もさんの映画レビュー・感想・評価

も

マッチスティック・メン(2003年製作の映画)

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幸運なことに「どんでん返し映画」ということを知らずに観はじめたので、大変楽しめた。
とはいえ、娘が出てきたところで方向性は見えたので、映画として本気で騙してやろうという感じはあまりない。作品として観客
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8 1/2(1963年製作の映画)

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合わせ鏡を覗き込むような映画。もしくは騙し絵のような。
制作中の映画について語るセリフがそのままこの作品についてなんだろうけど、それはもうどう考えても曝け出しすぎでは?というところまで描き出すので、呆
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28日後...(2002年製作の映画)

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28年後が楽しみなので久々に観た。
シリアスな冒頭から、ロードムービー的な中盤を挟みつつ、クライマックスの人間の怖さと、キリアンマーフィーの地獄の黙示録が最高にキマってる。
ラストの希望を持った終わり
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過去のない男(2002年製作の映画)

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記憶をなくした男が新しい人生を生きる。
語り口は淡々としていながらもプロットは波瀾万丈で、バランス感覚がおもしろい。
俳優を正面から捉えるカメラが印象的。
偉そうにしている警備員や、高齢ながらも矍鑠と
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悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

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思いの外おもしろかった。
ほかの有名殺人鬼に比べてレザーフェイスはインパクトに欠けるし、映画の中でもそれほどフィーチャーされるわけではないのだが、殺人鬼一家が良い味だしていてとても良い。
シリアルキラ
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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

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やばいやつと同じ列車に乗り合わせてしまったために大変なことになる話。
潔白を証明するためになる早で勝たなければいけないテニスの試合がおもしろかった。
しかし、さらさらっと殺人を犯す犯人は被害者の面影が
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コンパートメントNo.6(2021年製作の映画)

4.5

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好きな映画。
長距離列車の寝台車、同じコンパートメントに乗り合わせた2人。およそ交わりそうにない人生が交差する瞬間を切り取った映画。
ラウラの感じる疎外感が手に取るようにわかる冒頭のシーンから惹きつけ
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トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(2024年製作の映画)

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評判通りおもしろかった。
シンプルでわかりやすいプロットながら、全てが適当な場所におさまっていて、最初から最後まで楽しめる。
キャラクターの魅力ももちろんだけど、九龍城砦という場所の魅力がバシバシ伝わ
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返校 言葉が消えた日(2019年製作の映画)

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台湾独裁政権下を舞台にしたホラー。
元々はゲームらしいけれど、そう言われると設定やクリーチャーなども納得。蝋燭一定で燃え尽きたりするのかな?
ホラーとしてはあまり怖くはないけれど、批評性はあっておもし
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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夫はなぜ死んだのか。妻は犯人として疑われるが…。
現実では誰もが薄目で見ているリアルを目の前に突きつけられるような映画。容赦がない。
結論から言えば裁判では無罪とされるわけだけど、明確な証拠がなく疑わ
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ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

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ままならない、絶対にハッピーエンドがない恋なのに、不思議と心が惹きつけられる。自分じゃ絶対に経験したくないのにね。
どこかの誰かの出会いと別れを盗み見るような映画だった。
結構好き。

アマデウス(1984年製作の映画)

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天才、しかし放埒なモーツァルトと、生真面目で才には恵まれているが決してモーツァルトを超えることのできないサリエリ。
サリエリによるモーツァルトへの醜いまでの男の嫉妬と、芸術へと愛憎混じり合う感情を赤裸
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映画検閲(2021年製作の映画)

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映画検閲を仕事にしている主人公が徐々におかしくなっていくサイコホラー。
序盤で煽られたほどには盛り上がらなかった印象。
色々ストレスが重なると昔の傷口開いちゃうよね。

恋人はアンバー(2020年製作の映画)

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90年代が懐かしい。
ティーンエイジャーのアホさと無邪気さがしょうもない、ほろ苦い青春映画という感じ。
作品のバランス感覚が良く、田舎を悪いところとしてだけ描いているわけでは決してない。
アンバーが再
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ショーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

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♪Panic on the streets of London
ゾンビ映画をほとんど観たことがないのだけど…歴史の浅いアメリカでホラーといえばゾンビであるわけで、それをイギリス的なユーモアやらサブカル
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

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プロメテウス観て哲学的だなあと思っていたけれど、宗教的の間違いだったみたい。
子をなすことを含めて創造とは創造主のエゴだし、創造物は叛逆する権利があると思うので…自業自得でしたね、という感想になってし
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ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング(2025年製作の映画)

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言わずと知れたトムクルーズのアクション大作。
シリーズ集大成…と聞いてきたけど、本当ですか?だって前作の伏線ぽかったエピソード全然回収していかないじゃない…イーサンの過去の話をもう少し掘り下げるのかと
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サブスタンス(2024年製作の映画)

4.5

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最高におもしろかった。
泣きながら笑い、笑いながら全てを叩き壊すような映画。
スプラッタホラーとしても特にクライマックスはなかなかおもしろかったし、ちまちました痛々しい描写(ああいうのなんていうんだろ
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プロメテウス(2012年製作の映画)

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なんとなく中途半端な感じのSFホラー。
異星人に創られた人類、人類に造られたAI、ひいては人が子をなすということまで、生み出すものと生み出されたものの関係性のような哲学的なテーマが語られる。
結局のと
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

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ベタベタなラブコメだが、ベタでもちゃんと笑えるラブコメ。
ちょっと良いかも?とすれ違いのバランスがうまくて、観客の「はやく付き合っちゃえよ」という気持ちをうまく誘発してくれる。
笑えるポイントもほとん
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

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何故か観たことがなかった作品。
今敏は妄想代理人やパプリカなどのサスペンスみの強いものがおもしろいと思うが、今作も楽しめた。
90分のコンパクトな作品ながら、かなりしっかりまとまっている。
劇中の「サ
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ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

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まあまあ。
雰囲気が良い。陽だまりのような暖かさと、雪国の冬のうらぶれた寒さを感じられる。
スケート監修を森望がしているらしく、(たぶん)かなりちゃんとしている。
荒川役の池松壮亮普通にスケート上手く
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大雪海のカイナ ほしのけんじゃ(2023年製作の映画)

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アニメを観たのが随分前なのだけど、気になっていたので完結編も鑑賞。
科学文明が滅び、さらに人類存亡の危機に瀕している世界。
放送当時からナウシカとの類似性を指摘されていたし、雰囲気も似ているのだが、最
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マルホランド・ドライブ 4Kレストア版(2001年製作の映画)

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さすがにいまなら何かわかるのでは…?
20年ぶりの再鑑賞のそんな期待が簡単に裏切られるのも楽しい作品。
この映画がすごいと思うのは、よくわからなくてもおもしろいというところ。
ユーモアとラブロマンスが
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関心領域(2023年製作の映画)

4.2

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グロテスク。
観客はアウシュビッツ収容所がいかなる場所かはもちろん、主題はなにかを頭に入れて映画を観る。
にも関わらず、主人公であるルドルフ・ヘスが単身赴任を切り上げて、彼にとっての田舎の楽しい我が家
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名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

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ポアロかと言われると、クリスティのポアロではないのだが…ここまで来るそれが気になる人はもう観てないしね!ホラーとミステリって親和性あるよね、という気持ち。
「ハロウィンパーティー」ってこんな話だったっ
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ヒットマン(2023年製作の映画)

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グレンパウエルが脚本もやっているということで、なかなか自分の魅せ方がわかっていておもしろい。
七変化する展開がたのしかった。
クライムコメディとしても結構いいんだけど、殺人は基本的に一線を越える行為で
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グランツーリスモ(2023年製作の映画)

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わかりやすいが、めちゃくちゃ楽しいエンタメレース映画。
展開は早いがとにかくテンポがよく、映画の長さを感じさせない。
おもしろかった

ナイトスイム(2024年製作の映画)

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やりたいことはわかるけど色々惜しいホラー。
アジアンホラー味を目指しました、というのは伝わるけれど、アメリカでこれをやっても文化と歴史が浅すぎて連綿と続く呪いの恐ろしさみたいなものが全く感じられない。
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劇場版 SPY×FAMILY CODE: White(2023年製作の映画)

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わざわざ映画にするまでもないと思うが、テレビシリーズ同様にクオリティは非常に高い。
子どもの視聴者に受けたことで世界観と折り合いをつけることに終始四苦八苦している印象。