谷を背景に、二人の中年料理人が美食を追求しながら恋愛を再び蘇らせる話です。これは、祖母が昔よく見ていたチープなラブコメのようなあらすじに思われるかもしれませんが…本当は、とんでも>>続きを読む

PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.9

公共トイレの清掃員による「理想的な日々」。主人公の平山は孤独な生活を送っているようですが、日常生活の小さなルーティンを気持ち良く味わっている印象で、毎日の植物のケアや、カセットテープを聴きながらのドラ>>続きを読む

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

3.8

メロドラマのお決まりセリフだけで進んで、ディズニー映画みたいな構成なのに... 演出と編集のテイストがいかにも90年代のMTV時代の作品という感じで、悪趣味過ぎるキッチュの極みが一周回ってハイハートに>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

2.3

前作よりは雰囲気や世界観に集中していて、良い持ち味を出していると思いますが、今回も観客を調査に巻き込んで行く工夫が少なく、全体的につまらなかったです。最初だけヒントがいくつかばら撒かれて、推理系に馴染>>続きを読む

シン・仮面ライダー(2023年製作の映画)

1.5

全体的な安っぽさが特撮映画へのオマージュだとしたら、じゃなぜここまでCGに頼るのか?と疑ってしまうし、「シン」仮面ライダーの割には何も更新されていなくて謎の作品でした。構成やテーマが庵野監督っぽくなっ>>続きを読む

マイ・エレメント(2023年製作の映画)

3.2

エレメントの絡み具合を社会問題に例える感じが、「ズートピア」の劣化版のような感じがして少し物足りない感じでした。その分、主人公の二人の関係がハートフルに描くことが出来ていますし、家族から独立して自分の>>続きを読む

レンフィールド(2023年製作の映画)

3.0

ニコケイがドラキュラを演じるシュールなコメディ...だけど主演は彼の部下のレンフィールドなんです。二人の歪んだ共存関係が主なテーマですが、低予算スプラッター系のようなアクションがいい持ち味を出していて>>続きを読む

ステレオ/均衡の遺失(1969年製作の映画)

1.7

クローネンバーグ監督のデビュー作として取り上げられていますが、本当はまだ学生時代に予算もなく実験的に制作したプロジェクトだけであって、一般的な長編映画を期待しない方がいいです。研究の結果を語るようなナ>>続きを読む

メイ・ディセンバー ゆれる真実(2023年製作の映画)

4.0

大きなスキャンダルに巻き込まれたグレーシーとジョーについての映画が制作することになって、グレーシー役を演じる女優がカップルの暮らしをリサーチとして密着する話です。児童レイプや年の差カップルが主なテーマ>>続きを読む

ソプラノズ ニューアークに舞い降りたマフィアたち(2021年製作の映画)

2.5

15年前に結末を迎えたソプラノズというテレビドラマのスピンオフ映画。ブレーキングバッドの映画化と同様、あまり必要性の感じない作品でした。今回はドラマの主人公だったトニーの幼少期が舞台になっていますが、>>続きを読む

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