sさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.8

なんか多分、私は監督のことを、物語を書くために必要とされてる以上に人を俯瞰で見る人なんだと思っていて、だからこの人の描く人間模様をすごく信頼しているし、誰かに寄り添った撮り方をしないときものすごく特有>>続きを読む

みんなのヴァカンス(2020年製作の映画)

4.2

ずっと可笑しくて優しくて美しい こういう牧歌的な映画が好きです、元気があってもなくても見れるので…私もミニスカートでジェラートを食べながら夏の石橋を渡りたい とか言いつつヴァカンスなんて絶対行かないけ>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.3

映画で子供を描くとき、キャラクターではなく、自分に似た体験がなくても子供の頃の感覚やものの見方を鮮明に思い出させてくれる・追体験させてくれる作品が秀悦だなと思う。だからこれも好き。セリーヌ監督の描く1>>続きを読む

百花(2022年製作の映画)

4.2

幼少期に女と母を混同させられるのキツすぎる
最後までずっと眼が合わせられなかったように見えた あとでちゃんと書きます

こちらあみ子(2022年製作の映画)

5.0

気持ち悪いところを言われたら、多分自分が受け入れられない世界の歪みに気付いてしまうから君だけの秘密にしててほしい 世界があの子に合わなかったから手招きしたけど振り返したあの子
傑作です すごい 今年の
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セイント・フランシス(2019年製作の映画)

4.7

あーーーーー最高の映画!!!!!!!!!!!!!!!!
男性を踏み台だけにしていないのが本当に良い

NANA(2005年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

雰囲気や空気の再現、って意味で本当に最高の実写だと思っている ロッキンホース、赤チェック、ダメージジーンズ、アーマーリング、サーフ系、着メロ……全部自分のものにしてるお姉さんお兄さんがあのとき本当に羨>>続きを読む

天然コケッコー(2007年製作の映画)

3.4

渡辺あやさんが脚本をやっている 素敵なものではあるんだけど、やっぱり自分はこういうコミュニティが苦手なタイプなので、東京から越してきて割とすんなり受け入れて受け入れられた広海凄いなわからないなと思いな>>続きを読む

FLEE フリー(2021年製作の映画)

4.4

国を出れた、よかったね では終わらない 出国するために刻まれる偽りの人生の刻印が辛すぎる 豪華客船で見下ろされたときの屈辱をもしかしたら見下ろす側になる可能性のある私達が忘れてはいけない

社会的に生
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.5

曽我部恵一が歌うと普通の平和ないい歌に聴こえるのが1番怖いですからね…

ギリギリの理性と俗世への執着は持ち合わせているが信仰心は立派、みたいな人の方がこれからどうやって生きていくのか不安 最近商業映
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カモン カモン(2021年製作の映画)

3.7

大人が対子供用の顔をしてるとき、子供からでも普通にわかるんだよな それをしない大人が子供から好かれていたし好きだった記憶がある 結局いち対人関係なので

ストレスたまったら肉塊を焼いて食べるのめっちゃ
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パリ13区(2021年製作の映画)

4.3

本当の名前を教えてくれたとき、涙が一筋こぼれた 紳士的に淑女の相手をしようとしても、心の奥底を見せてくれなくちゃ意味がない 時籠ゆりの「女が幸せになるのに男が必要だなんて誰が決めたの?」が脳裏に過った

ハケンアニメ!(2022年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

そう、自分の名前で世に放たれるものがあるなら、自分がそれを判断する立場なら、どんなに身内に文句言われたって無理って言われたって何思われても捻じ曲げられてはいけないのだ 惰性で世に放たれたものに責任を持>>続きを読む

マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

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画で惹きつける、ということにとても長けていた映画だった。画角がいちいち美しい 再見したい

WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.7

自分のこと肯定してくれる人と出会いたいよね 彼女はそういう体験が人生にごそっと抜けているように見えた。上部のわたしではなくて、わたしにしかない中身が何なのかを他己評価でぼんやりとしか認識できないのは、>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

3.7

ミチさんの一人暮らしの小部屋が素敵だった 物は少ないけど趣向が感じられるインテリア、丁寧に扱って繰り返し使っている物、慎ましく静かな暮らしが見える部屋。そんな生活を握り潰すような国家になったらいよいよ>>続きを読む

苦役列車(2012年製作の映画)

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すごい昔見た、床踏み抜いて落ちてくる森山未來

ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

誰のこともはっきり肯定せず否定もしない、是枝監督らしいドキュメンタリズムでした。今作は特に、優しさで出来ているように感じた。お話しされていた「この映画が皆さんの元に届いて、そこから先に物語が広がってい>>続きを読む

エクソシスト(1973年製作の映画)

4.0

カメラワークがとにかく格好良くてびっくり…演出、音楽、映像の技術として盗みたくなるシーンの詰まった映画でした それもヒットの要員の一つだと思う。
オープニング〜イラクもストーリー入り方としてとても良か
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.5

テロが(女の趣味以外)一番まともな大人に見えた、あいつ絶対いい奴だよ…可哀想に…
インテリアが全部フランフランで揃えましたみたいなテイストでとても可愛い、ちょっと北欧っぽくない感じが意外でした あのチ
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

4.4

監督のインタビューを見てハーフの友人の「出身国に行けば日本人と言われ、日本に行けば出身国人と言われる」という言葉を思い出した ここは国として頼れる場所もなく大人への上手い頼り方もわからない歳の子に(こ>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

4.2

ファンレターのくだりわかりすぎて爆泣きしてしまった 愛を形にするって本当に恥ずかしくて自意識過剰になる。それがどんなに稚拙な形をしていても、飾り立てないそのままの言葉こそがこの世で一番美しいのにね
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.8

世間体に合わせようとする事で誰かを傷付けることになるの本当にやめたい

横浜流星、トレンディドラマのキラキラヒーローも素敵なんだけど、こういう役を増やしていってほしいなと勝手に思った とても良かった、
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俺たちに明日はない(1967年製作の映画)

3.7

多分この世で一番ベレー帽被りたくなる映画 濱田めぐみと田代万里生で舞台化されたの見たいすぎて死ぬ

チェチェンへようこそ ーゲイの粛清ー(2020年製作の映画)

4.1

それまでの滅入るような映像が吹っ飛ぶくらい最後愛おしそうにじゃれ合う2人があまりにも可愛くてめちゃくちゃニヤけてしまったんですけど、その何が悪になるのか私にはわからない
主導者へのインタビューでの質問
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NO SMOKING(2019年製作の映画)

4.0

星野源のおんがくこうろんを見ていて強く思ったのは、音楽はDNAなんだということ。音楽に限ったことじゃないんだけど、本当に今までにない全く新しいものってこの世には存在しなくて、皆誰かの何かの影響を下地に>>続きを読む

スウィート・シング(2020年製作の映画)

4.1

子供というだけで乗り越えられない理不尽の多さにかなり苦しくなってしまい 美しい思い出だけが色鮮やかであればいい
それでも両親のことを愛せるの、とても優しくて強いこと 弱虫なんかじゃないよ

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.9

シン・ゴジラよりもめちゃくちゃで自由で偏愛的で良かった ウルトラQのOP映像と音楽がしっかり使われておりにっこりした ちゃんとシュールで不気味なほうのウルトラマン。そこそこに原作を知ってる人は楽しみや>>続きを読む

犬王(2021年製作の映画)

4.1

マインドゲームの湯浅監督が刺さる人は近いものを感じると思う あと私は女王蜂が好きなので…テンポはかなり早いが、映画が映像である限り脚本を超える映像表現があれば、パワーで殴れる画があれば、それはそれでひ>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

3.6

ありふれたことかもしれないけど、皮肉と解釈では確かにこういう風に見えるのかもしれないという表現の享受を得たような体験だった 都合よく愛していると言える存在なんてお人形でしかないよ

スターリンの葬送狂騒曲(2017年製作の映画)

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半年前くらい前に見て「うーん」となって後ろ30分見てなかったのを今更見て「うーん」となった なんとなくでも今見る意味はあったと思う、そして多分今も然程変わらない国なんだと思う 英語ペラペラロシア高層部

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

PRやコピーだけ見ると異食病という物珍しさや特異性にフォーカスしたような作品に見えるんですが(興味を引かせるために敢えてそうしているんだと思うけど)丁寧に作られたフェミニズムムービーでした。女性に見て>>続きを読む