sさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

PRやコピーだけ見ると異食病という物珍しさや特異性にフォーカスしたような作品に見えるんですが(興味を引かせるために敢えてそうしているんだと思うけど)丁寧に作られたフェミニズムムービーでした。女性に見て>>続きを読む

プリズン・サークル(2019年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

海外の刑務所の話を聞く度に日本の刑務所の体制的な古さと人権の扱いの危うさを感じていたので、ここはかなり進んだ場所に思えた。建築年数が新しいのも大きいと思いますが、初犯の囚人の専門施設だからこそ、心に向>>続きを読む

劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族(2021年製作の映画)

4.0

いつもの放送とトンマナは大きく崩さずに、より猫の社会とドラマにフォーカスされていたところに劇場版にした意義を感じました でっかいスクリーンでこれを観たかったよ……ミャンマーの湖と地平線を美しくダイナミ>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

3.8

非常に個人的で、私的な作品だと感じました ただ思い出を投影したいのではなくて、それを通した願いや怒りや故郷と人への愛や慈しみを感じた その全てが切実なものだった。

春原さんのうた(2021年製作の映画)

3.8

あらすじを読まないと読み取れないことがある、あるけどこの映画はそれでいいんだと思う。とても他人目線の映画だった。誰に何が起きたかなんて、他人の私たちの目に映るのは実際これくらいの情報量でしかなく、そん>>続きを読む

ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.4

人が生きている映画が好きだ。物語を動かすための装置ではなく、何を想い考え行動しているのか、人が確かにそこに生きていて、血が通い、意志のあるものとして描かれている映画がずっと好き。だって現実はそうだから>>続きを読む

ライフ・ウィズ・ミュージック(2021年製作の映画)

3.8

脳内世界の空間作りがすばらしくて……
何が理解出来ないのかより、どう理解しているのかを知ること

逆光(2021年製作の映画)

3.8

監督の「こうしたい」がひたすら感じられる 色彩が綺麗

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

スピルバーグーーー!!!!!!!!!(泣)ミュージカル映画の良さが凝縮されている。すばらしいアップデートでした 画造りに"マジ"さを感じた
原作はかなり後味悪く終わる(ストーリーというよりつらいところ
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

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埋もれなくてよかった 気高く美しい
私ですら知ってる人がモリモリ出てきてそれだけで凄まじさは伝わってくる この年代のアメリカのことをもっと知りたい

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)

4.4

人の汚くて自己的でどうしようもない、本能的なところが見える話が好きなので私はかなり好き 権力がそれにさらに拍を掛ける時代なので、本当に中世貴族を映像にしたらこんな感じなんだと思う。女王はかなり可哀想だ>>続きを読む

リメンバー・ミー(2017年製作の映画)

4.3

家族(というか一族)が題材の前向きな映画は受け取り方が分かれそうだなと思いつつ 素敵でした 綺麗だった。死者の祭りは生きてるうちにいつか訪れたいお祭りのひとつです
「忌み嫌われるよりも忘れられること
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.3

ハァァーーおもしろ………………
そりゃディズニープラスでしか配信出来んやろとなった

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.2

やっと見れた!ウェスから見た日本は故人を歌舞伎で偲び思想を詩で詠む国なんだなと思った。あながち間違っていませんが… オノヨーコ超笑った 日本人と言えばがこれだけ共通認識になっているのもすごい
パペッ
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355(2022年製作の映画)

4.0

朝イチで見てバキバキになった ハードボイルドチャーリーズエンジェル、格闘技習いたくなる。ファン・ビンビンさんかなり美しい………
馴れ合ったり歪みあったりせず終始さっぱり描き切ったのが良かったです

アンダーグラウンド(1995年製作の映画)

4.0

すごいパワーだった 恐怖よりワルツを 絶望より幻想を

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.3

ストーリーはある意味ベタかもしれなくて、でもそんなことよりそこに向かう過程の描かれ方が丁寧で素晴らしくて 起きたことと結果が全てじゃないのは映画も同じで、どうしてそうなったのとか、どうしてそう思ったの>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

少々展開が無理というか粗さが目立って、焼き魚の小骨が喉に絡まったままの感じで終わった。「有料コンテンツでしょ」は犯人の若者らしさを際立たせたかったんだと思うけど、もうちょい良い言い回しがある気が、した>>続きを読む

声もなく(2020年製作の映画)

4.0

コミカルとシリアスの塩梅加減とバランスの良さ、1本の映画としての完成度、とにかくひたすら「バランス良く出来ている」という感じで気持ちが良かった(無難という意味の皮肉ではなく)監督の今後に期待してしまう

エル プラネタ(2021年製作の映画)

3.9

この映画のことを考えれば考えるほどじんわり悲しくなってくる 事実豊かじゃなくたってせめて心を豊かにしたいじゃないか、人生に不必要なものが心には一番必要。ここまで切なることではないが実際のお財布と欲しい>>続きを読む

ユンヒへ(2019年製作の映画)

4.4

母と娘、叔母と姪、友人と友人、同級生、そして初恋の人。どれも全て等しく女と女の関係性として描かれていて、その丁寧さに救いを感じた。そこに娘の恋人が等しく描かれていることを含めて。彼氏が一生可愛い、良す>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.5

まあそうだよね、とは思いつつ ブランドはプライドや姿勢に心から共感した人のみが運用していくべきだなと ビジネスのみならず、家族とかいうシステムが如何に邪魔かまた思い知らされた感じがした(最近見たもの>>続きを読む

ダージリン急行(2007年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

おっ ビル・マーレイだ きっと何か重要なキャラクターなんだ→モブおじさんだった
ウェスアンダーソンはビル・マーレイに何をやらせたら人がウケるのか意識してる気がする ていうかビル・マーレイ好きでしょ そ
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世界で一番美しい少年(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

知らない大人が勝手に自分をイメージした歌を知らない異国の言葉で歌わされているのしんどいなと思っていたらエンディングでもしっかり使われておりげっそりした でも明治のCM自体はとても素敵なんだよな…
未成
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偶然と想像(2021年製作の映画)

4.2

自分の中に閉じ込めておいた方がいい偶然も、誰にも理解されない・私だけが知っていればいい偶然も、嬉しくて抱き合いたくなる偶然も、全部人生に必要 第3話で泣いてしまった

天才マックスの世界(1998年製作の映画)

3.9

マーガレットの多肉植物好き設定わかりすぎて笑った

いまを生きる(1989年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

そう、自由か死か、選択肢を知らない年頃ならばどうしてもそうなってしまう あと一つ何か教えてあげるべきであったことは「耐えることも自由への選択肢である」ということかもしれないけど、その時しかない勢いや美>>続きを読む

スティング(1973年製作の映画)

4.0

うう…ポールニューマンめちゃくちゃかっこいい…顔… 映画の軽快な雰囲気をほぼ音楽が支配している、サントラ落とします。演出がかわいい。ずっと「🎶🎶🎶」って感じだった(クライムものです)

悪なき殺人(2019年製作の映画)

4.2

『偶然と想像』まだ見てないけど『偶然と想像』と似てる気がする、『アイネクライネナハムジトーク』とか。よく出来たいいエンタメムービーでした。原題の方がいいなあ

メリー・ポピンズ(1964年製作の映画)

4.3

見る仕掛け絵本だ…幼心にワクワクしたあの感じを大人になっても変わらず味わえる傑作。アニメと実写の融合が可愛いんだけど何とも言えないシュールさがあって、そこがまた可愛い。(若干シュヴァンクマイエルみを感>>続きを読む

麗しのサブリナ(1954年製作の映画)

3.8

ビリーワイルダーの映画は台詞ひとつひとつが小洒落ていてどれもうっとりしてしまうな 粋な演出やリフレインも 劇中で使う映画のタイトルがちゃんと自作のものなの笑っちゃった
この時代の映画、成り上がっていく
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